代表復帰デフォーが4年ぶりのゴール! リトアニアに快勝のイングランドがグループF首位をキープ!《ロシアW杯欧州予選》

2017.03.27 03:01 Mon
Getty Images
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループF第5節、イングランド代表vsリトアニア代表が26日にウェンブリー・スタジアムで行われ、ホームのイングランドが2-0で勝利した。

▽現在、W杯欧州予選グループFで3勝1分けの無敗で首位のイングランド(勝ち点10)は、正指揮官に就任したサウスゲイト監督の初陣となった直近に行われたドイツ代表とのフレンドリーマッチを0-1で落とした。新体制初勝利を目指す今節は、グループF4位のリトアニア(勝ち点5)をホームに迎えた。ドイツ戦からは4選手を変更し、出場停止のケイヒル、負傷のスモーリングに代わって、ストーンズ、チェンバレンが起用されたほか、リバモアとヴァーディに代わって、スターリングと約3年ぶりの代表復帰となったデフォーが先発に入った。
▽直近のドイツ戦では[3-4-3]の新布陣を採用したイングランドだが、この試合ではエリック・ダイアーとチェンバレンを中盤の底に配し、1トップにデフォーを置く[4-2-3-1]の布陣を採用。2列目に入るスターリング、デレ・アリ、ララナの3人が非常にフレキシブルなポジションチェンジを繰り返し、相手の守備ブロックに揺さぶりをかけていく。

▽相手陣内でワンサイドゲームを展開するものの、引いた相手を攻めあぐねるイングランド。だが、約3年ぶりにスリーライオンズに戻ってきた34歳のベテランストライカーが仕事を果たす。21分、左サイドで強引に縦へ仕掛けたスターリングがボックス左ゴールライン際でマイナスのクロス。中央で絶妙なポジショニングを取っていたデフォーが右足インサイドで流し込んだ。

▽デフォーの2013年3月22日サンマリノ代表戦以来となる4年ぶりの代表通算20点目で先手を奪ったイングランドは、その後もスターリングやデレ・アリの個人技で2点目を目指すが、最後の場面でプレーが合わず、ゴールが遠い。逆に、前半終了間際には戻りオフサイド気味にボックス内に残っていたヴァルスキスにGKハートが競り負け、無人のゴールへヘディングシュートを打たれるが、ここは必死に戻ったDFストーンズのクリアで事なきを得た。
▽迎えた後半、開始2分に左サイドを破ったバートランドからのクロスにファーサイドのスターリングが飛び込み、いきなり決定機を作ったイングランド。その後も攻勢を強めていくが、焦れずに守る相手の守備を崩し切れない。

▽流れを変えたいサウスゲイト監督は、60分に殊勲のデフォー、スターリングを下げて、ヴァーディとラッシュフォードを同時投入。すると、この交代が追加点をもたらす。

▽66分、右サイドのウォーカーがボックス中央のララナに斜めのクサビを入れると、ララナのダイレクトパスに反応したゴール前のヴァーディが冷静にGKとの一対一を制した。

▽この2点目で試合を決めたイングランドは、前がかりになり始めたリトアニアに対して、ヴァーディ、ラッシュフォードのスピードを生かしたカウンターで更なる追加点を目指すが、ラッシュフォードやダイアー、デレ・アリらのシュートはことごとく相手に防がれてしまう。それでも、安定した守備陣が危なげなく相手の反撃を凌ぎ切り、今予選5試合連続クリーンシートを達成。デフォーとヴァーディのゴールでリトアニア撃破のイングランドは、サウスゲイト新体制初勝利を挙げると共にグループF首位をキープした。

イングランド代表の関連記事

フォーデンが第三子の出産立ち会いでイングランド代表を一時離脱

マンチェスター・シティのイングランド代表MFフィル・フォーデンが、母国に一時帰国したようだ。 現在行われているユーロ2024でデンマーク代表やスロベニア代表、セルビア代表と同居するグループCに入ったイングランドは、1勝2分けながら首位でグループステージを突破した。 グループステージ全試合に先発出場するなど主力として活躍したフォーデンだが、イングランドサッカー協会(FA)によれば、間もなくに控える第三子の出産に立ち会うために一時的にチームを離れたとのことだ。 なお、イングランドの決勝トーナメント1回戦は30日に行われる予定だが、それまでにフォーデンが代表チームに戻ってくるかどうかは未定とのことだ。 2024.06.27 06:30 Thu

首位突破もブーイングだけでなく物投げつけ…サウスゲイト監督「私への批判は理解」

イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が一部サポーターのネガティブな反応に言及した。 グループCの2試合で勝ち点4を積み上げ、25日の最終節を前に突破を決めたイングランド。スロベニア代表との最終節で内容を上向かせ、決勝トーナメントに向かっていきたいところだったが、0-0のドローに終わった。 イングランドはこれで3戦無敗で首位通過だが、タレント力を持て余した戦いぶりから、サウスゲイト監督は試合後の挨拶回りで一部のサポーターから野次の対象に。さらにはカップを投げつけられ、歓迎されなかった。 手放しで喜べない首位突破となるなか、イギリス『BBC』によると、サウスゲイト監督はそうしたサポーターの不満に理解を示しつつ、「逃げるつもりはない」ときっぱり。苦言を呈した。 「私に対する批判は理解しているし、チームにとってはその方がマシだ。だが、いつもとは違う環境が生まれつつある。グループを突破した他のチームで同じような反応は見たことがない。(ファンが満足していないのは)わかるし、逃げるつもりもないが、選手たちの戦いぶりにとても満足している」 「最も大事なのはサポーターがチームに寄り添うこと」と共闘も呼びかけたサウスゲイト監督だが、決勝トーナメントで見返せるか。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】イングランドvsスロベニア</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="-3Zos0k0LZU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.26 15:15 Wed

ユーロ決勝T進出も「もっとうまくやれる」トリッピアーはチームの低調認める「パフォーマンスは今ひとつだった」

イングランド代表DFキーラン・トリッピアーが、ユーロ2024決勝トーナメント進出を喜ぶも課題を認めた。『UEFA.com』が伝えている。 トリッピアーは25日に行われたユーロ2024グループC最終節のスロベニア代表戦で先発。チームはボールを握りながらも守備を固める相手に苦戦し、無得点でハーフタイムへ。後半も展開は変わらず、支配率は高めながらも有効打に欠いたまま、試合はゴールレスドローに終わった。 この結果、他会場の結果もあってイングランドのグループ首位通過が決定。この試合で84分までプレーしたトリッピアーは結果を喜びつつ、チームの戦い方に課題があることは認めている。 「ユーロ開幕当初からの主な目標は予選突破であり、それは達成できた。グループでも首位に立てたが、一方でパフォーマンスが今ひとつだったことは理解しているよ。僕たちは正直なグループだ。もっとうまくやれることはわかっているよ」 「改善できることはたくさんある。大会前と今を比べてみると、僕たちはもっとアグレッシブにプレスをかけることができるはずだ。そして、多くのチャンスも作れると思う。チームのクオリティを見ればなおさらだ」 「今の僕たちにできることは、再び団結して、改善点に集中することだと思う。グループを突破できたことは嬉しいけど、パフォーマンスはもっと良くなるはずだとわかっている」 2024.06.26 09:55 Wed

「選手たちに大きな賛辞を」史上初のユーロ決勝T進出、スロベニア代表指揮官は「こうしたチームが現れるのを待っていた」

スロベニア代表のマティアジュ・ケク監督が、ユーロ2024での偉業達成を誇った。『UEFA.com』が伝えている。 25日、 スロベニアはユーロ2024グループC最終節でイングランド代表と対戦。引き分け以上で史上初のユーロ決勝トーナメント進出が決まる一戦は、地力で上回る相手にボールを握られながらも、失点は許さないままハーフタイムへ。後半も同様の展開となったが、集中力を維持した守備陣が最後まで堅い守備を崩さず、ゴールレスドローに終わった。 この結果、スロベニアは史上初のユーロ決勝トーナメント進出が決定。ケク監督は喜びを露わにしており、戦い抜いた選手たちを称えている。 「選手たちには大きな賛辞を送りたい。我々はこのタフなグループにおいてアウトサイダー的存在だった。後半は苦しんだが、それはイングランド戦ならそうなるだろう。このハイレベルな戦いの中で、9日間タフな3試合を戦った」 「我々はこうしたチームが現れるのを待っていた。ここにあるのは個性とハートを持つグループだ。試合前にあったエネルギーは、この試合の重要性にもかかわらず、私を落ち着かせてくれるものだった」 「そして、ファンも特別な存在だ。我々は国のため何かを成し遂げることができた。今、国民は団結していると思う。 我々は小さな国だが、スポーツにおいては大きな国なんだ」 「選手たちがやり遂げてくれるだろうと思っていた。我々に懐疑的な人もいたが、ピッチで価値を示してくれたと思う。我々は質の高い試合をしたし、それはスロベニアのフットボールの将来にとって良い土台となるものだ。本当に誇りに思う」 <span class="paragraph-title">【動画】スロベニアがイングランドと引き分け決勝T進出を決める</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="-3Zos0k0LZU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.26 09:30 Wed

「試合をほぼコントロールした」2試合連続ドローには批判も、サウスゲイト監督はグループ首位通過誇る「これまでより改善されている」

イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が、低調な試合にもポジティブな姿勢を見せた。『UEFA.com』が伝えている。 25日、ユーロ2024グループC最終節でスロベニア代表と対戦したイングランド。ここまで1勝1分けも、前節のデンマーク代表戦が低調なドローに終わったことで、批判を受けていた。 この一戦も、ボールを保持するものの効果的な攻撃は中々見せられず、セットプレー以外では見どころに乏しいままハーフタイムへ。後半も同様の展開が続き、コール・パーマーやアレクサンダー=アーノルドの投入で攻撃陣を活性化させたいところだったが、スロベニアの堅い守備を最後まで崩せないままゴールレスドローに終わった。 2試合連続ドローに終わるも、他会場の結果グループ首位通過が決定したイングランド。サウスゲイト監督は内容が改善されていることを強調しており、チームが試合をコントロールしていたと誇っている。 「これまでよりは改善されたと思っている。我々は試合をほぼコントロールし、特に後半は70%以上ボールを支配していた。選手たちは、次から次へと攻撃を仕掛けていたと思う」 「試合を決める瞬間を、なかなか見つけることができなかった。チャンスは何度か作っていたが、今夜はそれを生かせなかったと思う」 「明らかに、我々の守備は非常に機能していた。それが基盤を築いているのだ。今夜はボールの扱いがうまく、交代選手も非常に効果的だった。その面では、好調になりつつある兆候がある」 <span class="paragraph-title">【動画】イングランド、スロベニアとドローに終わる</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="-3Zos0k0LZU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.26 08:45 Wed

ワールドカップの関連記事

「僕のプレーをしたかった」とミャンマー戦で反省。「もっと自己中になっていい」と本拠地で奮起を期す広島の看板・川村拓夢【新しい景色へ導く期待の選手/vol.43】

6日のミャンマー戦(ヤンゴン)を5-0で圧勝した日本代表。その後、バンコク経由で帰国し、7日からは広島入り。11日の次戦・シリア戦に向けて調整を行っている。 前回の試合でベンチ外となった長友佑都(FC東京)と久保建英(レアル・ソシエダ)の試合出場は微妙な情勢だが、冨安健洋(アーセナル)の方は復帰。森保一監督が攻撃的3バックのテストを続けると見られるため、彼が最終ラインに陣取る可能性が大だ。 ボランチは遠藤航(リバプール)と田中碧(デュッセルドルフ)のコンビが濃厚だが、地元・サンフレッチェ広島所属の川村拓夢もどこかでチャンスが与えられるのではないか。 9日のYBCルヴァンカップでFC東京を下した広島のミヒャエル・スキッベ監督も「拓夢と大迫(敬介)の2人にはぜひ本拠地で試合に出てほしい。前日練習に招かれているので、森保監督に直接お願いしてみようかな」と出場を熱望する。もちろん試合展開にもよるが、前回同様、後半からの登場が有力視される。 「個人的には良いパフォーマンスができなかった。もっと出して入っていくところであったり、ポケットに入っていく回数を増やしていかないといけない。そういった回数を多くできるのが僕の良さ。今回のプレーは正直、誰でもできるというか、僕を選んでもらったからには、僕のプレーをしたかった」と川村はミャンマー戦後に反省の弁を口にした。 悔恨の念は帰国してから日に日に強まっているようだ。ボランチコンビを組んだ守田英正(スポルティングCP)が「(拓夢は)すごい自重していたというか、下がり過ぎていた。もっとシュートを打っていいし、30mくらい離れていても全然決められる。左利きで素晴らしいキックを持っているところは碧とか航、僕にはない。もっともっと見たいですよね」と要望を出したのを受け、本人も「その通り」と苦渋の表情を浮かべた。「アンパイなプレーじゃダメ。もっと自己中になってもいいので、自分の良さを出していきたい」と彼は自らを鼓舞するように語気を強めた。まだ代表キャップ数2という駆け出しだが、だからこそ、失うものは何もない。スキッベ監督が「拓夢は日本サッカーの未来を担うような選手」と太鼓判を押しているように、ワールドクラスのスケール感とポテンシャルは間違いないのだから、それを思い切って発揮すればいいのだ。 川村のマイナス面は年代別代表で国際舞台に立った経験が少ないこと。日の丸を背負った時には想像以上の重圧を感じるのかもしれない。そういうメンタル的な課題を乗り越えることが2026年W杯出場への第一歩。そろそろ弱気の虫は一層してほしい。 そのうえで、本人も語っているように、3列目からガンガン飛び出して、ゴール前に入っていく仕事を増やしたいところ。ダイナミックなアップダウンを繰り返し、攻守両面に迫力を持って絡める強みを押し出せるようになれば、遠藤、田中、守田とは異なるタイプの大型ボランチとして輝けるはず。地元での重要ゲームでその布石を打つべきだ。 「広島のサポーターの方も、サンフレッチェの選手がピッチに立ったところをすごく見たいと思っているので、その期待に応えられるようにしたい。僕自身、サンフレッチェを見て育ったし、森保監督がいて3連覇した時も今のスタジアムはできていなかったんで、あのピッチに立てていることにすごく感謝している。日本代表としてそこでプレーできるのは大きなことだと思います」と本人もエディオンピースウイング広島で初の代表戦に向けて気持ちを高めている。 とにかく川村にはゴールに直結するプレーを強く求めたい。今季はまだ2点とゴール数が伸びていないが、2023年6月の京都サンガ戦で奪った得点シーンのように、ハーフウェーライン手前でボールを奪って一気にドリブルで持ち上がり、フィニッシュを決めるだけの推進力と決定力を備えている。 森保監督も「拓夢は守備から攻撃に移った時のダイナミックな動きから、自らペナルティボックスに入っていけるし、ミドルシュートも打てる」と絶賛していたが、伝家の宝刀を故郷でのシリア戦で抜いてくれれば、まさに理想的。川村拓夢の存在価値を確実に高めることにつながるはずだ。 昨年までは海外移籍を考えることは皆無に近かったというが、これだけ欧州組がズラリと並ぶ場所に来れば、「自分ももっと高いレベルに辿り着きたい」と感じるようになるのも当然のこと。先月には上田綺世(フェイエノールト)や鈴木唯人(ブレンビー)の代理人と契約。いよいよ世界へ踏み出す態勢を整えつつある。 もちろん、日本代表に定着しなければ、そういった野心も現実にはならない。もちろん本人も今季広島でJ1タイトル、AFCチャンピオンズリーグ制覇を目指して戦っているが、ステップアップした彼の姿も見てみたい。シリア戦で「これほどの選手なら欧州へ行くのも仕方ない」と人々を納得させる形が一番いいだろう。 いずれにせよ、見る者を驚かせるほどのインパクトを次こそは残すべき。ミャンマー戦の反省を生かすタイミングは今しかない。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2024.06.11 12:00 Tue

37歳カバーニがウルグアイ代表を引退、2010年W杯ではベスト4進出

ボカ・ジュニアーズのFWエディンソン・カバーニ(37)が30日、自身のインスタグラムでウルグアイ代表からの引退を発表した。 「間違いなく美しい時間だった。言いたいこと、伝えたいこと、思い出したいことはたくさんあるが、今はクラブのキャリアに専念し、自分が居るべき場所で全てを捧げたい」 こう綴ったカバーニは2008年2月にウルグアイ代表デビュー。これまで136試合出場58ゴールを挙げた。ワールドカップ(W杯)には4大会連続出場。17試合出場で5ゴールをマークした。2010年南アフリカW杯ではFWルイス・スアレス、FWディエゴ・フォルランと共に強力な前線を形成し、ベスト4進出に貢献していた。 またコパ・アメリカでは2011年に優勝を経験していた。 2024.05.31 08:00 Fri

日本代表メンバー発表も伊東純也と三笘薫の名前は……/六川亨の日本サッカー見聞録

6月6日のアウェー・ミャンマー戦と11日の広島でのシリア戦に臨む日本代表26人が昨日24日に発表された。すでに2次予選は突破が決まっているため、国内組を中心にチームを作るプランもあったかもしれないが、森保一監督は海外組も含めてほぼベストメンバーを招集した。何事にも万全を期す、森保監督らしい人選と言える。 GKの前川黛也、大迫敬介、谷晃生の3人は順当なところ。3人とも今シーズンのJ1リーグで実力を証明している。鈴木彩艶と小久保怜央ブライアンはしばらく五輪に専念という事情もある。これまでの出場数では大迫がリードしているが、前川と谷には高いレベルでのポジション争いを期待したい。 DF陣については、パリ五輪のOA枠候補として名前のあがっている板倉滉と町田浩樹、谷口彰悟だが、「現段階で森保監督にOA枠について伝える状況ではない。できればU-23の話は(メンバー発表の)30日にまた発表させていただきます」と山本昌邦NTDは話すにとどめた。 長友佑都に関しては、3月の北朝鮮戦に続いての招集だが、その理由は当時と変わらないだろう。森保監督は「まずはプレーヤーとして選んだ」と言うものの、彼のファイティングスピリットとムードメーカーとしての精神的支柱を期待しての招集だろう。 逆に右SBの主力選手と思われていた毎熊晟矢がメンバー外になった。その理由を森保監督は「コンディションを見ながら決めさせていただいている。代表は約束された絶対な場所ではない」と明かした。1月のアジアカップで精彩を欠いた菅原由勢の奮起を期待する部分もあるのではないだろうか。 攻撃陣では北朝鮮戦で復帰し決勝ゴールを決めた田中碧に続き、ラツィオで復活した鎌田大地の復帰も明るい材料と言える。3月に続いての代表となる小川航基も楽しみな存在だ。上田綺世とのポジション争いに期待したい。 一方で残念なのは、まだ負傷が癒えていない三笘薫と、スピードスター伊東純也の招集が見送られたことだ。負傷の三笘は仕方ないとして、伊東に関しても「結論から言うと3月と状況が変わらないし、彼のために招集しませんでした。彼がスタッド・ランスでプレーしているところは日頃から確認していて、確実に戦力になるのは評価している。ただ3月と同じで、代表として来る場合、彼にプレッシャーがかかることが起こりえる」と、サッカー以外で注目を集めてしまうことを懸念しての招集断念であると話した。 彼ら2人の代わりと期待されているのが相馬勇紀であり前田大然、中村敬斗だろうが、まだ絶対的な存在にはなれていない。ここらあたりが森保ジャパンの悩ましいところであり、アジアカップでベスト8止まりに終わった一因ではないだろうか。 最後に久保建英と鈴木唯人に関しては「長い時間をかけてU-23(パリ五輪)の招集をクラブとやりとりしてきました。その中で鈴木と久保はFIFAルールで招集できない。クラブができない」(山本NTD)ということから、招集に強制力のあるA代表の活動に専念するようになった。 リーグ戦とカップ戦に加え、久保はCLも戦っただけに、オフをしっかり取って休養することも必要だろう。6月の2試合は、いわば消化試合のようなもの。くれぐれもケガには細心の注意を払ってもらいたい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.05.25 18:00 Sat

オーストラリア代表が6月のW杯予選で若手をテスト? 主将は招集外濃厚、バイエルン移籍の18歳を初招集か

オーストラリア代表は、6月に開催される2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア二次予選のラスト2試合で若手をテストか。 豪代表は日本代表と同じく、W杯アジア二次予選の突破が決定済み。現在I組首位で2位パレスチナ代表とは勝ち点「5」差…そのパレスチナおよびバングラデシュ代表と対戦する6月で勝ち点1でも積めば、ほぼ確実に首位突破だ。 そんなこんなで新戦力、また若手をテストする余地がある模様。豪『news.com.au』によると、キャプテンで正守護神のGKマシュー・ライアン(32)は6月招集外になる見込みという。 また、オランダ1部・エールディビジのAZで日本代表DF菅原由勢とチームメイトのライアンは、6月末の契約満了に伴う退団が濃厚。豪代表としては、不動の正GKに6月を新天地探しに専念してもらう意向だ。 これに伴い、6月6日のバングラデシュ戦、11日のパレスチナ戦は、アジア杯後にプレミアリーグのアストン・ビラへ移籍した通算2キャップのGKジョー・ガウチ(23)がゴールマウスを守ることになるとみられている。 なお、豪代表のグラハム・アーノルド監督は、U-23豪代表がパリ五輪行きを逃したことを恩恵として捉え、この世代の選手に初めて声をかける可能性も。 今夏バイエルンへ移籍するアデレード・ユナイテッドのFWネストリ・イランクンダ(18)を、ドイツ渡航前にA代表デビューさせることを検討し、ラージリストに含めているとのことだ。 アーノルド監督は、25日に行われるAリーグ・メン(豪1部)のオールスターゲームを視察したうえで、6月の最終メンバー23人を選定する。 2024.05.23 17:20 Thu

韓国代表が元神戸FWキム・ドフン氏を暫定監督に任命…蔚山でACL制覇などの実績、6月の2試合を担当

大韓サッカー協会(KFA)は20日、指揮官不在の韓国代表に関して、キム・ドフン氏(53)暫定的に指揮を執ることを発表した。 韓国代表は、アジアカップ終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任。その後新監督探しの時間がなく、U-23韓国代表を指揮するファン・ソンホン監督が暫定指揮。3月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦っていた。 その後、6月の北中米W杯アジア2次予選に向けて監督探しを再会。しかし、候補として名前が浮上していたジェシー・マーシュ氏はカナダ代表監督に就任するなど、後任が見つからない状況だった。 キム・ドフン氏は、現役時代は韓国代表のストライカーとしても活躍。“コリアン・ボンバー(爆撃機)”の愛称で親しまれ、全北現代ダイノス(現:全北現代モータース)、城南一和(現:城南FC)でプレー。また、1998年から1999年にはヴィッセル神戸dメオプレーし、2シーズンで58試合27ゴールと得点を量産した。 引退後は指導者となり、2015年に仁川ユナイテッドで初となる監督に就任。2017年からは蔚山現代FC(現:蔚山HD FC)で指揮を執り、コロナ禍の2020年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制して退任。2021年からはシンガポールのライオン・シティ・セーラーズで監督を務めていたが、2022年7月に相手コーチと取っ組み合いの喧嘩をし、頭突きなどの暴力行為で解任されていた。 KFAは監督の選任は続いているものの、6月のW杯予選に間に合わない可能性を考慮し、暫定的にキム・ドフン氏が指揮を執ると発表した。 「代表チーム監督選定のための交渉が継続されており、6月のAマッチ前まで監督選任が終わらない可能性がある。この場合を備え、今日(20日)午前、国家代表電力強化委員を開き、この問題を議論し、その結果、6月の2試合を引き受ける臨時監督でキム・ドフン監督を選任することにした」 また、キム・ドフン氏については「キム・ドフン監督は指導者として多様なキャリアを築きながら能力と成果を見せた」と評価。「シンガポールリーグでチームを優勝に導くなど、現地環境をよく知っている点も背景として作用した」と、これまでの指導実績をもとに選んだとした。 2024.05.20 18:20 Mon

イングランド代表の人気記事ランキング

1

至る所がえぐれる…デンマークvsイングランドの会場の芝が問題に…UEFAも改善に動く

ドイツで行われているユーロ2024。大会も8日目を迎えることとなる。 すでにドイツやスペインがグループステージ突破を決めている一方で、苦しんでいるチームもある状況。ヨーロッパの頂点を決める戦いは、連日熱を帯びている。 そんな中、問題が発生。欧州サッカー連盟(UEFA)が、スタジアムのピッチに手を施すことになるという。 イギリス『BBC』によれば、20日に行われたデンマーク代表vsイングランド代表で使用したフランクフルト・シュタディオンのピッチに問題が。選手たちが足を踏ん張ろうとすると、芝が剥げてしまい、試合早々からピッチ上には芝の塊が落ちている状態となった。 元日本代表MF長谷部誠が所属していたフランクフルトの本拠地でもあるが、試合後にはユーロの舞台には相応しいと言えない惨劇に。グラウンドキーパーがバケツいっぱいに芝を詰めている姿も見られたという。 UEFAはこの問題について改善していく計画があると説明した。 「この会場での今後の試合に先立ち、特定の問題に対処し、クオリティをさらに向上させるための細かいメンテナンス計画が策定されている」 「UEFAとその独立したピッチコンサルタントは、大会の準備段階でフランクフルトのグラウンドチームと緊密に協力し、最適なプレー環境を保証してきた。そして、昨シーズンを通して、全体的なピッチの評価が着実に向上していることを見てきた」 ユーロで使用するに相応しい状態の芝だったとしながらも、現実は荒れ放題。23日にドイツ代表vsスイス代表の試合が行われ、26日にスロバキア代表vsルーマニア代表、7月1日にはラウンド16の試合が予定されているが、短い時間の中でどう改善するのか注目だ。 <span class="paragraph-title">【写真】試合後にクラウン度キーパーが拾ったあり得ない量の芝生</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Buckets full of clumps of loose turf picked up by ground staff from pitch in Frankfurt after England v Denmark <br>(pic by Mark Fleming) <a href="https://t.co/PJDQqZaycD">pic.twitter.com/PJDQqZaycD</a></p>&mdash; Dan Roan (@danroan) <a href="https://twitter.com/danroan/status/1803873524471468161?ref_src=twsrc%5Etfw">June 20, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.21 19:25 Fri
2

ライスがアイルランド代表時代の同僚からの恨みを受け流す「気にしないようにしてるんだ」

アーセナルのイングランド代表MFデクラン・ライスが、元同僚の酷評・恨みを受け流した。イギリス『90min』が伝えている。 アイルランド系のイングランド代表戦士であるライス。 アイルランドのA代表で3試合戦ってからイングランドへ移った経緯があり、今なお緊張が消えていない両国関係(イギリス)もあって、当時ライスにはアイルランド側から批判のみならず殺害予告も寄せられた。 先日、アイルランド代表時代の同僚であるジェームズ・マクリーン(35)が、ユーロ2024へ参戦中のライスについて「過大評価」「ワールドクラスではない」などと酷評。 ライスは、アイルランド国家への忠誠心によりイギリス側から殺害予告を受けたこともあるマクリーンの“酷評に隠された恨み”を気に留めていない。 「僕はジェームズと(アイルランド代表で)3試合一緒にプレーして、とてもうまくやっていたんだ。ここに座って彼の悪口を言うつもりはないよ」 「彼を一流の選手だと思っているよ。アイルランドを離れてイングランドに来た時、彼が明らかに僕に不満を抱いているって話をいくつか耳にしたし、数年前にもコメントしていたはずだ」 「それが現実だよ。ここで彼について何か言うつもりはない。彼にも意見を言う権利があり、僕への恨みをコメントされても、気にしないようにしているんだ」 2024.06.25 21:10 Tue
3

「中盤は中盤で、WGはWGで」…トッテナム指揮官ポステコグルー、イングランド代表監督の選手起用に意見

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督がユーロ2024でのイングランド代表に感想を述べた。イギリス『デイリー・メール』が報じている。 グループCの2試合で勝ち点4を稼ぎ、首位に立つイングランド。突破は果たしそうな状況だが、ここまでの2試合ですっきりしない戦いぶりが続き、乏しい内容に眉をひそめるような意見が飛ぶ。 そのなかで、本来の持ち場と異なるポジションで起用するガレス・サウスゲイト監督の試みが1つのトピックに。ポステコグルー監督もそうした起用法に懐疑的な見方をしているようだ。 出演した『ITV』で「イングランドが過去の大会で大きな変更を施し、それがうまくいった例はたくさん知っている。ただ、現時点でそういう状況ではない」とし、こう意見した。 「まずは選手が本来のポジションでプレーする姿が見たい。それからだと思う。中盤を中盤のエリアに、ウインガーをウインガーのエリアに置ければ、そして、それが目指すプレーの仕方なら、少しは安定していくはずだ」 トッテナム指揮官がそう言うイングランドはここまでトレント・アレクサンダー=アーノルドのボランチ起用が続き、キーラン・トリッピアーが左サイドバックでプレー。25日には勝ち点2で3位につけるスロベニア代表との最終戦に臨む。 2024.06.23 17:30 Sun
4

見せ場欠いたイングランドvsスロベニアはドロー決着…イングランドが首位、スロベニアが3位で決勝T進出【ユーロ2024】

ユーロ2024グループC最終節、イングランド代表vsスロベニア代表が25日に行われ、0-0のドローに終わった。 ここまで1勝1分けでグループ首位も振るわないパフォーマンスに批判的な声も上がりつつあるイングランド。グループ2位タイのスロベニアとの首位通過を懸けた一戦では1-1のドローに終わったデンマーク代表戦から先発1人を変更。アレクサンダー=アーノルドに代えてギャラガーを起用した以外、同じメンバーを継続。ただ、[4-2-3-1]からライスをアンカーに配した[4-3-3]へのマイナーチェンジを施した。 開始直後にボックス内のシェシュコに際どいシュートを打たれるなど微妙な入りとなったイングランドだが、この2戦同様にボールを握る展開に。20分にはボックス付近でベリンガム、フォーデン、サカの流れるような連携からゴールネットを揺らすが、ここはフォーデンの抜け出しのタイミングでのオフサイドを取られた。 この決定機をきっかけにギアを上げたいところだったが、強度も高く集中したスロベニアの守備を前に“持たされている”感は否めなく、なかなかフィニッシュの数を増やせない。 30分過ぎにはセットプレー流れからケイン、フォーデンの直接FKと続けてシュートシーンを作り出すと、40分にはトリッピアーの左からの正確な右足インスウィングのクロスに大外のケインが反応。だが、懸命に右足を伸ばして合わせたシュートは枠の右に外れた。 結局、膠着したまま試合を折り返したイングランドはギャラガーに代えてメイヌーをハーフタイム明けに投入。後半は早い時間帯のゴールを目指して前がかる形となるが、流れの中では引き続き攻撃が停滞。また、セットプレーの流れからチャンスを作りかけるが、押し切るまでには至らず。 その後、後半半ばを過ぎてサカを諦めて今大会初出場のパーマーを投入。ファン待望の若きアタッカーの躍動が期待された中、75分には良い形でボックス内に抜け出したライスに決定機が訪れるが、肝心のシュートは枠の右へ外れた。 後半終盤は他会場の動きを確認しながらの戦いとなり、サウスゲイト監督はトリッピアー、フォーデンを下げてアレクサンダー=アーノルド、ゴードンとフレッシュな選手を投入。大きくバランスは崩さずも、ゴールへの意識を強める。だが、4分が加えられたアディショナルタイムのパーマー、アレクサンダー=アーノルドのシュートチャンスをモノにできず。試合はこのままタイムアップを迎え、0-0のドロー決着となった。 同時刻開催の他会場の結果、勝ち点5のイングランドが首位通過、勝ち点3で3位のスロベニアも各グループ3位チームの上位4チーム入りが確定し、仲良く決勝トーナメント進出が決まった。そして、イングランドは30日に行われるラウンド16でグループDかグループEの3チームと対戦することになる。 イングランド代表 0-0 スロベニア代表 2024.06.26 06:03 Wed
5

「期待していたほど良くない」低調なパフォーマンスでドローのイングランド、サウスゲイト監督も課題を口に「望んだ流れにできていない」

イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が、デンマーク代表戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 20日、ユーロ2024グループC第2節でイングランドはデンマークと対戦した。 初戦セルビア代表に勝利したイングランドと、スロベニア代表と引き分けたデンマーク。イングランドは連勝でグループステージ突破を決めたいところだった。 試合は18分にハリー・ケインのゴールでイングランドが先制するも、34分にはモルテン・ヒュルマンドが衝撃のミドルシュートを叩き込みデンマークが同点に。1-1のドローに終わり、勝ち点を分けることとなった。 試合を通じてあまり高いパフォーマンスを見せられなかったイングランド。サウスゲイト監督もチームのパフォーマンスには納得がいっていないようだ。 「明らかに期待していたほどは良くなかった。現時点ではボールの使い方が十分ではなく、別のレベルを見つける必要がある」 「この2試合よりも相手チームにプレッシャーをかけなければならない。現時点では、望んだような流れができていない」 首位に立っているものの、最終節の結果次第では敗退もあるイングランド。サウスゲイト監督は改善を求めつつ、チームの問題を解決していくとした。 「試合をコントロールするのに苦労し、不安なパフォーマンスに繋がった。トーナメントでさらに勝ち進みたいのであれば、この点を改善しなければならない」 「2試合のパフォーマンスを詳細に分析し、抱えている問題に対処する解決策を見つける必要がある。今後数日間で、ここに時間を費やすつもりだ。レベルが上がることはわかっており、それを望んでいる」 <span class="paragraph-title">【動画】イングランドvsデンマーク ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="MyG8dmQcKDY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.21 10:33 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly