ブラジルがトルコに4発完勝、ドゥンガ再任後5連勝《国際親善試合》

▽ブラジル代表は12日、イスタンブールでトルコ代表との国際親善試合に臨み、4-0で完勝した。▽ドゥンガ監督復帰後に行われた4試合で全勝中のブラジルは今回、終盤戦を迎えた国内リーグでプレーする選手たちの日程面を考慮し、海外組のみを招集。ドゥンガ監督はシャフタールで好調を維持するルイス・アドリアーノやバレンシアGKヂエゴ・アウベスをスタートから起用した。▽ルイス・アドリアーノとネイマールを2トップに配する[4-4-2]でスタートしたブラジルは、個の力を織り交ぜたパスワークで立ち上がりからトルコを押し込んでいく。そのブラジルは、9分に左から中にカットインしたオスカルが右足でシュートを放つが、ボールは惜しくもGKの正面を突いた。
▽前半の半ば以降も相手を圧倒したブラジルは、18分にゴール正面の位置でウィリアンが倒されてFKを獲得。しかし、このキッカーに名乗り出たネイマールのプレースキックは、わずかにクロスバーの上に外れた。それでも、19分にフェルナンヂーニョのフィードに反応したネイマールが最終ラインを抜け出すと、そのままGKとの一対一を制した。

▽先取点を奪って勢い付いたブラジルは、24分に追加点を挙げる。右サイドを縦に抜け出したダニーロがボックス中央のルイス・アドリアーノへクロスを上げると、この対応に入ったセミフ・カヤのクリアミスを誘発。クロスボールはそのままゴールネットを揺らし、ブラジルがリズム良く得点を重ねた。▽2点をリードして完全に試合をコントロールしたブラジルは44分、ネイマールが得意の仕掛けでチャンスを演出。ネイマールのドリブル突破がボックス手前でルーズボールを誘発させると、最後はウィリアンが右足でボールを押し込んだ。

▽迎えた後半、3点を追うトルコが頭から4選手を投入したのに対し、ブラジルは交代なしでスタート。そのブラジルは、前半と同様にオスカル、ネイマール、ウィリアンといったテクニカルな選手を攻撃の軸とし、トルコを攻め立てていく。

▽すると60分、ブラジルに4点目が生まれる。ボックス手前、左寄りの位置でウィリアンとのワンツーで相手ディフェンスラインを抜け出したネイマールが、鋭い飛び出しを見せるGKの右側を射抜くシュートを冷静に流し込んだ。

▽試合の大勢を決したブラジルは後半の半ばから終盤にかけて、この試合が代表デビュー戦となるホッフェンハイムMFフィルミノやシャフタールMFドグラス・コスタらを含む5選手を途中起用。ドゥンガ監督は今後の代表を見据えた交代策を施し、選手層の底上げを図った。

▽最終的にこの試合でルイス・アドリアーノ、ドグラス・コスタ、フレッヂ、フィルミノの4選手がセレソンデビューを果たしたブラジルは危なげない戦いぶりを披露し、4-0でトルコに完勝。ドゥンガ監督再任後の連勝を「5」に伸ばした。