本田とメネーズの活躍で完勝のミランが6試合ぶりの白星《セリエA》

▽セリエA第13節、ミランとウディネーゼの7位同士が11月30日にサン・シーロで対戦し、2-0の勝利を収めた。2試合ぶりの先発復帰を果たした本田はPKを獲得し、81分までプレーしている。

▽前節のミラノ・ダービーを1-1のドローで終えて5戦未勝利のミランは今節、デ・ヨング、アレックス、アバーテに加え、デ・シリオとムンタリが負傷欠場。インザーギ監督は、出場機会の少なさに不満を漏らしていたアルメロとファン・ヒンケルを先発に起用し、スタメンに返り咲いた本田、メネーズ、エル・シャーラウィを前線に並べた[4-3-3]のシステムに戻した。

▽天候が雨のコンディションで開始した試合は、ホームのミランが立ち上がりから本田とメネーズの関係でチャンスを作っていく。6分、右サイドで後方からのフィードを本田が絶妙なタッチでボックス右に落とし、これに反応したメネーズが後方からウルトーに倒されたが、主審の笛は鳴らなかった。続く8分には、本田のスルーパスをボックス右で受けたメネーズがシュートに持ち込むも、ダニーロにブロックされてしまう。
▽攻勢を強めるミランは16分、ボナヴェントゥーラの左CKをニアサイドのラミがヘディングシュート。ゴール左を捉えたシュートはGKカルネジスに辛うじて掻き出された。リプレイではゴールラインを割っているかのように見えたが、ノーゴールの判定が下されて先制点とはならない。

▽一方的に敵陣へと押し込むミランだったが、徐々にウディネーゼの守備に対応されて攻めあぐねていく。それでも、優位に試合を進めたミランは、ハーフタイムにかけて幾度もチャンスを作り出した。38分に本田が頭で落としたボールに反応したメネーズが際どいシュートを放てば、42分にはボックス右のメネーズがゴール前に入れたシュート性のクロスに本田が飛び込む。その後も本田が決定機を迎えたが、決めきることができずに前半を終えた。▽ゴールレスで迎えた後半も、ミランがボールを保持する展開となる。しかし、前半に見せた勢いを持続させることができず、相手ゴールに迫ることができない。それでも、ミランは62分に先制の絶好機を得る。左サイドのアルメロが入れたクロスの競り合いからゴール前のルーズボールに本田が反応すると、後方からドミッツィに倒されてPKを獲得。このプレーでドミッツィにレッドカードが提示された。そして、このPKをメネーズが冷静にゴール右隅に蹴りこみ、ミランが先制に成功した。

▽エースのディ・ナターレを下げてパスクアーレを投入し、守備の整備を図った10人のウディネーゼに対し、数的優位のミランは追加点を奪いにいく。しかし、70分にエッシェンがアランへのファウルで2枚目の警告を受けて退場となる。再び数的同数となったミランだが、75分にドリブルでボックス左に侵入したメネーズが鋭いシュートをゴール左隅に突き刺し、追加点を奪った。

▽リードを広げたミランは、メネーズと本田の殊勲者2人を下げ、試合を終わらせにかかる。さらに、試合終盤の88分にはファン・ヒンケルとの交代で脛骨の骨折が完治したモントリーボが今季の公式戦初出場を果たし、サン・シーロが盛り上がりを見せた。結局、このまま試合は終了。本田とメネーズの活躍でミランが6試合ぶりの白星を手にした。