ミランが最下位ヴェローナに逆転負け… 本田はフル出場で先制点を演出も《セリエA》

▽セリエA第35節のヴェローナvsミランが25日にスタディオ・マルカントニオ・ベンテゴーディで開催され、2-1でヴェローナが勝利した。ミランMF本田圭佑はフル出場を果たした。▽今節の結果次第で降格の決まる20位のヴェローナと、逆転でのヨーロッパリーグ出場を狙う6位ミランが相まみえた。ミランのブロッキ監督は、ゴールレスドローで終了した前節のカルピ戦から出場停止のアレックスやバロテッリ、カルピ戦で負傷したボナベントゥーラなど6選手を変更。スタメンには本田圭佑やメネーズ、ホセ・マウリ、サパタなどが名を連ねた。▽バッカ、メネーズの下に本田を配置した中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]を採用したミランは、開始早々の1分に右サイドの崩しから最後はボックス中央手前のモントリーボがファーストシュートを放つ。さらに7分にも、右クロスをボックス中央のサパタがヘディングで合わせたが、ボールは枠の上に外れた。
▽一方、降格から逃れるべく背水の陣で今節に臨んだヴェローナは8分、自陣からのロングパスに抜け出したパッツィーニが絶妙なトラップからシュートを放つも、これはGKドンナルンマのセーブに阻まれた。

▽対するミランは、21分に本田が決定機を演出する。バイタルエリアでボールを受けた本田がミドルシュートでゴールを狙うと、これをキャッチにしようとしたGKゴッリーニがファンブル。このこぼれ球をメネーズが押し込み、ミランが先制に成功した。さらに29分、ボックス右でボールを受けた本田のラストパスからメネーズがシュートを放つも、これは飛び出したGKゴッリーニのブロックに防がれた。▽先制し勢いづくミランだったが34分にアクシデントが発生。前半10分に相手選手のスパイクが顔に当たり治療を受けていたデ・シリオの出血が止まらず、アントネッリが緊急投入された。

▽直後の35分、そのアントネッリがチャンスを演出する。本田のパスをボックス左で受けたアントネッリのクロスをバッカがゴールに押し込んだが、これはオフサイドの判定を取られる。

▽迎えた後半、最初のチャンスは1点を追うヴェローナに生まれる。63分、シリガルディのスルーパスをボックス左で受けたパッツィーニがシュートを狙うも、これはサパタのスライディングブロックに阻まれた。

▽対するミランは67分、本田のスルーパスに反応したバッカがボックス右から折り返すと、ゴール左に走り込んだメネーズがシュート。しかし、これはGKゴッリーニの好セーブに阻まれた。

▽カウンターでミランゴールに迫るヴェローナは72分、左CKをファニートが頭で合わせると、これがロマニョーリのハンドを誘発し、PKを獲得。このPKをパッツィーニがゴール右隅に決め、試合を振り出しに戻す。

▽同点とされたミランは79分、J・マウリを下げルイス・アドリアーノを投入。バッカとルイス・アドリアーノを2トップに置き、メネーズを左サイド、本田を右サイドに配置した中盤フラットな[4-4-2]に布陣を変更した。しかし、ミランはその後もヴェローナの懸命な守備の前にシュートに持ち込めず、84分に放ったバッカのミドルシュートもゴール右に外れてしまう。

▽試合終盤にかけて猛攻を見せるヴェローナは89分、自陣からのロングボールを右サイドで受けたファニートがカットインからシュート。これはGKドンナルンマの好セーブに阻まれたが、後半アディショナルタイム4分に本田のハンドでFKを獲得。このFKをシリガルディがクロスバーに当てながらもゴールに直接叩き込み、土壇場で逆転に成功した。そして、試合はこのまま2-1でタイムアップ。試合終了間際の失点で勝ち点を逃がしたミランがブロッキ体制初黒星を喫した。