スコラーリ、最強国と最強クラブを語る 「MSNと3R、この6人は例外的」

クラブ・ワールドカップ(W杯)で広州恒大を率いてバルセロナと対戦するルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、バルサ自慢の「MSN」の強さを十分に感じている。自分の中に、彼らの強さを測る“物差し”があるからだ。

17日に横浜で行われるクラブW杯準決勝で、広州は欧州王者のバルセロナと対戦する。試合前日会見に臨んだスコラーリ監督は、真正面からぶつかる覚悟を強調した。

「広州は、準決勝を戦うにふさわしい。アジア王者であり、準々決勝ではクラブ・アメリカ相手に力を証明し、勝ったのだからね。だから、私の選手を信じている。もちろんバルセロナをリスペクトしているが、自分たちの選手を信じている」

「中国サッカーは、日々成長している。海外のチームと対戦することで、日々進歩しているんだ。チームに伝えたいのは、選手たちに対する感謝だ。選手たちは、自分たちの質について理解している。バルセロナが世界のトップ3で、その質もよく理解している。だが、私の選手たちは強い気持ちを持っているし、良い試合をすると信じている」

バルセロナのラインアップでは、ネイマールが欠場濃厚とみられている。ブラジル代表でともに戦ったエースFWの力を知るが、「バルセロナは全員がネイマールのようなプレーができる選手ばかり」とチーム力が著しく落ちるとは考えていない。

スコラーリ監督の中には、それ考えるだけの引き出しがある。ネイマールのみならず、歴代のセレソンのタレントの力を指揮官として熟知しているのだ。リバウド、ロナウド、ロナウジーニョという、3人の頭文字を取って「3R」と呼ばれた破壊力抜群のFW陣と、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールとバルセロナの「MSN」と呼ばれる3トップを比較して、こう語った。

「比較はできると思うが、特徴が違う。どちらのレベルが上かということは言えないが、MSNと3R、この6人はすべて“例外的”な選手だ」

その世界最高の3トップに対して、堂々戦う。「横浜は、ブラジル全体にとってうれしい出来事があった場所だ。このスタジアムに入ってきた時、当時の気持ちが少しよみがえった。芝生を踏んだら、また感情がよみがえるだろう。人生は先に進む。何が起こるか見てみよう」

2002年にブラジル代表を率いて頂点に立ったスタジアムで、新たなチャレンジに立ち向かう。


提供:goal.com