佐々木監督「澤らはアイコンタクトで招集」《キリンチャレンジカップ2013》
2013.06.13 18:18 Thu
▽JFA(日本サッカー協会)は13日、今月20日にベストアメニティ・スタジアム(佐賀)で行われるキリンチャレンジカップ2013のニュージランド代表戦に臨むなでしこJAPANのメンバー25名を発表した。なでしこJAPANを率いる佐々木則夫監督のコメントは以下の通り。
――招集したメンバーのなかで、キャプテンを務める選手は?
「ニュージーランド戦で決まることになると思う。それまでは、僕自身も決めないだろう。選手たちにとって、(欧州遠征に臨む)18名に入ることが前提だと思っているので、指示を出してない。誰がキャプテンになるか、クイズにして下さい(笑)」
――アルガルベ杯に比べて、経験豊富な選手が多いが、結果を求めるメンバーを揃えたのか?
「チームを進行していく中で、勝負にこだわる姿勢を出していきたいと思っている。そのためにアルガルベよりも、豊富な経験を持つ選手を多く集めた。 僕が一番心配しているのは、W杯やロンドン五輪である程度の結果を残した達成感のある中で、それでも選手たちが勝ちを意識できるのか。チャレンジする意識で臨んでもらいたい。ニュージーランド戦を含めて、欧州遠征での2戦でも、結果に繋げることを考えてもらい、日本に帰ってきてからも、勝ちにこだわる姿勢を見せ続けてほしいと思う」
――今回の招集メンバーから外れた若い選手たちがいると思うが、そういった彼女たちにどういった部分を求めているのか?
「彼女たちにはクラブで体験する日々の中で、もっとチャレンジする意識を持ってもらいたい。各クラブの中でも競争はあると思う。それを乗り越えてほしいし、ステップとしてほしい。ただ、今回招集されなかったからといって、可能性が無いわけではない。東アジア選手権は、すでにエントリーを提出しなくてはいけない状況で、すでに若い選手を呼ぶつもりだが、まずは自チームのなかで頑張ってもらいたい。今後、9月にも代表の予定を組んでいる。日程的には、欧州で活躍する選手たちは参加するのが、難しい状況なので、国内からチャレンジの意識を持った選手を呼びたいと思う。もちろん若い選手には、もっとアピールしてほしい」
――海外のリーグのなかで、活躍できない状況で、大野選手が選ばれた理由と期待する部分は?
「彼女はやはり経験値の高さや、なでしこで長い間、見てきていた実力がある。しかし、今回の招集メンバーである25名に入ることにはなったが、18名に入るとは限らない」
――多くの選手が、五輪以来となりますが、復帰を果たした彼女たちに何を求めているのか?
「今現在、リーグで際立った活躍をしている選手を招集したのですが、実際に澤選手や宮間選手が、何を伝えるのかということよりも、まずは頑張って18名に残れ、という気持ちでいる。18名は決まっているわけではないので、欧州から帰ってきた選手たちのコンディションを含めて、考えていきたい」
「先ほども言ったが、勝ちにこだわることができるか、というところを見ていきたい。その意識を個人で持つことができるかという部分を含めて。勝負に拘るわけですから、状況に応じたコンディションも重要になってくる。そうした中で、ベスト18を揃えたときに一番良い人材を逆算して求めていくことになると思う」
――岩渕はドイツに移籍してから初めての招集となるが、どういったところに期待しているか?
「2部とはいえ、終盤に活躍していたことを称賛したいし、そういった部分に期待したい。その後のコンディションは把握していないが、ドイツで経験した部分を見てみたいと思っている。まずは18名に残れるよう頑張ってほしい」
――DF渡辺選手が初選出となったが、どういった部分を期待しているのか?
「近賀ゆかり選手と鮫島彩選手の両サイドの選手が故障していることもあり、新たなサイドバックを発掘したいと思った。渡辺選手は左サイドで頑張っている。坂井優紀選手も現在、仙台で右サイドバックをやっている。そういった部分ではサイドバックの選手に幅を作りたいと考えた。もちろん、両選手(渡辺選手と酒井選手)は身体が大きく、フィジカルで秀でていると思う。そういった部分をキャンプで見ていきたい」
――今回、結果にこだわる理由は?
「個人的に、彼女たちが代表としてパワーを維持できるのかを見てみたい。個々のパフォーマンスを求めていくことになると思う。彼女たちの今、構成しているメンバーだからこそ、こういったことを確認したい」
――アルガルベ杯の会見で、澤選手たちを合流させるのは、9月になると言われていましたが、合流を早めた理由は? また若手の成長に思うところがあったのか?
「実際には、9月の試合で、若い選手たちにチャンスを与える予定だ。しかし、今言われたとおり、リーグを見ると若い選手たちがレギュラーになれないとか、出場しても勝負に関われることが少ない状況が現にある。なので、若い選手たちに経験を積ませたいと思う部分があるが、ベストメンバーからやり直してみたいということになった。若い選手には、今のリーグでのパフォーマンス程度では、代表レベルで活躍することはできないということを認識してほしいと思う。逆に言うと、選ばれたメンバーに関して言えば、日本の代表として、欧州であっても、アジアであっても、東アジアであっても、勝負をこだわり続けてほしい。今の状況では駄目ですけど、若い選手たちには9月にチャンスを与えるつもり。その後も頑張れば、東アジア選手権に食い込めると考えてほしい」
――岩渕にリーダーシップを求めているか?
「U-19やU-20のときなど、キャプテンマークをつけなくてもリーダーシップを発揮していたと思う。ドイツでの経験でさらに磨きがかかったとすれば、自然とリーダーシップを発揮することになるだろう。プレー中でも、声でイニシアチブを取るような変化を、僕個人は見てみたいと思っている」
――今回招集された澤選手や宮間選手とは事前に話し合いの場を設けたりしたのか?
「そういったことは全くない。視察をしている中で、選手たちに声を掛けて、やる気を確認したりということはしていない。全てはアイコンタクトで決めております(笑)。代表に招集するまで言葉では一切、選手とコミュニケーションを取っていないと思う。試合を見に行ったときは、アイコンタクトで『OK』と言っているつもりでいる(笑)」
――澤選手や宮間選手は代表から離れていたが、リーグでのパフォーマンスをどのように感じているか?
「アルガルベ杯のときは、若い選手に足りない部分を教えて、やりたいことを伝えてきた。今回は経験のある選手たちと共に、そういった部分を伝えていくつもりでいる。ある程度の結果を残した選手にとって、私もそうでしたが、改めて頂点を目指すモチベーションを持つことは、大変だったのではないかと思う。そこから1年が経ち、代表として、タイトルをもう一度目指すことに不安を感じていただろう。だけど、現在リーグでのパフォーマンスを見て、申し分ないと思った。僕は彼女たちのプレーを確認したから、今回のメンバーに招集した。彼女たちがもう一回、日本代表のエンブレムを付けて世界を相手に戦うかどうかを判断するきっかけにしてほしい。もし、それで駄目ならば、代表は引退すべきだろう。ただ、リーグ戦で彼女たちが見せるパフォーマンスを見る限り、そういった気持ちは全くないと思う。だから、アイコンタクトで彼女たちを招集した(笑)」
――攻撃面を踏まえて、チームとして試してみたいところはあるか?
「我々のボールを動かすサッカーは、リトリートするタイミングなどをしっかりしないと、どんどんプレッシャーを受ける状況になるということがアルガルベで分かったと思います。特にビルドアップの時点で改善すべき点が見つかった。そういうことから以前よりも我々に対する世界のアプローチが変わってきたことが分かる。ただ、そういった状況を攻略するために改善しつつ、質を上げること。そして、今後に繋げるために、各クラブでも意識してほしいところ。ただ、どういった試合でイニシアチブを取られても、結果として勝つサッカーを目指していきたい。そのためのメンバーを招集したし、東アジアカップの3連覇を目指してやっていきたいと考えている」
――澤選手を外すことになった場合、思う部分はあるか?
「今現在のリーグで見たパフォーマンスから言えば、及第点だと言えるレベルにあると思っている。実際には、今回のキャンプでコンディションを落としていたりケガがあったりした場合は外れる可能性もあるだろう。欧州遠征はベスト18名しか連れて行かないので。ただ現状のパフォーマンスを維持することになれば、選考に入る可能性は十分にあると思っている」
――アルガルベ杯のときは「新戦力の発掘」をテーマにしていましたが、今回の欧州遠征はどのようなテーマで臨むのか?
「今年は長期的なスパンで捉えて、いろいろな選手を見てみたいというものがある。そのなかでアルガルベは若手を見る機会となった。今回は豊富な経験を持つ選手たちを見てみたい。そして、9月は国内で活躍する選手たちを見てみたいと考えている。それぞれの選手が自チームに戻って切磋琢磨してもらって、来年の段階で選手層を把握したい」
――招集したメンバーのなかで、キャプテンを務める選手は?
「ニュージーランド戦で決まることになると思う。それまでは、僕自身も決めないだろう。選手たちにとって、(欧州遠征に臨む)18名に入ることが前提だと思っているので、指示を出してない。誰がキャプテンになるか、クイズにして下さい(笑)」
――アルガルベ杯に比べて、経験豊富な選手が多いが、結果を求めるメンバーを揃えたのか?
「チームを進行していく中で、勝負にこだわる姿勢を出していきたいと思っている。そのためにアルガルベよりも、豊富な経験を持つ選手を多く集めた。 僕が一番心配しているのは、W杯やロンドン五輪である程度の結果を残した達成感のある中で、それでも選手たちが勝ちを意識できるのか。チャレンジする意識で臨んでもらいたい。ニュージーランド戦を含めて、欧州遠征での2戦でも、結果に繋げることを考えてもらい、日本に帰ってきてからも、勝ちにこだわる姿勢を見せ続けてほしいと思う」
「彼女たちにはクラブで体験する日々の中で、もっとチャレンジする意識を持ってもらいたい。各クラブの中でも競争はあると思う。それを乗り越えてほしいし、ステップとしてほしい。ただ、今回招集されなかったからといって、可能性が無いわけではない。東アジア選手権は、すでにエントリーを提出しなくてはいけない状況で、すでに若い選手を呼ぶつもりだが、まずは自チームのなかで頑張ってもらいたい。今後、9月にも代表の予定を組んでいる。日程的には、欧州で活躍する選手たちは参加するのが、難しい状況なので、国内からチャレンジの意識を持った選手を呼びたいと思う。もちろん若い選手には、もっとアピールしてほしい」
――海外のリーグのなかで、活躍できない状況で、大野選手が選ばれた理由と期待する部分は?
「彼女はやはり経験値の高さや、なでしこで長い間、見てきていた実力がある。しかし、今回の招集メンバーである25名に入ることにはなったが、18名に入るとは限らない」
――多くの選手が、五輪以来となりますが、復帰を果たした彼女たちに何を求めているのか?
「今現在、リーグで際立った活躍をしている選手を招集したのですが、実際に澤選手や宮間選手が、何を伝えるのかということよりも、まずは頑張って18名に残れ、という気持ちでいる。18名は決まっているわけではないので、欧州から帰ってきた選手たちのコンディションを含めて、考えていきたい」
――25名から18名に絞られる選考基準は?
「先ほども言ったが、勝ちにこだわることができるか、というところを見ていきたい。その意識を個人で持つことができるかという部分を含めて。勝負に拘るわけですから、状況に応じたコンディションも重要になってくる。そうした中で、ベスト18を揃えたときに一番良い人材を逆算して求めていくことになると思う」
――岩渕はドイツに移籍してから初めての招集となるが、どういったところに期待しているか?
「2部とはいえ、終盤に活躍していたことを称賛したいし、そういった部分に期待したい。その後のコンディションは把握していないが、ドイツで経験した部分を見てみたいと思っている。まずは18名に残れるよう頑張ってほしい」
――DF渡辺選手が初選出となったが、どういった部分を期待しているのか?
「近賀ゆかり選手と鮫島彩選手の両サイドの選手が故障していることもあり、新たなサイドバックを発掘したいと思った。渡辺選手は左サイドで頑張っている。坂井優紀選手も現在、仙台で右サイドバックをやっている。そういった部分ではサイドバックの選手に幅を作りたいと考えた。もちろん、両選手(渡辺選手と酒井選手)は身体が大きく、フィジカルで秀でていると思う。そういった部分をキャンプで見ていきたい」
――今回、結果にこだわる理由は?
「個人的に、彼女たちが代表としてパワーを維持できるのかを見てみたい。個々のパフォーマンスを求めていくことになると思う。彼女たちの今、構成しているメンバーだからこそ、こういったことを確認したい」
――アルガルベ杯の会見で、澤選手たちを合流させるのは、9月になると言われていましたが、合流を早めた理由は? また若手の成長に思うところがあったのか?
「実際には、9月の試合で、若い選手たちにチャンスを与える予定だ。しかし、今言われたとおり、リーグを見ると若い選手たちがレギュラーになれないとか、出場しても勝負に関われることが少ない状況が現にある。なので、若い選手たちに経験を積ませたいと思う部分があるが、ベストメンバーからやり直してみたいということになった。若い選手には、今のリーグでのパフォーマンス程度では、代表レベルで活躍することはできないということを認識してほしいと思う。逆に言うと、選ばれたメンバーに関して言えば、日本の代表として、欧州であっても、アジアであっても、東アジアであっても、勝負をこだわり続けてほしい。今の状況では駄目ですけど、若い選手たちには9月にチャンスを与えるつもり。その後も頑張れば、東アジア選手権に食い込めると考えてほしい」
――岩渕にリーダーシップを求めているか?
「U-19やU-20のときなど、キャプテンマークをつけなくてもリーダーシップを発揮していたと思う。ドイツでの経験でさらに磨きがかかったとすれば、自然とリーダーシップを発揮することになるだろう。プレー中でも、声でイニシアチブを取るような変化を、僕個人は見てみたいと思っている」
――今回招集された澤選手や宮間選手とは事前に話し合いの場を設けたりしたのか?
「そういったことは全くない。視察をしている中で、選手たちに声を掛けて、やる気を確認したりということはしていない。全てはアイコンタクトで決めております(笑)。代表に招集するまで言葉では一切、選手とコミュニケーションを取っていないと思う。試合を見に行ったときは、アイコンタクトで『OK』と言っているつもりでいる(笑)」
――澤選手や宮間選手は代表から離れていたが、リーグでのパフォーマンスをどのように感じているか?
「アルガルベ杯のときは、若い選手に足りない部分を教えて、やりたいことを伝えてきた。今回は経験のある選手たちと共に、そういった部分を伝えていくつもりでいる。ある程度の結果を残した選手にとって、私もそうでしたが、改めて頂点を目指すモチベーションを持つことは、大変だったのではないかと思う。そこから1年が経ち、代表として、タイトルをもう一度目指すことに不安を感じていただろう。だけど、現在リーグでのパフォーマンスを見て、申し分ないと思った。僕は彼女たちのプレーを確認したから、今回のメンバーに招集した。彼女たちがもう一回、日本代表のエンブレムを付けて世界を相手に戦うかどうかを判断するきっかけにしてほしい。もし、それで駄目ならば、代表は引退すべきだろう。ただ、リーグ戦で彼女たちが見せるパフォーマンスを見る限り、そういった気持ちは全くないと思う。だから、アイコンタクトで彼女たちを招集した(笑)」
――攻撃面を踏まえて、チームとして試してみたいところはあるか?
「我々のボールを動かすサッカーは、リトリートするタイミングなどをしっかりしないと、どんどんプレッシャーを受ける状況になるということがアルガルベで分かったと思います。特にビルドアップの時点で改善すべき点が見つかった。そういうことから以前よりも我々に対する世界のアプローチが変わってきたことが分かる。ただ、そういった状況を攻略するために改善しつつ、質を上げること。そして、今後に繋げるために、各クラブでも意識してほしいところ。ただ、どういった試合でイニシアチブを取られても、結果として勝つサッカーを目指していきたい。そのためのメンバーを招集したし、東アジアカップの3連覇を目指してやっていきたいと考えている」
――澤選手を外すことになった場合、思う部分はあるか?
「今現在のリーグで見たパフォーマンスから言えば、及第点だと言えるレベルにあると思っている。実際には、今回のキャンプでコンディションを落としていたりケガがあったりした場合は外れる可能性もあるだろう。欧州遠征はベスト18名しか連れて行かないので。ただ現状のパフォーマンスを維持することになれば、選考に入る可能性は十分にあると思っている」
――アルガルベ杯のときは「新戦力の発掘」をテーマにしていましたが、今回の欧州遠征はどのようなテーマで臨むのか?
「今年は長期的なスパンで捉えて、いろいろな選手を見てみたいというものがある。そのなかでアルガルベは若手を見る機会となった。今回は豊富な経験を持つ選手たちを見てみたい。そして、9月は国内で活躍する選手たちを見てみたいと考えている。それぞれの選手が自チームに戻って切磋琢磨してもらって、来年の段階で選手層を把握したい」
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