決勝ゴールを決めた青山敏弘「無回転シュートは本田圭佑に教わった」

クラブ・ワールドカップ2012開幕戦はサンフレッチェ広島がオークランドを1-0で下した。広島は9日、アフリカ王者のアル・アハリと対戦する。

以下は試合後の広島の記者会見より。森保一監督と、決勝ゴールを挙げた青山敏弘が出席している。

森保:「初戦に関しては十分なトレーニングをしてきたとは言えなかったですが、それでも選手は最善の準備をして、モチベーション高く戦ってくれました。試合内容は1-0だったが、数多くのチャンスを作って積極的に攻めるという我々の持ち味を出せたと思います。次の試合に駒を進めますが、中2日のタイトな日程の中、少しでも選手の状態をベストなコンディションに近づけること。一つでも多く勝って、少しでも上に行けるようにと考えております」

Q.青山選手の攻撃的な姿勢について、ここ数試合で何か新たに手に入れたものがあるのか? また、監督は青山選手についてどのような評価をしているか?
青山:「個人的に何か変えたことはないですけど、広島の良さは攻撃的な部分。全員が攻撃に絡んでいく部分なので、それを世界に対して強く意識してやっている結果として、自分がゴールに絡むシーンが増えてきていると思います。自分が勝手に上がるわけではなく、それをチーム全体で意識統一して、みんなでしっかりとした絵を描きながらやっているつもりです。今日ももっと点が入ってもおかしくなかったし、僕が決めなくてもチームは点を取っていたと思います」

森保:「アオ(青山)はいつもそうなんですけど、常にチームの中心としてギアを上げてくれる選手で、攻守ともに運動量多く絡んでくれる選手だと思っています。アオの攻撃的な姿勢については、以前から積極的な姿勢は持ってたと思います。しかし、チーム全体が積極的な姿勢を持つことで、アオはここ数試合、さらにゴール前に出る形が増えているのかなと思います。逆にアオがチームを引っ張っているのもあると思いますし、両面があると思います」

Q.後半、攻撃のギアが上がったように感じたが、ハーフタイムの指示は何かあったのか?
森保:「攻撃に関しては、これといって試合前と比べて指示を変えたことはありません。前半から出来ていたシャドーのところ、サイド攻撃は使い分けられていたので、それを続けていこうと。相手の体力のところもあると思います。前半は相手も体力があるので対応してきますが、体力的にも時間が経つにつれてきつくなる。そこで我々の形ができたのではないかと思います。試合も90分で考えているので、相手を揺さぶって、いい形で攻撃できたのかなと思います。相手が引いていたので、攻撃で何ができるのかなということで、アオがいい形でミドルシュート。引いた相手への一つの手段として決めてくれたのは良かったと思います」

Q.ゴールパフォーマンスはどんな話をしていたのか?
青山:「秘密です(笑)。僕はやめろって言ってるんですけど、言っても言わなくても森脇がやると思うんで。世界に向けて、ああいう個性が出せればサッカーにも良い影響が出ると思うし、あれも含めてJリーグで優勝した広島だと思うんで、次もぜひやりたいと思います」

Q.先制点の無回転シュートはどうやって蹴ったのか?
青山:「ボールに聞いてみてください(笑)。Jリーグとはボールの質が変わり、難しい部分はあったけど、練習からイメージはありました。どうやって蹴ったのかは自分でも覚えてないですけど、思い切って蹴ったことで相手も対応できてなかったですし。無回転は本田圭佑に教えてもらった部分もあるので。昔ですけどね。今後は自分の武器としてやっていきたいなと思います」


提供:goal.com