“古巣”の異常事態にフィーゴ氏「バルサに起こっていることは普通ではない」

▽かつてバルセロナやレアル･マドリーで活躍したルイス･フィーゴ氏が公式戦3連敗中のバルセロナについて言及した。スペイン『アス』が報じている。

▽1995年からバルセロナでプレーしたフィーゴ氏は、同クラブでキャプテンを務め、リーガエスパニョーラとコパ･デル･レイを2度、さらにUEFAカップウィナーズカップを1度制するなど数々のタイトルを獲得。しかし2000年に宿敵であるマドリーへと“禁断の移籍を”を実行したことで、バルセロナサポーターからは“Judas(=ユダ/裏切り者)”と言われている。

▽そんなフィーゴ氏が、現在公式戦3連敗を喫し、チャンピオンズリーグから敗退。さらにリーガエスパニョーラでも2位のアトレティコ・マドリーに勝ち点で並ばれ、マドリーにも勝ち点1差に迫られている“古巣”のバルセロナについて言及している。2003-04シーズンのカルロス・ケイロス政権下のレアル・マドリー(ディビッド・ベッカム氏を獲得するもリーグ戦4位に終わる)を引き合いに出して、選手たちのクオリティ以外の部分が影響していると語った。
「チームは集団として機能している。今のバルセロナに起こっていることは普通ではない。これほど多くの試合に負けるのは、どう考えてもありえないことだ。しかしこういう風に上手くいかない時期と言うものはある。それは選手の質が問題ではない」

「バルサが勝ち点を落とし、リーガは混沌としている。これからはどんなことでも起こりえるだろう。我々もケイロス時代に似たようなことがあった。あの時の状況は説明できない。良いシーズンを過ごしていても、たった1週間で状況が変わるのだ」▽またフィーゴ氏は、バルセロナが調子を落とし、マドリーとの勝ち点差が縮まったことについて、嬉しく思うかとの質問に対して次のように否定した。

「本来であればカタルーニャのプレスに話すことはない。ただ、例外はある。私は他のチームの失敗を喜んだりはしない。それは私の人生を豊かにするものではないし、幸せだとも感じない」

「私はスポーツマンであり、バルセロナに対して何も特別な感情はない。おそらく、特別な何かを持っているのはあなたたちだろう。カンプ・ノウでは素晴らしい5年があった。財政的な部分が大きく影響して移籍したのだ」

「私は土曜日にゴルフをした。日曜日にもゴルフをしている。私の人生はバルサやマドリーを中心に動いているわけではない」