元W杯レフェリー「責めるべきは西村氏ではなく…」

2014.06.13 21:03 Fri
ドイツの元レフェリー、マルクス・メルク氏は、12日に行われたブラジル・ワールドカップ(W杯)開幕戦ブラジルvsクロアチアでのジャッジについて、日本の西村雄一主審を責めるのでなはく、適切な指示を与えていなかったFIFAを批判するべきだと主張した。

W杯開幕戦では、後半にブラジルにPKを与えた西村氏の判定が世界的に大きな論争を呼んでいる。クロアチアDFデヤン・ロブレンとブラジルFWフレッジの接触はわずかだったようにも見える。ネイマールが決めたこのPKが決勝点となり、ブラジルは3-1で大会初戦を飾った。

2002年日韓大会、2006年ドイツ大会の2度のW杯に参加したほか、CL決勝やユーロ2004決勝などでも笛を吹いた元国際審判のメルク氏。同氏はPKの判断に否定的な意見を述べながらも、責任は西村氏個人にあるものではないと述べている。

GOALドイツ版の取材に対し、メルク氏は次のように語った。

「残念で仕方がない。サッカーをする一人の人間として心が痛む。ブラジルが勝利に値しなかったとは言わないが。この開幕戦という大事な試合で、あのPKはダメだ」

「日本人の主審を責めることはできない。彼は優秀で、W杯で審判を務めるのにふさわしい。だが、開幕戦で(大会の)基準をつくるには向いていない。経験も足りないが、それよりも重大なのは指示を受けていなかったことだ。笛を吹いた後、あのように逃げたレフェリーは見たことがないね。恥ずかしい気持ちになった。(だが)日本人の主審ではなく、FIFAやFIFAの理事会を批判するべきだ」

一方、1998年フランス大会の2試合で笛を吹いたタイのピロム・アンプラサート元主審は、PKの判定は決しておかしなものではなかったとGOALタイ版に語った。

「全体的に、日本の主審は良い仕事をしていた。ミスはいずれも小さなものだ。私としては、深刻な誤審はなかったと思う。西村氏のパフォーマンスは平均的なもので、彼はプレーを止めないように務めたため試合はスムーズに進んでいた」

「PKに関しては、彼にはあれを取る権利があった。ルールは明確であり、規則通りに与えられたPKだ。エリア内で相手のボールキープを妨害すれば、接触が激しかろうと軽かろうとPKを取ることができる。あとは審判の裁量次第だ」


取材: Hassan Talib Haji(GOALドイツ版)/Pitisak Chotpibulsap(GOALタイ版)


提供:goal.com

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