【コパ・アメリカ グループD展望】アルゼンチンとチリ磐石

2016.06.06 18:00 Mon
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◆アルゼンチンとチリ磐石
▽昨年のコパ・アメリカ決勝で対戦したアルゼンチンとチリが突破の本命で揺るがない。アルゼンチンは言わずもがな世界最高の攻撃陣を擁しており、グループステージで躓くことは考えられない。リーガで26ゴールのメッシ、プレミアリーグで24ゴールのアグエロ、セリエAでシーズン歴代最多得点となる36ゴールを挙げたイグアインを揃えるアタッカー陣が、得点力で問題を抱えることは考えにくい。彼らをサポートするディ・マリアもPSGで10ゴール18アシストと復活しており、オフェンス面は磐石そのものだ。一方でバックラインはオタメンディやロホ、フネス・モリらプレミアリーグで不安定なプレーを露呈しており、懸念される。彼らの前で防波堤となるマスチェラーノやA・フェルナンデスといったボランチが守備面において安定感をもたらせるかがポイントとなる。

▽地元開催となった昨年のコパ・アメリカを初制覇した王者チリは、サンパオリ監督の退任に伴いバレンシアの元指揮官であるピッツィ監督を招聘した。同じアルゼンチン人指揮官の下で成熟の道を歩むチリだが、大黒柱は何と言ってもサンチェスだ。毎シーズン2桁ゴールを記録する得点力はもちろん、チャンスメイク力にも長け、チリの攻撃の根幹を担っている。中盤には創造性とテクニックに優れるオレジャーナ、豊富な運動量を武器に非凡な得点力を見せるビダルやアランギス、守備面で強さを発揮するメデルと、多士済々な面々を揃えており、少なくとも格下2カ国に足をすくわれることは考えにくい。

▽圧倒的な2強に挑むボリビアとパナマだが、ボリビアは昨年行われたコパ・アメリカで決勝トーナメントに進出する番狂わせを起こした。再び波乱を起こすには統制の取れた守備組織が今大会も必要となる。そして、欧州で活躍する選手こそいないものの、昨年のゴールドカップでアメリカを破って3位と大健闘したパナマは、コロンビア人指揮官のゴメス監督の下で存在感を示せるかにも注目したい。
◆グループD日程
▽6/7(火)
【第1節】
《8:00》
パナマ vs ボリビア
《11:00》
アルゼンチン vs チリ

【第2節】
▽6/11(土)
《8:00》
チリ vs ボリビア
《11:00》
アルゼンチン vs パナマ
【第3節】
▽6/15(水)
《9:00》
チリ vs パナマ
《11:00》
アルゼンチン vs ボリビア

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