【原ゆみこのマドリッド】リーガは一応、順調に進んでいる…
2015.10.27 13:16 Tue
▽「ようやく見慣れた形になってきたわね」そんな風に私が頷いていたのは月曜日。週末のリーガの結果が反映されたスポーツ紙の順位表をチェックしていた時のことでした。いやあ、ちょっと前はビジャレルだったり、セルタだったりと、珍しいチームの名前が一番高いところにあって、こちらも戸惑いましたけどね。さすがに9試合もこなすとどのチームも真価が現れてくるもので、1位がレアル・マドリー、同じ勝ち点でバルサは2位、それを2ポイント差で3位のアトレティコが追っているとなれば、やがて今はセルタがいる4位との間が広がって、再び三つ巴での優勝争いが展開される匂いがプンプンするじゃないですか。
▽そうなったのも元々はマドリーが土曜にセルタとの首位決戦に勝ったおかげじゃなかったのかって? その通りでビゴ(スペイン北西部の海辺町)に赴いた彼らは相変わらず、負傷欠場者が多かったにも関わらず、7分にはルーカス・バスケスのパスをクリスチアーノ・ロナウドが無理な体勢からガッツリ決めて先制。またこの試合では左サイドにいたノリートが守備にコミットしてないのを見透かしたベニテス監督の作戦で、普段よりダニーロが積極的に攻撃参加。すると22分にガラ空きのサイドから2点目をマークすることに。
▽ここで勘違いしてもらいたくないのは、マドリーが前半を0-2とリードして折り返すことができたのは、決してセルタが攻めてこなかったからではありません。そう、GKケイロル・ナバスのparadon(パラドン/スーパーセーブ)のおかげだったということ。後でノリートも「Ha sacado tres o cuatro balones de gol y no sé cómo los ha sacado/ア・サカードー・トレス・オ・クアトロ・バロネス・デ・ゴル・イ・ノー・セ・コモ・ロス・ア・サカードー(3、4個のゴールになるボールを弾いた。どうやってかはわからないけど)」と言っていましたが、オレジャナのエリア内シュートを皮切りにジョニー、ワス、イアゴ・アスパス、パブロ・エルナンデスと、セルタの得点の試みを次々と阻止してしまったとなれば、マドリッドでお留守番をしていた同僚のハメス・ロドリゲスが「Keylor increible!/ケイロル・インクレイブレ(信じられないケイロル)」と、思わずツィートしてしまったとしても納得?
▽おまけに56分にはカブラルが、チームメートに出されたイエローカードに対して主審に「Cagon de mierda/カゴン・デ・ミエルダ(臆病者のクソ野郎)」と罵ったため、この試合2度目の警告を受けて退場に。これでますます窮地に追い込まれたセルタでしたが、そこは先日、バルサを4-2と破ったチームの意地でしょうか。丁度、先週水曜のPSGとのCL戦が終わってから65時間程しか経過していないマドリーの選手たちが疲れてきたのもあって、一層激しく攻め立てます。中でもキレキレだったのはノリートで、うーん、71分にはようやくナバスの牙城を突破します…。しかし、間がよくゴールラインの上に立っていたマルセロに弾かれてしまい、得点にはならず。それでも84分、今度はナバスの右上を狙い、とうとう1点を返してしまったから、驚いたの何のって。
▽でも大丈夫。いよいよ同点目指してイケイケになったセルタでしたが、そういう時って守備がおろそかになるもんなんですよね。アディショナルタイムに突入した6分にはマドリーのカウンターがはまって、チェリシェフのクロスをマルセロが押し込んで3点目を奪ったためもう安心です。試合後のベニテス監督は何故か、ナバスを褒めることは避け、「El mejor ha sido el equipo/エル・メホール・ア・シードー・エル・エキポ(1番良かったのはチーム)」と言っていたものの、おかげで1-3と勝利したマドリーは単独首位に浮上。これで翌日、エイバルが勝ってくれれば、そのままライバルを見下ろしていられたんですけどね。そうは問屋が卸さず、ボルハ・バストンの5試合連続ゴールで先制されながらもルイス・スアレスのハットトリックで逆転勝ちしてしまったため、今度はバルサと共に首位で並ぶという結末になってしまいましたっけ。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
▽そうなったのも元々はマドリーが土曜にセルタとの首位決戦に勝ったおかげじゃなかったのかって? その通りでビゴ(スペイン北西部の海辺町)に赴いた彼らは相変わらず、負傷欠場者が多かったにも関わらず、7分にはルーカス・バスケスのパスをクリスチアーノ・ロナウドが無理な体勢からガッツリ決めて先制。またこの試合では左サイドにいたノリートが守備にコミットしてないのを見透かしたベニテス監督の作戦で、普段よりダニーロが積極的に攻撃参加。すると22分にガラ空きのサイドから2点目をマークすることに。
▽ここで勘違いしてもらいたくないのは、マドリーが前半を0-2とリードして折り返すことができたのは、決してセルタが攻めてこなかったからではありません。そう、GKケイロル・ナバスのparadon(パラドン/スーパーセーブ)のおかげだったということ。後でノリートも「Ha sacado tres o cuatro balones de gol y no sé cómo los ha sacado/ア・サカードー・トレス・オ・クアトロ・バロネス・デ・ゴル・イ・ノー・セ・コモ・ロス・ア・サカードー(3、4個のゴールになるボールを弾いた。どうやってかはわからないけど)」と言っていましたが、オレジャナのエリア内シュートを皮切りにジョニー、ワス、イアゴ・アスパス、パブロ・エルナンデスと、セルタの得点の試みを次々と阻止してしまったとなれば、マドリッドでお留守番をしていた同僚のハメス・ロドリゲスが「Keylor increible!/ケイロル・インクレイブレ(信じられないケイロル)」と、思わずツィートしてしまったとしても納得?
▽でも大丈夫。いよいよ同点目指してイケイケになったセルタでしたが、そういう時って守備がおろそかになるもんなんですよね。アディショナルタイムに突入した6分にはマドリーのカウンターがはまって、チェリシェフのクロスをマルセロが押し込んで3点目を奪ったためもう安心です。試合後のベニテス監督は何故か、ナバスを褒めることは避け、「El mejor ha sido el equipo/エル・メホール・ア・シードー・エル・エキポ(1番良かったのはチーム)」と言っていたものの、おかげで1-3と勝利したマドリーは単独首位に浮上。これで翌日、エイバルが勝ってくれれば、そのままライバルを見下ろしていられたんですけどね。そうは問屋が卸さず、ボルハ・バストンの5試合連続ゴールで先制されながらもルイス・スアレスのハットトリックで逆転勝ちしてしまったため、今度はバルサと共に首位で並ぶという結末になってしまいましたっけ。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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