本田先発もジェノアに敗戦し連勝ならず《セリエA》

▽ミラン(勝ち点21)は7日、セリエA第14節でジェノア(勝ち点23)の本拠地ルイジ・フェラリスに乗り込み、0-1で敗れた。2試合連続先発となった本田は71分に交代している。

▽前節ウディネーゼ戦を本田のPK獲得などで2-0と快勝したミラン。6試合ぶりに勝利を取り戻したロッソネロは、その試合のスタメンから2選手を変更。退場したエッシェンとファン・ヒンケルに代わって、負傷明けのデ・ヨングと前節半年ぶりに戦列に復帰したモントリーボを起用した。

▽互いに中盤にアンカーを置く[4-3-3]の布陣を採用した一戦。チーム全体の重心を押し上げる積極的な入りを見せたホームチームに対し、ミランは自陣に構える慎重な入りを見せる。すると8分、ミランは狙っていたカウンターからメネーズがシュートに持ち込むも、GKペリンの正面を突いた。
▽その後も守備意識の強い両チームはなかなかシュートまで持ち込めない状況が続く。そんな中、20分に再びミランに決定機が訪れる。アルメロのクロスに合わせたエル・シャーラウィのヘディングシュートがGKペリンを強襲した。

▽前半半ばにかけてもジェノアにボールを持たせたミランは27分、先制の絶好機を迎える。敵陣でクチュカからボールを奪ったメネーズが独走。ボックス中央に侵入してシュートを放ったが、コースが甘くGKペリンにセーブされてしまう。▽押し込みながらもチャンスをつくれないジェノアは、セットプレーからゴールに迫る。まずは29分、左CKからデ・マイオがヘディングシュートを放つと、31分にも左CKの流れからベルトラッキがシュートに持ち込んだ。そして32分、ジェノアが押し切る。左CKからボネーラに競り勝ったアントネッリのヘディングシュートが右ポスト内側に当たってゴールに吸い込まれた。

▽失点以降、一転して前からプレスをかけていったミランは37分、メネーズの折り返しから本田がシュートに持ち込むもDFにブロックされる。さらに40分にはCKからメクセスがヘディングシュートを放ったが、GKペリンの正面を突いてしまう。前半終盤はオープンな攻防が続くと、ミランはボナヴェントゥーラが、ジェノアはペロッティがそれぞれ決定的なシュートに持ち込むも、互いにゴールは奪えずジェノアリードで前半を終えた。

▽後半もミランが圧力をかけると開始3分、本田がアルメロのクロスに合わせるチャンスを生み出す。さらに52分、本田に直接FKのチャンスが訪れたが壁に当ててしまった。攻めあぐねるミランは、ペロッティのドリブルで応戦するジェノアのカウンターを受けて思うように攻撃に転じられない。そこでインザーギ監督は63分、負傷明けのモントリーボに代えてポーリを同ポジションに投入。それでも自陣に引くジェノアを崩せないミランは本田を諦めてパッツィーニを最前線に投入した。

▽一方、マルケーゼを投入して5バックとしたジェノアは守備を固めてカウンターに転じることで主導権を渡さない。78分にはロンカーリアが際どいミドルシュートを放ってミランゴールを脅かした。

▽一向にチャンスのつくれないミランはエル・シャーラウィも諦めてニアングを投入する。そしてメネーズの仕掛けで打開を図るも、スペースがなくパッツィーニがほとんどボールに触れない状況が続いた。そのままジェノアの守備を崩せなかったミランは連勝のチャンスを逸し、3位に浮上したジェノアとのポイント差を[5]に広げられた。