23年目のリーグ開幕に向けて村井チェアマン「Jリーグにとって大きな変革にチャレンジしていく年」
2015.02.19 19:30 Thu
▽19日に「2015 Jリーグプレスカンファレンス」が行われ、Jリーグ全52クラブの監督や代表選手、関係者が一堂に介した。プレスカンファレンスの冒頭でオープニングスピーチを行った村井満チェアマンは「2015年はJリーグにとって大きな変革にチャレンジしていく年」になるとコメント。2ステージ制やポストシーズン制により、「タイトルをかけた山場が多くなる」ことや、短期決戦になることで「1勝の重み、勝ち点1の重み、1つの得点の重み」が増すことを強調した。
▽その一方で、「Jリーグは100年構想を掲げてスタートさせましたが、まだ23年目であります。まだJリーグが完成したとは思っておりません」とも語り、さらなる発展の途上になるとの見解も示した。村井チェアマンのオープニングスピーチは以下のとおり。
◆村井満チェアマン
「いよいよ2015Jリーグシーズンが幕を開けます。来週の2月28日には、Jリーグの開幕を告げる大会、“FUJI XEROX SUPER CUP”がキックオフとなります。場所を日産スタジアムに移して、G大阪と浦和の試合となります。その大会を受け、Jリーグは3月7日、明治安田生命J1リーグ、そして翌日の8日、明治安田生命J2リーグが始まります。そして翌週には、明治安田生命J3リーグがはじまり、一気にJリーグがスタートしてまいります」
「続いて3月18日にヤマザキナビスコカップがスタートします。このヤマザキナビスコカップは、世界で単一のスポンサーが最も長くスポンサードしているプロ競技ということで、ギネスブックにレコード登録されています。そういった意味では、大変重みのある大会です。こういった大会が2月から3月にかけて一気に開幕します」
「2015年はJリーグにとって大きな変革にチャレンジしていく年であります。すでにお話しているように、大会方式を変更します。J1においては、1stステージ、2ndステージ、そしてチャンピオンシップと、タイトルをかけた山場が多く設けられております。サッカーにまだまだ興味・関心がない方々にとっても、熾烈な戦い、そして感動と興奮を一人でも多くの皆様に届けたいという思いでスタートしております」
「そして従来のように、年間勝ち点を競い合う戦いも並行して行われます。年間勝ち点の上位3チームはチャンピオンシップに進むことが決まっております。そういう意味では、すべてがチャンピオンシップに向けて戦っていく2015年になります。最後のファイナルのホーム&アウェイに関しては、地上波での全国放送も決まっています。最高のステージで素晴らしいJリーグのゲームをお届けできればと思っております」
「ただ、大会方式が変われば急にサッカーのクオリテイが上がるわけではありません。1つめのイノベーション、魅力あるサッカーのクオリティを上げていくための活動、プラスクオリティプロジェクトについては、後ほどご説明させていただきます」
「2つめの大きな変革・イノベーションは、全試合において、選手のプレーをデータで補足する、デジタルトラッキングシステムを導入します。選手がどのくらいの距離を走ったか、どのくらいのスピードで走ったか、何回スプリントをしたか、その速度はどうだったか、ペナルティエリアに侵入する回数はどうだったか、相手陣内でのパスの成功率はどうだったか。すべてのデータを即時、またはハーフタイムに開示し、皆様の下にデータをお届けすることができました」
「サッカーは週末に試合があり、メディアの皆さまには週末の結果を中心に報道していただくことになります。もし我々が面白いサッカーのデータや、色々な解釈が可能な付加価値あるデータを提供することができれば、ウィークデイも含めてサッカーに触れることができるかもしれません」
「3つ目、スタジアムも大きな挑戦をいくつか控えています。AC長野パルセイロは、3月に4面屋根付きのサッカースタジアムが完成します。秋、年末に関しましては、G大阪のホームスタジアムが、4面屋根付き、4万人収容のスタジアムが完成します。そのほかにも全国で新スタジアム建設のうねりがはじまっています。Jリーグでは、そういった活動を支援するような体制を整えてサポートしていこうと思っています。これは、地域の街づくりを含めた大きなイノベーションに一石を投じていく動きをスタートさせたいと思っております」
「そしてACLでございます。先日、柏がタイのチョンブリFCとプレーオフを戦い、見事ACLの出場権を獲得しました。これで日本からは4チームがACLに出場します。2007年の浦和、2008年のG大阪以来、タイトルから遠ざかっているわけですが、アジアの覇者がJリーグであることを示すためにも、ACLのタイトルを獲りたいと思っております。これは4チームだけの戦いでなく、そのほかの14チームやJFA(日本サッカー協会)にも日程面などで相当な協力をいただいております。そういった意味では、Jリーグを挙げてタイトルを取りに行く大会になります。これが、イノベーションも含めた大きな意味での戦いだと認識しております」
「人についても少しだけ触れます。Jリーグから今後も海外に選手が出ていく、海外からも引っ張られるくらいの選手を産み続けられるかどうか。若手の育成は非常に大きなテーマとなります。日本サッカー協会とJリーグが1つになって若手の選手育成のプログログラムについて検討をスタートさせます」
「選手だけでなく、クラブの経営者、将来クラブの社長になる人、ここに立ってチェアマンとして挨拶するような人、そういった人を元選手、外部からも含めて、人材を育成していくプログラムを立命館大学と共同してスタートしていくことになります。3月5日に応募を締め切らせていただきますが、現在、非常に多くの関心をいただいております。そういった意味では、人作りがJリーグの非常に大きな財産となり、それをスタートさせる2015年となります」
「色々なことを申し上げました。Jリーグは100年構想を掲げてスタートさせましたが、まだ23年目であります。まだJリーグが完成したとは思っておりません。いくつかの試行錯誤をお許し下さい」
▽その一方で、「Jリーグは100年構想を掲げてスタートさせましたが、まだ23年目であります。まだJリーグが完成したとは思っておりません」とも語り、さらなる発展の途上になるとの見解も示した。村井チェアマンのオープニングスピーチは以下のとおり。
◆村井満チェアマン
「いよいよ2015Jリーグシーズンが幕を開けます。来週の2月28日には、Jリーグの開幕を告げる大会、“FUJI XEROX SUPER CUP”がキックオフとなります。場所を日産スタジアムに移して、G大阪と浦和の試合となります。その大会を受け、Jリーグは3月7日、明治安田生命J1リーグ、そして翌日の8日、明治安田生命J2リーグが始まります。そして翌週には、明治安田生命J3リーグがはじまり、一気にJリーグがスタートしてまいります」
「2015年はJリーグにとって大きな変革にチャレンジしていく年であります。すでにお話しているように、大会方式を変更します。J1においては、1stステージ、2ndステージ、そしてチャンピオンシップと、タイトルをかけた山場が多く設けられております。サッカーにまだまだ興味・関心がない方々にとっても、熾烈な戦い、そして感動と興奮を一人でも多くの皆様に届けたいという思いでスタートしております」
「1stステージ、2ndステージ、いずれも短期決戦となります。1勝の重み、勝ち点1の重み、それと1つの得点の重み、それが従来になく、非常に重いものとなる大会になると思っております。試合終了の笛がなるまで全力で集中を切らさず戦う選手たちの姿を見ることができると思います」
「そして従来のように、年間勝ち点を競い合う戦いも並行して行われます。年間勝ち点の上位3チームはチャンピオンシップに進むことが決まっております。そういう意味では、すべてがチャンピオンシップに向けて戦っていく2015年になります。最後のファイナルのホーム&アウェイに関しては、地上波での全国放送も決まっています。最高のステージで素晴らしいJリーグのゲームをお届けできればと思っております」
「ただ、大会方式が変われば急にサッカーのクオリテイが上がるわけではありません。1つめのイノベーション、魅力あるサッカーのクオリティを上げていくための活動、プラスクオリティプロジェクトについては、後ほどご説明させていただきます」
「2つめの大きな変革・イノベーションは、全試合において、選手のプレーをデータで補足する、デジタルトラッキングシステムを導入します。選手がどのくらいの距離を走ったか、どのくらいのスピードで走ったか、何回スプリントをしたか、その速度はどうだったか、ペナルティエリアに侵入する回数はどうだったか、相手陣内でのパスの成功率はどうだったか。すべてのデータを即時、またはハーフタイムに開示し、皆様の下にデータをお届けすることができました」
「サッカーは週末に試合があり、メディアの皆さまには週末の結果を中心に報道していただくことになります。もし我々が面白いサッカーのデータや、色々な解釈が可能な付加価値あるデータを提供することができれば、ウィークデイも含めてサッカーに触れることができるかもしれません」
「3つ目、スタジアムも大きな挑戦をいくつか控えています。AC長野パルセイロは、3月に4面屋根付きのサッカースタジアムが完成します。秋、年末に関しましては、G大阪のホームスタジアムが、4面屋根付き、4万人収容のスタジアムが完成します。そのほかにも全国で新スタジアム建設のうねりがはじまっています。Jリーグでは、そういった活動を支援するような体制を整えてサポートしていこうと思っています。これは、地域の街づくりを含めた大きなイノベーションに一石を投じていく動きをスタートさせたいと思っております」
「そしてACLでございます。先日、柏がタイのチョンブリFCとプレーオフを戦い、見事ACLの出場権を獲得しました。これで日本からは4チームがACLに出場します。2007年の浦和、2008年のG大阪以来、タイトルから遠ざかっているわけですが、アジアの覇者がJリーグであることを示すためにも、ACLのタイトルを獲りたいと思っております。これは4チームだけの戦いでなく、そのほかの14チームやJFA(日本サッカー協会)にも日程面などで相当な協力をいただいております。そういった意味では、Jリーグを挙げてタイトルを取りに行く大会になります。これが、イノベーションも含めた大きな意味での戦いだと認識しております」
「人についても少しだけ触れます。Jリーグから今後も海外に選手が出ていく、海外からも引っ張られるくらいの選手を産み続けられるかどうか。若手の育成は非常に大きなテーマとなります。日本サッカー協会とJリーグが1つになって若手の選手育成のプログログラムについて検討をスタートさせます」
「選手だけでなく、クラブの経営者、将来クラブの社長になる人、ここに立ってチェアマンとして挨拶するような人、そういった人を元選手、外部からも含めて、人材を育成していくプログラムを立命館大学と共同してスタートしていくことになります。3月5日に応募を締め切らせていただきますが、現在、非常に多くの関心をいただいております。そういった意味では、人作りがJリーグの非常に大きな財産となり、それをスタートさせる2015年となります」
「色々なことを申し上げました。Jリーグは100年構想を掲げてスタートさせましたが、まだ23年目であります。まだJリーグが完成したとは思っておりません。いくつかの試行錯誤をお許し下さい」
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