トリノダービーで暴力問題、ユーベはメディアの責任も指摘
2015.04.27 11:47 Mon
26日に行われたセリエA第32節、トリノ対ユベントスのトリノダービーでは、ピッチの外での暴力問題がクローズアップされた。ユーベのジュゼッペ・マロッタCEOは、メディアのユーベに対する批判も大きな原因だと批判している。イタリアメディアが報じた。
ホームのトリノが2-1でユーベを下し、20年ぶりのダービー勝利に沸いた一戦。ピッチでは両チームが激しいバトルを繰り広げる見事なショーを演じてくれたが、一方でピッチの外では再び暗い話題がイタリアから届いた。
試合前には、スタジアムに入ろうとするユベントスのチームバスが、トリノサポーターから襲撃される事件が発生。一部のトリノサポーターはバスを蹴り、石や卵を投げつけ、バスの窓ガラスが割られる事態となった。負傷者が出なかったことだけが唯一の幸いだ。
一方で、試合中にはスタンドで負傷者が出るトラブルも起きてしまった。ユベントスサポーターが爆竹をトリノサポーターのセクションに投げ入れ、10名ほどがケガを負っている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、重傷者は出なかったようだ。
イタリアメディアによると、一連の問題で、両軍サポーターあわせて5名ほどが逮捕された模様。イタリアサッカー界はまたしても暴力問題を世界にさらすことになってしまった。
マロッタGMは試合前に、イタリア『スカイ・スポーツ』で「遺憾だ」と事件を非難。そのうえで、メディアの責任もあると指摘している。
「もちろん、深刻な暴力事件であり、とがめるべきことだが、私は予防もできたことだと思う。一部のメディアが、我々に対して明らかに反する言葉を用いることが多いんだ。スポーツ面での功績を評価することもなくね。その結果として、人々がこうなるのは普通のことだ」
「私が言っているのは、メディア全体のうちの一部のことだよ。どこかのテレビ局とか、どこかの新聞ということじゃない。今朝だって、著名なスポーツ紙が我々を泥棒呼ばわりしていた」
一方、トリノのジャンルカ・ペトラーキSD(スポーツディレクター)は「イタリアの悪いところだ。残念だよ。サッカーは健全な情熱でなければ」と述べた。
また、爆竹事件も起きた試合の終了後、ユーベのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、次のように嘆いている。『ガゼッタ』が伝えた。
「残念なことだが、イタリアはこの点でまだ大きく遅れている。しかるべき対応が取られなければ、このままだろう。サッカーだけではなく、国の問題だ。我々は人々を、特に子供たちをスタジアムに戻さなければいけない。今日のようなことが起きるなら、子供たちをスタジアムに連れていくなんて狂気の沙汰だ」
ユベントスはクラブとして声明を出し、「どちらのサポーターのものであっても、ユベントスはあらゆる暴力を非難する。今日の出来事はサッカー界が深く考えるべきことだ。体制も、メディアも」とコメントしている。
提供:goal.com
ホームのトリノが2-1でユーベを下し、20年ぶりのダービー勝利に沸いた一戦。ピッチでは両チームが激しいバトルを繰り広げる見事なショーを演じてくれたが、一方でピッチの外では再び暗い話題がイタリアから届いた。
試合前には、スタジアムに入ろうとするユベントスのチームバスが、トリノサポーターから襲撃される事件が発生。一部のトリノサポーターはバスを蹴り、石や卵を投げつけ、バスの窓ガラスが割られる事態となった。負傷者が出なかったことだけが唯一の幸いだ。
一方で、試合中にはスタンドで負傷者が出るトラブルも起きてしまった。ユベントスサポーターが爆竹をトリノサポーターのセクションに投げ入れ、10名ほどがケガを負っている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、重傷者は出なかったようだ。
イタリアメディアによると、一連の問題で、両軍サポーターあわせて5名ほどが逮捕された模様。イタリアサッカー界はまたしても暴力問題を世界にさらすことになってしまった。
マロッタGMは試合前に、イタリア『スカイ・スポーツ』で「遺憾だ」と事件を非難。そのうえで、メディアの責任もあると指摘している。
「もちろん、深刻な暴力事件であり、とがめるべきことだが、私は予防もできたことだと思う。一部のメディアが、我々に対して明らかに反する言葉を用いることが多いんだ。スポーツ面での功績を評価することもなくね。その結果として、人々がこうなるのは普通のことだ」
「私が言っているのは、メディア全体のうちの一部のことだよ。どこかのテレビ局とか、どこかの新聞ということじゃない。今朝だって、著名なスポーツ紙が我々を泥棒呼ばわりしていた」
一方、トリノのジャンルカ・ペトラーキSD(スポーツディレクター)は「イタリアの悪いところだ。残念だよ。サッカーは健全な情熱でなければ」と述べた。
また、爆竹事件も起きた試合の終了後、ユーベのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、次のように嘆いている。『ガゼッタ』が伝えた。
「残念なことだが、イタリアはこの点でまだ大きく遅れている。しかるべき対応が取られなければ、このままだろう。サッカーだけではなく、国の問題だ。我々は人々を、特に子供たちをスタジアムに戻さなければいけない。今日のようなことが起きるなら、子供たちをスタジアムに連れていくなんて狂気の沙汰だ」
ユベントスはクラブとして声明を出し、「どちらのサポーターのものであっても、ユベントスはあらゆる暴力を非難する。今日の出来事はサッカー界が深く考えるべきことだ。体制も、メディアも」とコメントしている。
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