チェルシー、格下相手に大苦戦も公式戦3試合ぶり勝利でシティとの勝ち点差6をキープ《プレミアリーグ》

2015.03.23 03:06 Mon
▽リーグ戦首位のチェルシー(勝ち点64)は22日、KCスタジアムで行われたプレミアリーグ第30節で15位のハル・シティ(勝ち点28)と対戦し、3-2で勝利した。
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▽前節、ホームでサウサンプトンと引き分けたチェルシーは、公式戦2試合勝利なし。現在、1試合未消化ながら2位のマンチェスター・シティとの勝ち点差は「6」と余裕はあるものの、今節できっちり勝利を取り戻したいところ。リーグ戦3試合未勝利のハル・シティのホームに乗り込んだ一戦では、サウサンプトン戦の先発から2選手を変更。アスピリクエタとオスカルに代わってフィリペ・ルイスとラミレスが起用された。▽公式戦3試合ぶりの勝利を目指すチェルシーが、開始早々にゴールネットを揺らす。2分、マティッチからクサビのパスを受けたヂエゴ・コスタがうまく潰れて前を向いたアザールにボールを繋ぐ。ペナルティアーク付近に持ち出したアザールが左足を振りぬくと、強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さった。
▽幸先良く先制したチェルシーはこれに油断したのか、先制直後の4分に反撃を許す。メイラーのフィードをヌンドイェが頭でフリックしたボールに反応したアベル・エルナンデスにバックラインが完全に裏を取られるも、果敢に飛び出したGKクルトワがアベル・エルナンデスのシュートを身を挺して防いだ。

▽思わず肝を冷やしたチェルシーだったが、“ピンチの後にチャンス有り”。9分に追加点を奪う。セスクのロングスルーパスに抜け出したヂエゴ・コスタが、ボックス左で見事な右足のコントロールシュートをゴール右隅に流し込んだ。
▽開始10分あまりでリードを2点に広げたチェルシー。しかし、ここ最近締まらない試合が続くチームは、果敢に攻めるホームチームの圧力に晒される。すると、モウリーニョ監督の率いるチームらしからぬまずい対応から続けて失点し、同点に追いつかれてしまう。

▽まずは26分、自陣右サイドでイバノビッチがガストン・ラミレスに簡単に振り切られてクロスを許すと、これを大外からゴール前に走り込んできたエル・モハマディにワンタッチで押し込まれる。続く28分にはイバノビッチのバックパスの処理を誤ったGKクルトワのミスからアベル・エルナンデスにゴールを破られた。その後も相手に押し込まれ続けたチェルシーは、何とか2-2のイーブンな状態で前半を終えた。

▽低調なプレーに終始した前半の出来を受け、モウリーニョ監督が大胆な交代策を行うことも予想されたが、チェルシーは前半と全く同じ11人を後半のピッチに送り出した。一方、勢いに乗るハル・シティは、スタートの[3-5-2]から[4-4-1-1]の布陣に変更。前線で縦関係を築くガストン・ラミレスとアベル・エルナンデスのウルグアイ代表コンビを軸に勝ち越しゴールを目指した。

▽ハーフタイムでポルトガル人指揮官から激しい檄が飛んだのか、後半の立ち上がりはチェルシーが果敢に攻める。49分、ボックス右に進入したアザールがマイナスの折り返しを送ると、これをセスクが右足ダイレクトで合わせる。しかし、このシュートはわずかに枠の左に外れる。さらに60分、ボックス右でセスクの入れたグラウンダーのクロスに反応したヂエゴ・コスタがニアに飛び込むが、ここは相手DFとGKの身体を張った対応に阻まれた。

▽攻める姿勢を見せながらゴールが遠いチェルシーは、再び緩慢な対応からピンチを招く。64分、ガストン・ラミレスの浮き球のパスに反応したエル・モハマディにフィリペ・ルイスが裏を取られる。そこからエル・モハマディ、リバモア、ガストン・ラミレスと続けて決定的なシュートを許すも、ここはGKクルトワがビッグセーブで阻んだ。

▽60分過ぎにオスカルを投入して以降も攻めあぐねるチェルシーは、75分に左足のハムストリングを気にしていたヂエゴ・コスタを下げてレミを投入。すると、この交代策が勝ち越しゴールに繋がる。77分、ボックス右に抜け出したウィリアンがグラウンダーで折り返したボールを中央のレミがワンタッチシュート。このシュートはGKマクレガーに触られるも、ボールはゴールネットに吸い込まれた。

▽何とか勝ち越しに成功したチェルシーは直後にウィリアンを下げてズマを投入し、逃げ切り態勢に入った。その後、ブレイディー、アルコ、S・クインと一気に3枚替えを敢行したハル・シティの猛攻を耐え抜いたチェルシーが敵地で3-2の勝利。苦しみながらも公式戦3試合ぶりの白星を掴んだチェルシーは、2位シティとの勝ち点差6をキープした。

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