アーセナルがホームでスウォンジーに敗れてリーグ2連敗 首位レスターとの勝ち点が6差に…《プレミアリーグ》

2016.03.03 07:43 Thu
アーセナルは2日、プレミアリーグ第28節で本拠地エミレーツ・スタジアムにスウォンジーを迎え、1-2で敗れた。

▽前節のマンチェスター・ユナイテッド戦(2-3)を競り負けた3位アーセナルは、チャンピオンズリーグのバルセロナ戦に続き公式戦2連敗。それでも、1日に行われた今節で首位レスターが引き分けたため、勝ち点を縮められる機会が訪れた。今節ではユナイテッド戦からスタメン3選手を変更。最終ラインでは、ベンチ外のコシエルニーに代わってメルテザッカーがガブリエウと共にセンターバックに入り、前線ではキャンベルとジルーが先発に名を連ねた。

▽試合は序盤からアーセナルがジルーやコクランのシュートでゴールに迫っていく。細かくパスを回すアーセナルは10分にチャンスを迎える。右ボックス付近でキャンベルがクロス。エジルの頭でのフリックからサンチェスがシュートを試みるが、空振り。そこから体勢を立て直して再びシュートまで持ち込むが、右ポストを叩いてしまった。
▽それでも、優勢に試合を運ぶアーセナルは15分に先制。中央から左ボックス付近にいたサンチェスがパスを受けて浮き球のスルーパスを送る。これを右サイドからのダイアゴナルランでボックス内にタイミング良く侵入したキャンベルが、スライディングしながら左足でゴールネットに突き刺した。

▽試合が徐々に停滞した中、フェルのミドルシュートでゴールに迫られたアーセナルは、30分過ぎに追いつかれる。32分、チェフのゴールキックの場面で競り合ったエジルが、アマトに抱え込まれて倒されるが、ノーファウル。すると、セルフジャッジで一瞬動きが鈍くなったメルテザッカーが出遅れて、コークのスルーパスに抜け出したルートリッジにゴールを破られた。
▽追いつかれたアーセナルは、40分にラムジーがロングボールを供給。セットプレーの流れで攻め残っていたメルテザッカーが頭で落とす。このボールに反応したジルーが右足を振り抜くが、強烈なシュートはクロスバーを叩いた。

▽1-1のイーブンで迎えた後半、得点を奪いに前がかりになったアーセナルは、56分に決定機。エジルの右CKをサンチェスが胸トラップして右足を振り抜くが、わずかにゴールを外してしまう。58分には、ハーフウェイライン付近で獲得したエジルのFKに裏へ抜け出したサンチェスが反応するが、わずかにボールに合わない。

▽すると、アーセナルはキャンベルに代えてウェルベックを投入した直後の67分にピンチを迎える。右サイドのスローインを受けたA・アイェウにディフェンダーの背後へとスルーパスを通される。このボールを受けてドリブルを仕掛けたシグルドソンにGKチェフが抜かれるが、角度のないところから放ったシュートはわずかに枠を外した。

▽肝を冷やしたアーセナルだったが、この直後に再び決定機。ボックス付近で獲得したFKからサンチェスがシュートを放つが、再びクロスバーを叩く。そして、なかなかチャンスを決められないアーセナルは74分に逆転を許す。右ボックス付近で与えたFKの場面でシグルドソンにGKチェフの飛び出しにくい絶妙なコースにボールを入れられると、これをウィリアムズに押し込まれた。

▽ホームで負けられないアーセナルはウォルコットを投入し、さらに前がかりとなるが、集中したスウォンジーのディフェンス陣を崩せない。それでも諦めないアーセナルは、ジルーやウォルコットのヘディングなどでスウォンジーのゴールに襲い掛かるが、ゴールを破ることができぬまま試合は終了。

▽ホームで手痛い敗戦を喫したアーセナルは、泥沼の公式戦3連敗。首位レスター・シティとの勝ち点差が「6」に開いた中、5日に勝ち点3差で追う2位トッテナムとのダービーに臨むことになった。

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