ユナイテッド、マルシャルのCL初ゴールでCSKAモスクワとドロー《CL》

2015.10.22 06:05 Thu
マンチェスター・ユナイテッドは21日、チャンピオンズリーグ(CL)・グループB第3節でCSKAモスクワとのアウェイゲームに臨み、1-1のドローで終了した。

▽前節のヴォルフスブルク戦で今大会初勝利(2-1)を飾ったユナイテッドは、直近のエバートンとのリーグ戦から先発を2人変更。ファン・ハール監督は、ダルミアンとマタの代わりにバレンシアとリンガードをスタート起用した。

▽マルシャルを引き続き左サイドハーフの位置に置き、1トップにルーニーを配する[4-2-3-1]の布陣でスタートしたユナイテッドは、立ち上がりから志向するポゼッションサッカーを展開。ピッチをワイドに使いながらチーム全体を押し上げるが、対するCSKAモスクワもある程度ボールの保持率を高めながら応戦する。
▽すると15分、後方からのフィードで自陣左サイドの背後を突かれたユナイテッドは、マリオ・フェルナンデスの対応に戻ったマルシャルがボックス内でハンドを冒してしまい、PKのチャンスを献上。キッカーに名乗りを上げたエレメンコのシュートはGKデ・ヘアが見事なショットストップで阻止したものの、左ポストに弾かれたボールをドゥンビアに押し込まれた。

▽失点を喫したユナイテッドは、その後も60%を記録するポゼッション率でCSKAを圧倒。しかし、ボールを動かすばかりで攻撃のテンポを上げられず、シュートの形をつくることができない。結局、CSKAモスクワの1点リードで前半終了。相手を押し込みながらもわずか3本のシュート数にとどまったユナイテッドは1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。
▽後半の頭からシュバインシュタイガーの代わりにフェライーニを投入したユナイテッドは、[4-1-4-1]のシステムに変更。1トップを務めるルーニーの後方にフェライーニとエレーラを並べ、アンカーの位置にシュナイデルランを配した。すると、そのフェライーニがバイタルエリア付近で攻撃の起点となるプレーでユナイテッドの攻撃を活性化。攻撃に勢いが生まれ始める。

▽60分にエレーラのクロスからルーニーのヘディングシュートでゴールに迫ったユナイテッドは、続く65分にも決定機を演出。エレーラのスルーパスを右サイドのスペースで受けたバレンシアが折り返すと、左サイドからのダイアゴナルランで中央に走りこんだマルシャルがヘッドで押し込む。これが左ポストの内側を叩き、そのままゴールに吸い込まれた。

▽その後、この試合がCLデビュー戦となったリンガードを下げてデパイをピッチに送り込んだユナイテッドは、85分に逆転のチャンスをつくりだすが、マルシャルが折り返しをフェライーニが押し込めずに試合終了。マルシャルのCL初ゴールで引き分けに持ち込んだユナイテッドは、敵地で最低限の勝ち点1を獲得し、週末のマンチェスター・ダービーを迎えることとなった。

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