【プレビュー】ドイツ王者とポルトガル王者が20年ぶりの顔合わせ《バイエルンvsベンフィカ》
2016.04.05 07:00 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、バイエルンvsベンフィカが5日27:45、アリアンツ・アレーナでキックオフされる。
▽決勝トーナメント1回戦でユベントスとの死闘の末、5シーズン連続で準々決勝に勝ち上がったバイエルンは、ブンデスリーガでも2位ドルトムントに5ポイント差を付けての首位に立ち、史上初の4連覇へ着実な歩みを進めている。
▽一方、ゼニトとの接戦を制して4シーズンぶりに準々決勝進出を果たしたベンフィカは、2位スポルティングに5ポイント差付けての首位に立ち、3連覇へ視界良好だ。
▽両クラブはこれまで6度対戦しており、バイエルンから見て4勝2分けとなっている。直近の対戦は1995-96シーズンのUEFAカップまでさかのぼり、実に20年ぶりの対戦となる。
▽バイエルン予想スタメン
GK:ノイアー
DF:ラーム、ハビ・マルティネス、アラバ、ベルナト
MF:ミュラー、ビダル、シャビ・アロンソ、チアゴ、ドグラス・コスタ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者:DFボアテング(内転筋)、DFバトシュトゥバー(足首)、MFロッベン(内転筋)
出場停止者:なし
▽ベンフィカ予想スタメン
GK:エデルソン
DF:アンドレ・アウメイダ、ジャルデウ、リンデロフ、エリセウ
MF:フェイサ、レナト・サンチェス
MF:ピッツィ、ジョナス、ガイタン
FW:ミトログル
負傷者:GKジュリオ・セーザル(太もも)、DFルイゾン(腕)
出場停止者:なし
▽引き続き守護神ジュリオ・セーザルとキャプテンで守備の要であるルイゾンをケガで欠く。一方でゼニト戦を出場停止で欠場していたアウメイダとジャルデウが復帰する。
★タクティカル・プレビュー
◆守らざるを得ないベンフィカ
▽本来は能動的に試合を進めるだけの選手を揃えるベンフィカだが、相手がバイエルンとなるだけに必然的に守備に重点を置かざるを得なくなる。よって、試合の構図は攻めるバイエルン、守るベンフィカとなること必至だ。
◆立ち上がりから圧倒を~バイエルン~
▽攻め込めることが確実なバイエルンとしては、1stレグで勝負を決めてしまうような入りを見せ、ベンフィカを圧倒したい。ユベントス相手にも敵地で圧倒する入りを見せたことで主導権を握ることができ、ベスト8進出に近づく要因となった。ユベントス程の守備組織と経験を持ち合わせていないベンフィカであれば、尚のこと波状攻撃をかけてゴールを奪いきってしまいたい。
▽とりわけ、ベンフィカの左サイドバックに入るエリセウは守備に難があり、このサイドをバイエルンとしては攻略していきたい。ロッベンの欠場が濃厚なこのポジションにはミュラーかコマンが入ると見られるが、ミュラーの場合にはオフ・ザ・ボールの巧みな動き出しを生かしてマークを外し、ゴール前へ絡んでいきたい。コマンが入った場合にはスピードを生かした縦への突破で翻弄できるはずだ。
▽守備面では前がかる中、ガイタンのスピードをケアしたい。ただ、対面するのは経験豊富なラームであり、そこまで心配する必要はないだろう。彼の優れた戦術眼でアルゼンチン代表MFを試合から締め出せれば、ベンフィカの攻撃の威力は半減する。
◆2ndレグに望みを~ベンフィカ~
▽一方、守備に追われること必至なベンフィカとしては2ndレグに望みをつなげるためにも大差を付けられないことが求められる。バイエルンはゼニトの数段上を行く優勝を狙えるチーム。スタイルとは反するものの無理にパスをつながず、最前線のミトログルにロングボールを放り込むことで波状攻撃を受け続けない策を施したい。引き続き、守備の要ルイゾンと守護神ジュリオ・セーザルを欠くため、より一層セーフティーなプレーが求められる。
▽ルイゾンを欠く守備陣では太刀打ちが難しいベンフィカだが、進境著しい18歳のポルトガル代表MFレナト・サンチェスの存在は心の拠り所となる。優れたボール奪取力とプレーエリアの広さが売りの彼は、強敵バイエルン相手に真価を発揮することだろう。ビダルやチアゴ相手に彼が防波堤の役割をこなせるか。注目ポイントとなる。
▽攻撃面ではゼニト戦の1stレグでゴールを決め、ポルトガルリーグで27ゴールを荒稼ぎしているジョナスの決定力に懸けたい。ベンフィカ移籍によって得点力が増しているジョナスの抜け目ないプレーが、やや守備に難を抱えるバイエルンを一泡吹かせることができるかもしれない。その他、ゼニト戦でラッキーボーイとなったラウール・ヒメネスをどのタイミングでミトログルに代えて投入するか。知将ルイ・ヴィトーリア監督の采配にも注目だ。
▽決勝トーナメント1回戦でユベントスとの死闘の末、5シーズン連続で準々決勝に勝ち上がったバイエルンは、ブンデスリーガでも2位ドルトムントに5ポイント差を付けての首位に立ち、史上初の4連覇へ着実な歩みを進めている。
▽一方、ゼニトとの接戦を制して4シーズンぶりに準々決勝進出を果たしたベンフィカは、2位スポルティングに5ポイント差付けての首位に立ち、3連覇へ視界良好だ。
◆バイエルン◆
【4-1-4-1】
【4-1-4-1】

GK:ノイアー
DF:ラーム、ハビ・マルティネス、アラバ、ベルナト
MF:ミュラー、ビダル、シャビ・アロンソ、チアゴ、ドグラス・コスタ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者:DFボアテング(内転筋)、DFバトシュトゥバー(足首)、MFロッベン(内転筋)
出場停止者:なし
▽ユベントス戦前に内転筋を負傷した模様のロッベンの欠場が報じられている。そしてJ・ボアテングとバトシュトゥバーを引き続き負傷で欠場で欠く。リベリとコマンがウイングの位置で起用される可能性がある。
◆ベンフィカ◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】

GK:エデルソン
DF:アンドレ・アウメイダ、ジャルデウ、リンデロフ、エリセウ
MF:フェイサ、レナト・サンチェス
MF:ピッツィ、ジョナス、ガイタン
FW:ミトログル
負傷者:GKジュリオ・セーザル(太もも)、DFルイゾン(腕)
出場停止者:なし
▽引き続き守護神ジュリオ・セーザルとキャプテンで守備の要であるルイゾンをケガで欠く。一方でゼニト戦を出場停止で欠場していたアウメイダとジャルデウが復帰する。
★タクティカル・プレビュー
◆守らざるを得ないベンフィカ
▽本来は能動的に試合を進めるだけの選手を揃えるベンフィカだが、相手がバイエルンとなるだけに必然的に守備に重点を置かざるを得なくなる。よって、試合の構図は攻めるバイエルン、守るベンフィカとなること必至だ。
◆立ち上がりから圧倒を~バイエルン~
▽攻め込めることが確実なバイエルンとしては、1stレグで勝負を決めてしまうような入りを見せ、ベンフィカを圧倒したい。ユベントス相手にも敵地で圧倒する入りを見せたことで主導権を握ることができ、ベスト8進出に近づく要因となった。ユベントス程の守備組織と経験を持ち合わせていないベンフィカであれば、尚のこと波状攻撃をかけてゴールを奪いきってしまいたい。
▽とりわけ、ベンフィカの左サイドバックに入るエリセウは守備に難があり、このサイドをバイエルンとしては攻略していきたい。ロッベンの欠場が濃厚なこのポジションにはミュラーかコマンが入ると見られるが、ミュラーの場合にはオフ・ザ・ボールの巧みな動き出しを生かしてマークを外し、ゴール前へ絡んでいきたい。コマンが入った場合にはスピードを生かした縦への突破で翻弄できるはずだ。
▽守備面では前がかる中、ガイタンのスピードをケアしたい。ただ、対面するのは経験豊富なラームであり、そこまで心配する必要はないだろう。彼の優れた戦術眼でアルゼンチン代表MFを試合から締め出せれば、ベンフィカの攻撃の威力は半減する。
◆2ndレグに望みを~ベンフィカ~
▽一方、守備に追われること必至なベンフィカとしては2ndレグに望みをつなげるためにも大差を付けられないことが求められる。バイエルンはゼニトの数段上を行く優勝を狙えるチーム。スタイルとは反するものの無理にパスをつながず、最前線のミトログルにロングボールを放り込むことで波状攻撃を受け続けない策を施したい。引き続き、守備の要ルイゾンと守護神ジュリオ・セーザルを欠くため、より一層セーフティーなプレーが求められる。
▽ルイゾンを欠く守備陣では太刀打ちが難しいベンフィカだが、進境著しい18歳のポルトガル代表MFレナト・サンチェスの存在は心の拠り所となる。優れたボール奪取力とプレーエリアの広さが売りの彼は、強敵バイエルン相手に真価を発揮することだろう。ビダルやチアゴ相手に彼が防波堤の役割をこなせるか。注目ポイントとなる。
▽攻撃面ではゼニト戦の1stレグでゴールを決め、ポルトガルリーグで27ゴールを荒稼ぎしているジョナスの決定力に懸けたい。ベンフィカ移籍によって得点力が増しているジョナスの抜け目ないプレーが、やや守備に難を抱えるバイエルンを一泡吹かせることができるかもしれない。その他、ゼニト戦でラッキーボーイとなったラウール・ヒメネスをどのタイミングでミトログルに代えて投入するか。知将ルイ・ヴィトーリア監督の采配にも注目だ。
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