【ブンデス開幕節プレビュー】本日27:30～バイエルンvsHSVで開幕

▽バイエルンの一強時代が続くブンデスリーガが13日、いよいよ開幕する。史上初の4連覇を目指す新シーズンも絶対王者バイエルンを軸に優勝争いが繰り広げられること必至だが、そこに復活を期すドルトムントや昨季2位と躍進したヴォルフスブルクが絡むことを期待したい。また、総勢13人がプレーする日本人選手たちの活躍にも注目だ。

▽迎える注目の開幕戦は、金曜日27:30キックオフのバイエルンvsハンブルガーSVだ。3連覇中のバイエルンはチームの支柱だったシュバインシュタイガーが退団。少なくない影響が心配されるが、ビダルを獲得し戦力ダウンを最小限に留めている。また、ケガがちなロッベンとリベリの穴を埋める存在として獲得したドグラス・コスタが早くもチームにフィットしており、プラス要素もある。グアルディオラ体制3シーズン目と円熟の時を迎える中、好スタートを切ることはできるか。

▽一方、HSVには酒井高が在籍している。3シーズンを過ごしたシュツットガルトを離れ、かつての恩師ラッバディア監督率いるチームへの移籍を決断。ベンチスタート予想の酒井高だが、サイドバックで先発することになれば対面するのはロッベンかドグラス・コスタとなるだけに、いきなり真価が問われる一戦となる。この局面を乗り切り、2年連続残留プレーオフに回るなど苦しいシーズンを送り続けているHSVの救世主となりたい。
▽開幕節の注目カードは土曜日25:30キックオフのドルトムントvsボルシアMGだ。昨季まさかの残留争いを強いられ、クロップ監督が退任に追い込まれたドルトムントだが、新監督にはそのクロップ監督とマインツ時代に師弟関係にあったトゥヘル監督を招へい。大きな戦術変更がないことや主力に移籍した選手がいないことから、バイエルンの優勝を阻める最右翼のチームであることが予想される。チーム共々復活を期す香川はベンチスタート予想となっているが、途中出場した際にはアクセントを付ける働きを期待したい。

▽対する昨季3位と躍進したボルシアMGは、ファブレ監督の下で明確なスタイルを構築。カウンターとムービングフットボールを使い分けたサッカーでチーム力を高めている。主力ではクルーゼとクラマーが抜けたが、ドルミッチやシュティンドルといった実力者をしっかりと補強しており、大きな戦力ダウンには陥っていない。両チーム共にインテンシティの高いサッカーを標榜しており、動きのあるエキサイティングな試合になることが期待される。▽昨季2位と躍進したヴォルフスブルクは、日曜日にフランクフルトと対戦する。デ・ブライネがマンチェスター・シティに、ペリシッチがインテルに狙われている状況が続いているが、共にスタメン予想となっており現状では残留が濃厚のようだ。主力2人が残留することになれば新シーズンも上位に十分食い込めるだけの戦力を擁しているだけに好スタートを切りたい。

▽一方、フェー監督が1年ぶりに復帰したフランクフルトでは、長谷部と乾が共に先発予想となっている。昨季は両選手共にチームの中心として活躍しただけに新シーズンもチームを牽引する働きに期待だ。

▽そのほか、海外初挑戦となるマインツの武藤は、昇格組のインゴルシュタットと対戦。残念ながらベンチスタート予想となっているが、出場の機会は必ず訪れることが予想されるだけに結果を出して先発の座をもぎ取りたい。ケルンでエースとしての仕事が期待される大迫はシュツットガルト戦での先発が予想されている。一方でヘルタ・ベルリンの原口と細貝、ハノーファーの酒井宏らはベンチスタート予想だ。そして、練習には復帰しているもののシャルケの内田、10番を背負うことになった清武は共に欠場が見込まれている。