大久保、最大決定機外した「勇気足りず」
2014.06.21 09:00 Sat
日本代表のFW大久保嘉人(32=川崎F)が、ビッグチャンスを逃した。香川の代役として先発に抜てきされ、中盤の右サイドでフル出場。後半23分に内田の高速クロスをファーサイドで合わせる最大の決定機を迎えたが、シュートは枠外だった。無得点に終わったものの、両軍最多タイの4本のシュートを放つなど見せ場は作った。
あふれそうになる涙を必死にこらえた。霧雨が大久保の体を包み込む。夜空を眺めながら、グッと涙が止まるのを待った。ギリシャ戦が行われた日本時間20日は、昨年5月12日に他界した父克博さん(享年61)の誕生日。大事な一戦。不動の香川の代役として、先発に大抜てきされた。「きっとお父さんは見ている。点を決めたい」-。そう胸に刻んでフル出場するも、ゴールは遠かった。
「勇気が足りなかった。(自分に)ボールを当ててくれれば、おれが何とかする。たとえ取られても、取り返しに行く。でも後ろでボールを回す時間が長すぎた。時間がもったいなかったけれど、言っても(大歓声で)声が届かなかった」
奇跡を信じるしかない。決勝トーナメント進出の可能性はまだ、わずかながら残っている。思えばサプライズ選出された大久保が、今大会にいること事態が奇跡のようなものだ。10年W杯後は代表引退を決意。オーバートレーニング症候群にもなった。12年オフには前所属の神戸を、戦力外同然で放り出された。どん底からはい上がって、ここまで来たのだ。
「まだ全然あきらめていない。あきらめるはずもない。可能性があるんやからね」
悔しさを晴らす舞台はまだ、残っている。【益子浩一】
提供:日刊スポーツ
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