J王者広島、2戦連続の逆転負け…高萩擁するFCソウルに4失点大敗《ACL2016》

▽広島は1日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL) 2016のグループF第2節でFCソウル(韓国)とのアウェイゲームに臨み、1-4で大敗した。▽逆転負けしたACLの初戦に続き、27日にホームで行われたJ1開幕戦でも黒星を喫した広島は、中2日の過密日程も考慮し、青山、佐藤の両主軸がこの一戦を欠場。代わって、皆川や野津田といった若手のほか、新加入のキム・ボムヨンらを先発起用し、元同僚の高萩擁するFCソウル撃破を狙った。▽ピーター・ウタカを2シャドーの一角に配する[3-4-2-1]の布陣でスタートした広島は、序盤からホームチームに引けをとらない戦いを見せると、15分にカウンターを発動。右サイドを突破した浅野が中央に折り返すが、野津田のシュートはクロスバーの上に外れる。
▽その後、肝を冷やすシーンを作られながらも攻勢に出た広島は25分、敵陣の左サイドでFKのチャンスを獲得。清水の右足で入れたクロスボールから中央で相手選手との競り合いを制した千葉がヘディング。広島が敵地で幸先よく先制する。

▽ところが31分、広島は右CKのチャンスを与えると、シン・ジンホのクロスが中央の混戦を抜けてファーサイドのキム・ウォンシクにボールが渡る。GK林が鋭い寄せでコースを消しにかかるも、左足で股下を射抜かれ、FCソウルに試合を振り出しに戻された。▽追いつかれた広島は、1-1で迎えた後半の49分にボックス手前でFCソウルにセットプレーのチャンスを献上。キッカーのシン・ジンホが縦に入れた浮き球のパスから、ゴール前のアドリアーノに右足のつま先で押し込まれ、あっさりと逆転を許してしまう。

▽立ち上がりの失点でリズムを失った広島は続く56分、カウンターを受けると、ボックス左に侵攻したコ・ワンミンの折り返しから、またしてもアドリアーノにネットを揺らされて3失点目。FCソウルに引き離される。

▽さらに、69分にもシン・ジンホのアシストからアドリアーノにハットトリックを許した広島は、3枚の交代カードでキム・ボムヨン、ピーター・ウタカ、浅野に代え、柏、皆川、宮吉を立て続けに投入する。

▽しかし、広島はアドリアーノのハットトリックの活躍により、勢いに乗ったFCソウルを相手に反撃に移れず、そのまま試合終了。2戦連続逆転負けの広島は、16日に行われる次節でブリーラムとホームで対戦する。