大久保「関係ない」本田とトップ下争う
2014.05.22 08:30 Thu
本田がいようが、関係ねぇ! W杯に臨むザックジャパンが21日、鹿児島・指宿市内で国内合宿をスタートさせた。サプライズ選出されたFW大久保嘉人(31=川崎F)が2年3カ月ぶりの代表練習を行い、戦術練習ではFW本田圭佑(27=ACミラン)が定位置とするトップ下で起用された。それに対し、大久保は「関係ないッスね」と本田とガチンコでスタメンを争う構えをみせた。
スポットライトのように強い日差しが、大久保に照りつけた。雨空の東京とは打って変わり、晴天の指宿。12年2月24日以来、817日ぶりに日の丸シャツに袖を通した。その戦術練習で、いきなりトップ下に入った。公開の冒頭15分に行われた守備について、ザッケローニ監督から直接指導。チーム全体で守る代表のスタイルを思い出させるように、声を掛けられた。しかしトップ下は本田の定位置。日本の攻撃をけん引してきた男の「ホーム」に対し、遠慮も何もなかった。
「本田のポジションだが」との質問を受けるや、即答した。「関係ないッスね。やるだけですから」。定位置を争う相手が誰であろうが関係ない。それが本田であろうとも。そんな大久保のスタイルを初日から言葉ではっきりと主張。1トップだけでなくトップ下での起用にも「想定内」と冷静に返すのも「チーム(川崎F)でも2トップだけど、俺が下がってくるから(トップ下と)変わらない」という経験があるからだ。
ザッケローニ監督は練習後、大久保の起用方法について「必要な場所で使っていきたい。前線のメンバーで一番経験があり、戦術眼にたけている。最適な場所を見極めたい」。そう言った上で「練習でどこのポジションで使ってもごまかされないでください」とくぎを刺したが、非公開で行われたゲーム形式でもトップ下を中心にプレーした。
だが本田に代わるトップ下の存在こそ、ザックジャパンの課題でもあった。ここまで香川、中村憲、清武、長谷部、柏木らを試してきたが、本田で結果を残してきた現実がある。その裏で、本田不在時の攻撃に不安が残っていただけに、大久保のトップ下浮上は大きな厚みを持たせ、新たなバリエーションとして武器にもなる。W杯までわずかな時間で、日本が進化するために欠かせない存在だ。
劇的な選出から、脚光を浴びるとともに、大きな期待が寄せられる。そんな身となり、こんな言葉が口を突く。「甘いこと言ってられないんですよ」。大久保の戦いが、始まった。【栗田成芳】
◆日本代表トップ下 ザッケローニ監督の初戦となった10年10月のアルゼンチン戦以降の49試合で、4-2-3-1の布陣でスタートは45試合。「3」の中央にあたるトップ下で先発したのは7人で、最多は本田が28試合。2番目に香川と中村憲の5試合。柏木3試合、高萩2試合、長谷部と大迫の1試合と続く。本田がトップ下で先発した28試合は15勝7分け6敗。ただ、アジア勢との対戦が多かった昨年のコンフェデ杯前までは12勝6分けも、W杯に出場するような強豪との対戦が増えた昨年のコンフェデ以降は3勝1分け6敗と黒星先行している。
提供:日刊スポーツ
スポットライトのように強い日差しが、大久保に照りつけた。雨空の東京とは打って変わり、晴天の指宿。12年2月24日以来、817日ぶりに日の丸シャツに袖を通した。その戦術練習で、いきなりトップ下に入った。公開の冒頭15分に行われた守備について、ザッケローニ監督から直接指導。チーム全体で守る代表のスタイルを思い出させるように、声を掛けられた。しかしトップ下は本田の定位置。日本の攻撃をけん引してきた男の「ホーム」に対し、遠慮も何もなかった。
「本田のポジションだが」との質問を受けるや、即答した。「関係ないッスね。やるだけですから」。定位置を争う相手が誰であろうが関係ない。それが本田であろうとも。そんな大久保のスタイルを初日から言葉ではっきりと主張。1トップだけでなくトップ下での起用にも「想定内」と冷静に返すのも「チーム(川崎F)でも2トップだけど、俺が下がってくるから(トップ下と)変わらない」という経験があるからだ。
だが本田に代わるトップ下の存在こそ、ザックジャパンの課題でもあった。ここまで香川、中村憲、清武、長谷部、柏木らを試してきたが、本田で結果を残してきた現実がある。その裏で、本田不在時の攻撃に不安が残っていただけに、大久保のトップ下浮上は大きな厚みを持たせ、新たなバリエーションとして武器にもなる。W杯までわずかな時間で、日本が進化するために欠かせない存在だ。
だからこそ、大久保は代表入りの感激よりも、もはや意欲が先走る。「(代表入りを喜ぶのは)もう、終わりましたね。これから始まるんだから。俺は1人だけチームにずっといなかった。早く代表のサッカーを吸収して、100%を出せるかどうか」。決して気後れすることなく、代表での遅れを取り戻していく。
劇的な選出から、脚光を浴びるとともに、大きな期待が寄せられる。そんな身となり、こんな言葉が口を突く。「甘いこと言ってられないんですよ」。大久保の戦いが、始まった。【栗田成芳】
◆日本代表トップ下 ザッケローニ監督の初戦となった10年10月のアルゼンチン戦以降の49試合で、4-2-3-1の布陣でスタートは45試合。「3」の中央にあたるトップ下で先発したのは7人で、最多は本田が28試合。2番目に香川と中村憲の5試合。柏木3試合、高萩2試合、長谷部と大迫の1試合と続く。本田がトップ下で先発した28試合は15勝7分け6敗。ただ、アジア勢との対戦が多かった昨年のコンフェデ杯前までは12勝6分けも、W杯に出場するような強豪との対戦が増えた昨年のコンフェデ以降は3勝1分け6敗と黒星先行している。
提供:日刊スポーツ
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