シャルケ幹部、ボアテング&サムの処分は「正しい」と強調 メディアからは疑問の声も
2015.05.12 20:58 Tue
シャルケのクレメンス・テニエス監査役会長は、ガーナ代表MFケビン=プリンス・ボアテング、ドイツ代表MFシドニー・サム、ドイツ人MFマルコ・ヘーガーに下された処分が正しかったと感じているようだ。ドイツ『スカイ』で、ホルスト・ヘルトSD(スポーツディレクター)の決断を全面的にサポートしていると強調した。
過去3シーズンはチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、欧州最高の舞台で常連となっていたシャルケ。今季は現在6位につけているが、ここ8試合のリーグ戦ではわずか1勝しか収められず、ヨーロッパリーグ出場権までも逃す可能性が高まっている。
このような状況に危機感を抱いたクラブは11日、ボアテングとサムに構想外通告を言い渡し、その決断を公式ウェブサイトを通じて正式に発表した。ヘルトSDは『WAZ』で、この2選手との「信頼関係がなくなっており、彼らが最後の2週間で我々を助けることはできないと感じた」と処分を説明している。
テニエス監査役会長は11日夜『スカイ』で放映されたトーク番組で、ヘルトSDの判断に賛同した。
「ケルン戦(0-2)の後、ヘルトには携帯メールで自分だったらどうするか伝えたね。『君がボスだ、決めるのは君だ!』ともね。私のアドバイス通りではなかったが、彼は正しく反応したと思うよ。私ならもっと早い段階でそうしていたかもしれないけどね」
2013年夏、1000万ユーロ(約13億5000万円)の移籍金でミランから加入したボアテング。当初は新たな中心選手として歓迎していた同選手に対し、テニエス監査役会長は激しい批判の言葉を口にした。
「彼は自分自身ではなく、周りに過ちがあると思ってしまうようだ。チームを助けることはもはやできなくなっていたね。少しばかりかチームのムードを悪くしていたとすら思うよ。ケビンはフィットしなくなっていた。彼は変わったよ」
一方のサムは昨夏にレバークーゼンからフリーで移籍を果たした。ドイツ代表の一員でもあった同選手だが、シャルケでは負傷が続き、定位置をつかめなかった。
「彼の一番の問題は、ケガしていたことだ。(復帰後)それを振り切ることができないでいたんだ。チーム内では良い雰囲気をつくっていなかった」
監査役会長は16日までの練習参加及び試合出場の停止処分を下されたヘーガーについては、問題が違うとの見解を示した。現在離脱中のDF内田篤人が本来プレーする右サイドバックのポジションで「ケルン戦で起用されたのが気に入らなかったように見えた」と託された役割に反発したことが処分につながったと話している。
一方、ボアテングとサムに対する処分は無期限のチームからの追放とされる。ボアテングは2016年まで、サムは2018年までのシャルケとの契約を残しているままという状況だ。『WAZ』によると、高年俸が支払われる2人に買い手が現れなければ、シャルケは大きな損害を被ることになるかもしれないという。
クラブは選手に契約の残り分のサラリーを支払う形でそれぞれの契約解除を実行するにしても、選手側と合意に至らなければいけない。果たして2人との契約関係は今夏に打ち切られるのだろうか。
提供:goal.com
過去3シーズンはチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、欧州最高の舞台で常連となっていたシャルケ。今季は現在6位につけているが、ここ8試合のリーグ戦ではわずか1勝しか収められず、ヨーロッパリーグ出場権までも逃す可能性が高まっている。
このような状況に危機感を抱いたクラブは11日、ボアテングとサムに構想外通告を言い渡し、その決断を公式ウェブサイトを通じて正式に発表した。ヘルトSDは『WAZ』で、この2選手との「信頼関係がなくなっており、彼らが最後の2週間で我々を助けることはできないと感じた」と処分を説明している。
テニエス監査役会長は11日夜『スカイ』で放映されたトーク番組で、ヘルトSDの判断に賛同した。
「ケルン戦(0-2)の後、ヘルトには携帯メールで自分だったらどうするか伝えたね。『君がボスだ、決めるのは君だ!』ともね。私のアドバイス通りではなかったが、彼は正しく反応したと思うよ。私ならもっと早い段階でそうしていたかもしれないけどね」
2013年夏、1000万ユーロ(約13億5000万円)の移籍金でミランから加入したボアテング。当初は新たな中心選手として歓迎していた同選手に対し、テニエス監査役会長は激しい批判の言葉を口にした。
「彼は自分自身ではなく、周りに過ちがあると思ってしまうようだ。チームを助けることはもはやできなくなっていたね。少しばかりかチームのムードを悪くしていたとすら思うよ。ケビンはフィットしなくなっていた。彼は変わったよ」
一方のサムは昨夏にレバークーゼンからフリーで移籍を果たした。ドイツ代表の一員でもあった同選手だが、シャルケでは負傷が続き、定位置をつかめなかった。
「彼の一番の問題は、ケガしていたことだ。(復帰後)それを振り切ることができないでいたんだ。チーム内では良い雰囲気をつくっていなかった」
監査役会長は16日までの練習参加及び試合出場の停止処分を下されたヘーガーについては、問題が違うとの見解を示した。現在離脱中のDF内田篤人が本来プレーする右サイドバックのポジションで「ケルン戦で起用されたのが気に入らなかったように見えた」と託された役割に反発したことが処分につながったと話している。
一方、ボアテングとサムに対する処分は無期限のチームからの追放とされる。ボアテングは2016年まで、サムは2018年までのシャルケとの契約を残しているままという状況だ。『WAZ』によると、高年俸が支払われる2人に買い手が現れなければ、シャルケは大きな損害を被ることになるかもしれないという。
クラブは選手に契約の残り分のサラリーを支払う形でそれぞれの契約解除を実行するにしても、選手側と合意に至らなければいけない。果たして2人との契約関係は今夏に打ち切られるのだろうか。
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