【日本代表コラム】いつも変わらない足りないもの…“ドメスティック”な選手を生まない環境へ
2016.08.13 11:00 Sat
▽「勝って終わることは残念」とスウェーデン戦後の記者会見で語った手倉森誠監督。試合を重ねるごとにチームの戦い方が整理され、試合結果も負け、引き分け、勝ちと上がってきたことを考えれば、確かに残念な結果だ。
▽手倉森ジャパンの面々は、アジアを知っていても、世界は知らない世代。トゥーロン国際大会でも、その差を感じ、大会直前のブラジル戦でもその差を感じていたはずだ。
▽ナイジェリア戦の1失点目、コロンビア戦の1失点目は、どちらも“世界基準”を測り間違えた結果だと言える。ナイジェリア戦は、止められると思ったタイミングで仕掛けられ、失点に繋がった。コロンビア戦は、奪えると思ったタイミングでいなされ、そのまま失点に繋がった。“世界基準”を測り間違えると、失点に直結する。そのことを、リオ五輪ではより体感したはずだ。
▽“世界”を知る選手をオーバーエイジで呼べば良かったという話も、大会中から耳にした。確かに、その考え方は間違っていないだろう。今回招集されたFW興梠慎三、DF塩谷司、DF藤春廣輝は、アジアでの経験はあっても、“世界”での経験はほとんどないからだ。その基準で考えれば、適任は他にも居たのかもしれない。
▽しかし、それでは根本的な解決にはならない。オーバーエイジの選手に頼り切ってメダルを獲ることが、このチームの目的ではない。あくまでも、その世代の選手が中心となり、チームを作り上げて勝つことが重要であり、オーバーエイジは“スパイス”のようなものだと思う。
▽リオ五輪の結果、経験、そして悔しさを、この先のキャリアでどの様に生かすのかは、選手個人にかかっている。「23歳」という年齢は、決して若くない。“世界基準”で考えれば、若手という表現も使われない。A代表の枠を争うべき年代だ。
▽そのためにも、今後“ドメスティック”な選手になることは避けてもらいたい。そして、そのような選手を生み出さない環境を作ってもらいたい。チャンスがあるならば、“世界”を知るために、できるだけ早く海外移籍するべきだと思う。個人としても、チームとしても、“世界”を知るチャンスを逃して欲しくはない。
▽これで五輪代表チームとしての活動は終了した。選手たちはA代表入りを目指して競争することが始まる。何を感じ、何が必要なのか。今後の選手たちの変化を見守りたい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
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▽手倉森ジャパンに“足りなかったもの”は、トレーニングでは埋めることができないもの。これは日本代表、なでしこジャパンにも共通する部分はあるだろう。日本サッカー全体に共通する部分とも言えるかもしれない。“世界基準”を測り切れないことが、“足りないもの”の根幹にあると思う。▽「世界を経験していない選手と監督だった」と手倉森監督が敗退後にコメントしていた通り、このメンバーで世界を知っているのはオーストリアのザルツブルクでプレーするMF南野拓実だけだ。同じく世界を知っているヤング・ボーイズのFW久保裕也が不参加となったことは、戦力以外の部分でも大きかった。▽ナイジェリア戦の1失点目、コロンビア戦の1失点目は、どちらも“世界基準”を測り間違えた結果だと言える。ナイジェリア戦は、止められると思ったタイミングで仕掛けられ、失点に繋がった。コロンビア戦は、奪えると思ったタイミングでいなされ、そのまま失点に繋がった。“世界基準”を測り間違えると、失点に直結する。そのことを、リオ五輪ではより体感したはずだ。
▽オリンピックに限らず、世界と戦い、勝つことを目標としている代表チームであれば、まずは“世界”を知る必要がある。しかし、それを経験する場を、U-20という大事な世代で10年以上作ることができていない。“世界”のレベルを知ることもできず、国際大会で戦う経験もできていない。U-20ワールドカップの出場権を4大会連続で逃しているという事実は、日本のサッカー界全体が抱える大きな問題だと言える。
▽“世界”を知る選手をオーバーエイジで呼べば良かったという話も、大会中から耳にした。確かに、その考え方は間違っていないだろう。今回招集されたFW興梠慎三、DF塩谷司、DF藤春廣輝は、アジアでの経験はあっても、“世界”での経験はほとんどないからだ。その基準で考えれば、適任は他にも居たのかもしれない。
▽しかし、それでは根本的な解決にはならない。オーバーエイジの選手に頼り切ってメダルを獲ることが、このチームの目的ではない。あくまでも、その世代の選手が中心となり、チームを作り上げて勝つことが重要であり、オーバーエイジは“スパイス”のようなものだと思う。
▽リオ五輪の結果、経験、そして悔しさを、この先のキャリアでどの様に生かすのかは、選手個人にかかっている。「23歳」という年齢は、決して若くない。“世界基準”で考えれば、若手という表現も使われない。A代表の枠を争うべき年代だ。
▽そのためにも、今後“ドメスティック”な選手になることは避けてもらいたい。そして、そのような選手を生み出さない環境を作ってもらいたい。チャンスがあるならば、“世界”を知るために、できるだけ早く海外移籍するべきだと思う。個人としても、チームとしても、“世界”を知るチャンスを逃して欲しくはない。
▽これで五輪代表チームとしての活動は終了した。選手たちはA代表入りを目指して競争することが始まる。何を感じ、何が必要なのか。今後の選手たちの変化を見守りたい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
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内田篤人氏、中村憲剛氏、大黒将志氏らS級コーチ講習会の参加者が決定
日本サッカー協会(JFA)は19日、2023年度のS級コーチ養成講習会の受講者20名を発表した。 S級コーチのライセンスを取得すると、日本国内のすべてのサッカーチームの指導が可能。Jリーグクラブや日本代表などを指揮する際に必要となる。 また、アジアサッカー連盟(AFC)では最上位ライセンスの「Diploma-Pro」相当となり、AFC管轄の国でプロサッカーチームを指導ができることに。また欧州サッカー連盟(UEFA)では、最上位ライセンスである「UEFA Pro」とは互換性がなく、別途ライセンスが必要となる。 今回のメンバーには、日本代表経験者も多く参加しており、内田篤人氏(34)や中村憲剛氏(42)ら最近まで現役選手としてプレーしていた指導者も含まれる。 また、大黒将志氏(42)や明神智和氏(44)など日本代表でも活躍した指導者や、サガン鳥栖時代に選手へのパワハラ問題でA級ジェネラルコーチングライセンスへの降級処分を受けていた金明輝氏(41)も再取得のために受講することとなる。 ◆2023年度S級コーチ養成講習会受講者 内田篤人(34)/U-19日本代表 ロールモデルコーチ 大黒将志(42)/ガンバ大阪ユース コーチ 大塚真司(47)/ヴァンフォーレ甲府 ヘッドコーチ 小野智吉(43)/横浜FCユース コーチ 北嶋秀朗(44)/クリアソン新宿 ヘッドコーチ 金明輝(41)/FC町田ゼルビア ヘッドコーチ 佐藤由起彦(46)/FC東京 コーチ 島田裕介(41)/大宮アルディージャU-15 コーチ 田中遼太郎(33)/アビスパ福岡 コーチ 中後雅喜(40)/東京ヴェルディジュニアユース コーチ 塚原真也(37)/FC大阪 強化ダイレクター 津田琢磨(42)/栃木シティフットボールクラブ ヘッドコーチ 仲野浩(43)/JFAコーチ(関東女子担当) 中村憲剛(42)/U-16日本代表 ロールモデルコーチ 埴田健(40)/品川カルチャークラブ ヘッドコーチ 平川忠亮(43)/浦和レッズユース コーチ 平塚次郎(43)/湘南ベルマーレU-18 監督 明神智和(44)/ガンバ大阪ユース コーチ 村上佑介(38)/V・ファーレン長崎 コーチ 本橋卓巳(40)/松本山雅FC U-18 監督 2023.01.19 22:50 Thu3
バイエルンデビューのMF福井太智ら海外組は6名! アメリカ遠征に臨むU-22日本代表メンバーが発表【国際親善試合】
日本サッカー協会(JFA)は5日、アメリカ遠征に臨むU-22日本代表メンバー23名を発表した。 2024年のパリ・オリンピックを目指すU-22日本代表。今年に入り、ヨーロッパに2度遠征を行い、ドイツ、ベルギー、イングランド、オランダと強豪と対戦。9月にはパリ五輪予選を兼ねるAFC U23アジアカップに出場する必要があり、その予選でパキスタン代表、パレスチナ代表、バーレーン代表と対戦し、U23アジアカップ出場権を獲得した。 また、そのチームとは別にU-22日本代表として第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)に参加。U-24韓国代表との決勝戦が7日に予定されているが、13年ぶりの優勝を目指してこちらも結果を残している。 大岩剛監督は、バイエルンのMF福井太智やMF鈴木唯人(ブレンビー)、シント=トロイデンのMF山本理仁、MF藤田譲瑠チマ、デュッセルドルフのDF内野貴史、シュツットガルトのDFチェイス・アンリが海外組として招集された。 日本は14日にメキシコと、17日にアメリカと国際親善試合で対戦する。今回発表されたU-22日本代表メンバーは以下の通り。 ◆U-22日本代表メンバー GK 1.佐々木雅士(柏レイソル) 12.野澤大志ブランドン(FC東京) 23.木村凌也(日本大学) DF 2.内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 21.大畑歩夢(浦和レッズ) 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) 5.木村誠二(FC東京) 17.バングーナガンデ佳史扶(FC東京) 15.畑大雅(湘南ベルマーレ) 4.鈴木海音(ジュビロ磐田) 22.チェイス・アンリ(シュツットガルト/ドイツ) MF 13.平河悠(FC町田ゼルビア) 19.近藤友喜(横浜FC) 20.山田楓喜(京都サンガF.C.) 10.鈴木唯人(ブレンビー/デンマーク) 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 14.三戸舜介(アルビレックス新潟) 18.新井悠太(東洋大学) 16.松木玖生(FC東京) 6.福井太智(バイエルン/ドイツ) FW 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 11.細谷真大(柏レイソル) 2023.10.05 14:08 Thu4
日本代表のユニフォームに富士山を描いたら?海外メディアのデザインに反響「これは欲しい」「現実でも作ってほしい」
各国の都市や場所をモチーフにした代表ユニフォームを作ったら…。『Bleacher Report』がそのアイデアをもとに独自でユニフォームのデザインを考案している。 日本代表のユニフォームに選ばれたのは、日本国外でも日本の象徴として広く知られている富士山。青を基調としたユニフォームの前面に大きく富士山が描かれ、その後ろには大きな月をデザイン。富士山が月に照らされるような構図になっている。 上部には雲が、下部には水面が描かれており、富士山が反射しているようにも見えるデザインだ。また、日本代表の実際のユニフォームとは違い、シャツの袖口と襟は白であしらわれている。 日本代表とサプライヤーであるアディダスは、2002年の日韓・ワールドカップの際に「逆さ富士」をイメージしたシンプルなデザインのユニフォームを着用したことがあるが、当時より富士山をよりストレートにアピールしたデザインだ。 富士山が目を引くこのデザインについては、ファンも「これは普通に欲しい」、「かっこいい」、「美しい」、「現実でも作ってほしい」、「マスタークラス」とコメント。斬新なアイデアに目を奪われている。 なお、『Bleacher Report』は日本以外の国でも同じアイデアのユニフォーム案を考案。ブラジル代表(コルコバードのキリスト像)、フランス代表(エッフェル塔)、ドイツ代表(ブランデンブルク門)、イングランド代表(ビッグベン)、韓国代表(ソウル)、オランダ代表(アムステルダム)、カナダ代表(CNタワー)、エジプト代表(スフィンクス)、アメリカ代表(自由の女神)のユニフォームをデザインしている。 <span class="paragraph-title">【写真】富士山を大きく描いた日本代表のユニフォーム案(4枚目)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CxBOZSIIKGc/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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