【会見】ハリルホジッチ、年内の国内最終戦を「美しく終わりたい」《ロシアW杯アジア2次予選兼アジアカップ2019予選》
2015.08.27 18:30 Thu
▽日本サッカー協会(JFA)は27日、9月3日に埼玉スタジアム2002で、同8日にはイランのアザディスタジアムで行われるロシア・ワールドカップアジア2次予選兼アジアカップUAE2019予選のカンボジア代表戦(9/3)、およびアフガニスタン代表戦(9/8)に向けた日本代表メンバー23名を発表した。
▽記者会見には、ヴァイド・ハリルホジッチ監督と霜田正浩技術委員長が出席。ハリルホジッチ監督は、約40分をかけて各メンバーの選考理由を説明し、年内最後の国内での試合となるW杯アジア2次予選のカンボジア戦に向けた意気込みを語った。
◆霜田正浩技術委員長
「W杯予選が再開します。僕らは目の前の試合、勝負にこだわりながらチームのベースを築いていきたいと思っています。特にカンボジア戦は年内最後の国内での試合となります。まずサポーターの皆さんに良い結果を届けられるようにしっかりと戦いと思いますので、ご声援をよろしくお願いいたします。
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督
「年内最後の国内での試合になる。その後、アウェイで5試合あるが、この日本での試合を美しく終わりたい。シンガポール戦でも、観客の皆さんから日本代表が好かれていると感じた。今回の試合にも前回同様、たくさんの人が詰めかけてくれることを望んでいる。チームには全員のサポートが必要となる。そして、選手全員で効果的な試合を見せ、皆さんの期待に応えて勝利に導きたいと思う。さらには、アウェイでのしっかりとした準備にもつなげていきたい」
◆ゴールキーパー
西川 周作(浦和)
東口 順昭(G大阪)
六反 勇治(仙台)
「彼の代わりになる選手はなかなかいないが、この3人は国内で良いプレーをみせているし、リストに入ってもおかしくない。彼らにはチャンスをつかみ、それを見せる。経験は少ないかもしれないが、自信をもってもらいたい。代表では自信をもってプレーしないと難しいものになる。我々、テクニカルスタッフで準備をして彼らをサポートしていきたい。何人かのテクニカルスタッフには西川のトレーニングを視察してもらい、合宿に向けた準備もしてくれている。偶然が起こらないようにしっかりと準備したい。前回の中国で行われた試合でもかなりの発見があった。彼らにはA代表のレベルを見せてもらいたい」
「そして川島にはできるだけ早くクラブを見つけてもらいたい。例えばフランスでもサポートしていきたいと思っている。そういったこともやっていたがポジティブなレスポンスはなかった。川島にはしっかりとしたクオリティがあるのでクラブを見つけられるだろう」
「今回の3人は中国で同じ時間を過ごした。西川と東口は試合に出場し、クオリティも見せてくれたと思う。経験は少し乏しいが、こうやって経験を積んでもらいたい。ここ5年は川島が先発していたので他の選手はプレーできていなかった。こういった状況では心理面のサポートが重要になる。だからこそ、テクニカルスタッフに色々なクラブに行ってもらい、関係者とディスカッションを重ねている」
◆センターバック
吉田 麻也(サウサンプトン/イングランド)
丹羽 大輝 (G大阪)
槙野 智章(浦和)
森重 真人(FC東京)
「吉田は定期的に試合を重ねている。テクニカルスタッフがイングランドを訪れて吉田や岡崎と話をしてくれた。吉田に関しては経験もあるし、成熟している選手なので、チームに色々なものをもたらしてくれるだろう」
「丹羽は昨夜(ACLの全北現代戦)のように、色々なポジションができてメンタルも素晴らしい。闘える選手であり、ここに来る資格がある」
「槙野も同様だ。徐々にA代表にふさわしい選手になってきた。向上しているし、これからも成長できる。日を追うごとにディフェンスも丁寧になってきた。今までは無駄なファウルで私を怒らせたこともあったが、練習を重ねて成長してきた。攻撃面でもFKで重要な存在になっている。シンガポール戦でも得点に結びつかなかったがビッグチャンスをつくった。人間性も素晴らしく、チームに良い雰囲気をもたらしてくれる選手だ。まだまだ成長できる」
「森重も中国で良いプレーを見せていたし、キャプテンも務めた。色々な話をしたが、彼もまだ伸びる選手だと思う。我々の話に耳を傾けてくれるし、経験もある。チームに安定感を与えてくれる選手だ。いま一番良い時期にきているのではないかと思っている」
◆右サイドバック
酒井 宏樹(ハノーファー/ドイツ)
酒井 高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
「酒井宏樹と酒井高徳。彼らは海外でプレーしている。宏樹はようやくプレーし始めた。彼にはポテンシャルがあるので成長に期待している。特にフィジカル面だ。それをこれから活かしてほしい」
「高徳は少し難しい状況に置かれている。クラブを変えてまだプレーしていない。まだまだやるべきことはあるが信頼している。国内で彼らに代われる選手がいないので、彼を呼んでいる状況だ。彼は(クラブで)先発に入ってほしいと思っている。合宿では常にまじめに練習に取り組んでいる。自身のクラブで先発メンバーに入ってほしい。ディシプリンがあり、まじめに練習してくれる選手だ。定期的に90分やっていなくても信頼している。ただ、言っておきたいのは、彼よりも良いプレーを見せる選手がいれば、全員にいえることではあるがポジションを失うことになる」
◆左サイドバック
長友 佑都(インテル/イタリア)
米倉 恒貴(G大阪)
「長友。彼に関しても先発に入り切れていない状況だ。クラブを変えたと言っているが実現していないし、まだ変わるかもわからない。彼はビッグクラブで有名な選手と練習しており、フィジカル的にもトップレベルにある。もちろん天性のものもあるが、フィジカルが強く、経験もある。今回は呼んだが高徳と一緒で常に先発に入ってほしい。今回はその話もしたいと思う」
「米倉は新しい選手であり、左サイドバックの候補だ。昨夜(ACLの全北現代戦)はプレーしていないが、東アジアカップのパフォーマンスによって選んだ。藤春と競争していたが、藤春は少し疲れているし、もう一人の競争相手だった太田も怪我をしている。米倉には戦う意識とフィジカルがある。(東アジアカップの)中国戦では攻撃面で貢献し、得点にも絡んだ。彼からの攻撃で得点を奪えたし、練習でも闘っていた。特にデュエルの部分で強さを見せてくれた」
「国内の選手に言っておきたいのは、こういったことも起こるということ。良いプレーを見せればA代表に入れるというメッセージだ。このリストに入ったので彼は合宿に参加する。ガンバでも定期的に試合に出て代表に定着してもらいたい。左利きが欲しいが、なかなかいないという状況がある。今のところ藤春よりも彼が勝っている。太田は残念ながらケガだ。米倉は初のA代表としての合宿になる。私の口からは、これはメッセージだと言いたい。こういったことが起こる。毎回Jリーグを見ているし、良い選手だと思えば合宿に呼ぶ。経験がある選手もいるし、新しい選手もいる。信頼している選手たちだ」
◆守備的ミッドフィルダー
長谷部 誠 (フランクフルト/ドイツ)
山口 蛍 (C大阪)
遠藤 航(湘南)
「長谷部はキャプテンのような存在であり、リーダーの一人だ。クラブでは右サイドバックをやっているが、中盤をやることもある。彼は常にハイレベルのパフォーマンスを保ち続けている。彼のような存在が代表には必要だ。経験もあるし、良いレベルにある選手。彼にはかなり期待している。そして、彼には、ときにはミドルシュートを打ちにいけと話している。目をつぶっていても打ちにいけば点が入るかもしれない。そういった冗談を交えた話もしている。素晴らしい選手であり、彼は常に合宿でも丁寧にプレーしてくれている」
「山口も東アジアカップで素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。クオリティがあり、もっと伸びる選手だ。闘えるし、頑張り屋なので守備ではいろいろな場所に顔をだしてしまうが、そういった部分は指導していきたい。攻撃面ではもっとシュートを打っていくことを伝えている。その結果、この前の試合では点をとってくれた。シンガポール戦のようなことも考えられるので20~30メートルの距離から放っていくシュートが必要になるだろう。ミドルシュートは合宿でも強調していきたいと思う」
「遠藤。彼も新しい選手だ。彼も長いこと追跡している選手であり、クラブではセンターバックのような位置でプレーしているが、私は中盤の選手だと思う。フィジカル的に強く、シュート力も運動量もある。そしてデュエルも強く、右サイドバックとしてプレーする可能性もあるだろう。あとは、小さいところで満足することがあるので、もっと野心をもってもらいたい。まだ若いので、もっと野心をもてと言いたい。攻守両面でそういったところを強調していきたい。この3人がやや守備的な中盤となる」
◆攻撃的ミッドフィルダー
柴崎 岳 (鹿島)
原口 元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
香川 真司(ドルトムント/ドイツ)
「やや攻撃的な中盤では柴崎だ。彼のことは何度も招集している。前回(東アジアカップ)はケガもあったが、伸びている選手の一人。守備でもアグレッシブになってきたし、攻撃面でもボール奪取の部分でも良くなってきた。彼にももう少しシュートを打ってほしいと伝えたい」
「原口。クラブでは前線のサイドでプレーしているが中盤の選手だと思う。ディシプリンがあり攻守両面で運動量もある。ドイツでも成長しているし、ミドルシュートも打てる。自分の存在感をPA(ペナルティエリア)内で発揮できる。ドリブルからシュートも打てるし、ハイプレスもかけられる。色々なポジションでプレーさせたい。このチームの中でしっかりとレベルを上げてほしい選手の一人だ」
「香川。昨年よりも良い状態ではないだろうか。得点を取っているし、得点を取らせることもできる。彼に要求したいのは、積極的にプレーし、決定的な仕事をすること。彼が鍵となってフィニッシュの部分に絡んでほしい。スピードアップできるかは彼にかかっている。(DFの)背後やラインの間でボールを受けて欲しい。重要な選手になってくるだろう。A代表でしっかりとレベルを上げて欲しい選手の一人だ。そして、チームで決定的な仕事をする選手の一人だと思っている。ドルトムントでは今の状態を維持し、そのまま続けて欲しい。現在の状況を嬉しく思っている」
◆フォワード
本田 圭佑(ミラン/イタリア)
永井 謙佑(名古屋)
宇佐美 貴史(G大阪)
武藤 嘉紀(マインツ/ドイツ)
岡崎 慎司(レスター/イングランド)
興梠 慎三(浦和)
「本田とは電話で何度か話した。監督も新しくなり新しい選手も入ってきたが、先発に入れるようにしっかりと努力してほしいと伝えた。親善試合でもプレーしていたし、リーグでもトップ下でプレーしていた。ただ、他の位置でもプレーできる。彼も我々にとって大事な選手だ。特に攻撃面で違いをつくり、圧倒できる選手。彼の力が必要になるだろう。香川と本田がしっかりと決定的な仕事をしてくれることを望んでいる」
「永井は東アジアカップで期待していたが、結果を残せなかった。ただし、戦ってくれたし、スプリントもしてくれた。最後のPA内での仕事を教えたいと思う。最後の最後で疲労がでてしまうので、しっかりと疲労を回復してパフォーマンスを取り戻してほしい。特に彼のスピードと戦えるところは、チームに何かをもたらしてくれると思う」
「宇佐美は少し疲れている。能力については話す必要はないと思う。ただ、かなりの試合をこなして疲労が見られる。違いを作れる選手であり、リーグでも決定的なパスやシュートを見せている。少し回復すれば、ゴールやアシストで貢献してくれると思う。シンガポール戦では決定的な仕事をできなかったが、宇佐美が8回シュートを打ち。本田は9回シュート打った。点にはならなかったが。中国でもシュートは打っていた。能力はあるので、しっかりと励ましていきたい。数カ月後にはもっと良い選手になっているだろう」
「武藤。今回は海外に行ったが、国内から彼のような選手がどんどん出てきて欲しい。真ん中でもプレーできるし、走るスピード、闘う意識もある。新しいクラブに入ったばかりなのですぐに結果は出せないだろう。我慢していれば得点も生まれるはずだ。ただ、まだ慌ててしまうことがある。彼のスピードと闘う意識がチームに良いものをもたらしてくれるだろう。ドイツでプレーしていれば向上はするだろう。規律もあるし、頑張ることもできる。1年後には、現在と異なるクオリティを見せてくれるはずだ」
「岡崎は人間性もサッカー面も素晴らしい。クラブを変えたが、(コーチの)ジャキーに見に行ってもらって監督とも話し、満足しているという話を聞いた。リーグでもかなり重要な得点を取ったし、彼の頑張るところ、闘うところを見せて先発メンバーに入った。イングランドではこの2つの要素がかなり大事だ。あと何点を奪うか、期待している。A代表は決定力が不足しているので、重要な選手だ。彼の状態は我々の鍵になるだろう」
「興梠は大迫と競争していた。大迫はケガをして合宿にはこれないので興梠を呼んだ。中国でも一緒に過ごしていたし、技術のクオリティは非常に高い。色々な部分を伸ばしてほしいという話もしたし、フィジカル的に良い準備ができるとも、ゴール前でもっと効果的なプレーを見せてほしいという話もした。国内には少ないタイプの選手であり、貴重な存在だと思う」
「大久保は興梠よりも点をとっているが、年齢は上だ。我々の目的はW杯であり、そこを見据えている。だから中国では20歳の選手(浅野)を連れていった。豊田、大久保も中国に連れていく可能性があったが、浅野が3~4年後に楽しみな選手になると思って中国に連れていった」
「まだリストには入っていないが、3~4人良い選手がいる。そして、もっともっと有能なFWが必要だ。例えば杉本には能力があると思う。フィジカルもあり、空中戦にも強く、効果的なプレーができるのではないか。技術もあるが、リストに入るにはもっと頑張ってほしい。若い選手にはもっと練習してほしい、もっと努力してほしいと伝えたい。練習によってのみ、能力は伸びる」
「現在の日本の課題は、決定力のあるFWを見つけること。育成でも同じ問題があると聞いている。もちろん才能も必要だが、養成しなければいけない。先日はU-18の試合を見たし、五輪代表の試合も見てきた。若い選手にはJリーグでの出場機会を与えて欲しい。何人かはトップチームでプレーしてもおかしくないレベルだった」
「今回は23名だが、バックアップメンバーもいる。名前は出していないが準備はするように伝えた。まだ合宿前に試合があるのでケガをする可能性もある。中国に行く前には午前2時に(連れていくメンバーの)決断を下した。Jリーグでケガがあったので、DF1人、MF攻守に1人ずつ、FWに3人を準備している。
◆質疑応答
――公式戦で勝てていないが、今回の合宿で最も植え付けたいことは何か
「シンガポール戦や東アジアカップを受けて色々と考えた。確かにまだ勝っていない。私の人生で4試合勝ちがないのは初めてだ。何も隠す必要はないが、勝つのが大好きなので勝っていないことには満足していない。だからといって悲観もしていない。シンガポール戦の後も色々なことを考えたが、選手たちが見せたクオリティは素晴らしかったし、決定機も多く作った。それは良いことだ。選手の得点に対する意識は高かったし、守備もよくやってくれた」
「私の人生で(あれだけ攻めて点をとれなかったのは)初めてのことだったが、カンボジア戦で同じことは繰り返したくない。同じようなシナリオになるだろうし、同じようなやり方になるだろう。カンボジアのことも分析しているが、今回の2回の練習では戦術面のトレーニングしかやらないだろう。色々なディティールを用意しているので、それをやりたいが2回の練習で全てを消化できるかはわからない。ただ、全てを出さなければいけない」
「埼玉のサポーターは素晴らしいので、2回目の言い訳をしないようにしなければいけない。我々は得点を奪って勝たなければいけない。全員が満足できるような試合をしなければいけない。東アジアカップに関しては満足していないと言っても、1試合目に勝っていたら1位になっていただろう。(初戦までに)2~3日の休息期間があれば、我々の方が強かったので1試合目には勝っていただろう。韓国戦や特に中国戦では我々のクオリティが上がっていたと思う」
「以前から言っているが、最後のゴール前のクオリティが欲しい。現在は岡崎だけが点をっている。クオリティがほしい部分だ。真ん中では(得点力のある選手が)他にいない。彼ほどのプレーができる選手がA代表にはいないということだ。それを含めてこの先を考える必要がある。特に(前線の)真ん中の選手を見つける必要がある。フィジカル的にもクオリティがある選手だ。例えば、北朝鮮の大きなFWは2回のシュートで我々に大きな問題を起こした。G大阪の昨日の試合でも、誰が一番危険だったかというと、ブラジルの大きな選手だった。我々もそういった選手を見つけないといけない」
「それは守備面でもそうだ。マレーシアで行われたAFCの会議では、セットプレーで大きな選手を前に置いておくと日本に対しては効果的だとアジアの各国が言っていた。つまり、彼らに対抗するには、我々も力強い大きな選手を見つけなければいけないということだ。もちろん、この試合にも期待はしているので、選手たちにはモチベーションを高く保ち、良い勝利を見せてアウェイでの試合につなげてほしい。そうすれば少しはゆっくり寝れるかもしれない(笑)」
――カンボジアとアフガニスタンの分析は? そして何を重視するのか
「色々な準備をしている。カンボジアのプレースタイルもわかっている。試合もいくつか見た。彼らはブロックを敷き、そこからのカウンターで問題を起こそうとするだろう。DFは5人だった。練習では5人のDFを使ってやるメニューを用意している。特に攻撃のタクティックに関して取り組むつもりだ、低い位置にあるブロックを攻略するため、例えば中盤ではミドルシュートを積極的に狙わせたいと思っている。攻撃面では色々なソリューションを準備している。真ん中から、そしてサイドから」
「選手に学んでほしいこともある。私は5カ月日本にいて、A代表で7試合をこなした。2回のFKがあったが、PKはまだ一度もない。それを指摘したい。90%以上ボールを支配したシンガポール戦でも、相手はPA内でファウルしていない。それはノーマルではないと思う。そういった文化がないのかもしれない。あの16メートルのエリア内でファウルをもらえればPKだと伝えたい。AFCの会議でマレーシアを訪れたときに、オーストラリアとUAEの決勝戦のビデオを見たが、オーストラリアはPA内で5回連続でPKを誘発するようなプレーを見せていた。それしかやっていなかった。そして、その5回目で審判は笛を吹き、そのPKを決めて勝った。ただ、ずる賢しこくやり続けろというわけでない。これはフットボールの中でインテリジェンスと呼ばれること。ファウルを誘う。特にPA内で。それがこういった試合では必要になってくる。ときには1点を取るのが難しい試合もある。ただ、それがメインではないし、しっかりとプレーし、しっかりとしたパスから得点を奪うことは大事。相手は守備しかしてこないようなチームだが、カウンターはしっかりとケアしたい。
――試合終盤の選手起用のイメージは膨らんでいるか
「まずは(先発した)選手にしっかりとプレーしてもらいたい。最初に先発させる選手が点を取れる選手であり、しっかりと学んで欲しい。日本にきてから色々なことをやってきた。2~3カ月前よりも知識は増えたと思う。そして、若い世代の試合も見ている。ゴールを取れる選手を見つけるのは簡単ではない。日本でプレーしている選手のことは全員で分析してきたし、得点を奪える選手を探し続けている。交代に関しては、より良い交代ができるかはわからない。例えば岡崎が交代したとして、彼の替わりに交代させる選手はいるのだろうか。そういったことも含め、簡単なことではない」
「ただ、チームでのプレーには満足している。チャンスは多いからだ。質と量にはある程度満足している。ただ、最後の精度が問題だ。シンガポール戦のVTRを見たが、(実際の)シンガポール戦のときよりもイライラしてしまった。タクティックを準備しないといけないし、そのタクティックに合う選手も見つけなければいけない。シンガポール戦では効果的ではなかったかもしれない。ときにはアクシデントで点が入るかもしれないが、シンガポール戦のような(点が入らない)アクシデントは望んでいない。もちろん、もっと攻撃的な采配をとれたのではないかというディスカッションはあるだろう。シンガポール戦では4トップのような形に、それから原口を5人目のFWとして起用したが、あれ以上の効果的な采配はなかったと思っている。ただ得点は取らなければいけなかった」
「選手とも話を続けていく。そして、どのようなプレーができるのかを探っていく。セットプレーやPKで決まるかもしれないが、それが全てを変える。ここ7試合でまだPKが一度もない。なぜなら、この発想がないのかもしれない。それを教えていかないといけないのかもしれない。私は17歳の頃からFWだった。それから長い年月の中で多くの点をとったし、何度もPKを奪った。自分からとりにいった。ボールを見ずに相手を見て、相手の前に少し入って押され、PKを獲得してチームを勝利に導いたことが何度もある。それを全員がやっている。それを日本代表のFW全員に教えたい。そのような習慣はないのかもしれないが、そういったことが日本を強くするのではないだろうか」
▽その後、「もう十分でしょうか」という広報のコメントを受けてハリルホジッチ監督は以下のようにコメントした。
「私を困らせるような質問をしてもいい(笑)。試合にも勝っていないし、批判も甘んじて受ける。例えば、霜田さん(技術委員長)が(試合のベンチで)私の横にいて批判を受けたという話を聞いた。ただ、それは私の要求だ。おそらく、技術委員長がA代表の監督の隣に座る習慣はないのだろう。でも私の中にはある。霜田さんを横に置いたのは、選手のことも環境のことも知っているし、グラウンド上での役割も理解しているからだ。ただ、霜田さんからタクティックに関する相談はない。もちろん、グラウンド外では話をするが、ベンチ内ではない。横に座ってもらうことは会長にも説明した。日本では何か違うことをやると、それは違うのではないかという話になるが、それが霜田さんが私の横にいた理由だ。特に一年目はそういった形で横にいてほしい。つまり、そういったことでも私に聞いてほしい。私には理由がある。質問してもらえれば、こういった役割の話もしていくつもりだ」
――この2試合もベンチに入るのか
霜田技術委員長「そうです。入ります。(結果だけは言えば4試合勝ちがないこともきっちりと評価できているのか?)隣に座っていようが、上から観ていようが評価はできます」
▽また、退室前には、ハリルホジッチ監督自ら「車の話はいいのですか?」と切り出し、「皆さん、健康に気を使ってもらってありがとうございました。お陰様で何もなかったです。ご心配をおかけしました」と、先日報じられたタクシーとの接触事故の件に関しても言及した。
▽記者会見には、ヴァイド・ハリルホジッチ監督と霜田正浩技術委員長が出席。ハリルホジッチ監督は、約40分をかけて各メンバーの選考理由を説明し、年内最後の国内での試合となるW杯アジア2次予選のカンボジア戦に向けた意気込みを語った。
◆霜田正浩技術委員長
「W杯予選が再開します。僕らは目の前の試合、勝負にこだわりながらチームのベースを築いていきたいと思っています。特にカンボジア戦は年内最後の国内での試合となります。まずサポーターの皆さんに良い結果を届けられるようにしっかりと戦いと思いますので、ご声援をよろしくお願いいたします。
「年内最後の国内での試合になる。その後、アウェイで5試合あるが、この日本での試合を美しく終わりたい。シンガポール戦でも、観客の皆さんから日本代表が好かれていると感じた。今回の試合にも前回同様、たくさんの人が詰めかけてくれることを望んでいる。チームには全員のサポートが必要となる。そして、選手全員で効果的な試合を見せ、皆さんの期待に応えて勝利に導きたいと思う。さらには、アウェイでのしっかりとした準備にもつなげていきたい」
◆ゴールキーパー
西川 周作(浦和)
東口 順昭(G大阪)
六反 勇治(仙台)
「今回の合宿に向けて3人のGKを選んだ。国内でプレーしている3人だ。西川、東口、六反。はじめて川島がグループに入っていない。残念ながら彼は自分のクラブを探せていない。おそらく、もう少しすればあるクラブに決まるだろう。ここ4~5年、日本代表の正GKでありながら海外でクラブを見つけられないのは驚きだ。彼がしっかりプレーできる良いクラブがみつかることを願っている」
「彼の代わりになる選手はなかなかいないが、この3人は国内で良いプレーをみせているし、リストに入ってもおかしくない。彼らにはチャンスをつかみ、それを見せる。経験は少ないかもしれないが、自信をもってもらいたい。代表では自信をもってプレーしないと難しいものになる。我々、テクニカルスタッフで準備をして彼らをサポートしていきたい。何人かのテクニカルスタッフには西川のトレーニングを視察してもらい、合宿に向けた準備もしてくれている。偶然が起こらないようにしっかりと準備したい。前回の中国で行われた試合でもかなりの発見があった。彼らにはA代表のレベルを見せてもらいたい」
「そして川島にはできるだけ早くクラブを見つけてもらいたい。例えばフランスでもサポートしていきたいと思っている。そういったこともやっていたがポジティブなレスポンスはなかった。川島にはしっかりとしたクオリティがあるのでクラブを見つけられるだろう」
「今回の3人は中国で同じ時間を過ごした。西川と東口は試合に出場し、クオリティも見せてくれたと思う。経験は少し乏しいが、こうやって経験を積んでもらいたい。ここ5年は川島が先発していたので他の選手はプレーできていなかった。こういった状況では心理面のサポートが重要になる。だからこそ、テクニカルスタッフに色々なクラブに行ってもらい、関係者とディスカッションを重ねている」
◆センターバック
吉田 麻也(サウサンプトン/イングランド)
丹羽 大輝 (G大阪)
槙野 智章(浦和)
森重 真人(FC東京)
「吉田は定期的に試合を重ねている。テクニカルスタッフがイングランドを訪れて吉田や岡崎と話をしてくれた。吉田に関しては経験もあるし、成熟している選手なので、チームに色々なものをもたらしてくれるだろう」
「丹羽は昨夜(ACLの全北現代戦)のように、色々なポジションができてメンタルも素晴らしい。闘える選手であり、ここに来る資格がある」
「槙野も同様だ。徐々にA代表にふさわしい選手になってきた。向上しているし、これからも成長できる。日を追うごとにディフェンスも丁寧になってきた。今までは無駄なファウルで私を怒らせたこともあったが、練習を重ねて成長してきた。攻撃面でもFKで重要な存在になっている。シンガポール戦でも得点に結びつかなかったがビッグチャンスをつくった。人間性も素晴らしく、チームに良い雰囲気をもたらしてくれる選手だ。まだまだ成長できる」
「森重も中国で良いプレーを見せていたし、キャプテンも務めた。色々な話をしたが、彼もまだ伸びる選手だと思う。我々の話に耳を傾けてくれるし、経験もある。チームに安定感を与えてくれる選手だ。いま一番良い時期にきているのではないかと思っている」
◆右サイドバック
酒井 宏樹(ハノーファー/ドイツ)
酒井 高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
「酒井宏樹と酒井高徳。彼らは海外でプレーしている。宏樹はようやくプレーし始めた。彼にはポテンシャルがあるので成長に期待している。特にフィジカル面だ。それをこれから活かしてほしい」
「高徳は少し難しい状況に置かれている。クラブを変えてまだプレーしていない。まだまだやるべきことはあるが信頼している。国内で彼らに代われる選手がいないので、彼を呼んでいる状況だ。彼は(クラブで)先発に入ってほしいと思っている。合宿では常にまじめに練習に取り組んでいる。自身のクラブで先発メンバーに入ってほしい。ディシプリンがあり、まじめに練習してくれる選手だ。定期的に90分やっていなくても信頼している。ただ、言っておきたいのは、彼よりも良いプレーを見せる選手がいれば、全員にいえることではあるがポジションを失うことになる」
◆左サイドバック
長友 佑都(インテル/イタリア)
米倉 恒貴(G大阪)
「長友。彼に関しても先発に入り切れていない状況だ。クラブを変えたと言っているが実現していないし、まだ変わるかもわからない。彼はビッグクラブで有名な選手と練習しており、フィジカル的にもトップレベルにある。もちろん天性のものもあるが、フィジカルが強く、経験もある。今回は呼んだが高徳と一緒で常に先発に入ってほしい。今回はその話もしたいと思う」
「米倉は新しい選手であり、左サイドバックの候補だ。昨夜(ACLの全北現代戦)はプレーしていないが、東アジアカップのパフォーマンスによって選んだ。藤春と競争していたが、藤春は少し疲れているし、もう一人の競争相手だった太田も怪我をしている。米倉には戦う意識とフィジカルがある。(東アジアカップの)中国戦では攻撃面で貢献し、得点にも絡んだ。彼からの攻撃で得点を奪えたし、練習でも闘っていた。特にデュエルの部分で強さを見せてくれた」
「国内の選手に言っておきたいのは、こういったことも起こるということ。良いプレーを見せればA代表に入れるというメッセージだ。このリストに入ったので彼は合宿に参加する。ガンバでも定期的に試合に出て代表に定着してもらいたい。左利きが欲しいが、なかなかいないという状況がある。今のところ藤春よりも彼が勝っている。太田は残念ながらケガだ。米倉は初のA代表としての合宿になる。私の口からは、これはメッセージだと言いたい。こういったことが起こる。毎回Jリーグを見ているし、良い選手だと思えば合宿に呼ぶ。経験がある選手もいるし、新しい選手もいる。信頼している選手たちだ」
◆守備的ミッドフィルダー
長谷部 誠 (フランクフルト/ドイツ)
山口 蛍 (C大阪)
遠藤 航(湘南)
「長谷部はキャプテンのような存在であり、リーダーの一人だ。クラブでは右サイドバックをやっているが、中盤をやることもある。彼は常にハイレベルのパフォーマンスを保ち続けている。彼のような存在が代表には必要だ。経験もあるし、良いレベルにある選手。彼にはかなり期待している。そして、彼には、ときにはミドルシュートを打ちにいけと話している。目をつぶっていても打ちにいけば点が入るかもしれない。そういった冗談を交えた話もしている。素晴らしい選手であり、彼は常に合宿でも丁寧にプレーしてくれている」
「山口も東アジアカップで素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。クオリティがあり、もっと伸びる選手だ。闘えるし、頑張り屋なので守備ではいろいろな場所に顔をだしてしまうが、そういった部分は指導していきたい。攻撃面ではもっとシュートを打っていくことを伝えている。その結果、この前の試合では点をとってくれた。シンガポール戦のようなことも考えられるので20~30メートルの距離から放っていくシュートが必要になるだろう。ミドルシュートは合宿でも強調していきたいと思う」
「遠藤。彼も新しい選手だ。彼も長いこと追跡している選手であり、クラブではセンターバックのような位置でプレーしているが、私は中盤の選手だと思う。フィジカル的に強く、シュート力も運動量もある。そしてデュエルも強く、右サイドバックとしてプレーする可能性もあるだろう。あとは、小さいところで満足することがあるので、もっと野心をもってもらいたい。まだ若いので、もっと野心をもてと言いたい。攻守両面でそういったところを強調していきたい。この3人がやや守備的な中盤となる」
◆攻撃的ミッドフィルダー
柴崎 岳 (鹿島)
原口 元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
香川 真司(ドルトムント/ドイツ)
「やや攻撃的な中盤では柴崎だ。彼のことは何度も招集している。前回(東アジアカップ)はケガもあったが、伸びている選手の一人。守備でもアグレッシブになってきたし、攻撃面でもボール奪取の部分でも良くなってきた。彼にももう少しシュートを打ってほしいと伝えたい」
「原口。クラブでは前線のサイドでプレーしているが中盤の選手だと思う。ディシプリンがあり攻守両面で運動量もある。ドイツでも成長しているし、ミドルシュートも打てる。自分の存在感をPA(ペナルティエリア)内で発揮できる。ドリブルからシュートも打てるし、ハイプレスもかけられる。色々なポジションでプレーさせたい。このチームの中でしっかりとレベルを上げてほしい選手の一人だ」
「香川。昨年よりも良い状態ではないだろうか。得点を取っているし、得点を取らせることもできる。彼に要求したいのは、積極的にプレーし、決定的な仕事をすること。彼が鍵となってフィニッシュの部分に絡んでほしい。スピードアップできるかは彼にかかっている。(DFの)背後やラインの間でボールを受けて欲しい。重要な選手になってくるだろう。A代表でしっかりとレベルを上げて欲しい選手の一人だ。そして、チームで決定的な仕事をする選手の一人だと思っている。ドルトムントでは今の状態を維持し、そのまま続けて欲しい。現在の状況を嬉しく思っている」
◆フォワード
本田 圭佑(ミラン/イタリア)
永井 謙佑(名古屋)
宇佐美 貴史(G大阪)
武藤 嘉紀(マインツ/ドイツ)
岡崎 慎司(レスター/イングランド)
興梠 慎三(浦和)
「本田とは電話で何度か話した。監督も新しくなり新しい選手も入ってきたが、先発に入れるようにしっかりと努力してほしいと伝えた。親善試合でもプレーしていたし、リーグでもトップ下でプレーしていた。ただ、他の位置でもプレーできる。彼も我々にとって大事な選手だ。特に攻撃面で違いをつくり、圧倒できる選手。彼の力が必要になるだろう。香川と本田がしっかりと決定的な仕事をしてくれることを望んでいる」
「永井は東アジアカップで期待していたが、結果を残せなかった。ただし、戦ってくれたし、スプリントもしてくれた。最後のPA内での仕事を教えたいと思う。最後の最後で疲労がでてしまうので、しっかりと疲労を回復してパフォーマンスを取り戻してほしい。特に彼のスピードと戦えるところは、チームに何かをもたらしてくれると思う」
「宇佐美は少し疲れている。能力については話す必要はないと思う。ただ、かなりの試合をこなして疲労が見られる。違いを作れる選手であり、リーグでも決定的なパスやシュートを見せている。少し回復すれば、ゴールやアシストで貢献してくれると思う。シンガポール戦では決定的な仕事をできなかったが、宇佐美が8回シュートを打ち。本田は9回シュート打った。点にはならなかったが。中国でもシュートは打っていた。能力はあるので、しっかりと励ましていきたい。数カ月後にはもっと良い選手になっているだろう」
「武藤。今回は海外に行ったが、国内から彼のような選手がどんどん出てきて欲しい。真ん中でもプレーできるし、走るスピード、闘う意識もある。新しいクラブに入ったばかりなのですぐに結果は出せないだろう。我慢していれば得点も生まれるはずだ。ただ、まだ慌ててしまうことがある。彼のスピードと闘う意識がチームに良いものをもたらしてくれるだろう。ドイツでプレーしていれば向上はするだろう。規律もあるし、頑張ることもできる。1年後には、現在と異なるクオリティを見せてくれるはずだ」
「岡崎は人間性もサッカー面も素晴らしい。クラブを変えたが、(コーチの)ジャキーに見に行ってもらって監督とも話し、満足しているという話を聞いた。リーグでもかなり重要な得点を取ったし、彼の頑張るところ、闘うところを見せて先発メンバーに入った。イングランドではこの2つの要素がかなり大事だ。あと何点を奪うか、期待している。A代表は決定力が不足しているので、重要な選手だ。彼の状態は我々の鍵になるだろう」
「興梠は大迫と競争していた。大迫はケガをして合宿にはこれないので興梠を呼んだ。中国でも一緒に過ごしていたし、技術のクオリティは非常に高い。色々な部分を伸ばしてほしいという話もしたし、フィジカル的に良い準備ができるとも、ゴール前でもっと効果的なプレーを見せてほしいという話もした。国内には少ないタイプの選手であり、貴重な存在だと思う」
「大久保は興梠よりも点をとっているが、年齢は上だ。我々の目的はW杯であり、そこを見据えている。だから中国では20歳の選手(浅野)を連れていった。豊田、大久保も中国に連れていく可能性があったが、浅野が3~4年後に楽しみな選手になると思って中国に連れていった」
「まだリストには入っていないが、3~4人良い選手がいる。そして、もっともっと有能なFWが必要だ。例えば杉本には能力があると思う。フィジカルもあり、空中戦にも強く、効果的なプレーができるのではないか。技術もあるが、リストに入るにはもっと頑張ってほしい。若い選手にはもっと練習してほしい、もっと努力してほしいと伝えたい。練習によってのみ、能力は伸びる」
「現在の日本の課題は、決定力のあるFWを見つけること。育成でも同じ問題があると聞いている。もちろん才能も必要だが、養成しなければいけない。先日はU-18の試合を見たし、五輪代表の試合も見てきた。若い選手にはJリーグでの出場機会を与えて欲しい。何人かはトップチームでプレーしてもおかしくないレベルだった」
「今回は23名だが、バックアップメンバーもいる。名前は出していないが準備はするように伝えた。まだ合宿前に試合があるのでケガをする可能性もある。中国に行く前には午前2時に(連れていくメンバーの)決断を下した。Jリーグでケガがあったので、DF1人、MF攻守に1人ずつ、FWに3人を準備している。
◆質疑応答
――公式戦で勝てていないが、今回の合宿で最も植え付けたいことは何か
「シンガポール戦や東アジアカップを受けて色々と考えた。確かにまだ勝っていない。私の人生で4試合勝ちがないのは初めてだ。何も隠す必要はないが、勝つのが大好きなので勝っていないことには満足していない。だからといって悲観もしていない。シンガポール戦の後も色々なことを考えたが、選手たちが見せたクオリティは素晴らしかったし、決定機も多く作った。それは良いことだ。選手の得点に対する意識は高かったし、守備もよくやってくれた」
「私の人生で(あれだけ攻めて点をとれなかったのは)初めてのことだったが、カンボジア戦で同じことは繰り返したくない。同じようなシナリオになるだろうし、同じようなやり方になるだろう。カンボジアのことも分析しているが、今回の2回の練習では戦術面のトレーニングしかやらないだろう。色々なディティールを用意しているので、それをやりたいが2回の練習で全てを消化できるかはわからない。ただ、全てを出さなければいけない」
「埼玉のサポーターは素晴らしいので、2回目の言い訳をしないようにしなければいけない。我々は得点を奪って勝たなければいけない。全員が満足できるような試合をしなければいけない。東アジアカップに関しては満足していないと言っても、1試合目に勝っていたら1位になっていただろう。(初戦までに)2~3日の休息期間があれば、我々の方が強かったので1試合目には勝っていただろう。韓国戦や特に中国戦では我々のクオリティが上がっていたと思う」
「以前から言っているが、最後のゴール前のクオリティが欲しい。現在は岡崎だけが点をっている。クオリティがほしい部分だ。真ん中では(得点力のある選手が)他にいない。彼ほどのプレーができる選手がA代表にはいないということだ。それを含めてこの先を考える必要がある。特に(前線の)真ん中の選手を見つける必要がある。フィジカル的にもクオリティがある選手だ。例えば、北朝鮮の大きなFWは2回のシュートで我々に大きな問題を起こした。G大阪の昨日の試合でも、誰が一番危険だったかというと、ブラジルの大きな選手だった。我々もそういった選手を見つけないといけない」
「それは守備面でもそうだ。マレーシアで行われたAFCの会議では、セットプレーで大きな選手を前に置いておくと日本に対しては効果的だとアジアの各国が言っていた。つまり、彼らに対抗するには、我々も力強い大きな選手を見つけなければいけないということだ。もちろん、この試合にも期待はしているので、選手たちにはモチベーションを高く保ち、良い勝利を見せてアウェイでの試合につなげてほしい。そうすれば少しはゆっくり寝れるかもしれない(笑)」
――カンボジアとアフガニスタンの分析は? そして何を重視するのか
「色々な準備をしている。カンボジアのプレースタイルもわかっている。試合もいくつか見た。彼らはブロックを敷き、そこからのカウンターで問題を起こそうとするだろう。DFは5人だった。練習では5人のDFを使ってやるメニューを用意している。特に攻撃のタクティックに関して取り組むつもりだ、低い位置にあるブロックを攻略するため、例えば中盤ではミドルシュートを積極的に狙わせたいと思っている。攻撃面では色々なソリューションを準備している。真ん中から、そしてサイドから」
「選手に学んでほしいこともある。私は5カ月日本にいて、A代表で7試合をこなした。2回のFKがあったが、PKはまだ一度もない。それを指摘したい。90%以上ボールを支配したシンガポール戦でも、相手はPA内でファウルしていない。それはノーマルではないと思う。そういった文化がないのかもしれない。あの16メートルのエリア内でファウルをもらえればPKだと伝えたい。AFCの会議でマレーシアを訪れたときに、オーストラリアとUAEの決勝戦のビデオを見たが、オーストラリアはPA内で5回連続でPKを誘発するようなプレーを見せていた。それしかやっていなかった。そして、その5回目で審判は笛を吹き、そのPKを決めて勝った。ただ、ずる賢しこくやり続けろというわけでない。これはフットボールの中でインテリジェンスと呼ばれること。ファウルを誘う。特にPA内で。それがこういった試合では必要になってくる。ときには1点を取るのが難しい試合もある。ただ、それがメインではないし、しっかりとプレーし、しっかりとしたパスから得点を奪うことは大事。相手は守備しかしてこないようなチームだが、カウンターはしっかりとケアしたい。
――試合終盤の選手起用のイメージは膨らんでいるか
「まずは(先発した)選手にしっかりとプレーしてもらいたい。最初に先発させる選手が点を取れる選手であり、しっかりと学んで欲しい。日本にきてから色々なことをやってきた。2~3カ月前よりも知識は増えたと思う。そして、若い世代の試合も見ている。ゴールを取れる選手を見つけるのは簡単ではない。日本でプレーしている選手のことは全員で分析してきたし、得点を奪える選手を探し続けている。交代に関しては、より良い交代ができるかはわからない。例えば岡崎が交代したとして、彼の替わりに交代させる選手はいるのだろうか。そういったことも含め、簡単なことではない」
「ただ、チームでのプレーには満足している。チャンスは多いからだ。質と量にはある程度満足している。ただ、最後の精度が問題だ。シンガポール戦のVTRを見たが、(実際の)シンガポール戦のときよりもイライラしてしまった。タクティックを準備しないといけないし、そのタクティックに合う選手も見つけなければいけない。シンガポール戦では効果的ではなかったかもしれない。ときにはアクシデントで点が入るかもしれないが、シンガポール戦のような(点が入らない)アクシデントは望んでいない。もちろん、もっと攻撃的な采配をとれたのではないかというディスカッションはあるだろう。シンガポール戦では4トップのような形に、それから原口を5人目のFWとして起用したが、あれ以上の効果的な采配はなかったと思っている。ただ得点は取らなければいけなかった」
「選手とも話を続けていく。そして、どのようなプレーができるのかを探っていく。セットプレーやPKで決まるかもしれないが、それが全てを変える。ここ7試合でまだPKが一度もない。なぜなら、この発想がないのかもしれない。それを教えていかないといけないのかもしれない。私は17歳の頃からFWだった。それから長い年月の中で多くの点をとったし、何度もPKを奪った。自分からとりにいった。ボールを見ずに相手を見て、相手の前に少し入って押され、PKを獲得してチームを勝利に導いたことが何度もある。それを全員がやっている。それを日本代表のFW全員に教えたい。そのような習慣はないのかもしれないが、そういったことが日本を強くするのではないだろうか」
▽その後、「もう十分でしょうか」という広報のコメントを受けてハリルホジッチ監督は以下のようにコメントした。
「私を困らせるような質問をしてもいい(笑)。試合にも勝っていないし、批判も甘んじて受ける。例えば、霜田さん(技術委員長)が(試合のベンチで)私の横にいて批判を受けたという話を聞いた。ただ、それは私の要求だ。おそらく、技術委員長がA代表の監督の隣に座る習慣はないのだろう。でも私の中にはある。霜田さんを横に置いたのは、選手のことも環境のことも知っているし、グラウンド上での役割も理解しているからだ。ただ、霜田さんからタクティックに関する相談はない。もちろん、グラウンド外では話をするが、ベンチ内ではない。横に座ってもらうことは会長にも説明した。日本では何か違うことをやると、それは違うのではないかという話になるが、それが霜田さんが私の横にいた理由だ。特に一年目はそういった形で横にいてほしい。つまり、そういったことでも私に聞いてほしい。私には理由がある。質問してもらえれば、こういった役割の話もしていくつもりだ」
――この2試合もベンチに入るのか
霜田技術委員長「そうです。入ります。(結果だけは言えば4試合勝ちがないこともきっちりと評価できているのか?)隣に座っていようが、上から観ていようが評価はできます」
▽また、退室前には、ハリルホジッチ監督自ら「車の話はいいのですか?」と切り出し、「皆さん、健康に気を使ってもらってありがとうございました。お陰様で何もなかったです。ご心配をおかけしました」と、先日報じられたタクシーとの接触事故の件に関しても言及した。
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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C2ykK1op4bz/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">日本サッカー協会(JFA)/日本代表/なでしこジャパン(@japanfootballassociation)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.02.01 13:40 Thu3
「まだ泣くの早いって」と本田圭佑にツッコまれた日本代表サポーター、元Jリーガーの親友だった「親友が世界的にバズってて最高」
世界中でも話題となり、本田圭佑からもツッコミを受けた日本代表のサポーターが意外な人物と繋がっていたようだ。 1日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループスE最終戦で日本はスペイン代表と対戦。劇的な逆転勝利を収め、グループ首位でベスト16入りを決めていた。 ドイツ代表戦に続いてのアップセットは世界中を驚かせた他、逆転ゴールに繋がった三笘薫の折り返しのシーンがラインを割っていたかどうかが大きな議論を呼ぶことに。国際サッカー連盟(FIFA)が公式見解を示すほどにまで発展していた。 今大会では日本人サポーターが世界中でバズることが多く、ドイツ戦前にFIFAの公式映像に映ったことで、世界中で美女サポーターだと大騒ぎになったSHONOさん、ドイツ戦で「私のボスへ。2週間の休暇を取らせてくれてありがとうございます!」と紙に書いた上、上司から返事をもらった男性サポーターなどがいた。 そんな中、スペイン戦でも1人のサポーターが注目の的に。田中碧の決勝ゴールが決まった後、すでに涙した姿が映し出された男性サポーターが大きな話題に。「ABEMA」で解説していた本田には、「まだ泣くの早いって」とツッコまれてしまったサポーターだが、実は元Jリーガーの親友だったという。 その選手とは、サガン鳥栖やベガルタ仙台、ガイナーレ鳥取、横浜FC、奈良クラブ、栃木シティFCでプレーし、今シーズンは松本山雅FCでGKコーチを務めていたシュナイダー潤之介氏だ。 シュナイダー潤之介氏は、自身のツイッターを更新。「親友が世界的にバズってて最高」とし、その男性サポーターがカメラに抜かれた写真を投稿していた。 ゴミ拾いも含め、何かと注目を集める日本代表関係者。意外な繋がりは他にもまだまだあるのかもしれない。 <span class="paragraph-title">【写真】本田圭佑に「泣くの早い」とツッコまれたサポーターの男性は世界でも話題に</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">親友が世界的にバズってて最高 <a href="https://t.co/QlCar4pxMY">pic.twitter.com/QlCar4pxMY</a></p>— シュナイダー潤之介 (@j_schneider29) <a href="https://twitter.com/j_schneider29/status/1598648612720111616?ref_src=twsrc%5Etfw">December 2, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Clo2ePCPNB8/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/Clo2ePCPNB8/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">ESPN FC(@espnfc)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2022.12.03 15:33 Sat4
森保監督続投で歴代最長監督はというと…/六川亨の日本サッカーの歩み
まだ正式決定ではないが、森保一監督の『2年間の』続投が決まったようだ。正式には来年のJFA(日本サッカー協会)理事会での承認待ちになる。その頃にはコーチ陣などのスタッフの詳細も決定しているだろう。 93年のJリーグ誕生以降、日本代表の監督は基本的にW杯の4年サイクルで交代してきた。例外は94年のアジア大会で韓国に敗れたロベルト・ファルカン氏、97年のアウェー中央アジア2連戦で更迭された加茂周氏、07年に病に倒れたイヴィチャ・オシム氏、15年に契約解除されたハビエル・アギーレ氏、そして18年に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏の5人しかいない。 そうした過去30年の歴史のなかで、初めて『続投』が決定的となったのが森保監督である。目標としていた「ベスト8」には届かなかったものの、大国ドイツとスペインに逆転勝ちを収めたことが高く評価されたことは言うまでもない。 そこで過去の歴代監督の任期を振り返ると、上には上がいるもので、長沼健氏(元JFA会長)は1962年から69年までの7年間と、さらに72年から76年までの4年間、トータル11年間も日本代表の監督を務めた。「時代が違う」と言ってしまえばそれまでだが、おそらく2度と破られることのない記録と言っていいだろう。 長沼氏が“長期政権"を担うことになったのには理由がある。64年に東京五輪があったからだ。このため62年に33歳の若さで監督に抜擢された。そして東京五輪ではグループリーグでアルゼンチンを倒して決勝トーナメントに進出。準々決勝で銀メダルに輝いたチェコスロバキアに0-4で敗れたが、ベスト8進出で日本に“第1次サッカーブーム"を巻き起こした。 さらに4年後のメキシコ五輪では、アジア勢初となる銅メダル獲得の快挙を達成。その再現を半世紀後の21年東京五輪で森保監督は期待されたが、残念ながらメダルにはあと一歩届かなかった。 長沼氏は69年のメキシコW杯アジア1次予選で、韓国とオーストラリアの後塵を拝したことで監督の座をコーチだった岡野俊一郎氏(元JFA会長)に譲る。しかし岡野氏が71年のミュンヘン五輪予選で韓国とマレーシアに負けたことで、日本サッカーの復権は再び長沼氏に託されることになった。 ところが73年の西ドイツW杯アジア予選はイスラエル(当時はアジアに所属し、中東勢が対戦を拒否したため予選は東アジアに組み込まれた)とマレーシアに敗れ、76年のモントリオール五輪アジア予選も韓国とイスラエルに敗れて監督から退くことになった。 当時の日本サッカーは、「W杯予選は負けても当たり前」であり、五輪予選で敗退するたびに監督は交代していた。Jリーグ開幕以前では、92年のバルセロナ五輪アジア最終予選で敗れた横山謙三総監督、88年ソウル五輪アジア最終予選で中国に逆転負けを喫した石井義信氏(故人)、80年モスクワ五輪アジア予選で韓国とマレーシアに及ばなかった下村幸男氏らである。 しかし96年のアトランタ五輪に28年ぶりに出場して以来、五輪出場は7大会連続して出場。その間には12年ロンドン五輪と21年東京五輪ではメダルまであと一歩に迫った。もう五輪は出場するのは当たり前で、次の24年パリ五輪は「メダル獲得」がノルマになるだろう。 同じようにW杯も98年以降7大会連続して出場中で、さらに2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ大会は出場国が48に増えるため、出場権を失うことはまず考えられない。森保監督にとっては「ベスト8」への再チャレンジになるが、その前に横内昭展ヘッドコーチは磐田の監督に、上野優作コーチはFC岐阜の監督に転身するなどスタッフの陣容は一新せざるを得ない。 果たして新たなスタッフの顔ぶれはどうなるのか。そこに外国人コーチが入るのかどうかなどは楽しみなところ。 そして森保監督は、23年こそ秋まで親善試合しかない“静かな"一年になるものの、21年東京五輪は「金メダル」を目標に掲げながらも4位に終わり、カタールW杯も「ベスト8」が目標だったがラウンド16で敗退した。このため、まだ先の話ではあるが、24年のアジアカップでは『優勝』がW杯まで続投するためのノルマにすべきではないだろうか。 2022.12.26 22:00 Mon5