メッシとC・ロナウドの両クラックが激突した一戦は土壇場弾でポルトガルが勝利《国際親善試合》

▽国際親善試合のポルトガル代表vsアルゼンチン代表が18日にマンチェスターのオールド・トラフォードで行われ、試合終了間際のゴールでポルトガルが1-0の勝利を収めた。

▽メッシとC・ロナウドの両キャプテンが固い握手を交わしてキックオフを迎えた一戦。立ち上がりからボールを保持したアルゼンチンが、相手ゴールに迫っていく。5分に敵陣でのボール奪取からボックス手前でボールを受けたディ・マリアが左足でシュートを放つが、惜しくも枠の左に逸れる。さらに11分、ビリアとのワンツーでボックス右深くに侵入したメッシが角度のない位置からシュートに持ち込んだものの、ゴールラインと平行にボールが飛んで枠にはいかなかった。

▽一方、中盤がダイヤモンド型の[4-3-1-2]のシステムを採用したポルトガルは、相手のプレスを回避できずにボールをうまく運べない。さらに、ボールの取りどころを定められず、アルゼンチンに攻め込まれてしまう。それでも、28分に右サイドを突破したボシングワが上げたクロスをファーサイドで受けたC・ロナウドが数回のキックフェイントから左足でシュート。しかし、このシュートは枠を大きく外れた。
▽高い位置でのボール奪取からメッシを中心に攻撃を仕掛けるアルゼンチンは32分、ボックス手前の好位置でFKを獲得。これをメッシが強烈なキックで直接狙ったが、クロスバーの上を越えてしまう。その後もポルトガルにチャンスを作らせずに試合を進めたアルゼンチンだが、ゴールレスで前半を終えた。

▽ハーフタイムにメッシとC・ロナウドの両エースがベンチに下がって迎えた後半、エデルとクアレスマを投入したポルトガルは[4-3-3]のシステムに変更する。一方のアルゼンチンはメッシとの交代で入ったガイタンがそのまま3トップの右に起用された。▽そのアルゼンチンは、イグアインがようやく相手ゴールの近くでボールを受け出すものの、ゴールを奪うには至らない。するとマルティーノ監督は、61分にイグアインを下げてテベス、ディ・マリアに代えてラメラを投入。先発の3トップを総入れ替えしてゴールを目指した。

▽その後もアルゼンチンがボールを保持し、ポルトガルがカウンンターを狙う構図で試合が推移する。フレンドリーマッチらしく互いに数人を入れ替えていくと、ゴールレスでアディショナルタイムに突入。このまま試合終了を迎えるかと思われたが、追加タイム1分にようやく試合の均衡が破られた。

▽ボックス手前で途中出場のA・シウバが放ったシュートが相手DFにディフレクトして右サイド深くに流れると、これを拾ったクアレスマがクロスを供給。左サイドバックでありながらゴール前に上がっていたフリーのラファエル・ゲレイロがヘディングでネットを揺らし、ポルトガルがゴールをこじ開けた。結局、これが決勝点となり、土壇場のゴールでポルトガルがアルゼンチンを下した。