スアレスのハット含むMSN揃い踏みのバルセロナがセルタにリベンジ《リーガエスパニョーラ》

▽バルセロナは14日、リーガエスパニョーラ第24節でセルタを本拠地カンプ・ノウに迎え、6-1で大勝した。

▽前節レバンテ戦を2-0で辛勝し、リーガ5連勝中の首位バルセロナ(勝ち点54)は、4日前に行われたコパ・デル・レイのバレンシア戦では主力を温存して引き分け、決勝進出とともにクラブ記録の29戦無敗を達成した。そのバレンシア戦のスタメンを全選手入れ替え、腎臓の検査を受けたメッシを筆頭に、ラキティッチ以外の主力が先発に戻った。

▽マンツーマンでハメてきたセルタを相手にバルセロナは6分、J・セネのミドルシュートでゴールを脅かされる。それでも、時間の経過とともにセルタのプレスを剥がしていくバルセロナがゴールに近づいていった。12分にメッシの直接FKでゴールに迫れば、15分にはイニエスタのダブルタッチからの超絶パスを受けたネイマールが決定的なシュートに持ち込んだ。
▽流れを引き寄せていたバルセロナだったが、25分にピンチを迎える。セルジ・ロベルトのボールロストからショートカウンターを浴び、流れの中から前線に上がっていたプラナスに決定的なシュートを浴びせられてしまった。だが、GKブラーボが好守で阻止すると、28分に先制する。スアレスが得たボックス手前右、約25mのFKをメッシが直接狙うと、これがゴール右上に決まった。

▽先制したバルセロナはMSNが単騎突破でプレスを外しにかかったが、フィニッシュの精度を欠いて追加点を奪うには至らない。そして32分にボーヴュの豪快なボレーシュートで枠を捉えられると、38分にPKを献上してしまう。ヴァスのスルーパスに抜け出したグイデッティにボックス右に進入されたところで、ジョルディ・アルバが倒してしまった。これをグイデッティに決められ、試合を振り出しに戻されてしまう。▽そのバルセロナは迎えた後半開始2分に決定機を演出。ネイマールがボックス左で仕掛けて突破し、折り返したボールをスアレスがダイレクトでシュート。しかし、右ポストに嫌われてしまった。さらに56分にはメッシのラストパスを受けたイニエスタがボックス中央から左足でシュートに持ち込むも、GKセルヒオ・アルバレスにセーブされる。

▽それでも59分、メッシの絶妙なチップキックパスに反応したスアレスがボックス中央に進入し、ダイレクトで流し込んだ。勝ち越したバルセロナは2枚代えを敢行。パフォーマンスの芳しくなかったセルジ・ロベルトとダニエウ・アウベスに代えてラキティッチとA・ビダルを投入した。

▽その後、ヴァスに2度決定的なシュートを打たれたバルセロナだったが、75分に決定的な3点目を奪った。メッシの中央突破を起点に、パスを受けたゴールエリア左のネイマールの放ったシュートはゴールラインを割らなかったが、詰めたスアレスが押し込んだ。さらに80分、ボックス右でジョニーに倒されたメッシがPKを獲得。キッカーのメッシはGKの意表を突いて軽く右横にボールを蹴り出すと、ボックス外から勢い良く走り込んできたスアレスがゴール右へ決めるトリックPKで4点目を奪取した。

▽メッシの粋な計らいでハットトリックを達成したスアレスは、84分にラキティッチのゴールを、追加タイム1分にゴールから見放されていたネイマールに得点をもたらし、終わってみればバルセロナが6発圧勝。今季の1stマッチで大敗したセルタにリベンジを果たした。