本田セリエ初ゴールのミランがジェノア撃破で3連勝《セリエA》

2014.04.08 05:56 Tue
▽セリエA第32節が7日に行われ、11位ミランは13位ジェノアとのアウェイ戦に臨み、2-1で勝利した。

▽EL出場権獲得を目指す2連勝中のミランは、風邪のバロテッリがベンチスタート。ワントップにパッツィーニを起用し、2列目に右から本田、カカ、ターラブトを並べた4-2-3-1を採用した。本田は4試合連続で先発に名を連ね、右サイドハーフの位置でスタートしている。

▽試合は立ち上がり、両者共に攻守にわたって積極性を見せたため、オープンな展開で推移する。その中で徐々にペースを掴んでいったのはホームチーム。[3-6-1]の布陣で中盤を厚くしたジェノアはポゼッションを高めながら、サイド攻撃を軸にミランを押し込んでいく。

▽しかし、しぶとい守備でジェノアに決定機をつくらせなかったミランが20分に先制する。ゴール正面でボールを受けたターラブトがバイタルエリアをドリブルで侵攻。モロッコ代表MFが右足を振り抜くと、鋭いシュートがゴール左に突き刺さった。

▽好ムードで試合を進めながら先制を許したジェノアだが、ハーフタイムにかけて再びミランを押し込む。すると、37分にゴールへ近づく。ボックス手前からベルトラッチが強烈なミドルシュートを放ったが、これはわずかにゴール右へ外れた。さらに、45分にマルケーゼが放った鋭いミドルシュートはGKアッビアーティの正面に飛んだ。

▽選手交代なしで迎えた後半も、ジェノアが主導権を握る。52分にはゴール正面をドリブルで持ち上がったフェファジディスがボックス手前からミドルシュートを放ったが、コースが甘かったため、GKアッビアーティのセーブに遭った。

▽前半をシュート1本で終え、後半の立ち上がりも相手に押し込まれたミランだったが、背番号10が悪いムードを一掃する。56分、ゴール正面の本田がDFマルケーゼと入れ替わる形でターラブトからのスルーパスに抜け出すと、飛び出してきたGKをうまく外してチップキック。これがしっかりとゴールに転がり、本田のリーグ戦初ゴールでミランがリードを広げた。

▽攻勢に出ながらも2点のリードを許したジェノアだが、その後も諦めない。すると73分、右CKがファーサイドに流れると、ボックス右のモッタが見事なボレーシュート。これが右のクロスバーに当たると、跳ね返りのボールがGKアッビアーティに当たってゴールに入った。

▽1点差に詰め寄られたミランは、低調なパフォーマンスに終始していたパッツィーニに代えてバロテッリを投入する。しかし、次にゴールへ近づいたのはまたしてもジェノアだった。75分、ボックス左のストゥラーロが決定的なシュートを放ったが、これはGKアッビアーティのビッグセーブに阻まれて同点とはならない。

▽その後もミランはジェノアの圧力に苦しむものの、何とか逃げ切りに成功。3連勝を達成し、EL出場権獲得圏内に位置する5位インテルに勝ち点5差に迫った。

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