【リーガエスパニョーラ第36節プレビュー】逆転優勝目指すバルサにビジャレアルという最大の関門
2017.05.05 18:00 Fri
▽先週末に行われた第35節では、暫定首位のバルセロナがエスパニョールとのダービー、2位レアル・マドリーがバレンシア相手にいずれも勝利を飾り、優勝争いは平行線を辿る。その一方で、チャンピオンズリーグ(CL)ストレートインを争う3位アトレティコ・マドリー、4位セビージャの2チームでは、前者がラス・パルマスに快勝した一方、後者はマラガとの自治州ダービーに敗れ、明暗が分かれることになった。また、ソシエダに敗れた19位グラナダが最下位オサスナに続いてセグンダ降格となった。
▽残り3節となる中、今節最大の注目カードは、優勝を争うバルセロナ(勝ち点81)と、ヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得を目指す5位ビジャレアル(勝ち点63)による上位対決だ。前節、エスパニョールとの敵地でのダービーを相手のミスを突いたFWスアレスの2ゴールの活躍などで完勝したバルセロナは、残り3節でビジャレアル、ラス・パルマス、エイバルとの対戦を残す。既に残留を確定させているうえ、EL出場の可能性も潰えているラス・パルマス、エイバルとの試合が比較的イージーな一方、EL出場権と共にわずかながらトップ4フィニッシュの可能性を残すビジャレアルとの今回の一戦は、逆転優勝に向けて取りこぼしが許されないバルセロナにとって、最も困難な関門となるはずだ。
▽とりわけ、今年1月に行われた敵地での前回対戦では、後半立ち上がりに先制を許した末、試合終了間際のFWメッシの直接FKで辛くも1-1のドローに持ち込む大苦戦を強いられており、カンプ・ノウで戦うリターンマッチも苦戦必至だ。FWバカンブとFWソルダード、FWサンソーネらを起点とした強力なカウンターへの対応と共に、第35節終了時点でアトレティコに次ぐ失点の少なさ(28失点)を誇る相手の堅守をいかにこじ開けるかが、重要なポイントになる。
▽1試合未消化ながら同勝ち点で首位バルセロナを追う2位レアル・マドリー(勝ち点81)は、前節降格が決定した19位グラナダとのアウェイゲームに臨む。ミッドウィークに行われたCL準決勝1stレグで宿敵アトレティコとのダービーを、エースFWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックの活躍によって3-0で先勝したジダン率いるチームは勢いに乗る。前述した1stレグの大勝によって、来週ミッドウィークに行われる敵地での2ndレグに余裕を持って臨めるレアル・マドリーは、リーガ制覇に向けて取りこぼしが許されない、グラナダ戦に向けて主力を遠征メンバーに加えられる。ただ、一部では「Aチームより強い」と評されるFWモラタやMFハメス・ロドリゲスらを中心とした頼れるBチームで戦う可能性が高い。
▽一方、4位セビージャ(勝ち点68)との勝ち点差を再び「3」に広げた3位のアトレティコ(勝ち点71)だが、ミッドウィークに行われたCLダービーで屈辱的な0-3の敗戦を喫し、ビセンテ・カルデロンで行われるラストダービーでの逆転突破が非常に厳しい状況だ。もちろん、シメオネ監督を筆頭にライバル相手に勝負を投げることはないが、CLストレートインが懸かっている中、今回のエイバル戦で露骨にターンオーバーを行う可能性は低いと思われる。シメオネ監督としては、組織的な守備を誇る8位エイバルを相手に大量ゴールを奪い、少なくとも3点以上が求められるレアル・マドリー戦に向けて良い形で繋げたい。なお、前回対戦で相手DFヴルサリコを翻弄する見事なパフォーマンスを披露していたエイバルのMF乾貴士には、その再現を期待したいところだ。
▽18位スポルティング・ヒホン(勝ち点24)、17位レガネス(勝ち点30)、16位デポルティボ(勝ち点32)の3チームに絞られた残り1枠の降格を巡る争いでは、現実的に残り3試合で全勝が求められるスポルティング・ヒホンが14位ラス・パルマス戦、勝ち点3奪取に加えてヒホンが勝利できなかった場合、残留が決定するレガネスは15位ベティス戦、勝利で自力での残留が決定するデポルティボが9位エスパニョール戦に臨む。
▽残り3節となる中、今節最大の注目カードは、優勝を争うバルセロナ(勝ち点81)と、ヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得を目指す5位ビジャレアル(勝ち点63)による上位対決だ。前節、エスパニョールとの敵地でのダービーを相手のミスを突いたFWスアレスの2ゴールの活躍などで完勝したバルセロナは、残り3節でビジャレアル、ラス・パルマス、エイバルとの対戦を残す。既に残留を確定させているうえ、EL出場の可能性も潰えているラス・パルマス、エイバルとの試合が比較的イージーな一方、EL出場権と共にわずかながらトップ4フィニッシュの可能性を残すビジャレアルとの今回の一戦は、逆転優勝に向けて取りこぼしが許されないバルセロナにとって、最も困難な関門となるはずだ。
▽とりわけ、今年1月に行われた敵地での前回対戦では、後半立ち上がりに先制を許した末、試合終了間際のFWメッシの直接FKで辛くも1-1のドローに持ち込む大苦戦を強いられており、カンプ・ノウで戦うリターンマッチも苦戦必至だ。FWバカンブとFWソルダード、FWサンソーネらを起点とした強力なカウンターへの対応と共に、第35節終了時点でアトレティコに次ぐ失点の少なさ(28失点)を誇る相手の堅守をいかにこじ開けるかが、重要なポイントになる。
▽一方、4位セビージャ(勝ち点68)との勝ち点差を再び「3」に広げた3位のアトレティコ(勝ち点71)だが、ミッドウィークに行われたCLダービーで屈辱的な0-3の敗戦を喫し、ビセンテ・カルデロンで行われるラストダービーでの逆転突破が非常に厳しい状況だ。もちろん、シメオネ監督を筆頭にライバル相手に勝負を投げることはないが、CLストレートインが懸かっている中、今回のエイバル戦で露骨にターンオーバーを行う可能性は低いと思われる。シメオネ監督としては、組織的な守備を誇る8位エイバルを相手に大量ゴールを奪い、少なくとも3点以上が求められるレアル・マドリー戦に向けて良い形で繋げたい。なお、前回対戦で相手DFヴルサリコを翻弄する見事なパフォーマンスを披露していたエイバルのMF乾貴士には、その再現を期待したいところだ。
▽また、アトレティコの取りこぼしを期待するセビージャは、7位ソシエダ(勝ち点61)との上位対決に臨む。直近のマラガ戦ではMFフランコ・バスケスに2ゴールが生まれた一方、DFパレハの拙守などの影響で大量4失点を喫して敗れており、攻守に安定感が際立つソシエダ戦に向けては守備の改善が急務だ。対するソシエダは、勝ち点2ポイント差の中で3チームがひしめき合う熾烈なEL出場権争いを制すために難所サンチェス・ピスファンでの勝ち点3奪取が必須だ。
▽18位スポルティング・ヒホン(勝ち点24)、17位レガネス(勝ち点30)、16位デポルティボ(勝ち点32)の3チームに絞られた残り1枠の降格を巡る争いでは、現実的に残り3試合で全勝が求められるスポルティング・ヒホンが14位ラス・パルマス戦、勝ち点3奪取に加えてヒホンが勝利できなかった場合、残留が決定するレガネスは15位ベティス戦、勝利で自力での残留が決定するデポルティボが9位エスパニョール戦に臨む。
《リーガエスパニョーラ第36節》
▽5/5(金)
《28:00》
セビージャ vs ソシエダ
▽5/6(土)
《20:00》
スポルティング・ヒホン vs ラス・パルマス
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs エイバル
《25:30》
バルセロナ vs ビジャレアル
《27:45》
グラナダ vs レアル・マドリー
▽5/7(日)
《19:00》
アラベス vs ビルバオ
《23:15》
バレンシア vs オサスナ
《25:30》
デポルティボ vs エスパニョール
《27:45》
マラガ vs セルタ
▽5/8(月)
《27:45》
レガネス vs ベティス
▽5/5(金)
《28:00》
セビージャ vs ソシエダ
▽5/6(土)
《20:00》
スポルティング・ヒホン vs ラス・パルマス
《23:15》
アトレティコ・マドリー vs エイバル
《25:30》
バルセロナ vs ビジャレアル
《27:45》
グラナダ vs レアル・マドリー
▽5/7(日)
《19:00》
アラベス vs ビルバオ
《23:15》
バレンシア vs オサスナ
《25:30》
デポルティボ vs エスパニョール
《27:45》
マラガ vs セルタ
▽5/8(月)
《27:45》
レガネス vs ベティス
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