“マジカルメッシ”がダービー完勝に導く! 圧巻の4人抜き含む3ゴールを演出《リーガエスパニョーラ》

2016.12.19 06:53 Mon
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第16節、バルセロナvsエスパニョールの“カタルーニャ・ダービー”が18日にカンプ・ノウで行われ、バルセロナが4-1で快勝した。
PR
▽首位レアル・マドリーを6ポイント差で追う2位バルセロナは、前節オサスナとのアウェイゲームをメッシとスアレスの活躍で快勝し、リーグ戦4試合ぶりの勝利を手にした。連勝を狙う今節はカンプ・ノウに、9戦無敗(4勝5分け)と好調を継続する9位エスパニョールを迎えた。今年10月に行われたスーペル・コパ・カタルーニャで主力を温存して敗れた宿敵との一戦に向けてルイス・エンリケ監督は、負傷明けのネイマールをメッシ、スアレスと共に起用するなど、ベストメンバーで臨んだ。また、イニエスタの相棒にはラキティッチではなく、デニス・スアレスが入った。▽立ち上がりからいつも通り、ボールを保持するバルセロナだが、キケ仕込みのコンパクトな[4-4-2]の守備ブロックを築くエスパニョールに対して、なかなかクサビを打ち込むことができない。それでも、アウェイチームがベタ引きではなく全体を押し上げて攻めに来ることで、序盤からカウンターが機能する。7分にはイニエスタの縦パスを受けたスアレスが起点となり、左サイドのネイマールからボックス右に走り込むメッシに絶妙なラストパスが出る。しかし、利き足とは逆の右足で放ったメッシのシュートはサイドネットを叩く。
▽最初の決定機を逃したバルセロナだったが、2度目のチャンスをゴールに結びつける。18分、自陣深くでマスチェラーノがカットしたボールをイニエスタがすかさず前線にフィード。この絶妙なフィードに抜け出したスアレスが見事なファーストタッチでスピードを落とさずにボックス内まで運び、DFをブロックしながら飛び出したGKディエゴ・ロペスの脇を抜くシュートをゴール左隅に流し込んだ。

▽イニエスタとスアレスのホットライン開通で均衡を破ったバルセロナは、より相手が前がかりになり、守備ブロックにギャップが生まれ始めたことで、ボールの動きがスムーズになっていく。この流れの中で29分にはスアレスのサイドチェンジを受けたネイマールがボックス左で折り返したボールを、メッシが左足に持ち替えてシュートするが、わずかに枠の右。さらにイニエスタの絶妙なゲームメークからその後も幾つかチャンスを作るが、最後の場面で粘るエスパニョールを前に追加点には至らず。それでも、36分にパペ・ディオプの浮き球パスからハビ・ロペスにシュートチャンスを許した以外、きっちりゲームをコントロールした。
▽迎えた後半も積極的に攻撃に出るバルセロナは、50分にメッシのスルーパスに抜け出したスアレスに決定機も、ここは飛び出したGKディエゴ・ロペスの好守に阻まれる。だが、好セーブを見せたディエゴ・ロペスがこのプレーでヒザを負傷し、控えGKロベルトとの負傷交代を強いられた。

▽押し込みながらもなかなか追加点を奪えないバルセロナだったが、ここまでパサー役に徹していたメッシが真骨頂のドリブルでゴールをもたらす。67分、バイタルエリアでDF2枚を引き付けたイニエスタからパスを受けたメッシがボックス付近の密集でDF4人を圧巻のステップでかわしてシュート。GKロベルトが前に弾いたボールをすかさずスアレスが押し込み、後半最初のゴールを奪取。さらに、直後の69分にはメッシが再び複数のDFをドリブルでかわすと、バランスを崩して流れたボールをジョルディ・アルバが冷静にゴールへ流し込んだ。

▽“マジカルメッシ”の圧巻の個人技から試合を決定付ける3点目を奪ったバルセロナは、前半に足を気にしていたブスケッツを下げてユムティティを投入し、マスチェラーノをアンカーポジションに上げて試合を締めにかかる。

▽一方、ダービーで意地を見せたいエスパニョールは、メレンド、ホセ・アントニオ・レジェスを投入し、ゴールを目指す。すると79分、ロングカウンターから長い距離をオーバーラップしてきたセンターバックのダビド・ロペスが、モレノの丁寧な落としを豪快に蹴り込み、一矢を報いた。

▽やや緩い対応でクリーンシートを逃したバルセロナだったが、そのショックを補って余りある背番号10の躍動でカンプ・ノウは、沸きに沸く。そして、スペクタクルなダービーを締めくくったのは、エースのゴール。90分、セルジ・ロベルトの縦パスに抜け出したメッシが中央のスアレスにボールを預けてボックス内に走り込むと、最後は浮き球のスルーパスを絶妙なワンタッチで流し込み、この試合4点目を奪取した。

▽“マジカルメッシ”躍動のバルセロナが、“カタルーニャ・ダービー”完勝でリーグ戦2連勝。年内最後のリーガを快勝で飾ったバルセロナは、来週行われるコパ・デル・レイのエルクレス戦で2016年を締めくくることになる。

PR

バルセロナの関連記事

ラ・リーガの関連記事

バルセロナの人気記事ランキング

1

バルサ伝説の“MSNトリオ”が再集結! イーフト内であの名シーンが再現…メッシ「素晴らしい友情はあの写真が物語っている」

株式会社コナミデジタルエンタテインメントは21日、FWルイス・スアレスが『eFootball™』のアンバサダーに就任すること発表した。 ウルグアイ代表のエースとしても活躍したスアレス。今回新たにアンバサダーに就任したことで、すでにアンバサダーであったリオネル・メッシ、ネイマールと、かつてバルセロナで“MSNトリオ”として躍動した3人が揃うこととなった。 また、今年はFCバルセロナが125周年を迎えることに。今回、『eFootball™』内で再開した“MSNトリオ”への特別インタビューが行われた。 “MSNトリオ”は、2014-15シーズンにスアレスがバルセロナに加入したことで結成。2017年夏にネイマールが移籍するまで、3シーズンの間、最強トリオが結成された。 アルゼンチン、ブラジル、そしてウルグアイと南米の強豪3カ国のエースというライバル関係でもある中で、当時トリオが揃った際の心境についてメッシは「実際のところ、すごく気楽な関係だったよ」とコメント。「元々僕たちは仲が良かったから、ピッチの中でもスムーズだった。本当に楽しかったよ」と、息の合うトリオだったと振り返った。 また、「全て自然で、強制されたものなんかじゃない」と語るメッシ。「僕たちは最初から通じ合っていて、同じことを望んでいたから、楽しい時を過ごせたんだ。ネイと僕たちは少し歳が離れているけど、気が合った。僕たち3人はいつも一緒に楽しんでいたし、それが自然だったんだ」と、無理することなくトリオとしてピッチ内外で関係を構築していったという。 ピッチ外でも仲の良い3人はオフではゲームも楽しんだとのこと。「当時は試合がたくさんあったから、ウイニングイレブンも一緒にプレーしていたよ。だけど、アウェイの試合では終わったらすぐに移動だったから、なかなか集まって遊ぶ時間は取れなかったんだ」とメッシは回想した。 バルセロナを栄光へと導き、数多くのゴールを記録してきた“MSNトリオ”は、結成1年目の2014-15シーズンには122ゴール(メッシ: 58ゴール、スアレス: 25ゴール、ネイマール: 39ゴール)を記録。これは3トップの史上最多記録となっている。 そしてこの3人の関係性を最も示している1つのシーンが話題に。2015年1月11日のラ・リーガ第18節のアトレティコ・マドリー戦で3-1と勝利を収めたなか、メッシのゴールが決まった際に3人が肩を組んで喜びを表現。この写真が世界中で大きな話題を呼んだ。 このシーンについてメッシは「もちろん、3人でセレブレーションしたあの試合は覚えているよ」とコメント。「チームとしても勝利が必要な重要な試合で、最後にゴールを決めることができた。でも、一番の思い出はあのゴールを3人で祝ったことだね」と、記憶に残っているとのこと。ネイマールも「あの試合は忘れられないものだよ」と語り、「3人がそれぞれゴールを決められたし、チーム全体の雰囲気もとても良かったんだ。全てが上手くハマって、素晴らしかった。僕たちにとって一生の思い出に残る試合だね」と、思い出深い試合だったと回想した。 世界中で話題を呼んだセレブレーションの写真についても「とても良い思い出の写真だよ。歴史的な写真とも言えるね」とメッシは振り返り、スアレスも「本当に美しい写真だよね。みんなが知らないことだけど、本当に自然に生まれた瞬間なんだ。3人が通じ合ったセレブレーションなんだよ」と、特に打ち合わせがあったわけではないとコメント。ネイマールも「あのセレブレーションは印象的だよね。実は僕も、あの写真を家に飾っているんだ」と、思い出のシーンとして家に飾っていると明かした。 メッシは「3人が揃ってゴールを祝おうとしたら、自然にあのセレブレーションになったんだ」と自然な流れだったと明かし、「3人の素晴らしい友情と、僕たちがどれだけ分かり合ってサッカーを楽しんでいたか、あの写真が物語っていると思う」と、関係性を示したシーンだとコメント。スアレスは「あのセレブレーションは友人やチームメイトに向けたものだよ。バルセロナに力を尽くしていたみんなで祝いたかったんだ」と語れば、ネイマールも「事前の打ち合わせなんて無くて、自然と3人で抱き合ったんだ」と偶然のものだとし、「3人で抱き合って祝っただけだよ。それがここまで有名なワンシーンになるなんて夢にも思わなかった。あのセレブレーションが『eFootball™』で再現されるなんて凄いね!あの感動の瞬間をいつでも見られるのは感慨深いよ」と、今回『eFootball™』内でも再現されることを喜んでいた。 <span class="paragraph-title">【動画】伝説の“MSNトリオ”、名シーンが『eFootball™』で再現!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="XZdJVL3E-MM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.21 17:15 Thu
2

現時点で2024年最強のゴールハンターは? 1位はクラブ&代表戦で54得点、2位タイには中国代表FWがランクイン

クラブと代表チームを合わせ、2024年に最も多くのゴールを決めている選手とは。 2024年のサッカーシーンも佳境。 インターナショナルマッチウィークは現在進行中の今回が年内ラストであり、日本のように年を跨がないリーグスケジュールを採用する国は、これから順次オフへと突入する。 では、現時点で今年最もネットを揺らしているゴールハンターとは。 1位はスポルティングCPのスウェーデン代表FWヴィクトル・ギョケレシュで「54得点」。 ビッグクラブ移籍が取り沙汰されるストライカーで、2024年中の23-24シーズンに「25得点」、24-25シーズンここまで「23得点」、代表戦で「6得点」を叩き出している。 2位には「42得点」で3選手。 バイエルンのイングランド代表FWハリー・ケイン、マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド、そして上海海港の中国代表FWウー・レイがランクインした。 中国代表キャプテンについては、2024シーズンの海港で公式戦「38得点」。うち中国スーパーリーグは34得点で自身2度目となる得点王に。32歳にしてキャリアハイの数字である。 ただし、ご存知の方も多い通り、33歳の誕生日に迎えるはずだったW杯アジア最終予選・日本代表戦(19日)は、おそらくケガで欠場だ。 ◆トップ6 ▽1位「54得点」 ヴィクトル・ギョケレシュ(26) スポルティング/スウェーデン代表 ▽2位「42得点」 ハリー・ケイン(31) バイエルン/イングランド代表 ▽2位「42得点」 アーリング・ハーランド(24) マンチェスター・C/ノルウェー代表 ▽2位「42得点」 ウー・レイ(32) 上海海港/中国代表 ▽5位「39得点」 マルティン・カウテルッシオ(37) スポルティング・クリスタル(ペルー1部)/代表歴なし ▽6位「38得点」 ロベルト・レヴァンドフスキ(36) バルセロナ/ポーランド代表 <span class="paragraph-title">【動画】イングランド2部時代のギョケレシュ弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Throwing it back to Viktor Gyökeres&#39; first and last goal in the <a href="https://twitter.com/hashtag/EmiratesFACup?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#EmiratesFACup</a>! <a href="https://t.co/dPQjhhsSuk">pic.twitter.com/dPQjhhsSuk</a></p>&mdash; Emirates FA Cup (@EmiratesFACup) <a href="https://twitter.com/EmiratesFACup/status/1857361986603876757?ref_src=twsrc%5Etfw">November 15, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.11.17 22:10 Sun
3

バルサ、カンプ・ノウへの帰還は延期…来年2月までは戻らず

バルセロナは20日、改修工事を行っているSpotifyカンプ・ノウの使用に関して延期することを発表した。 本拠地であるSpotifyカンプ・ノウは、老朽化に伴う全面改修工事中。日本からは日建設計が参画しており、2024-25シーズン中の完了が見込まれていた。 12月が来年1月にはカンプ・ノウの再使用が実現するとされていた中、バルセロナは延期を発表。今回の決定は、チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズでの使用スタジアム変更を禁止する欧州サッカー連盟(UEFA)の規定と、2つの大きなスタジアムを同時に稼働させるだけの物流状の困難と追加費用の問題があったとした。 バルセロナは、エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスを使用しているが、ラ・リーガの第21節のバレンシア戦(1月26日)、第22節のアラベス戦(2月2日)は引き続きエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスを使用することが決定。また、1月29日に行われるCL第8節のアタランタ戦も同スタジアムで行われる。 2024.11.20 23:00 Wed
4

「そこでプレーするのが夢」引く手数多のカナダ代表FW、憧れはスペインのビッグクラブと明かす「子供の頃から応援してきた」

リールのカナダ代表FWジョナサン・デイビッド(24)が移籍について語った。 2020-21シーズンからリールでプレーし、今シーズンも公式戦19試合で13ゴールの結果を残しているデイビッド。ステップアップが取り沙汰され続けるなか、クラブとの契約が最終年を迎え、去就への注目度が高まっている。 チャンピオンズリーグ(CL)でレアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、ユベントスからゴールを奪ったストライカーは、「ビッグクラブ相手に得点するのはいつだって嬉しいことだ」と『The Athletic』のインタビューでコメント。一方、リールで5シーズン過ごしていることについて「後悔はなかった」「できることはすべてやった。それだけだ」と述べている。 また、このまま契約を更新しなければ2025年夏のフリー移籍が可能となるデイビッドだが、移籍金が発生する今冬の移籍にも言及。「シーズン途中でクラブに加入するのは決して簡単なことではない」とその難しさは重々承知しているようだ。 「シーズン初めのように、プレシーズンがあって、チームメイトと打ち解け合って、チームがまとまるための時間があるわけではない。1月は非常に慌ただしい。今がまさにその時だ。よりタフだ」 さらに、自らの憧れのクラブも明かしたデイビッド。バルセロナに好意を抱いているという。 「(バルセロナは)子供の頃から応援してきたチームだ。どこかのチームを応援しながら育ったら、そこでプレーするのが夢になる」 <span class="paragraph-title">【動画】裏への抜け出しからユベントスの堅守破る! デイビッドのCLゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="H-3-_4LjkC4";var video_start = 11;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.11.19 17:20 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly