前回王者撃破のアトレティコが逆転で2年ぶりの4強! バルセロナは2年連続3冠の夢潰える《CL》
2016.04.14 06:06 Thu
▽チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、アトレティコ・マドリーvsバルセロナが、13日にビセンテ・カルデロンで開催され、ホームのアトレティコが2-0で勝利。この結果、2戦合計スコアを3-2としたアトレティコがベスト4進出を決めた。
▽先制点を決めたトーレス退場の影響もあって敵地で行われた1stレグを1-2で落としたアトレティコだが、直近のリーグ戦ではグリーズマンのリーガ7試合連続ゴールなどでエスパニョールを一蹴。ビセンテ・カルデロンでの逆転劇に向けて準備は整った。シメオネ監督は1stレグから先発1人を変更。出場停止のトーレスに代わってアウグスト・フェルナンデスを起用し、カラスコがグリーズマンと共に2トップに入った。
▽一方、スアレスの2ゴールで逆転勝利したバルセロナだが、直近のリーグ戦では鬼門アノエタでソシエダに敗れて、まさかのリーガ2連敗。2年連続のシーズン3冠に向けて正念場を迎えている。敵地での勝利を目指すルイス・エンリケ監督は、1stレグと同じ11人を起用した。
▽1stレグと同様に前から圧力をかけたアトレティコが、良い入りを見せる。開始2分にガビが最初のシュートを放つと、4分にボックス手前のカラスコがミドルシュート。さらに7分には左サイドのフィリペ・ルイスのクロスをゴール前でフリーのグリーズマンが頭で合わせるが、いずれもGKテア・シュテーゲンの正面を突いた。
▽一方、受け身の入りとなったバルセロナは、1stレグのアドバンテージを生かしてゆったりとボールを動かしながら攻め手を窺う。9分には相手ボックス手前でインターセプトしたマスチェラーノがミドルシュートを狙うも、ここはDFガビのシュートブロックに阻まれた。
▽互いに20分以上シュートを打てないまま、迎えた35分過ぎに試合の均衡が破れる。36分、ボックス手前右角でサウール・ニゲスが左足アウトにかけたアウトスウィングの絶妙なクロスを入れると、これをゴール前に走り込んだグリーズマンが頭でゴール右隅に流し込んだ。
▽1stレグに続いて先制を許したバルセロナは、この失点によって2戦合計2-2で並ばれるもアウェイゴールを与えているため、勝ち抜けには1ゴールが必要となった。この状況を受けてすぐさま反撃に転じるが、43分にボックス手前でネイマールが放ったシュートはGKオブラクにキャッチされてしまい、前半を1点ビハインドで終えることになった。
▽前回王者の攻勢が予想された後半立ち上がりも先にペースを掴んだのはホームのアトレティコ。前半同様にサウールとジョルディ・アルバの高さのミスマッチを生かしてサイドで起点を作ると、53分にはコケの右CKからサウールがクロスバー直撃のヘディングシュートを放って、バルセロナゴールを脅かした。
▽後半も10分を過ぎると、リスクを冒して攻めるバルセロナが、アトレティコを自陣深くに押し込んでいく。59分にはボックス右からジョルディ・アルバが際どいクロスを入れるが、これはピケの手前でDFガビにクリアされる。
▽ゴールが遠いバルセロナは、64分にラキティッチとダニエウ・アウベスを下げてアルダとセルジ・ロベルトを同時投入。さらに攻勢を強めるも、66分にボックス内でDFゴディンを背負いながらスアレスが反転して放ったシュートはGKオブラクの正面を突く。
▽一方、守勢が続くアトレティコは、疲れの見えたカラスコを下げてトーマスを投入。中盤の強度を上げると共にグリーズマンを前線に残した[4-5-1]の布陣で逃げ切りを図った。
▽試合終盤にかけてもビハインドを追うバルセロナが猛攻を仕掛けていくが、完全に引いたアトレティコをあと一歩のところで崩せない。すると、前がかりなチームは88分、相手陣内でセルジ・ロベルトがフィリペ・ルイスにボールを奪われてロングカウンターを許すと、フィリペ・ルイスからグリーズマンへのラストパスをボックス内のイニエスタが手を使って防ぎ、アトレティコにPKが与えられる。これをグリーズマンに右隅に決められ、点差を2点に広げられた。
▽それでも、1点を奪えれば延長戦に持ち込めるバルセロナは、試合終了間際にビッグチャンスを作る。ボックス手前でイニエスタが浮き球のボールを蹴り込むと、これをボックス内のDFガビが手を使ってブロック。しかし、主審のリッツォーリはハンドがエリア外と判断し、PKを与えず。さらに2枚目のイエローカードと思われたガビにもカードを掲示しなかった。このFKをメッシが左足で狙うもボールは無情にもクロスバーの上を通過し、その後試合はタイムアップを迎えた。
▽グリーズマンの2ゴールで前回王者バルセロナを撃破したアトレティコが、逆転で2年ぶりのベスト4進出を決めた。一方、敵地で敗れたバルセロナはCL連覇と共に2年連続のシーズン3冠の夢が潰えた。
▽先制点を決めたトーレス退場の影響もあって敵地で行われた1stレグを1-2で落としたアトレティコだが、直近のリーグ戦ではグリーズマンのリーガ7試合連続ゴールなどでエスパニョールを一蹴。ビセンテ・カルデロンでの逆転劇に向けて準備は整った。シメオネ監督は1stレグから先発1人を変更。出場停止のトーレスに代わってアウグスト・フェルナンデスを起用し、カラスコがグリーズマンと共に2トップに入った。
▽一方、スアレスの2ゴールで逆転勝利したバルセロナだが、直近のリーグ戦では鬼門アノエタでソシエダに敗れて、まさかのリーガ2連敗。2年連続のシーズン3冠に向けて正念場を迎えている。敵地での勝利を目指すルイス・エンリケ監督は、1stレグと同じ11人を起用した。
▽一方、受け身の入りとなったバルセロナは、1stレグのアドバンテージを生かしてゆったりとボールを動かしながら攻め手を窺う。9分には相手ボックス手前でインターセプトしたマスチェラーノがミドルシュートを狙うも、ここはDFガビのシュートブロックに阻まれた。
▽立ち上がりの攻防を経て試合は徐々にこう着状態に陥る。プレーテンポの上がらないバルセロナに対して、アトレティコがカウンターから幾度か相手陣内の深い位置までボールを運ぶ。しかし、メッシが必死の戻りでカラスコの突破を止めるなど、バルセロナも守備の局面で集中した対応をみせ、フィニッシュに持ち込ませない。
▽互いに20分以上シュートを打てないまま、迎えた35分過ぎに試合の均衡が破れる。36分、ボックス手前右角でサウール・ニゲスが左足アウトにかけたアウトスウィングの絶妙なクロスを入れると、これをゴール前に走り込んだグリーズマンが頭でゴール右隅に流し込んだ。
▽1stレグに続いて先制を許したバルセロナは、この失点によって2戦合計2-2で並ばれるもアウェイゴールを与えているため、勝ち抜けには1ゴールが必要となった。この状況を受けてすぐさま反撃に転じるが、43分にボックス手前でネイマールが放ったシュートはGKオブラクにキャッチされてしまい、前半を1点ビハインドで終えることになった。
▽前回王者の攻勢が予想された後半立ち上がりも先にペースを掴んだのはホームのアトレティコ。前半同様にサウールとジョルディ・アルバの高さのミスマッチを生かしてサイドで起点を作ると、53分にはコケの右CKからサウールがクロスバー直撃のヘディングシュートを放って、バルセロナゴールを脅かした。
▽後半も10分を過ぎると、リスクを冒して攻めるバルセロナが、アトレティコを自陣深くに押し込んでいく。59分にはボックス右からジョルディ・アルバが際どいクロスを入れるが、これはピケの手前でDFガビにクリアされる。
▽ゴールが遠いバルセロナは、64分にラキティッチとダニエウ・アウベスを下げてアルダとセルジ・ロベルトを同時投入。さらに攻勢を強めるも、66分にボックス内でDFゴディンを背負いながらスアレスが反転して放ったシュートはGKオブラクの正面を突く。
▽一方、守勢が続くアトレティコは、疲れの見えたカラスコを下げてトーマスを投入。中盤の強度を上げると共にグリーズマンを前線に残した[4-5-1]の布陣で逃げ切りを図った。
▽試合終盤にかけてもビハインドを追うバルセロナが猛攻を仕掛けていくが、完全に引いたアトレティコをあと一歩のところで崩せない。すると、前がかりなチームは88分、相手陣内でセルジ・ロベルトがフィリペ・ルイスにボールを奪われてロングカウンターを許すと、フィリペ・ルイスからグリーズマンへのラストパスをボックス内のイニエスタが手を使って防ぎ、アトレティコにPKが与えられる。これをグリーズマンに右隅に決められ、点差を2点に広げられた。
▽それでも、1点を奪えれば延長戦に持ち込めるバルセロナは、試合終了間際にビッグチャンスを作る。ボックス手前でイニエスタが浮き球のボールを蹴り込むと、これをボックス内のDFガビが手を使ってブロック。しかし、主審のリッツォーリはハンドがエリア外と判断し、PKを与えず。さらに2枚目のイエローカードと思われたガビにもカードを掲示しなかった。このFKをメッシが左足で狙うもボールは無情にもクロスバーの上を通過し、その後試合はタイムアップを迎えた。
▽グリーズマンの2ゴールで前回王者バルセロナを撃破したアトレティコが、逆転で2年ぶりのベスト4進出を決めた。一方、敵地で敗れたバルセロナはCL連覇と共に2年連続のシーズン3冠の夢が潰えた。
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