大久保“ブレ球”ミドル!日本に新武器

2014.05.26 08:00 Mon
FW大久保嘉人(31=川崎F)が、世界基準のミドルシュートで日本の武器になる。サッカーのW杯ブラジル大会に出場する日本代表は25日、鹿児島・指宿市での5日間の合宿を打ち上げた。大久保は非公開の練習でペナルティーエリア(PA)外からのシュートに好感触を得たと明かした。日本代表は都内に移動し、夜には代々木競技場で行われた壮行会に出席した。明日27日には壮行試合のキプロス戦(埼玉ス)に臨む。

2年3カ月ぶりの代表合宿を終えた大久保は、指宿でさらに日焼けした顔をほころばせた。「やり切ったね。(動き方も)ほとんど覚えたよ」。充実の暑熱対策と戦術の確認に満足しつつ、別の手応えもあった。非公開で行われたシュート練習で、PAの外から何度もゴールネットを揺らしたという。「バンバン入ってる、ミドルレンジから」と明かし、精度を自賛した。

このミドルシュートが日本の攻撃のラストピースになる。もともとザックジャパンは「全得点に占めるPA外ゴールの割合」(セットプレーを除く)が高くない。49試合84得点のうち7得点(8・3%)と、ミドルで奪ったゴールの割合は1割に届いていない。
一方の大久保は、所属する川崎Fでの割合が昨季は19%、今季は25%もある。代表とJ1で単純比較はできないものの、2~3倍の数値。シュートレンジが広いことを意味している。南アフリカ大会では出場国の全得点の19・8%がPA外からだったが、日本は無得点の0%。日本にない「世界基準」を大久保は持っている。

この武器について本人は「(昨季)ボールの蹴り方を変えた」と説明する。足のアウトサイドでボールの外側に体重を乗せ、蹴り出すことでボールがぶれる。コントロールも研ぎ澄まされ「完全にコツをつかんだ」という飛び道具は世界相手に有効だ。W杯の1次リーグはどこも堅実な試合運びになりがち。第2戦で戦うギリシャ(欧州予選で12戦6失点)などは、特に守備から入ってくる可能性がある。それを崩すセオリーはミドル。別表の通り「PA外からのシュート成功率」も日本の3倍以上ある点取り屋への期待は高まる。
明日27日の壮行試合で対戦するキプロスはFIFAランク130位。同47位の日本に対してゴール前を固めてくるとみられ、ミドルを試すには格好の相手だ。「俺は攻撃のために選ばれたんだから。そこはやりますよ」と打つ気まんまん。PAの外でも、この男から目が離せない。【木下淳】

提供:日刊スポーツ

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