【リーガエスパニョーラ開幕節プレビュー】3連覇目指すバルサはベティスと激突! 清武初陣は新生エスパニョール

▽昨季バルセロナの2連覇で幕を閉じたリーガエスパニョーラの2016-17シーズンが、19日に開幕する。

▽3連覇を目指すバルセロナは、日本時間20日深夜にホームのカンプ・ノウでベティスと対戦。ミッドウィークにセビージャとのスーペル・コパを戦い、今シーズン最初のタイトルを手にしたチームは、その試合から中2日でリーガ開幕戦を迎えることになり、コンディション面が気がかりなところだ。また、リオ五輪参戦中で不在のFWネイマール、MFラフィーニャに加え、スーペル・コパ2試合で負傷したキャプテンのMFイニエスタ、DFマテュー、MFマスチェラーノの3選手の欠場が決定している。そのため、DFユムティティやMFアンドレ・ゴメス、MFデニス・スアレスら新戦力がいきなりリーグ戦デビューを飾る可能性が高い。幸い、FWメッシやFWルイス・スアレス、MFアルダらが好調を継続しており、今季初の公式戦に臨む格下相手にホームで取りこぼす可能性は低いはずだ。

▽昨シーズン2位で5年ぶりのタイトル奪還を目指すレアル・マドリーは、21日にソシエダとのアウェイゲームでリーガ開幕を迎える。今月9日に行われたセビージャとのUEFAスーパーカップで今季初タイトルを手にしたマドリーだが、開幕戦に向けてはユーロ2016で負傷したエースのFWクリスティアーノ・ロナウドに加え、今週に負傷したFWベンゼマの2選手の欠場が決定。そのため、“BBC”で開幕戦に出られるのは、FWベイルのみとなる見込みだ。したがって、開幕戦の3トップはベイル、ユベントスから買い戻したFWモラタの2人に、新星アセンシオかイスコ、ルーカス・バスケス、ハメス・ロドリゲスのいずれかが起用されることになる。
▽2強と共に優勝を争うアトレティコ・マドリーは、本拠地ビセンテ・カルデロンに昇格組のアラベスを迎える。今夏指揮官のシメオネ監督を始め、FWグリーズマンなどの主力残留に成功したアトレティコは、さらにFWガメイロやDFヴルサリコ、ガイタンら実力者を補強し、更なる戦力拡充に成功。開幕戦に向けてはコンディションに不安を抱えるグリーズマンらが先発するかは微妙なところだが、それ以外の主力が盤石の状態を保っているため、3年ぶりの優勝に向けて弾みを付けるような戦いが期待される。

▽今夏、ハノーファーからセビージャに加入した日本代表MF清武弘嗣は、リーガデビューが期待される開幕戦でキケ・フローレスを新監督に迎えた新生エスパニョールと激突。バルセロナとレアル・マドリーとの試合でまずまずのプレーを見せていた清武は、サンパオリ新監督から信頼を獲得。17日に行われたスーペル・コパ2ndレグでは温存されており、エスパニョール戦に先発する可能性が高いと思われる。チームの骨格がまだまだハッキリしていないため、デビュー戦できっちり結果を残し、一気にレギュラーポジション確保といきたい。▽一方、対戦相手のエスパニョールは、中国資本への売却が決定したことで、今夏にMFレジェス、MFフラード、MFピアッティ、FWレオ、DFデミチェリス、MFハビ・フエゴなど積極補強を敢行し、今季の注目チームの1つだ。セビージャ戦に向けては、昨季までセビージャに在籍していたレジェスの古巣対戦に注目したい。

▽その他ではリーガ2年目を迎える日本代表MF乾貴士の在籍するエイバルが、前エイバル指揮官のガリターノ氏が新指揮官に就任したデポルティボと対戦。今シーズン、新戦力のFWベベやMFペドロ・レオンとのポジション争いに挑む乾としては、開幕戦からエンジン全開といきたいところ。また、昨季4位のビジャレアルと前ラージョの鬼才パコ・ヘメスを新指揮官に迎えたグラナダの一戦も要注目だ。