【質疑応答】村井チェアマン、女性職員へのセクハラ・パワハラで退任の中西大介常務理事の不祥事について説明
2017.06.27 21:54 Tue
▽Jリーグは27日に理事会を実施した。理事会終了後、村井満チェアマンは、メディアに向けた記者会見に出席。2018年以降のJ1・J2昇降格決定方法の変更やロアッソ熊本の実行委員選任、グルージャ盛岡のホームタウンに北上市が追加されたことを説明した。
▽また、その中でJリーグ内においてパワーハラスメント及びセクシャルハラスメントと解される不適切な言動を行っていたJリーグの中西大介常務理事の退任を発表。この件について、村井チェアマンはメディア陣による質問に答えた。
◆村井満チェアマン
――返納した報酬の具体的な数字とパワハラなどについては女性職員一人に対してなのか。また、中西常務理事はJリーグに籍がなくなるという解釈でいいか
「まず、返納した報酬の数字についてですが、3カ月にわたって報酬の10%という決議を頂きました」
「セクハラ・パワハラについて、内容に関して皆さんにご理解して頂きたいのは、職員の2次被害や本人のプライバシーなどがあるので、理事会の中で言えるギリギリのことを先ほどお話させて頂いた次第ございます。詳細についてはこれ以上、申し上げることは出来ません」
「ただ、パワハラ・セクハラの概念について、パワハラについては、常務理事という立場のある人間が、特定の人、複数であったりしますが、誘いに呼び出すこと自体は、立場や地位を利用したことですので、パワハラの概念にあたるという認識です。また、職場の内外において、女性が不快に思うような言動や態度がセクハラにあたるという解釈を頂きました」
――これから裁判をするとかそういうのは
「これからのことは私にはわかりません。実は、私自身も管理責任が問われる事案だと認識していましたので、全て両者の言い分は弁護士の先生にお願いいたしました。今日現在、具体的な起訴うんぬんというのは聞いておりません」
――中西常務理事は深く反省しているとおっしゃったが何を言っていたか。また、今後の再発防止について
「まず、本日の理事会について、中西は欠席しております。中西は全て、担当弁護士に話をしていると本人から聞いておりました。そして、弁護士の方からお伝え頂きました。反省していることについては、弁護士の方から聞いております。あとは、昨日私が理事会宛ての辞表を本人から受け取りましたので、その時にも反省しておりました」
「再発防止等については、今後詳細を詰めてまいります。まず、Jリーグとしてはセクハラ・パワハラなどのハラスメントに関する研修やアンケートを行うなど、そういう啓発はしておりました。改めて、今回の総括をしっかりすることから始めて、特に管理職中心に研修を徹底していきたいと思っています」
「また、研修だけでなく、日常で不快なものを見たり、聞いたりした時に上の立場の人に言いにくいということが世の常だったりします。ただ、職場の風通しが良ければ、しっかりとそれがバイパスに伝わり、縦横ななめにコミュニケーションが発生するはずです。こういうことが言い出しにくい風土そのものがあるとしたら、単なるハラスメントの研修だけではなく、もっとオープンで風通しの良い職場に変えていく必要があると思っています」
「今回、風土改革の為に、いくつかプロジェクトや外部の識者を招へいして、たまたま行っていたことであります。そういう職場風土の改善から手をつけていきたいと考えています」
――今回の件を把握した時期と問題となる事案が起こっていた時期について
「先ほども申し上げたように、事案の詳細について私の方から申し上げられるのは、先ほどお伝えした内容とさせて頂きます。いつこれを確認したかについては、正式に弁護士に来ていただき、事案の報告や文章による内容と、先生からの書簡を頂いたのが本日であります」
「ただ、ホットラインにこういう問題が入っているということは、正確な日付はわかりませんが、2週間ぐらい前だったと思います。私は、その時先生に『私自身も管理責任が問われる事案なので、今回の調査で私が指揮をすることは不適切だと思います。私に報告は必要ありませんので、先生の方で必要だと思う事実調査を従業員に対してして頂いて結構です』と申し上げました。詳細について、認識したのはこの直近だとご理解して頂ければと思います」
――ホットラインに通報されたのは、パワハラ・セクハラを受けた社員からの通報か
「これも本来ですと、特定されてしまう可能性がありますので、控えさせていただきますが、当事者である方からの内容だとご理解して頂いて良いと思います」
――中西常務理事の後任について
「今のところ、全く手当は考える時間もありませんし、考えておりません。今ここでは、残る人間でシェアをするしかないかなと思っています」
――解雇という形にはならなかったのか
「従業員の雇用契約ではありませんので、雇用契約を解除する、解雇というのは理事にはありません。理事としての辞任届を受理するか、もしくは解任ということがあります。今日の理事会の判断では、辞任を受理するという結論でした。解任の手続きは総会にはかって、その上で解任するという手続きになりますので、今回の事案を総合的に先生や調査された弁護士の皆さんに助言を頂き、理事会で議論して、辞任を受理するという形になりました」
――調査を行った弁護士は何人か、常務理事という位置はJリーグにおいて何番目の立場か
「今回の事実確認にあたった弁護士は2名でした。それから序列があるとすれば、私がチェアマンで、副理事長に原(博実)がいて、常務理事の中西がいました。上空で言えば3番目です」
――今後、中西氏がJリーグ関連の仕事をされる可能性は
「将来のことについては何も申し上げられません。現時点では、事の重大性を考えて本人も反省して辞任しました。我々もこういうことを曖昧にしてはダメ、社会にも伝えていこうということを覚悟したつもりです。辞任とはいえ、本人が重い責任を感じた身の引き方だったと私は理解しています」
「今後、例えば彼に何かしらのサッカー関係、Jリーグ関係の仕事をアサインしたり、発注したりすることがあるかどうかは、本人が今回の件をどうやって改めていくかによると思います。当然、私は彼というよりも被害にあった従業員やいろいろな人を守る立場にいますので、そこは慎重にならなくてはいけないなと思います。いずれにしても、将来のことを申し上げることはできないなと思っています」
――約2週間前に発覚した時に中西氏を自宅待機にするとかしていたか
「詳細を弁護士の方から事実確認の報告を頂いたのは今日ですし、理事会の方がどう判断するかも分かりませんでしたので、通常業務をお願いしていました。私も特別な情報提供はしておりません」
▽また、その中でJリーグ内においてパワーハラスメント及びセクシャルハラスメントと解される不適切な言動を行っていたJリーグの中西大介常務理事の退任を発表。この件について、村井チェアマンはメディア陣による質問に答えた。
◆村井満チェアマン
――返納した報酬の具体的な数字とパワハラなどについては女性職員一人に対してなのか。また、中西常務理事はJリーグに籍がなくなるという解釈でいいか
「まず、返納した報酬の数字についてですが、3カ月にわたって報酬の10%という決議を頂きました」
「ただ、パワハラ・セクハラの概念について、パワハラについては、常務理事という立場のある人間が、特定の人、複数であったりしますが、誘いに呼び出すこと自体は、立場や地位を利用したことですので、パワハラの概念にあたるという認識です。また、職場の内外において、女性が不快に思うような言動や態度がセクハラにあたるという解釈を頂きました」
「中西に関しては、今日付で辞任届が受理されましたので、Jリーグもしくは関連会社役員などを退任するという扱いになります」
――これから裁判をするとかそういうのは
「これからのことは私にはわかりません。実は、私自身も管理責任が問われる事案だと認識していましたので、全て両者の言い分は弁護士の先生にお願いいたしました。今日現在、具体的な起訴うんぬんというのは聞いておりません」
――中西常務理事は深く反省しているとおっしゃったが何を言っていたか。また、今後の再発防止について
「まず、本日の理事会について、中西は欠席しております。中西は全て、担当弁護士に話をしていると本人から聞いておりました。そして、弁護士の方からお伝え頂きました。反省していることについては、弁護士の方から聞いております。あとは、昨日私が理事会宛ての辞表を本人から受け取りましたので、その時にも反省しておりました」
「再発防止等については、今後詳細を詰めてまいります。まず、Jリーグとしてはセクハラ・パワハラなどのハラスメントに関する研修やアンケートを行うなど、そういう啓発はしておりました。改めて、今回の総括をしっかりすることから始めて、特に管理職中心に研修を徹底していきたいと思っています」
「また、研修だけでなく、日常で不快なものを見たり、聞いたりした時に上の立場の人に言いにくいということが世の常だったりします。ただ、職場の風通しが良ければ、しっかりとそれがバイパスに伝わり、縦横ななめにコミュニケーションが発生するはずです。こういうことが言い出しにくい風土そのものがあるとしたら、単なるハラスメントの研修だけではなく、もっとオープンで風通しの良い職場に変えていく必要があると思っています」
「今回、風土改革の為に、いくつかプロジェクトや外部の識者を招へいして、たまたま行っていたことであります。そういう職場風土の改善から手をつけていきたいと考えています」
――今回の件を把握した時期と問題となる事案が起こっていた時期について
「先ほども申し上げたように、事案の詳細について私の方から申し上げられるのは、先ほどお伝えした内容とさせて頂きます。いつこれを確認したかについては、正式に弁護士に来ていただき、事案の報告や文章による内容と、先生からの書簡を頂いたのが本日であります」
「ただ、ホットラインにこういう問題が入っているということは、正確な日付はわかりませんが、2週間ぐらい前だったと思います。私は、その時先生に『私自身も管理責任が問われる事案なので、今回の調査で私が指揮をすることは不適切だと思います。私に報告は必要ありませんので、先生の方で必要だと思う事実調査を従業員に対してして頂いて結構です』と申し上げました。詳細について、認識したのはこの直近だとご理解して頂ければと思います」
――ホットラインに通報されたのは、パワハラ・セクハラを受けた社員からの通報か
「これも本来ですと、特定されてしまう可能性がありますので、控えさせていただきますが、当事者である方からの内容だとご理解して頂いて良いと思います」
――中西常務理事の後任について
「今のところ、全く手当は考える時間もありませんし、考えておりません。今ここでは、残る人間でシェアをするしかないかなと思っています」
――解雇という形にはならなかったのか
「従業員の雇用契約ではありませんので、雇用契約を解除する、解雇というのは理事にはありません。理事としての辞任届を受理するか、もしくは解任ということがあります。今日の理事会の判断では、辞任を受理するという結論でした。解任の手続きは総会にはかって、その上で解任するという手続きになりますので、今回の事案を総合的に先生や調査された弁護士の皆さんに助言を頂き、理事会で議論して、辞任を受理するという形になりました」
――調査を行った弁護士は何人か、常務理事という位置はJリーグにおいて何番目の立場か
「今回の事実確認にあたった弁護士は2名でした。それから序列があるとすれば、私がチェアマンで、副理事長に原(博実)がいて、常務理事の中西がいました。上空で言えば3番目です」
――今後、中西氏がJリーグ関連の仕事をされる可能性は
「将来のことについては何も申し上げられません。現時点では、事の重大性を考えて本人も反省して辞任しました。我々もこういうことを曖昧にしてはダメ、社会にも伝えていこうということを覚悟したつもりです。辞任とはいえ、本人が重い責任を感じた身の引き方だったと私は理解しています」
「今後、例えば彼に何かしらのサッカー関係、Jリーグ関係の仕事をアサインしたり、発注したりすることがあるかどうかは、本人が今回の件をどうやって改めていくかによると思います。当然、私は彼というよりも被害にあった従業員やいろいろな人を守る立場にいますので、そこは慎重にならなくてはいけないなと思います。いずれにしても、将来のことを申し上げることはできないなと思っています」
――約2週間前に発覚した時に中西氏を自宅待機にするとかしていたか
「詳細を弁護士の方から事実確認の報告を頂いたのは今日ですし、理事会の方がどう判断するかも分かりませんでしたので、通常業務をお願いしていました。私も特別な情報提供はしておりません」
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