ヒディンク、オランダ不調に対する批判の集中砲火に「防弾チョッキを着た」

オランダ代表のフース・ヒディンク監督は30日、自身に対する批判に冗談を飛ばしつつ、試合に集中していると強調した。

昨年のワールドカップ(W杯)で3位になったオランダだが、大会後にヒディンク監督が就任してからは不調が続いている。28日のユーロ2016予選トルコ戦でも、ホームながらアディショナルタイムのゴールで辛うじて引き分け。5試合を終えて3位に甘んじ、首位チェコには勝ち点6差、2位アイスランドには同5差と苦しんでいる。

オランダのレジェンドであるヨハン・クライフ氏は、「オランダのサッカーは目の毒」と現在のオランダ代表を酷評している。ヒディンク監督の進退が騒がれるのもやむを得ない状況だ。

だが、31日の国際親善試合でスペイン代表と対戦するヒディンク監督は、次のように述べている。複数のメディアが伝えた。

「批判? 私は防弾チョッキを着たんだ。私は本当に読んでいない。明日の試合に向けて準備するための練習があったからね。私に対する攻撃には注意を払っている。メディアは大衆の意見を操作するのが非常に得意だからね」

オランダはブラジルW杯のグループステージでスペインに5-1と大勝している。初戦での大敗をきっかけに、グループステージ敗退という惨敗に終わったスペインは、オランダ相手にリベンジを狙っているだろう。

「彼らはオランダにリベンジし、W杯で負けた思い出を打ち消したいと思っているはずだ。だから、難しい試合になるだろう。だが、この試合で私は実験もできるはずだ。大事な試合は6月のラトビア戦だからね」

「チェコとの初戦を落としたことが非常に残念だった。初戦がその後に影響することを、私は経験から知っているんだ。うまくスタートできれば、全体的に良い結果が続く。今回はそうならなかった。我々はその代償を払うことになったんだ」


提供:goal.com