【会見全文】ハリルホジッチ監督「集中していない選手がいれば10分で代える」《ロシアW杯アジア2次予選》
2015.06.15 18:46 Mon
▽日本代表を指揮するハリルホジッチ監督が15日、翌日に行われるロシア・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のシンガポール代表戦に向けた公式会見に臨み、格下と見られているシンガポールを「過小評価してはいけない」と主張した。今月13日の国際親善試合でアルバニア代表に敗れたフランス代表を例に挙げ、「フィジカルもメンタルも100%の準備ができていないと大変なことになる」と注意を促した。
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本)
「我々のW杯が始まる。明日は予選だが、すべての人が勝利を待っている。皆さんが我々の方が強いと思っている。勝利しない方が驚きになると思っているだろう。監督としては、そこに罠が仕掛けられていると思う。特に相手を過小評価してはいけない。この2日間、たくさんのことを選手に話してきた。何人かはシーズン最後の試合になるため、バカンスのことを考えるなと。最後まで集中して丁寧に仕事をやってくれてと伝えた。イラク戦と同じように野心をもってやってほしいと伝えた。私は選手を信頼しているし、私のメッセージを理解してくれているとも思っている。明日は、たくさんの人が集まって良い雰囲気になるだろう。サポーターも一緒に戦ってくれるだろう。スペクタクルな試合を見せて皆さんを喜ばせたい。ただ、試合がどうなるかは決まっていない。明日は試合が始まるまで厳しさをもってやっていきたい。戦術面を含め、たくさんのことをやってきた。選手たちはすべてを丁寧にやってくれた。私も勝利を期待している」
――罠とは?
「罠とは相手を過小評価すること。集中力と丁寧さに欠けた状態のことだ。普通に考えればポゼッションで上回って攻撃すると思うが、守備に関しても注意すべきだ。シンガポールの前線には足の速い選手がいてカウンターを狙ってくるし、カンボジアに4-0で勝利した。これは彼らのクオリティを証明している。日本の選手の中にはバカンスのことを考えている選手がいるかもしれない。たいへんなことが起きるような驚きがあるかもしれない。W杯の予選だということを考えなければならない。フィジカルもメンタルも100%の準備ができていないとならない。そうでなければ、我々の試合にすることができない。フランスは歴史上負けたことのないチーム(アルバニア)に負けてしまった。要するに、試合前に起こりうることをすべて考え、私は警告している。集中していない選手がいれば10分で代えるかもしれない。プレーするすべての選手が100%の力を出しつくさないといけない。これは絶対だ」
――選手にもっと自己主張してもらいたいと思うか?
「いまのところは私の方から話している。日本の選手たちをどのように分析しているかはわからないが、試合の中でも多くのことを修正しなければいけない。攻守、FKに関してもだ。昨日の練習でもやった。キックオフ時にボールを持っていないところでも。イラク戦の立ち上がりには少し満足していないので、そういった部分も練習してきた。守備に関しても色々修正する必要があるし、攻撃はもっともっと修正しなければいけない。以前よりもプレーが変わってきていることも分析する必要がある。選手たちは私を信じ、丁寧にプレーしてくれる。今日も選手たちにもっと話してほしいと要求した。今のところ、よく聞いてくれている。しっかりと目を見て話を聞いてくれる。私だけでなく、チーム関係者の話にも耳を傾けてくれている。色んな新しいことをもたらしている。今のところは上手くいっている。このやり方を続けていきたい。我々には、まだディティールがある。選手の中には慣れていない人もいる。日本代表がもう少しハイレベルなところでプレーしようと思うのなら、この道を行かなければならない。ここまで20数回ほどの練習があり、テクニカル、個人でのミーティングも何度もした。グループ、23人でのミーティングもやってきた。将来に関しては楽観的だ」
――イラク戦のようなやり方で高温多湿なアジアでも戦い続けるつもりか?
「強豪国がどのようなサッカーをしているかは知っている。選手たちは自分たちの能力を使いながらハイレベルなところでプレーできるようにしていきたい。現代では100%のフィジカルが準備できていないとハイレベルなところではプレーできない。ただ、私と過ごした時間は少ないので4つのグループにわけ、それぞれを異なる方法でトレーニングしてきた。1つの問題があり、合宿の中で調整するのは難しかった。できることなら国内組を1週間早く合流させたかった。そのようなことを踏まえ、代表監督として来シーズンのカレンダーに関する話をしたいと思う。日本代表に関してもう少し野心を持って頂いて、ただ、そのために私はもう少し時間がほしい。選手と合宿をして個人面談もしてきた。代表でプレーしたければ、ここを向上させてほしいと伝えた。プレーにスピードがないチームは効果的な攻撃ができない。3試合で11点を奪ったが、もっと取れたとも思う。イラク戦でももっと取れた。イラクにもチャンスはあったが、1、2回程度だ。アジアカップにおけるイラク戦と比べてほしい」
「同じチームで臨む可能性はあるが、まだわからない。私にとって決まったメンバーはいない。どの選手もポジションを勝ち取るために戦わなければいけない。それは各選手に言っている。もっともっと競争意識を高めたい。東アジア選手権では国内組を使ってもっと情報を集めたい。今のところ海外組が大半を占めるし、レベルも(海外組が)上かもしれない。タクティカル、そして特にフィジカル面だ。ただ、国内組にもかなり期待している。彼らのパフォーマンスを上げるために、私ができることをやっていく。私が日本について3カ月経ったが、まだ多くのことをもたらしたとは思っていない。今まで何をしてきたかというと、前の会見でも伝えたが、あれだけやっても、まだ2~3人はほしい選手がいるので探していく。どのような状態で合流してくれるかも見続ける。スターはいらない。もちろん能力のある選手はいる。このチームに自信を持っているし、次のレベルにいける準備ができていると思っている。ただ、もっと向上させる必要がある部分がある。タクティカル、フィジカル、メンタルにおいてもそう。それを強調する」
「我々は何も失うものがない。FIFAのランキングを見てほしい。我々は50位くらいだ。それをもっと上げていきたい。2年後、予選を突破したら世界有数の強豪国と対戦したい。我々よりも強いチームと対戦しなければならない。その中で学ぶこともあるだろう。我々が努力をして彼らに追いつかなければいけない。だからこそ、私は明日W杯が始まると言っている。1カ月前に始まるのではなく、もっと前から準備が必要になるからだ。そのために我々がやるべきこともわかっている」
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本)
「我々のW杯が始まる。明日は予選だが、すべての人が勝利を待っている。皆さんが我々の方が強いと思っている。勝利しない方が驚きになると思っているだろう。監督としては、そこに罠が仕掛けられていると思う。特に相手を過小評価してはいけない。この2日間、たくさんのことを選手に話してきた。何人かはシーズン最後の試合になるため、バカンスのことを考えるなと。最後まで集中して丁寧に仕事をやってくれてと伝えた。イラク戦と同じように野心をもってやってほしいと伝えた。私は選手を信頼しているし、私のメッセージを理解してくれているとも思っている。明日は、たくさんの人が集まって良い雰囲気になるだろう。サポーターも一緒に戦ってくれるだろう。スペクタクルな試合を見せて皆さんを喜ばせたい。ただ、試合がどうなるかは決まっていない。明日は試合が始まるまで厳しさをもってやっていきたい。戦術面を含め、たくさんのことをやってきた。選手たちはすべてを丁寧にやってくれた。私も勝利を期待している」
「罠とは相手を過小評価すること。集中力と丁寧さに欠けた状態のことだ。普通に考えればポゼッションで上回って攻撃すると思うが、守備に関しても注意すべきだ。シンガポールの前線には足の速い選手がいてカウンターを狙ってくるし、カンボジアに4-0で勝利した。これは彼らのクオリティを証明している。日本の選手の中にはバカンスのことを考えている選手がいるかもしれない。たいへんなことが起きるような驚きがあるかもしれない。W杯の予選だということを考えなければならない。フィジカルもメンタルも100%の準備ができていないとならない。そうでなければ、我々の試合にすることができない。フランスは歴史上負けたことのないチーム(アルバニア)に負けてしまった。要するに、試合前に起こりうることをすべて考え、私は警告している。集中していない選手がいれば10分で代えるかもしれない。プレーするすべての選手が100%の力を出しつくさないといけない。これは絶対だ」
――選手にもっと自己主張してもらいたいと思うか?
「いまのところは私の方から話している。日本の選手たちをどのように分析しているかはわからないが、試合の中でも多くのことを修正しなければいけない。攻守、FKに関してもだ。昨日の練習でもやった。キックオフ時にボールを持っていないところでも。イラク戦の立ち上がりには少し満足していないので、そういった部分も練習してきた。守備に関しても色々修正する必要があるし、攻撃はもっともっと修正しなければいけない。以前よりもプレーが変わってきていることも分析する必要がある。選手たちは私を信じ、丁寧にプレーしてくれる。今日も選手たちにもっと話してほしいと要求した。今のところ、よく聞いてくれている。しっかりと目を見て話を聞いてくれる。私だけでなく、チーム関係者の話にも耳を傾けてくれている。色んな新しいことをもたらしている。今のところは上手くいっている。このやり方を続けていきたい。我々には、まだディティールがある。選手の中には慣れていない人もいる。日本代表がもう少しハイレベルなところでプレーしようと思うのなら、この道を行かなければならない。ここまで20数回ほどの練習があり、テクニカル、個人でのミーティングも何度もした。グループ、23人でのミーティングもやってきた。将来に関しては楽観的だ」
――イラク戦のようなやり方で高温多湿なアジアでも戦い続けるつもりか?
「強豪国がどのようなサッカーをしているかは知っている。選手たちは自分たちの能力を使いながらハイレベルなところでプレーできるようにしていきたい。現代では100%のフィジカルが準備できていないとハイレベルなところではプレーできない。ただ、私と過ごした時間は少ないので4つのグループにわけ、それぞれを異なる方法でトレーニングしてきた。1つの問題があり、合宿の中で調整するのは難しかった。できることなら国内組を1週間早く合流させたかった。そのようなことを踏まえ、代表監督として来シーズンのカレンダーに関する話をしたいと思う。日本代表に関してもう少し野心を持って頂いて、ただ、そのために私はもう少し時間がほしい。選手と合宿をして個人面談もしてきた。代表でプレーしたければ、ここを向上させてほしいと伝えた。プレーにスピードがないチームは効果的な攻撃ができない。3試合で11点を奪ったが、もっと取れたとも思う。イラク戦でももっと取れた。イラクにもチャンスはあったが、1、2回程度だ。アジアカップにおけるイラク戦と比べてほしい」
――イラク戦を踏まえて先発メンバーをどうするつもりか
「同じチームで臨む可能性はあるが、まだわからない。私にとって決まったメンバーはいない。どの選手もポジションを勝ち取るために戦わなければいけない。それは各選手に言っている。もっともっと競争意識を高めたい。東アジア選手権では国内組を使ってもっと情報を集めたい。今のところ海外組が大半を占めるし、レベルも(海外組が)上かもしれない。タクティカル、そして特にフィジカル面だ。ただ、国内組にもかなり期待している。彼らのパフォーマンスを上げるために、私ができることをやっていく。私が日本について3カ月経ったが、まだ多くのことをもたらしたとは思っていない。今まで何をしてきたかというと、前の会見でも伝えたが、あれだけやっても、まだ2~3人はほしい選手がいるので探していく。どのような状態で合流してくれるかも見続ける。スターはいらない。もちろん能力のある選手はいる。このチームに自信を持っているし、次のレベルにいける準備ができていると思っている。ただ、もっと向上させる必要がある部分がある。タクティカル、フィジカル、メンタルにおいてもそう。それを強調する」
「我々は何も失うものがない。FIFAのランキングを見てほしい。我々は50位くらいだ。それをもっと上げていきたい。2年後、予選を突破したら世界有数の強豪国と対戦したい。我々よりも強いチームと対戦しなければならない。その中で学ぶこともあるだろう。我々が努力をして彼らに追いつかなければいけない。だからこそ、私は明日W杯が始まると言っている。1カ月前に始まるのではなく、もっと前から準備が必要になるからだ。そのために我々がやるべきこともわかっている」
|
関連ニュース