本田が公式戦2連続アシスト! ミランが3度目の正直で格下に勝利《セリエA》

▽ミランは20日、スタディオ・マトゥーザでセリエA第17節のフロジノーネ戦に臨み、4-2で勝利を収めた。約3カ月ぶりの先発出場となったミランの本田はフル出場し、アシストを記録している。

▽前節の最下位ヴェローナ戦を1-1で終えたミランは、前々節のカルピ戦に続き、下位に沈む格下を相手に2戦連続のドローとなった。これ以上の取りこぼしが許されない中、ミハイロビッチ監督はチェルチを先発から外し、本田を第4節のウディネーゼ戦以来となるスタメンに抜擢。コンディション不良により出場が危ぶまれていたボナヴェントゥーラも無事に先発入りを果たした。

▽試合は、立ち上がりから攻守の入れ替わりが激しい展開となる。互いにフィニッシュに持ち込む中で、ミランが8分に決定機。右サイドの本田がファーサイドに送ったクロスをボナヴェントゥーラが収め、ニアンとバッカが立て続けにシュートに持ち込むが、いずれもGKレアリの好反応に阻止される。
▽その後も縦に素早い攻撃の応酬となったが、先手を取ったのはホームチーム。19分、GKレアリのスローインを受けたディオニージがぽっかりと空いたセンターバック2枚の間にスルーパスを送ると、これに抜け出したD・チョファーニがGKドンナルンマとの一対一を冷静に制した。

▽走り負けて先制されたミランは攻勢に出るものの、単調な攻撃は引いたフロジーネの守備を崩せない。45分には本田のパスからカウンターを発動し、ドリブルで持ち上がったモントリーボのパスをボックス左で受けたボナヴェントゥーラが左足でシュートに持ち込んだが、決めきることができずに前半を終えた。▽迎えた後半、早々にトネフの際どいシュートでゴールを脅かされたミランは、本田に決定機が訪れる。48分、アバーテとのワンツーでボックス右に抜け出した本田が右足でシュートを放つも、わずかに枠の左に外してしまう。

▽決定機を決められなかったミランの10番だが、直後に好アシストで同点弾を演出する。50分、左サイドに抜け出したバッカが中央に入れたボールがボックス手前にこぼれると、本田がダイレクトでボックス右にはたいたボールを受けたアバーテがゴール左にシュートを流し込んだ。

▽追いついたミランは一気に勝ち越す。55分、ボックス中央のベルトラッチが頭でフリックしたボールに反応したボナヴェントゥーラが飛び出したGKレアリより先にボールを突き、最後はバッカがゴールに蹴り込んだ。その後は交代策でフロジノーネが攻勢に出始めるが、77分にニアンの右CKをアレックスがヘディングで決め、ミランがリードを広げた。

▽2点差を付けたミランだが、84分にD・パブロッチのFKからディオニージにヘディングシュートを決められて1点差に迫られる。何とか逃げ切りたいミハイロビッチ監督は90分にバッカを下げてポーリを送り出すと、後半アディショナルタイム3分にそのポーリのアシストからボナヴェントゥーラがダメ押しゴールを挙げた。フロジノーネに勝ち切ったミランは、リーグ戦3試合ぶりの白星。格下を相手に三度目の正直とも言える結果を残し、6位に浮上した。