【リオ五輪総括】グループステージ3試合を含めたリオ五輪を総括する霜田NTD「駆け引きを含めたゲームコントロールが必要」
2016.09.16 20:20 Fri
▽日本サッカー協会(JFA)の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(NTD)が、今夏に行われたリオ五輪の総括を行った。霜田NTDは、グループステージ3試合での戦いや、そこでのデータをもとにリオ五輪を振り返った。
▽ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンとのグループステージについて霜田NTDは、一試合ごとにデータをもとにした総括を実施。さらに今後の日本サッカーにおける課題についても口にした。
◆霜田正浩ナショナルチームダイレクター(日本サッカー協会)
~~初戦のナイジェリア戦~~
「実際に3試合を振り返りたいと思います。ナイジェリア戦は0分から60分で5点を取られました。非常にもったいない失点が多く、相手が強くて、うまくてどうしようもなかったというよりも、自分たちのミスからの失点でした。60分間では6割から7割近く相手にボールを持たれていました。ポゼッションのパーセンテージが直接の原因ではないですが、この中で考えたのは相手からボールが奪えなかったなと。相手は当日入りでコンディションが悪いのにもかかわらず、僕らが厳しくいってもボールを奪えませんでした。なので、相手のポゼッション率を下げるというか、こちらがボールを持ってコンディションの悪い相手をもっと走らせる。そういう戦いが60分間までにもう少しできれば、もう少し違ったかなと」
「大会初戦の0分から15分がどれだけ大事かということは、現場の監督、スタッフ、選手の誰もがわかっていました。しかし相手のコンディションがわからず、当日入りの中でも本当に前からボールを奪いに来るのか。ゆっくり時間を使うのか。そういう相手の出方をうかがうように最初の15分を使ってしまいました。そこで2-2。15分間で2-2という打ち合いになりました。2-2になった時点から相手を走らせたり、しっかりと自分たちで保持したりすることができればよかったですが、ミスから失点を繰り返して3点差をつけられたことが悔やまれます」
「データの中から拾ったのは、セカンドボールに関しては倍近い数を相手に取られています。タックル数は互角ですが、自分たちで奪えた数と、ナイジェリアのタックルを受けてボールを失った数ではかなり下回っています。ボールを奪いには行っていますがボールを奪えない。逆に相手は取りにきて、こちらは失ってしまう形が多かったです。セカンドボールを拾われたので相手のポゼッションが長く、自分たちから良い形でボールを奪えていません。良い守備から良い攻撃に転じることができなかった原因だと思います」
「ポジティブな面では試合の終盤になっても日本が走り負けることはなかったです。コンディショニングもうまくいき、90分で見ると自分たちでチャンスを作ることができました。浅野や(鈴木)武蔵など途中から入った選手も機能し、先発で出るメンバー、途中から出るメンバーの差はなかったため、後半に勝負する戦い方は確立されていたと思います。なので、試合の入り方とミスからの失点が悔やまれる試合になりました」
~~2戦目のコロンビア戦~~
「2戦目ですが、4-4-2に戻しました。中2日しかありませんでしたが、原点に戻ろう、前から行こうということで、メンバーを戻してしっかりと前からボールを奪いに行きました。1戦目と2戦目の間のトレーニングやミーティングでのフィードバックでも、現場の監督やスタッフが選手に意識付けをしてくれたので、かなりアグレッシブな入りができ、立ち上がりにパンチを浴びるようなことはなく、1戦目の反省が活かされたと思います」
「ただ、それでもコロンビアはうまくてボールを奪えませんでした。それでも相手がうまい中で、こちらもやられずに前半を0-0で終えました。しっかりとゲームをコントロールできたなと思いますし、チャンスを作れていました。やり慣れた形でしたし、2トップが非常に機能したなと。60分過ぎからはコロンビアを圧倒できましたが、ここで問題なのは良い形、良いゲーム、良いコントロールをしていたにも関わらず、先に先制されてしまう。2点目もミスから失点してしまいました」
「予選リーグは試合が少なく、そこで勝ち点1や3を絶対に取らなければいけないとなったときに、追いかける展開は厳しいなと思います。タックルの数に関しては相手の方がかなり多く、セカンドボールは互角でした。アタッキングサードは日本の方が多く、コロンビアは1点取ってから“のらりくらり”と戦っていましたが、僕らはゴールに向かっていくことができていました」
「75分過ぎからは完全にコロンビアを圧倒できて2点のビハインドを追いつくことができましたが、本当はひっくり返せればよかった。ひっくり返すチャンスもあったので、ここで本当にひっくり返して勝ち点3を取れる力を付けなければ、世界大会で上位に進出することは難しい。ここでも途中交代で試合に入った南野と大島により、試合がガラッと変わりました。今まで戦ってきたメンバーにプラスアルファで新しい活力が加わりました。こういうチームの総力戦、控えの3人をちゃんと使った戦いはできたなと思います」
「ミスからの失点というのは、同じことの繰り返しでした。世界大会は3試合で終わってしまいます。短期決戦の中でのミスによるダメージを少なくすることが、これからは大事になってきます」
~~3戦目のスウェーデン戦~~
「3試合目は他力になってしまいました。もう他力なので、自分たちの力で、まずは目の前の試合を勝ち切ろうということで、選手たちも開き直っていました。スウェーデン戦だけに集中しようと。裏でやっているナイジェリアとコロンビアの結果を選手に伝えることはなく、目に前の敵に勝とうとやりました。これも、スウェーデンがあまりガツガツ来なかったこともありますし、守備ブロックを敷いてボールを取りに来なかったので、ポゼッションではかなり優位に立ちました」
「逆に言うとアジアに近いような戦いになり、パスの総数から見てなかなか前にパスを付けられない。ブロックの中に入れず、横パスやバックパスが多くなってしまい、ポゼッションは高くてもゴール前までいけない日本の課題が出てしまいました。前の2試合では拾っていませんが、この試合ではパスの総数が520本で、その中で前につけたのが157本。さらにその中の6割5分程度しか成功していません。そういう意味では引かれてブロックを作られるアジア仕様の戦いになったときに、日本の課題が出てきてしまったかなと」
「それでも相手に得点を許さず、0-0の状況を長く続けられる。攻め疲れることなく攻撃の手を緩めず、常に主導権を握りながらゴールに向かう姿勢は、1戦目、2戦目の反省が活かされたのかなと思います」
「これも途中交代の矢島がゴールを取ってくれました。3試合とも90分の勝負、14人の勝負が形として出来ていたかなと思います」
~~3試合を通した総括~~
「簡単ですが3試合を振り返りました。オフェンスに関してはよくできたなと思います。3試合で総得点7は悪い数字ではないですし、7点取っていればかなりの確率で勝つはずです。また、どの相手でもパスの成功率は75%を超えています。これはAFCの予選で戦った6試合よりも高い数字です。単純に比較はできませんが、AFCの予選ではパスの成功率が7割に行かず、サウジアラビア、韓国戦で越えただけで、他は思うようにパスがつながりませんでした。今回は世界大会の舞台、暑かったという要因もありますが、ゴールに向かうパスも6割5分という数字が出ています。少なくとも今までのように、勝っていても負けていてもボールを横に繋ぐような試合ではなく、強化指針で出しているようになるべくゴールに仕掛けていくような攻撃がある程度できたかなと思います」
「ナイジェリア戦では4点取れました。シュートの本数は8本しか打っていないのに4本が決まるなど、得点率は50%です。サッカーの世界で毎試合このような数字はありえないと思います。ただ、その中で枠内のシュートは8本中5本。ポゼッションでは圧倒されていましたが、少ないチャンスでちゃんとゴールを奪うこの決定率の高さがあれば、強豪に対してジャイアントキリングができるのではないかと思います」
「先日もお話ししましたが、この決定率をどのように上げるかが課題で、チャンスの数はA代表も含めて多くのものが作れています。そのチャンスを得点に結びつける効果的な技術や意識が日本の課題だと思います。五輪チームも選手間の距離が良いときは孤立することなくパスがつなげます。一人で相手を抜いていくような選手が、これからは出てこないといけませんが、それだけではなくグループのコンビネーションで崩す部分はA代表に通ずるものがあります。一つの線でつながった戦いをしてくれたなと思っています。日本が継続していくべきストロングポイントの一つだと思います」
「ディフェンスについてです。相手の技術が素晴らしく完全に崩されたというよりは細かなミス、ポジショニングのミス、クリアミス、判断ミスのようなイージーなミスが致命的なものにされてしまう怖さを感じました。プレッシングの重要性、ポゼッションされていてもどこで奪うかの奪いどころ。そこを徹底すればよかったなと思います。得点は7ですが、失点も7です。その中の半数は個人のミスであり、相手にプレゼントしてしまったような失点でした。こういうところを、どれだけ世界大会で少なくするかです」
「サッカーはミスのスポーツで、ミスすることは仕方ないですが、そのミスを致命的なものにしないというマネジメントが必要だと思っています。忠実なプレーをして、クリアするところはする、体を張るところは張る、相手が背中を向けていたら無理にファウルをしないなど原理、原則をもう少しハイレベルでできるようにならなければいけません」
「後はGKの判断の部分です。ボックス外のプレーエリアの拡大が求められます。またJリーグを見ていてもなかなかクロスを上げてこないので、クロスに対する守備範囲の広さ、日本のGKはもっと守備範囲を広くやっていかなければいけません」
~~日本の課題~~
「また強化指針の中で、戦術的な柔軟性という話をしています。ゲームコントロールについてですが、セットプレーの時、キックオフ直後、スローイン時、選手交代などプレーが切れた後の集中力や修正力。こういった隙を突かれています。逆にこの隙をこちらが突けない。ただ90分間を自分たちのリズムでサッカーしましょうではなく、世界大会では相手の隙をどう突いて、こちらの隙をどう見せないかが大事になってくるのかなと思います」
「ピッチ上のリーダーについてもなかなか見当たらなかったなと。ハリルホジッチ監督やアギーレ監督も言っていましたが、ボールを奪うところ、デュエル、球際で負けてしまうのは、日本が世界大会を勝ち進むうえでまだまだベースのところを上げなければいけないなと感じます。良い形でボールを奪えれば、そのままショートカウンターやロングカウンターで良い攻撃につながります。完全に相手が引いている状態から、こちらがポゼッションして崩すだけではなく、カウンターのように良い守備から良い攻撃で点を取る形を増やさなければいけません」
「ずっと言ってきましたが、守るだけでなく奪う守備の概念を日本のチームは持たなければいけないなと思っています。たとえば、ブラジルのネイマールにしかり、ナイジェリアのミケルしかり、技術も経験のある選手に対してはボールを奪いに行かなければなんでもやってしまいます。それが致命的にならなくても、こちらのリズムを作れない。個人やチームとして技術や経験のある相手をどう慌てさせるか、ミスさせるか。そのために日常からアグレッシブに取りに行くことが大事です。どの選手であれ、FWでもGKでもそういう意識を持っていかなければ難しいです」
「ゲームコントロールについては、入り方、開始15分の戦い方です。アグレッシブさをどこで出すか。90分間ずっと走り回るのは難しいです。ハイレベルになればなるほど、どこでペースを落とすか、どこで休むかのゲームコントロールも重要です。そこを選手が判断してプレーする。ここは奪いどころだとなったときに、全員が共鳴して連動する。ゆっくり繋ごうよとなったときはペースダウンする」
「世界大会のグループステージで絶対に勝ち点1は取らなければいけないとなったとき、3試合で4ポイントを取れれば突破の可能性が高くなる中で、どうやって勝ち点1にこだわるか。または勝ち点3を取りに行くかというところで、こういうゲームコントロールも大事になると思っています。逆に、60分から90分は相手の疲労もありますが、この時間帯はどの相手に対しても日本は良く走れました。それを最初からやれとよく言われますが、それくらい相手を圧倒することができます」
「逆に言えば力の出しどころで、終盤に力を発揮することは、日本はいつでもできます。これからは相手を先に慌てさせるべく先に点を取る。こちらから先制パンチをして相手をひるませる。こういう駆け引きを含めたゲームコントロールを90分を通してやっていかなければいけません。これをJリーグの試合の中でやるには、いつも途中からしか出場しない選手にとっては経験できないものです。90分間チームの主力として多くの試合に出続ける選手がこの年代でも出てこないと、ゲームコントロールを身に付けるのは難しいのかなと思います」
~~世界大会を経験することの重要性~~
「最後に余談ですが、選手の経験という部分を今大会に出場した選手について並べてみました。今回の五輪に出た18選手のうち過去U-17のW杯に出た選手、U-20のW杯に出た選手、OAは何人使ったか。そのOAの選手が世界大会を経験したことがあったかなかったか。そういうものを調べました。ブラジルはネイマールが1番で、ナイジェリアはミケルです。ホンジュラスやデンマークは世界的な経験を持った選手はなかなかいません」
「メキシコのOAである3人はロンドン五輪にも出場したペラルタも含めて全員が国内組です。ただ、五輪を経験しW杯を経験した選手を3人OAで使ってきました。国際経験と簡単に言いますが、世界大会に出る出ないだけではなく、ACLで戦う、CLに出る。そういう国際経験、普段のリーグ戦では当たらないような対戦相手と戦うことに関して言えば、メキシコはU-17W杯に4人出て、U-20W杯に10人出ています。18人中10人が大きな世界大会の予選リーグの戦い方を知っていますし、経験しています」
「さらに、世界大会であるW杯の舞台を経験しているOAが3人もいる。それでもメキシコはグループリーグで敗退しましたが、明らかな傾向です。U-17やU-20のW杯に出場した選手が五輪に臨み、予選の3試合でどうやって勝ち点4を取るかということを体感して、それからW杯に臨むというのが一つの形なのかなと思います」
▽ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンとのグループステージについて霜田NTDは、一試合ごとにデータをもとにした総括を実施。さらに今後の日本サッカーにおける課題についても口にした。
◆霜田正浩ナショナルチームダイレクター(日本サッカー協会)
~~初戦のナイジェリア戦~~
「実際に3試合を振り返りたいと思います。ナイジェリア戦は0分から60分で5点を取られました。非常にもったいない失点が多く、相手が強くて、うまくてどうしようもなかったというよりも、自分たちのミスからの失点でした。60分間では6割から7割近く相手にボールを持たれていました。ポゼッションのパーセンテージが直接の原因ではないですが、この中で考えたのは相手からボールが奪えなかったなと。相手は当日入りでコンディションが悪いのにもかかわらず、僕らが厳しくいってもボールを奪えませんでした。なので、相手のポゼッション率を下げるというか、こちらがボールを持ってコンディションの悪い相手をもっと走らせる。そういう戦いが60分間までにもう少しできれば、もう少し違ったかなと」
「データの中から拾ったのは、セカンドボールに関しては倍近い数を相手に取られています。タックル数は互角ですが、自分たちで奪えた数と、ナイジェリアのタックルを受けてボールを失った数ではかなり下回っています。ボールを奪いには行っていますがボールを奪えない。逆に相手は取りにきて、こちらは失ってしまう形が多かったです。セカンドボールを拾われたので相手のポゼッションが長く、自分たちから良い形でボールを奪えていません。良い守備から良い攻撃に転じることができなかった原因だと思います」
「2番目はアタッキングサードについてです。ボールを持っていてもバックパスや横パスだけでは意味がなく、いかに相手のアタッキングサードにはいるか。その部分でも相手に大きな差を付けられてしまいました。この差は、分析した結果としては、日本は繋いで攻撃を組み立てますが、ナイジェリアは個人で仕掛けてきます。そういう意味でも、アタッキングサードに侵入された回数が多くなりました。ここは日本の大きな課題だと思います」
「ポジティブな面では試合の終盤になっても日本が走り負けることはなかったです。コンディショニングもうまくいき、90分で見ると自分たちでチャンスを作ることができました。浅野や(鈴木)武蔵など途中から入った選手も機能し、先発で出るメンバー、途中から出るメンバーの差はなかったため、後半に勝負する戦い方は確立されていたと思います。なので、試合の入り方とミスからの失点が悔やまれる試合になりました」
~~2戦目のコロンビア戦~~
「2戦目ですが、4-4-2に戻しました。中2日しかありませんでしたが、原点に戻ろう、前から行こうということで、メンバーを戻してしっかりと前からボールを奪いに行きました。1戦目と2戦目の間のトレーニングやミーティングでのフィードバックでも、現場の監督やスタッフが選手に意識付けをしてくれたので、かなりアグレッシブな入りができ、立ち上がりにパンチを浴びるようなことはなく、1戦目の反省が活かされたと思います」
「ただ、それでもコロンビアはうまくてボールを奪えませんでした。それでも相手がうまい中で、こちらもやられずに前半を0-0で終えました。しっかりとゲームをコントロールできたなと思いますし、チャンスを作れていました。やり慣れた形でしたし、2トップが非常に機能したなと。60分過ぎからはコロンビアを圧倒できましたが、ここで問題なのは良い形、良いゲーム、良いコントロールをしていたにも関わらず、先に先制されてしまう。2点目もミスから失点してしまいました」
「予選リーグは試合が少なく、そこで勝ち点1や3を絶対に取らなければいけないとなったときに、追いかける展開は厳しいなと思います。タックルの数に関しては相手の方がかなり多く、セカンドボールは互角でした。アタッキングサードは日本の方が多く、コロンビアは1点取ってから“のらりくらり”と戦っていましたが、僕らはゴールに向かっていくことができていました」
「75分過ぎからは完全にコロンビアを圧倒できて2点のビハインドを追いつくことができましたが、本当はひっくり返せればよかった。ひっくり返すチャンスもあったので、ここで本当にひっくり返して勝ち点3を取れる力を付けなければ、世界大会で上位に進出することは難しい。ここでも途中交代で試合に入った南野と大島により、試合がガラッと変わりました。今まで戦ってきたメンバーにプラスアルファで新しい活力が加わりました。こういうチームの総力戦、控えの3人をちゃんと使った戦いはできたなと思います」
「ミスからの失点というのは、同じことの繰り返しでした。世界大会は3試合で終わってしまいます。短期決戦の中でのミスによるダメージを少なくすることが、これからは大事になってきます」
~~3戦目のスウェーデン戦~~
「3試合目は他力になってしまいました。もう他力なので、自分たちの力で、まずは目の前の試合を勝ち切ろうということで、選手たちも開き直っていました。スウェーデン戦だけに集中しようと。裏でやっているナイジェリアとコロンビアの結果を選手に伝えることはなく、目に前の敵に勝とうとやりました。これも、スウェーデンがあまりガツガツ来なかったこともありますし、守備ブロックを敷いてボールを取りに来なかったので、ポゼッションではかなり優位に立ちました」
「逆に言うとアジアに近いような戦いになり、パスの総数から見てなかなか前にパスを付けられない。ブロックの中に入れず、横パスやバックパスが多くなってしまい、ポゼッションは高くてもゴール前までいけない日本の課題が出てしまいました。前の2試合では拾っていませんが、この試合ではパスの総数が520本で、その中で前につけたのが157本。さらにその中の6割5分程度しか成功していません。そういう意味では引かれてブロックを作られるアジア仕様の戦いになったときに、日本の課題が出てきてしまったかなと」
「それでも相手に得点を許さず、0-0の状況を長く続けられる。攻め疲れることなく攻撃の手を緩めず、常に主導権を握りながらゴールに向かう姿勢は、1戦目、2戦目の反省が活かされたのかなと思います」
「これも途中交代の矢島がゴールを取ってくれました。3試合とも90分の勝負、14人の勝負が形として出来ていたかなと思います」
~~3試合を通した総括~~
「簡単ですが3試合を振り返りました。オフェンスに関してはよくできたなと思います。3試合で総得点7は悪い数字ではないですし、7点取っていればかなりの確率で勝つはずです。また、どの相手でもパスの成功率は75%を超えています。これはAFCの予選で戦った6試合よりも高い数字です。単純に比較はできませんが、AFCの予選ではパスの成功率が7割に行かず、サウジアラビア、韓国戦で越えただけで、他は思うようにパスがつながりませんでした。今回は世界大会の舞台、暑かったという要因もありますが、ゴールに向かうパスも6割5分という数字が出ています。少なくとも今までのように、勝っていても負けていてもボールを横に繋ぐような試合ではなく、強化指針で出しているようになるべくゴールに仕掛けていくような攻撃がある程度できたかなと思います」
「ナイジェリア戦では4点取れました。シュートの本数は8本しか打っていないのに4本が決まるなど、得点率は50%です。サッカーの世界で毎試合このような数字はありえないと思います。ただ、その中で枠内のシュートは8本中5本。ポゼッションでは圧倒されていましたが、少ないチャンスでちゃんとゴールを奪うこの決定率の高さがあれば、強豪に対してジャイアントキリングができるのではないかと思います」
「先日もお話ししましたが、この決定率をどのように上げるかが課題で、チャンスの数はA代表も含めて多くのものが作れています。そのチャンスを得点に結びつける効果的な技術や意識が日本の課題だと思います。五輪チームも選手間の距離が良いときは孤立することなくパスがつなげます。一人で相手を抜いていくような選手が、これからは出てこないといけませんが、それだけではなくグループのコンビネーションで崩す部分はA代表に通ずるものがあります。一つの線でつながった戦いをしてくれたなと思っています。日本が継続していくべきストロングポイントの一つだと思います」
「ディフェンスについてです。相手の技術が素晴らしく完全に崩されたというよりは細かなミス、ポジショニングのミス、クリアミス、判断ミスのようなイージーなミスが致命的なものにされてしまう怖さを感じました。プレッシングの重要性、ポゼッションされていてもどこで奪うかの奪いどころ。そこを徹底すればよかったなと思います。得点は7ですが、失点も7です。その中の半数は個人のミスであり、相手にプレゼントしてしまったような失点でした。こういうところを、どれだけ世界大会で少なくするかです」
「サッカーはミスのスポーツで、ミスすることは仕方ないですが、そのミスを致命的なものにしないというマネジメントが必要だと思っています。忠実なプレーをして、クリアするところはする、体を張るところは張る、相手が背中を向けていたら無理にファウルをしないなど原理、原則をもう少しハイレベルでできるようにならなければいけません」
「後はGKの判断の部分です。ボックス外のプレーエリアの拡大が求められます。またJリーグを見ていてもなかなかクロスを上げてこないので、クロスに対する守備範囲の広さ、日本のGKはもっと守備範囲を広くやっていかなければいけません」
~~日本の課題~~
「また強化指針の中で、戦術的な柔軟性という話をしています。ゲームコントロールについてですが、セットプレーの時、キックオフ直後、スローイン時、選手交代などプレーが切れた後の集中力や修正力。こういった隙を突かれています。逆にこの隙をこちらが突けない。ただ90分間を自分たちのリズムでサッカーしましょうではなく、世界大会では相手の隙をどう突いて、こちらの隙をどう見せないかが大事になってくるのかなと思います」
「ピッチ上のリーダーについてもなかなか見当たらなかったなと。ハリルホジッチ監督やアギーレ監督も言っていましたが、ボールを奪うところ、デュエル、球際で負けてしまうのは、日本が世界大会を勝ち進むうえでまだまだベースのところを上げなければいけないなと感じます。良い形でボールを奪えれば、そのままショートカウンターやロングカウンターで良い攻撃につながります。完全に相手が引いている状態から、こちらがポゼッションして崩すだけではなく、カウンターのように良い守備から良い攻撃で点を取る形を増やさなければいけません」
「ずっと言ってきましたが、守るだけでなく奪う守備の概念を日本のチームは持たなければいけないなと思っています。たとえば、ブラジルのネイマールにしかり、ナイジェリアのミケルしかり、技術も経験のある選手に対してはボールを奪いに行かなければなんでもやってしまいます。それが致命的にならなくても、こちらのリズムを作れない。個人やチームとして技術や経験のある相手をどう慌てさせるか、ミスさせるか。そのために日常からアグレッシブに取りに行くことが大事です。どの選手であれ、FWでもGKでもそういう意識を持っていかなければ難しいです」
「ゲームコントロールについては、入り方、開始15分の戦い方です。アグレッシブさをどこで出すか。90分間ずっと走り回るのは難しいです。ハイレベルになればなるほど、どこでペースを落とすか、どこで休むかのゲームコントロールも重要です。そこを選手が判断してプレーする。ここは奪いどころだとなったときに、全員が共鳴して連動する。ゆっくり繋ごうよとなったときはペースダウンする」
「世界大会のグループステージで絶対に勝ち点1は取らなければいけないとなったとき、3試合で4ポイントを取れれば突破の可能性が高くなる中で、どうやって勝ち点1にこだわるか。または勝ち点3を取りに行くかというところで、こういうゲームコントロールも大事になると思っています。逆に、60分から90分は相手の疲労もありますが、この時間帯はどの相手に対しても日本は良く走れました。それを最初からやれとよく言われますが、それくらい相手を圧倒することができます」
「逆に言えば力の出しどころで、終盤に力を発揮することは、日本はいつでもできます。これからは相手を先に慌てさせるべく先に点を取る。こちらから先制パンチをして相手をひるませる。こういう駆け引きを含めたゲームコントロールを90分を通してやっていかなければいけません。これをJリーグの試合の中でやるには、いつも途中からしか出場しない選手にとっては経験できないものです。90分間チームの主力として多くの試合に出続ける選手がこの年代でも出てこないと、ゲームコントロールを身に付けるのは難しいのかなと思います」
~~世界大会を経験することの重要性~~
「最後に余談ですが、選手の経験という部分を今大会に出場した選手について並べてみました。今回の五輪に出た18選手のうち過去U-17のW杯に出た選手、U-20のW杯に出た選手、OAは何人使ったか。そのOAの選手が世界大会を経験したことがあったかなかったか。そういうものを調べました。ブラジルはネイマールが1番で、ナイジェリアはミケルです。ホンジュラスやデンマークは世界的な経験を持った選手はなかなかいません」
「メキシコのOAである3人はロンドン五輪にも出場したペラルタも含めて全員が国内組です。ただ、五輪を経験しW杯を経験した選手を3人OAで使ってきました。国際経験と簡単に言いますが、世界大会に出る出ないだけではなく、ACLで戦う、CLに出る。そういう国際経験、普段のリーグ戦では当たらないような対戦相手と戦うことに関して言えば、メキシコはU-17W杯に4人出て、U-20W杯に10人出ています。18人中10人が大きな世界大会の予選リーグの戦い方を知っていますし、経験しています」
「さらに、世界大会であるW杯の舞台を経験しているOAが3人もいる。それでもメキシコはグループリーグで敗退しましたが、明らかな傾向です。U-17やU-20のW杯に出場した選手が五輪に臨み、予選の3試合でどうやって勝ち点4を取るかということを体感して、それからW杯に臨むというのが一つの形なのかなと思います」
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日本サッカー協会(JFA)は29日、U16アルガルベカップに臨む、U-16日本代表メンバーを発表した。 2月6日からポルトガルへと渡りアルガルベカップに臨むU-16日本代表。大会では、U-16ドイツ代表、U-16オランダ代表、U-16ポルトガル代表と対戦する。 廣山望監督が率いるU-16日本代表は、レアル・ベティスのDFバンデラ吉田健太(15)を海外組として唯一招集。その他、Jリーグクラブの下部組織所属の選手を中心に、浜松開誠館中学校のGK松浦迅ビエラ(15)を招集した。 また、トレーニングパートナーには4名が選ばれている。 ◆U-16日本代表メンバー GK 12.松浦迅ビエラ(浜松開誠館中学校) 1.松浦大翔(アルビレックス新潟U-15) DF 3.バンデラ吉田健太(レアルベティス/スペイン) 2.田中遥大(FC東京U-15深川) 18.オディケチソン太地(JFAアカデミー福島U-15EAST) 4.吉川晴翔(柏レイソルU-15) 17.大島琉空(VIVAIO船橋SC) 5.元砂晏翔仁ウデンバ(FCフレスカ神戸) 15.熊田佳斗(大宮アルディージャU15) MF 8.岩崎亮佑(横浜FCユース) 16.針生涼太(清水エスパルスユース) 7.野口蓮斗(サンフレッチェ広島F.Cユース) 14.神田泰斗(大宮アルディージャU15) 10.平島大悟(鹿島アントラーズジュニアユース) 19.姫野誠(ジェフユナイテッド市原・千葉U-15) 6.小川直澄(浦和レッズジュニアユース) FW 9.山田将弘(東京ヴェルディユース) 11.浅田大翔(横浜F・マリノスユース) 13.小林志紋(サンフレッチェ広島F.Cユース) 20.吉田湊海(FC多摩ジュニアユース) ◆トレーニングパートナー(国内のみ) 伊藤蒼空(鹿島学園高校) 木下永愛(鹿島学園高校) 佐藤桜久(柏レイソルU-15) 田中理久(FC東京U-15深川) 2024.01.29 19:30 Mon3
選手採点&寸評:イラク代表 2-1 日本代表【アジアカップ2023】
19日、アジアカップ2023グループD第2節のイラク代表vs日本代表がエデュケーション・シティ・スタジアムで行われ、日本は1-2で敗れた。 超WSの選手採点と寸評は以下の通り。 ▽日本代表採点[4-2-3-1] <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/fom20240119irq_jpn_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;">©️超ワールドサッカー<hr></div> ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 23 鈴木彩艶 5.0 パンチングの選択を咎める必要はないが、結果的に2戦続けて弾いた先に相手選手が… DF 2 菅原由勢 4.5 前半総じて守備で手を焼いた。アハメド・ヤヒヤ・アル・ハッジャージに突破を許し、2失点目を献上。後半早々もあわやのシーン 4 板倉滉 5.0 相手FWとのバトルではそこまで劣っていたわけではないが、被先制時の距離間には疑問が残る 3 谷口彰悟 5.0 屈強なFW、スピードのあるアタッカーと、タイプの異なるイラク前線に後手を踏み、前半のみで交代 (→22 冨安健洋 5.5) 後半頭から出場。カウンターに苦しむ中でも、果敢な攻撃参加を披露 21 伊藤洋輝 5.0 攻め上がりの感覚は良かっただけに、クロスがどれか1つでも合えば…。2失点目はマーク付き切れず MF 5 守田英正 5.0 ポゼッション時に最終ラインまで落ちる必要なし。被先制時はボールの行方に気を取られ過ぎたか (→17 旗手怜央 6.0) 投入時の[4-3-3]へのシステム変更で、インサイドハーフに。劇的な変化は起こせなかったが、CKで遠藤のゴールをお膳立て 6 遠藤航 6.0 苦しい中で1点を返したヘディングはさすが。非はまったくないが、キャプテンとして失点の時間帯を受け止める必要があるか 8 南野拓実 5.0 立ち上がりの横パスミスから悪い流れに。流れての連携からは好機もあっただけに、戦術とはいえ中央へこだわり過ぎでは 20 久保建英 5.5 前半はトップ下、後半は右へ。キープ力、ドリブルで輝きを放つも、チーム全体の組み立て難でボールタッチは限定的 (→10 堂安律 5.5) 投入直後の直接FKは惜しかったが、流れを変えるまでには至らず。後半ATのフィニッシュは枠に飛ばしたかった 14 伊東純也 6.0 相変わらずのキレ。右でも左でも相手の脅威に (→25 前田大然 5.5) 83分のヘディングは枠を捉えられず。相手が引いた状況では得意のスピードを生かす場面がない FW 11 浅野琢磨 5.0 32分のシュート選択が後に響くことに…後半もPKをもらえず見せ場少なく交代 (→9 上田綺世 5.0) 相手が引いて構えたこともあり、プレー機会そのものが乏しかった 監督 森保一 4.5 終始相手にペースを握られ、交代策も機能せず。完敗といっていい内容で連勝は「10」でストップ ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! ヘスス・カサス・ガルシア監督(イラク) 先発起用のアイメン・フセインが殊勲の2ゴール。序盤の攻勢で先制パンチを浴びせ、後半途中からは5バック変更と、メッセージ性のある交代策を含めてプラン完遂。最後は追い込まれたが選手たちは大声援を受けてやり切った。 イラク代表 2-1 日本代表 【イラク】 アイメン・フセイン(5分、45+4分) 【日本】 遠藤航(90+3分) <span class="paragraph-title">【動画】遠藤航がCKをヘッドで合わせ一矢報いる…</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>キャプテンの一発で望みをつなぐ<a href="https://twitter.com/hashtag/daihyo?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#daihyo</a> <a href="https://t.co/1cmF6VoWfL">pic.twitter.com/1cmF6VoWfL</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1748336997234589702?ref_src=twsrc%5Etfw">January 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.01.19 23:10 Fri4
「素晴らしいムービーありがとう」W杯の熱量そのままに!開幕へ向けたJリーグのPVが大反響「四年後じゃない。二ヶ月後だ」
ワールドカップ(W杯)の熱気を冷ましてしまうのはもったいない。 日本代表の活躍も記憶に新しいカタールW杯はアルゼンチン代表の優勝で閉幕したが、サッカーファンにはとっては高校サッカー、インカレ、皇后杯など、まだまだイベントが続く。 23日には来季のJリーグ開幕節の日程も発表に。さらにJリーグは翌日、公式SNSで開幕へ向けたプロモーションビデオを公開した。 各W杯戦士がJリーグチームに在籍していた際の懐かしいユニフォームをファンが着用し、試合を注視。さらに当時の映像に加え、ラストにはサプライズも盛り込まれてる。 「Jリーグから巣立った選手たちが、カタールで戦っていた。」 「祭りが終わって、もうすぐ日常が始まる。」 「次の主役たちは、たぶん、私たちの日常の中にいる。もしかしたら、いつものスタジアムのピッチに。」 「また、ここから始めよう。」 「四年後じゃない。二ヶ月後だ。」 「2023年2月17日、Jリーグ開幕。」 近年では新卒で海外挑戦をする選手や海外クラブの育成組織へ加入するプレーヤーも増加しているが、カタールW杯を戦った日本代表26選手は全員がJリーグ経験者。中にはJ3でのプレー経験を持つ選手もいる。 過去から未来へとつながる映像には、ファンからも「素晴らしいムービーありがとうございます」、「感動したわ」、「泣かせますやん」、「2ヶ月後とか待ちきれないな」などの声が届けられたほか、現役選手やOBからも大きな反響が寄せられている。 <span class="paragraph-title">【動画】Jリーグ開幕へ向けた煽りPV</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="A32xw6cPO3w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.12.24 15:50 Sat5