劇的同点弾の前橋育英、流経大柏とのPK戦を制し初の決勝進出!《全国高校サッカー選手権》
2015.01.10 16:46 Sat
▽10日に行われた第93回高校サッカー選手権大会準決勝、流通経済大柏(神奈川)vs前橋育英(群馬)は1-1で後半が終了し、PK戦を5-4で制した前橋育英が決勝進出を果たした。
▽F東京加入が内定しているMF小川を擁する流通経済大柏は、準々決勝で立正大湘南(島根)に3-0で勝利。快勝を収めて7年ぶり2度目の優勝を目指す。一方、U-18日本代表の主将を務めるMF鈴木を軸とし、2008年大会以来の準決勝進出を果たした前橋育英前橋育英も、ベスト8で京都橘(京都)に4-0と大勝した。星稜(石川)の待つ決勝への切符を懸けた準決勝の第2試合は、両チームともに準々決勝と同じメンバーで臨んだ。


▽前半、流通経済大柏は縦に速い攻撃を展開し、相手の裏を狙うなどして相手ゴールに迫る。対する前橋育英は、丁寧にパスを繋ぐスタイルから先制点を狙った。序盤は両チームともに持ち味を発揮する展開となったが、互いに集中した守備を見せたことで先制点がなかなか生まれない。それでも、試合のペースは徐々に前橋育英へ傾いていく。
▽劣勢の流通経済大柏は、高いキック精度を誇る小川のセットプレーなどから流れを引き寄せにかかる。45分にはその小川が直接FKでゴールを狙ったが、枠を捉えられず。それでも粘り強い守備で前橋育英を抑え、前半を無失点で終えた。
▽ゴールレスで迎えた後半は、FW渋谷に代えてFW相澤を投入した流通経済大が序盤から積極的な入りをみせた。だが、前橋育英が立て続けに決定機を得る。53分には、ロングボールで抜け出したMF渡邊がエリア内左からシュート。しかし、このシュートは相手GKのセーブに防がれた。さらに、そのすぐ後には左サイドから送られたクロスのこぼれ球から、再び渡邊がシュートを放つも、これはクロスバーを直撃した。
▽その後は、ピンチを凌いだ流通経済大柏が応戦したことで、試合は拮抗した展開となる。そんな中、流通経済大柏の本田監督が動く。64分には、1回戦の作陽(岡山)戦で試合終了間際に劇的な同点弾を奪ったFW福井をDF本村に代えて投入。3バックに変更して攻撃的な姿勢をみせた。すると72分、その流通経済大柏がついにスコアを動かす。後方からの浮き球で裏に抜け出した小川が、GKの位置を見極めて冷静なループシュートを相手ゴールに流し込んだ。
▽先制後、流通経済大柏は小川を左サイドバックに配し、4バックに戻して守備を安定させていく。対して、ビハインドを背負った前橋育英の荒井監督は82分、DF下山に代えてFW菊地をピッチに送り出して同点に追いつこうとするも、試合巧者の流通経済大柏の前から得点を奪えない時間が続いた。しかし、このまま試合終了かと思われた90分、前橋育英が土壇場で同点に追いつく。左サイドから送ったクロスは相手に跳ね返されるも、こぼれ球を拾って2次攻撃に繋げると、最後は鈴木が放ったシュートが相手の足に当たってゴールネットを揺らした。
▽終了間際に前橋育英が追いついた後半は、アディショナルタイムが終了してPK戦に突入した。そして、PK戦では前橋育英が5人全員を成功したのに対し、流通経済大柏は2人目のFW高沢が放ったシュートが右ポストに当たって失敗。この結果、前橋育英が初の決勝進出を成し遂げた。
▽前橋育英と星稜が激突する決勝戦は、12日に埼玉スタジアム2002で開催。キックオフは13時35分となる。
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
MF鈴木徳真(前橋育英/3年)
▽試合を通して冷静な試合運びをみせ、試合終了間際には値千金の同点弾を奪取。さらに、PK戦では1人目のキッカーとしてPKを成功し、チームに落ち着きをもたらした。
流通経済大柏 1-1(PK4-5) 前橋育英
62分 小川諒也【流通経済大柏】
90分 鈴木徳真【前橋育英】
▽F東京加入が内定しているMF小川を擁する流通経済大柏は、準々決勝で立正大湘南(島根)に3-0で勝利。快勝を収めて7年ぶり2度目の優勝を目指す。一方、U-18日本代表の主将を務めるMF鈴木を軸とし、2008年大会以来の準決勝進出を果たした前橋育英前橋育英も、ベスト8で京都橘(京都)に4-0と大勝した。星稜(石川)の待つ決勝への切符を懸けた準決勝の第2試合は、両チームともに準々決勝と同じメンバーで臨んだ。


▽前半、流通経済大柏は縦に速い攻撃を展開し、相手の裏を狙うなどして相手ゴールに迫る。対する前橋育英は、丁寧にパスを繋ぐスタイルから先制点を狙った。序盤は両チームともに持ち味を発揮する展開となったが、互いに集中した守備を見せたことで先制点がなかなか生まれない。それでも、試合のペースは徐々に前橋育英へ傾いていく。
▽小柄な選手が多い前橋育英は、体格でこそ流通経済大柏に劣るものの、アジリティと個々のテクニックを生かした攻撃で相手を押し込んでいった。18分にはMF渡邊が放った強烈なミドルシュートが枠を捉える。しかし、シュートは流通経済大柏GK瀬口のファインセーブに防がれ、惜しくも得点とはならず。
▽劣勢の流通経済大柏は、高いキック精度を誇る小川のセットプレーなどから流れを引き寄せにかかる。45分にはその小川が直接FKでゴールを狙ったが、枠を捉えられず。それでも粘り強い守備で前橋育英を抑え、前半を無失点で終えた。
▽ゴールレスで迎えた後半は、FW渋谷に代えてFW相澤を投入した流通経済大が序盤から積極的な入りをみせた。だが、前橋育英が立て続けに決定機を得る。53分には、ロングボールで抜け出したMF渡邊がエリア内左からシュート。しかし、このシュートは相手GKのセーブに防がれた。さらに、そのすぐ後には左サイドから送られたクロスのこぼれ球から、再び渡邊がシュートを放つも、これはクロスバーを直撃した。
▽その後は、ピンチを凌いだ流通経済大柏が応戦したことで、試合は拮抗した展開となる。そんな中、流通経済大柏の本田監督が動く。64分には、1回戦の作陽(岡山)戦で試合終了間際に劇的な同点弾を奪ったFW福井をDF本村に代えて投入。3バックに変更して攻撃的な姿勢をみせた。すると72分、その流通経済大柏がついにスコアを動かす。後方からの浮き球で裏に抜け出した小川が、GKの位置を見極めて冷静なループシュートを相手ゴールに流し込んだ。
▽先制後、流通経済大柏は小川を左サイドバックに配し、4バックに戻して守備を安定させていく。対して、ビハインドを背負った前橋育英の荒井監督は82分、DF下山に代えてFW菊地をピッチに送り出して同点に追いつこうとするも、試合巧者の流通経済大柏の前から得点を奪えない時間が続いた。しかし、このまま試合終了かと思われた90分、前橋育英が土壇場で同点に追いつく。左サイドから送ったクロスは相手に跳ね返されるも、こぼれ球を拾って2次攻撃に繋げると、最後は鈴木が放ったシュートが相手の足に当たってゴールネットを揺らした。
▽終了間際に前橋育英が追いついた後半は、アディショナルタイムが終了してPK戦に突入した。そして、PK戦では前橋育英が5人全員を成功したのに対し、流通経済大柏は2人目のFW高沢が放ったシュートが右ポストに当たって失敗。この結果、前橋育英が初の決勝進出を成し遂げた。
▽前橋育英と星稜が激突する決勝戦は、12日に埼玉スタジアム2002で開催。キックオフは13時35分となる。
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
MF鈴木徳真(前橋育英/3年)
▽試合を通して冷静な試合運びをみせ、試合終了間際には値千金の同点弾を奪取。さらに、PK戦では1人目のキッカーとしてPKを成功し、チームに落ち着きをもたらした。
流通経済大柏 1-1(PK4-5) 前橋育英
62分 小川諒也【流通経済大柏】
90分 鈴木徳真【前橋育英】
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