【セリエA・シーズンプレビュー】絶対王者ユーベ、前人未到の6連覇濃厚
2016.08.20 12:00 Sat
▽2016-17シーズンのセリエAが8月20日(土)に開幕する。昨季はインテル、ナポリが前半戦をリードしながらも、主力3人の抜けた新生ユベントスが後半戦にチーム力を押し上げて巻き返し、終わってみれば王者が危なげなく5連覇を成し遂げる結果となった。新シーズンはユベントスの一強状態が更に強まるシーズンが予想される。

◎本命:ユベントス
○対抗:ローマ
▲3番手:ナポリ
☆注目:インテル
△連下:フィオレンティーナ、ミラン
◆ポグバ移籍も盤石補強で6連覇へ死角なし~ユベントス~
▽さらに高齢化が進むバックラインには経験豊富なDFベナティアを加え、右サイドには3バックと4バックの両システムで機能可能なバルセロナ不動の右サイドバックだったDFダニエウ・アウベスを迎え、チーム力を上げている。さらに、ディナモ・ザグレブからドリブラーの新星FWピアツァという攻撃のオプションも加えており、アッレグリ監督が選択できる戦術の幅は昨季以上に広がった。彼ら新戦力に加え、昨季優勝の立役者となったFWディバラのさらなる成長が見込める中、ユーロ2016で奮闘した磐石の守備陣が今季も踏ん張ることができれば前人未到のセリエA6連覇は当然ながら、チャンピオンズリーグ制覇も現実味を増す陣容となった。
◆トッティに華を持たせられるか~ローマ~
▽そして、マノラス以外に不安のあったバックラインにはセンターバックと左サイドバックをこなせるDFヴェルメーレン、DFファン・ジェズスの両選手を加え、選手層を増している。一方でDFディーニュに代わる左サイドバックとして期待されたDFマリオ・ルイのケガによる長期離脱は痛いが、前述の両者でカバー可能なはずだ。攻撃陣に関しては昨季躍動したFWサラー、FWペロッティ、FWエル・シャーラウィの3人を軸に、復活を目指すゼコが本来の得点源となる働きを見せられれば、現役ラストシーズンのトッティに華を持たせる結果を得られることだろう。
◆イグアイン引き抜きでスクデット遠のく~ナポリ~

◆マンネリ化が課題~フィオレンティーナ~
◆モンテッラで復活なるか~ミラン~
◆残留目指す昇格組
▽今季の昇格組はカリアリ、クロトーネ、ペスカーラの3クラブ。セリエBを初優勝して1年での昇格となったカリアリは、ポルトガル代表DFブルーノ・アウベスやユベントスで貴重なバックアッパーとして活躍したMFパドインらを補強し、残留するための戦力を整えた。
▽そのカリアリに次ぐ2位でクラブ史上初のセリエA昇格となったのがクロトーネ。レンタル選手をうまく活用して資金不足をカバーした人口6万人の都市を本拠地とする小クラブは、その立役者となったユリッチ監督が古巣ジェノアの監督に就任してしまった。戦力的に乏しい上、監督交代のあったクロトーネのセリエA初挑戦は厳しい歩みとなりそうだ。
▽セリエBで4位となり、プレーオフの末に4季ぶりの昇格を果たしたペスカーラ。現役時代に名ライトバックとして鳴らしたオッド監督に率いられたチームは、FWラパドゥーラが26ゴールを挙げて得点王に輝き、FWカプラーリが13ゴール13アシストの活躍を見せ、昇格にこぎ着けた。ただ、ラパドゥーラがミランへ移籍してしまったのが痛手で穴を埋めるのは容易ではない。一方でカプラーリもインテルへの移籍が決まったが、今季はレンタルで残留することが決まったのは朗報。残留するには、元ミランのMFクリスタンテやインテルFWマナイといった若手有望株のレンタル選手たちの活躍が必須となる。

(c) CWS Brains, LTD.
◆編集部予想◎本命:ユベントス
○対抗:ローマ
▲3番手:ナポリ
☆注目:インテル
△連下:フィオレンティーナ、ミラン
◆ポグバ移籍も盤石補強で6連覇へ死角なし~ユベントス~

Getty Images
▽昨季怒涛の追い上げで5連覇を果たしたユベントスが今季も優勝の大本命だ。MFポグバが1億500万ユーロの史上最高額でマンチェスター・ユナイテッドへの復帰が決まってしまったが、それを見越して優勝を争うライバルのローマからMFピャニッチを3200万ユーロで、さらに昨季優勝を争ったナポリからセリエAのシーズン最多ゴール記録を樹立したFWイグアインを9000万ユーロでそれぞれ引き抜く荒業を敢行しており、リーグ一強の感が例年以上に色濃くなっている。▽さらに高齢化が進むバックラインには経験豊富なDFベナティアを加え、右サイドには3バックと4バックの両システムで機能可能なバルセロナ不動の右サイドバックだったDFダニエウ・アウベスを迎え、チーム力を上げている。さらに、ディナモ・ザグレブからドリブラーの新星FWピアツァという攻撃のオプションも加えており、アッレグリ監督が選択できる戦術の幅は昨季以上に広がった。彼ら新戦力に加え、昨季優勝の立役者となったFWディバラのさらなる成長が見込める中、ユーロ2016で奮闘した磐石の守備陣が今季も踏ん張ることができれば前人未到のセリエA6連覇は当然ながら、チャンピオンズリーグ制覇も現実味を増す陣容となった。
◆トッティに華を持たせられるか~ローマ~

Getty Images
▽ユベントスの対抗馬は昨季3位の座を死守したローマだ。スパレッティ監督就任によって持ち直したローマは、貴重なプレースキッカーだったMFピャニッチをユベントスに引き抜かれる痛手を負った。ただ、移籍の噂されたMFナインゴランが残留し、ケガからの完全復活が見込めるMFストロートマンもおり、埋めきれない穴ではないと言えそうだ。◆イグアイン引き抜きでスクデット遠のく~ナポリ~

Getty Images
▽昨季ユベントスと優勝争いを繰り広げたナポリだったが、36ゴールのセリエA記録を樹立したイグアインの穴を埋めるのは不可能に近い。アヤックスからエールディビジ21ゴールのFWミリクを獲得したものの、守備の国イタリアで同等の数字を残せるとは考えにくい。MFジエリンスキやMFジャッケリーニといった機動力のあるアタッカーを新たに加えた中、名将の仲間入りを果たしたサッリ監督の手腕がナポリの命運を握っている。とはいえ、スクデット獲得の夢は昨季以上に遠い夢に終わりそうだ。◆マンチーニ解任でF・デブール就任の混沌状態~インテル~

Getty Images
▽昨季前半戦を堅守で凌ぎ、首位に立っていたインテル。ただ、攻撃面でのクオリティ不足が顕著で終わってみれば4位でのフィニッシュに終わった。新シーズンに向けては優れたパサーであるMFバネガと、突破力のあるMFカンドレーバを加え、昨季のチームにテコ入れを図った。ところが、開幕2週間を切ったところでクラブはプレシーズンマッチの結果が芳しくないことを受けてマンチーニ監督を突如解任。混沌の中、新指揮官にはアヤックスで若手育成に尽力していたF・デブール監督を迎えたが、新指揮官が完成途上の選手の多いインテルをうまくまとめ上げることができるかが上位に留まるための鍵となる。昨季も終わってみればレギュラーを奪取したDF長友佑都のプレーにも注目だ。◆マンネリ化が課題~フィオレンティーナ~

Getty Images
▽モンテッラ前監督のチームをうまく引き継ぎ、シーズンを通して安定した戦いを見せたパウロ・ソウザ監督率いるフィオレンティーナ。優勝争いに絡むことは厳しいだろうが、CL出場権争いには絡める陣容だ。即戦力を獲得していないものの、主力も全く移籍していない。懸念としてはマンネリ化だが、その点をソウザ監督がうまくマネジメントできれば上位を維持できるはずだ。◆モンテッラで復活なるか~ミラン~

Getty Images
▽近年、ファンの期待を裏切り続けている名門ミラン。監督をすげ替え続け、チーム力が安定していない中、新シーズンに向けてもモンテッラ監督を招へいした。ただ、フィオレンティーナで実績を残し、ポゼッションサッカーを標榜する指揮官の就任は歓迎できそうだ。MF本田圭佑にとってもこれまでの指揮官の中で最も相性の良い監督のはずだ。また、チーム不振の根源となっていたベルルスコーニ会長が中国企業にクラブを買収する決断を下したこともプラスに働きそうだ。即戦力の新戦力を加えていないことは気がかりだが、現有戦力でまずは上位争いに絡むシーズンとしたい。◆残留目指す昇格組
▽今季の昇格組はカリアリ、クロトーネ、ペスカーラの3クラブ。セリエBを初優勝して1年での昇格となったカリアリは、ポルトガル代表DFブルーノ・アウベスやユベントスで貴重なバックアッパーとして活躍したMFパドインらを補強し、残留するための戦力を整えた。
▽そのカリアリに次ぐ2位でクラブ史上初のセリエA昇格となったのがクロトーネ。レンタル選手をうまく活用して資金不足をカバーした人口6万人の都市を本拠地とする小クラブは、その立役者となったユリッチ監督が古巣ジェノアの監督に就任してしまった。戦力的に乏しい上、監督交代のあったクロトーネのセリエA初挑戦は厳しい歩みとなりそうだ。
▽セリエBで4位となり、プレーオフの末に4季ぶりの昇格を果たしたペスカーラ。現役時代に名ライトバックとして鳴らしたオッド監督に率いられたチームは、FWラパドゥーラが26ゴールを挙げて得点王に輝き、FWカプラーリが13ゴール13アシストの活躍を見せ、昇格にこぎ着けた。ただ、ラパドゥーラがミランへ移籍してしまったのが痛手で穴を埋めるのは容易ではない。一方でカプラーリもインテルへの移籍が決まったが、今季はレンタルで残留することが決まったのは朗報。残留するには、元ミランのMFクリスタンテやインテルFWマナイといった若手有望株のレンタル選手たちの活躍が必須となる。
ユベントスの関連記事
セリエAの関連記事
|
|
ユベントスの人気記事ランキング
1
ファン殺到…元イタリア代表GKブッフォン氏の17歳長男がU-18チェコ代表入り 練習試合でデビューも異例の注目度に困惑して集中できず?
“ブッフォン”がチェコ代表のユニフォームに袖を通す時代となった。 “ブッフォン”といえば、問答無用でジャンルイジ・ブッフォン氏(47)。イタリア代表の守護神として2006年ドイツW杯を制した、21世紀初頭を代表する世界的ゴールキーパーだ。 また、親族のロレンツォ・ブッフォン氏(95)も20世紀にイタリア代表として活躍したGKで、こちらは1962年チリW杯に出場。まさに“イタリアサッカーにブッフォンあり”だった。 ただ、ジャンルイジ・ブッフォン氏とチェコ人モデルの元妻との間に生まれた長男、ルイ・トーマス・ブッフォン(17)がこのたび、U-18チェコ代表の一員としてデビューを飾った。 長男ルイは2007年生まれの17歳で、セリエB・ピサのU-19チームに所属。両ワイドを主戦場とするFWで、24-25シーズンはU-19のリーグ戦で19試合6得点をマークする。2月17日にはトップチームで初のベンチ入りも経験した。 初の代表キャリアで、母親の国を選んだルイ。 1日、U-18チェコ代表としてチェコ国内でのトレーニングマッチに先発出場すると、チェコ3部クラブのリザーブチームとの単なる練習試合にも関わらず、大変多くの観客とメディアが詰めかけたという。興味を引いたのは間違いなく「チェコ代表のブッフォン」である。 そんななかでルイは前半、2つの決定機を外したといい、ハーフタイムで交代。 チーム関係者によると、どうやらルイは奇妙なほどの注目度に数日前から困惑。試合後は詰めかけたファンからサインや写真撮影を大量に求められ、最初は応じるもしばらくして拒否するように。チェコメディアによるインタビューを制止した関係者は「過剰な注目に遭い、ルイは集中できていない」と語ったそうだ。 なお、父ジャンルイジ氏は長男ルイについて先日、「将来もしA代表に入る実力がつけば、その時はイタリアで」という旨を発言。それ故に注目度が高まったという背景もあり、イタリアとチェコの間で火花が。傍から眺めるスペイン紙『Relevo』は「イタリアとチェコが外交問題を抱えたようだ」とも揶揄う。 こういった事情があるため、何はともあれ若いサッカー選手を守るという観点から、チェコサッカー連盟は代表活動中のルイに対する取材を一切受け付けていないとのこと。 なお、ルイのU-18チェコ代表入りには、父の盟友である元チェコ代表MFパベル・ネドベド氏も関与。ユベントスのレジェンドは、幼少期から知るルイのチェコ滞在時に身辺をサポートしている模様だという。 <span class="paragraph-title">【写真】ルイ・ブッフォン17歳</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="it" dir="ltr">Domani andrà in panchina nel <a href="https://twitter.com/hashtag/Pisa?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Pisa</a> per la prima volta in <a href="https://twitter.com/hashtag/SerieB?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#SerieB</a> l’attaccante Louis Thomas <a href="https://twitter.com/hashtag/Buffon?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Buffon</a>, primogenito della leggenda Gigi Buffon. Da papà però non ha preso affatto la vocazione per la porta. Anzi, gli piace fare gol. Talento classe 2007 ne sentiremo parlare… <a href="https://t.co/PPCGvyTf4V">pic.twitter.com/PPCGvyTf4V</a></p>— Nicolò Schira (@NicoSchira) <a href="https://twitter.com/NicoSchira/status/1890895922315284959?ref_src=twsrc%5Etfw">February 15, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.03.02 19:46 Sun2
【2024-25セリエA前半戦ベストイレブン】アタランタとインテルから3選手を選出
2024-25シーズンのセリエAの折り返しとなる第19節が5日に終了しました。本稿では今季のセリエA前半戦ベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 GKダビド・デ・ヘア(34歳/フィオレンティーナ) 出場試合数:15(先発回数:15)/失点数:15/出場時間:1350分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 1年のブランクを経て元スペイン代表GKがイタリアの地で真価を発揮。衰えを感じさせないセービング能力で幾度もビッグセーブを連発し、好調フィオレンティーナを最後尾で支えた。 DFアンドレア・カンビアーゾ(24歳/ユベントス) 出場試合数:17(先発回数:14)/得点数:2/出場時間:1240分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 決して派手さはないものの、ユベントスらしい実に気の利いた好選手。両サイドバックをこなせ、モッタ監督が求める偽サイドバックの動きもそつなくこなす。堅実なユベントスに相応しいここまでの活躍から選出。 DFアミル・ラフマニ(30歳/ナポリ) 出場試合数:19(先発回数:19)/得点数:1/出場時間:1710分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> コンテ監督が掲げる堅守を体現する存在。一昨季、DFキム・ミンジェと共にナポリをスクデットに導いたセンターバックは、今季輝きを取り戻し抜群の安定感を誇った。フルタイム出場。 DFイサク・ヒエン(25歳/アタランタ) 出場試合数:15(先発回数:14)/得点数:0/出場時間:1080 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨冬にアタランタに加入して以降、3バックの中央で頼もしいディフェンスリーダーとなった。対人の強さ、統率力と申し分なく今やリーグ屈指のセンターバックの評価を獲得。来夏のインテル行きが噂されている。 DFフェデリコ・ディマルコ(27歳/インテル) 出場試合数:16(先発回数:16)/得点数:3/出場時間:1267分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> セリエA屈指の左サイドプレーヤーから世界でも指折りのクロッサーとなった。正確無比な鋭いキックでチャンスを創出。後方のバストーニと形成する左サイドは攻守に隙がない。 MFニコロ・バレッラ(27歳/インテル) 出場試合数:14(先発回数:14)/得点数:3/出場時間:1101分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ムヒタリアン、チャルハノールと共にセリエA最強の中盤を形成。右サイドに流れての正確なアーリークロスはバレッラのトレードマークとなった。ここまで3ゴール4アシストと攻撃にもよく絡んでいる。 MFエデルソン(25歳/アタランタ) 出場試合数:18(先発回数:17)/得点数:2/出場時間:1514 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アタランタのタイトなマンツーマンを実現させているダイナモ。広範囲をカバーできる正にボックス・トゥ・ボックスの体現者は、攻守に質の高いプレーでアタランタのクオリティを担保する存在。何をやらせてもハイレベルなエデルソン抜きに現在のアタランタは語れない。 MFタイアニ・ラインデルス(26歳/ミラン) 出場試合数:16(先発回数:15)/得点数:5/出場時間:1273分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チームとしてまとまりのないミランにおいて一貫してハイレベルなプレーを続けていたラインデルスを選出。今季加入のMFフォファナと良好な縦関係を築き、攻撃面でとりわけ大きなインパクトを残した。 FWマルクス・テュラム(27歳/インテル) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:12/出場時間:1367分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季セリエAに活躍の場を移して以降、飛躍を続けるフランス代表FW。厳しいと噂される父リリアンに見守られ、生まれ故郷イタリアでの進化が続く。ここまで12ゴール6アシスト。 FWモイゼ・ケアン(24歳/フィオレンティーナ) 出場試合数:17(先発回数:16)/得点数:11/出場時間:1398分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユベントスで燻っていたストライカーがフィオレンティーナで花開いた。前半戦を終えて11ゴール。元ストライカーのパッラディーノ監督の下、フィオレンティーナで決定力が開花。古巣相手に恩返し弾も決めるなど、華々しい活躍が続いている。 FWアデモラ・ルックマン(27歳/アタランタ) 出場試合数:15(先発回数:13)/得点数:9/出場時間:1036分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> デ・ケテラエル、レテギと共に魅惑のアタッキングメロディーを奏でた。とりわけ個での打開が光るルックマンは局面をこじ開ける際のキーマンとなっており、欠かせないピースとなっている。 2025.01.09 18:01 Thu3
1チームに1人欲しかった“万能型サイドバック”、ジャンルカ・ザンブロッタ
現代サッカーにおいて、最も重要なポジションとも言われ、その重要性が高まっているのがサイドバックだ。 言わずもがな、4バック、または5バック時に最終ラインの両サイドに位置するポジション。3バックのシステムを採用するチームも増え、ウイングバックというポジションが増えたこともあるが、多くの役割を担うことが多いポジションだ。 かつてのサイドバックは、フルバックとも呼ばれ、守備を専門としてきた。そのため、高い技術や戦術眼よりも、上下動を繰り返せる持久力と、相手のウインガーに抜かれないための対人守備力が何よりも求められるポジションだった。 上手さよりも体力が求められたポジションだが、現代サッカーではそのイメージは全くと言っていいほどなくなった。むしろ、少し前のボランチが担っていたゲームコントロールをすることすら、サイドバックの選手が行うこともあるほど。戦術眼の高さが最も止められるポジションと言っても良いだろう。 時代の変遷とともに役割が変化してきたサイドバックだが、早い時期からチームに欠かせない役割を担っていた選手がいる。元イタリア代表のジャンルカ・ザンブロッタだ。 <span class="paragraph-title">◆今でこそ珍しくない両サイドバック</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/sega20210502zambrotta_2_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> イタリアのコモで生まれたザンブロッタは、地元のクラブであるコモで1994年にプロデビュー。1997年にはセリエAのバーリへと移籍する。右利きのザンブロッタだが、プロ当初のポジションは左のウイング。攻撃的なポジションではあるが、左サイドでプレーしていた。 1999年にユベントスへと移籍するが、加入当時は中盤のサイドでプレー。左右のサイドハーフでプレーを続けていた。転機は2002-03シーズン。日韓ワールドカップにも出場したザンブロッタは、W杯のケガで出遅れると、マルチェロ・リッピ監督によって左サイドバックにコンバートされた。 元々攻撃的なポジションをやっていたザンブロッタは、クロス精度には定評があり、中盤でも左サイドを担っていたこともありプレー面に大きな影響はなかった。さらに、当初は心配されていた守備面も徐々に慣れることで向上。攻守にわたってプレーできるサイドバックとして大きく成長していくこととなった。 さらに、2005-06シーズンには現在もユベントスでプレーするDFジョルジョ・キエッリーニが加入。その影響もあり、ファビオ・カペッロ監督の下では右サイドにコンバート。その後に移籍したミランでも当初は右サイドでプレーするが、再び左サイドバックにポジションを移すなど、キャリアを通して両サイドバックを担っていくこととなった。 <span class="paragraph-title">◆チームを支えたユーティリティ性</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/sega20210502zambrotta_3_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> そのザンブロッタは、左右の足が使える事はもちろんのこと、サイドバックとして必要な豊富な運動量を備え、対人守備も大きく成長した。何よりも、基本的なパフォーマンスが安定したことが最も重宝された理由だろう。 ユーティリティプレーヤーの中には、飛び抜けた才能がなく、器用が故に様々なポジションを務める選手もいる。主力にになりにくく、便利な控え選手という立ち位置で終わる選手も少なくない。 しかし、ザンブロッタはユーティリティという言葉以上に、万能という言葉が合う選手だろう。サイドバックだけでなく、1列前でもプレーが可能。どのポジションにおいても、遜色ないプレーを行える点は、チームにいてくれると助かる存在でありながら、チームの結果に寄与できる選手でもあった。 今ではマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が“偽サイドバック”としてサイドバックに置く選手を中盤でプレーさせる方式があるが、ザンブロッタもその役割を担えただろう。戦術眼、キックの精度、そしてそれを支える持久力もあった。 ミランの後に加入したバルセロナでは右サイドバックとしてプレー。キャリアを通しては最終的に右サイドでのプレーが多くなったザンブロッタだが、現代サッカーでも高い能力を発揮したレジェンドの1人と言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>ユベントスやミラン、バルセロナとクラブチームで活躍し、イタリア代表としてもワールドカップを制したジャンルか・ザンブロッタが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたユーティリティ性を『サカつくRTW』ででも再現。是非一度チェックしよう。</div> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/4c7a9075" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20210428.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> <span class="paragraph-title">【動画】サイドバックとは思えない落ち着いた突破から左足ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJCWGpUcGI1byIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> ユベントスやミラン、バルセロナとクラブチームで活躍し、イタリア代表としてもワールドカップを制したジャンルか・ザンブロッタが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場! 現役時代に魅せたユーティリティ性を『サカつくRTW』ででも再現。是非一度チェックしよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/4c7a9075" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20210428.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2021.05.03 18:50 Mon4
ボヌッチが来季コーチとしてユベントスに帰還か、盟友キエッリーニと会食
ユベントスのレジェンドであるレオナルド・ボヌッチ氏(38)が来季、ユースチームの監督かファーストチームのコーチとして復帰する可能性があるようだ。イタリア『トゥットスポルト』が報じている。 ユベントスで8度のセリエA制覇に貢献したボヌッチ氏は昨季、ユベントスを退団。ウニオン・ベルリン、フェネルバフチェでプレーした後、昨年5月に現役を引退していた。 そのボヌッチ氏は今週始め、ユベントスのサッカー組織関係部長を務め、来季はGMに就任することが濃厚な盟友ジョルジョ・キエッリーニ氏、スポーツ・ディレクターのクリスティアーノ・ジュントリ氏と共に会食をしていたとのこと。 引退後は監督業のライセンス取得に励み、現在はU-20イタリア代表のコーチを務めているボヌッチ氏だが、古巣帰還となるだろうか。 2025.05.17 13:00 Sat5
