セリエAの選手が明かしたイタリア中部地震の恐怖「人は無力だと感じる」
2016.10.30 17:54 Sun
イタリアは緊張と不安に包まれた。26日、8月のイタリア中部地震で大きな被害を受けた地域を再び揺れが襲った。各市町村で報告された被害は深刻だ。先の地震の爪痕がまだ残る被災地は再び恐怖に直面した。さらに、30日にはM7.1の地震が再び同地域を襲った。
26日夜、同じ恐怖がペスカーラのアドリアティコ・スタジアムにいた数千人の観客を襲った。スタジアムでは地元ペスカーラとアタランタの試合が行われていたが、強い揺れを感じたために、マルコ・グイダ主審が試合を数分間中断する措置を取っていた。
ペスカーラ所属のDFダリオ・ジュパリッチは『Goal』のインタビューにこう話す。「あまり受け入れたくない現実を体感している。2か月前も真夜中にものすごい地震があったばかりだ。まだ昨日のことのように覚えている。僕は寝ていたんだけど、地震で飛び起きた。訳が分からなかったし、あらゆるものが揺れていて、窓から外を見ると道路には人があふれていた。壊滅的な被害があった町もあって、多くの人が亡くなった」
26日はあの日が蘇るようだった。「あまり思い出したくないが、一度経験したので地震のときにどう行動するか準備はできていた。26日の地震は8月ほど酷くはなかったと思う。少なくとも就寝中の不意をつくものではなかったからね」
ペスカーラのディフェンダーは地震発生時のアドリアティコ・スタジアムの様子を話した。「スタジアムは恐怖に陥った。観客席では大騒ぎになっているのが見えたし、サポーターの多くがスタジアムの外へ逃げていった。安全かどうかは誰も分からなかった。僕ら選手はピッチ上にいたからまだマシだったけど、観客の恐怖は僕も想像がつく」
イタリアは現実の悲劇に直面している。「恐怖を感じる。こういう地震を体験するまで、これほど自分が無力に感じたことはこれまでの人生でなかった」
取材・文=フルヴォイェ・ティロニ/Hrvoje Tironi
提供:goal.com
26日夜、同じ恐怖がペスカーラのアドリアティコ・スタジアムにいた数千人の観客を襲った。スタジアムでは地元ペスカーラとアタランタの試合が行われていたが、強い揺れを感じたために、マルコ・グイダ主審が試合を数分間中断する措置を取っていた。
ペスカーラ所属のDFダリオ・ジュパリッチは『Goal』のインタビューにこう話す。「あまり受け入れたくない現実を体感している。2か月前も真夜中にものすごい地震があったばかりだ。まだ昨日のことのように覚えている。僕は寝ていたんだけど、地震で飛び起きた。訳が分からなかったし、あらゆるものが揺れていて、窓から外を見ると道路には人があふれていた。壊滅的な被害があった町もあって、多くの人が亡くなった」
26日はあの日が蘇るようだった。「あまり思い出したくないが、一度経験したので地震のときにどう行動するか準備はできていた。26日の地震は8月ほど酷くはなかったと思う。少なくとも就寝中の不意をつくものではなかったからね」
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イタリアは現実の悲劇に直面している。「恐怖を感じる。こういう地震を体験するまで、これほど自分が無力に感じたことはこれまでの人生でなかった」
取材・文=フルヴォイェ・ティロニ/Hrvoje Tironi
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