スポルティングがシャルケにリベンジ 内田フル出場《CL》

チャンピオンズリーグ(CL)・グループG第4節、スポルティングvsシャルケが5日行われ、ホームのスポルティングが4-2で勝利を収めた。シャルケDF内田篤人は右サイドバックでフル出場。スポルティングFW田中順也はベンチ入りしなかった。

前回の対戦では乱戦を4-3でシャルケが制しながらも、終了間際のPKの判定をめぐって遺恨も残っていたカード。先手を取ったのはアウェイのシャルケだった。17分、右サイドからのFKをアオゴがゴール前に蹴り入れると、両チームの選手たちが競り合ってボールはゴールの中へ。シュポ=モティンが頭で合わせたかにも見えたが、スリマニが触ってのオウンゴールだった。

グループ突破を争うためこれ以上勝ち点を落とせないスポルティングも、26分に同じような位置のFKから追いつくことに成功。ジェフェルソンがゴール前に上げたボールにサールが頭で合わせて1-1とした。

36分には内田が良い形で絡んで決定機を生み出す。右サイドでロングボールを受けた内田がオバシとのワンツーで中へ向かい、エリア内のフンテラールへ低いパス。フンテラールが落としたボールをマイヤーがシュートしたが枠を捉えることはできなかった。

1-1で折り返して迎えた52分、勝ち越しのゴールを奪ったのはスポルティングだった。ナニが左サイドに持ち込み、内田らのマークを引きつけて後ろへ落とすと、これを受けたジェフェルソンが遠い位置からそのままシュート。左足から放たれたボールが正確にゴール右下隅を撃ち抜いた。

さらに72分、交代出場のカリージョがフックスを振りきって右サイドの深い位置まで持ち込み、ゴール前を横切るボールを折り返す。シャルケ守備陣は完全に崩され、最後はナニが無人のゴールに蹴り込んで3-1とリードを広げた。

シャルケも追いすがり、88分には再び1点差に詰め寄る。K・ボアテングが左サイドで受けて折り返すと、これを受けたアオゴが自ら中央へ持ち上がってシュート。スコアは3-2となり、追い上げの可能性も感じさせた。

だが、シャルケは同点を狙って前がかりになったところを突かれてしまう。サムがボールを失い、スポルティングはロングボール1本でカウンター。スリマニがノイシュテッターを振りきって一人で持ち込み、試合を決定づける4点目を奪った。

前節のリベンジを果たすことに成功したスポルティングは今季CLで初勝利。シャルケと勝ち点わずか1差に迫るとともに、直接対決の成績でも上回り、残り2試合に向けて決勝トーナメント進出に望みをつないだ。


提供:goal.com