アントネッリ弾を守りきったミランが完勝で9戦無敗 フル出場の本田は左足のキックで存在感《セリエA》

2016.02.28 06:42 Sun
ミランは27日、本拠地のサン・シーロでセリエA第27節のトリノ戦に臨み、1-0で勝利を収めた。本田はリーグ戦10試合連続でスタメン出場を飾り、フル出場で勝利に貢献している。

▽前節、ナポリとのアウェイゲームを1-1のドローに持ち込んだ6位のミランは、8戦無敗としたものの、3位のフィオレンティーナとの勝ち点差が8に広がった。ホームで勝利を取り戻したいミハイロビッチ監督は、ナポリ戦からスタメンを1人変更。出場停止で欠場となったモントリーボの代わりにベルトラッチが起用された。

▽立ち上がりに互いに1度ずつ相手ゴールに迫り合った中、徐々に試合のペースを掴んだのはミラン。右サイドを起点に攻め込み、本田の良質な左足クロスで相手ゴールを脅かしていく。しかし、そのペースも長くは続かず、2トップの動き出しから好機をうかがうトリノに応戦される。13分に右サイドからインモービレにシュートを打たれれば、19分には右CKからグリクにGKドンナルンマの正面を突くヘディングシュートを放たれた。
▽再び流れを引き寄せたいミランは26分、ボックス手前右の好位置でバッカが獲得したFKを本田が直接狙う。球威は十分だったが、惜しくもクロスバーに跳ね返された。その直後にはベロッティのポストプレーからインモービレに裏のスペースへ独走されるも、ボックス右からインモービレが放ったシュートは右サイドネットに飛んだ。

▽主導権の奪い合いが続く中、前半の終盤はミランが相手ゴールに迫る。35分、バッカの落としをボナヴェントゥーラが右足ダイレクトでゴール右隅に飛ばしたが、GKパデッリの好セーブに遭う。43分には再びボックス手前の好位置で得たFKを本田が直接狙うも、壁に阻まれる。それでも、このプレーで得た右CKをクツカが競り勝つと、ゴールエリアにうまくこぼれたボールをアントネッリがゴール右に押し込み、ミランが先制して前半を終えた。
▽迎えた後半、トリノの反撃を凌いだミランは、徐々に追加点を目指す。58分にはカウンターからボナヴェントゥーラがコントロールシュートを放つも、枠の右に逸れる。61分には右CKをアントネッリが競り勝ち、左ポスト付近に飛んだボールに反応したバッカがネットを揺らしたが、オフサイドの判定が下された。

▽69分にニアンを下げてK・ボアテングを送り出したミランは72分、インモービレにゴール右隅を捉えるボレーシュートを放たれるも、ここはGKドンナルンマが抜群の反応で阻止。その後はトリノにチャンスを許さず、難なく時間を進めていった。

▽結局、トリノが78分にマキシ・ロペスを投入した以降も、安定した試合運びでリードを守りきったミランが1-0の勝利。2試合ぶりに白星を取り戻して9戦無敗とし、暫定で5位のインテルに勝ち点1差に迫った。

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