前節黒星で気を引き締めるペップ 「ドルトムントに起きたことは我々にも起こり得る」

2015.02.03 14:12 Tue
バイエルンは3日、ブンデスリーガ第19節でシャルケと対戦する。前節でまさかの黒星を喫したペップ・グアルディオラ監督は、改めて気を引き締めなければいけないと述べた。

リーグ再開となった後半戦初戦で、2位ヴォルフスブルクに敵地で1-4と敗れたバイエルン。白星を取り戻すことが求められるシャルケ戦について、グアルディオラ監督は次のように話している。ドイツ『AZ』が伝えた。

「シャルケの前節の試合は見た。守備の組織が非常に良いと思う。彼らに攻撃を仕掛けるのは簡単じゃないね。辛抱強く、明確なプレーをしながら、彼らをコントロールすることを目指す。強いメンタルで、インテリジェントに臨まなければいけない」

ヴォルフスブルク戦を振り返ったグアルディオラ監督は、今季不振に喘いでいるドルトムントを引き合いに出し、いつ苦境が訪れてもおかしくないという覚悟が必要だと続けた。

「(前節の黒星には)もちろん、選手たちも私も落胆した。誰だって負けは望まない。でも、何かを改善するには、負けなければいけないことだってある。周囲は、すでに我々が優勝を決めたかのように話しているね。2軍でも優勝できるとか、我々にとっては紅白戦の方がリーグ戦より難しいとか言われている。だが、それらは間違った考えだ」

「ここではすべてがスーパーで、簡単だと言われる。だが、忘れてはいけない。私も高く評価しているユルゲン・クロップという監督が率いるドルトムントに起きていることをね。あれほど素晴らしいチームでも、苦しんでいるんだ。それは、我々にも起き得ることなんだよ」

グアルディオラ監督は、敗北が必要だったかもしれないと話している。

「バイエルンは2年間、勝ち続けてきた。それはスーパーなことだ。でも、今回の後半戦は難しくなる。自分たちが優れていると思い始めたら、ヴォルフスブルクで起きたことがまた起きるんだ。絶対にね。負けは気分が良いことじゃない。だが、敗戦に値することはある」

「いつも勝ち続けると、誰も私の言葉を理解してくれない。だが負ければ、みんなが気がつくんだ。次の試合も負ける可能性があると考えていれば、それは正しい方向に向かっているということだ」

一方で、ヴォルフスブルク戦では自身の采配にも問題があったと考えているようだ。

「ヴォルフスブルクでのことは、私の過ちだ。今まではうまくやっていた。我々のプレースタイルで相手をコントロールしてきたんだ。それをやらなければいけない。それができれば、優れたチームになれる。チャンピオンズリーグでもね」

「ダンテと(ジェローム・)ボアテングだけに(ケビン・)デ・ブライネの対応を任せてしまった。それは私のミスだ。6週間のウィンターブレイクがあって、選手たちもより緊張感を出して競り合いにいかなければいけなかったかもしれない」

なお、有名代理人のミーノ・ライオラ氏が、グアルディオラ監督のことを「人としてはクソったれだが、監督としては素晴らしい」と述べたことについて、同監督は「彼は私が素晴らしい監督だと言った? それはありがとう」と返している。


提供:goal.com

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