本田2戦連続先発のミラン、メネーズ2G1Aの活躍でリーグ戦4試合ぶりの白星《セリエA》

2015.03.22 06:55 Sun
ミランは21日、セリエA第28節でカリアリをホームに迎え、3-1で勝利した。2試合連続の先発出場を果たした本田は70分までプレーしている。

▽直近のリーグ戦10試合でわずか2勝と不甲斐ない戦いを続けているミランは、前節のフィオレンティーナ戦から先発を2人変更。来季の欧州カップ戦への出場権の確保だけでなく、インザーギ監督への風当たりも強まっているだけに、今節は残りの戦いに弾みをつける白星が欲しいところだった。

▽[4-3-3]のシステムを採用する両者の一戦は、今月9日にゼーマン監督が復職したカリアリが序盤からアグレッシブな入りを見せて、ミランを押し込む展開となる。しかし、縦に速い攻撃を展開するカリアリはシュート精度が伴わず、ミランゴールをこじ開けるには至らない。
▽一方、立ち上がりからカリアリの前からのプレッシングに苦しむミランは、ビルドアップもままならないこともあり、メネーズのドリブルや本田のプレースキックなどで局面の打開を図る。すると21分、ミランが先手を取る。ボックス手前でポーリからパスを受けたメネーズが独力でゴールを狙う。右足のコントロールショットがゴール右隅に決まった。

▽その後、25分にアントネッリのシュートでGKブルキッチを強襲したミランは、35分にも決定機を演出。ボックス手前からファン・ヒンケルがメネーズの落としに右足ダイレクトで合わせるが、これはわずかにクロスバーの上に外れた。さらに40分には、本田が得意のカットインからゴールを狙ったが、左足のシュートはGKの正面を突いてしまう。
▽1点を先行して後半を迎えたミランだったが、開始から2分後にはそのリードを失う。アバーテと本田のパス回しからボールを奪ったカリアリは、カウンターを発動。ボックス左で縦にドリブルを仕掛けたヂエゴ・ファリアスがメクセスをあっさりと抜きさり、シュートをゴール左下に沈めた。

▽前節と同様に先制しながら追いつかれたミランだったが、その嫌な流れをつくりだしたメクセス自身が振り払う。51分、メネーズの左CKにファーサイドのメクセスが反応。右足ボレーで合わせたシュートが枠内を捉え、そのままゴール左に突き刺さった。

▽メクセスの“名誉挽回”弾でカリアリを引き離したミランのインザーギ監督は、3点目を取るべく、後半の半ばに本田とデストロに代えて、チェルチとパッツィーニをピッチに送り込む。すると、この交代策が見事に的中する。78分、ボックス右に向かってドリブルを仕掛けたチェルチがセッピテッリのスライディングに足もとをすくわれて転倒。ボックスの外で倒されたかのように見えたが、主審はミランへのPKを宣告した。

▽カリアリにとって厳しいと言える判定ではあったものの、このPKをメネーズがきっちりとゴール右に沈めたミランは、3点目を奪取。結局、この2点のリードを最後まで守りきったミランが、メネーズの自身2得点を含む全得点に絡む活躍でカリアリを下し、リーグ戦4試合ぶりの白星を飾った。

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