街は静かだ…/原ゆみこのマドリッド

2020.07.19 18:30 Sun
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「まさかホントに言いつけを守るとは!」そんな風に私が感心していたのは土曜日、前夜、ホームのアルコラスで岡崎慎司選手の技ありtaconazo(タコナソ/ヒールキック)なども含め、ヌマンシアに3-0と完勝。ウエスカが直接昇格の2位以上を確定し、最短1部Uターンを決めながら、街中で大勢のファンが集まってお祝いする風景はなかったとお昼のニュースで知った時のことでした。いやあ、確かにウエスカ(スペイン西部)は最近、新型コロナウィルス感染者が再び増えてきている地域ですし、スペイン全土の感染数も5月以来の1日600人台を記録しているとなれば、誰もが用心するのは当然なんですけどね。

実際、何より驚かされたのは木曜の夜、3年ぶりにレアル・マドリーのリーガ優勝が決まりながら、シベレス広場にはお祝いに訪れるファンより、マスコミ各社から送られたレポーターの方が多かったというオチで、いえ、通行止めをしていない車道をクラクションを鳴らしたり、マフラーを振ったりして走り抜ける自家用車やバイクは多々あったというんですけどね。普通の年なら、私の自宅近辺でもクラクションなどは聞こえるんですが、それもなく、念のため、バル(スペインの喫茶店兼バー)の多い通りを一回りしてみても優勝祝いをしているグループなど1組も見当たらず。

◆マドリー、無観客でのトロフィーリフト

選手たちがトロフィーを受け取り、ピッチで記念撮影をしまくっていたエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノのあるバルデベバス(バラハス空港の近く)の施設出入り口に集まったファンもせいぜい2、30人といったところで、至って静かだったとテレマドリッド(ローカルTV局)のレポートで知ったんですが、いや凄い。だってえ、日本よりコロナ被害が遥かに大きかったヨーロッパでは6月中、ナポリのコッパ・イタリア優勝、リバプールのプレミアリーグ優勝、この水曜にはポルトのポルトガルリーガ優勝、スペインでも月曜夜に1部昇格1番乗りを果たしたカディスなど、マスクなし、ソーシャルディスタンス無視でサポーターが街に繰り出し、大騒ぎをしている映像には事欠かなかったんですよ。マドリッド市民って、そんなに素直に当局の警告を聞く性質だった?
まあ、私にしてみれば、チームがシベレス広場にも行かず、サンティアゴ・ベルナベウでのメガフィエスタもなかったため、試合が終わった後、TVにひっついている必要もなし。翌日も恒例の州、市庁舎への表敬訪問ですら、逆に州知事、市長がバルデベバスに出向いてミニセレモニーと、立ち会えるイベントもなかったため、あまり優勝の実感が湧いてこないんですが、とりあえず、順位争いに関係ないエイバルvsバジャドリー戦以外、木曜午後9時に一斉開催となった37節を振り返ってみることにすると。

いやあ、コロナ禍の余波でバルに入り浸るのも気が引け、リーガの配信契約をしたところ、以前はハオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)の多元中継をイヤホンで聴きながら、時間割が統一されるシーズン終盤など特に、複数の試合を同時に見られたらいいのにと願っていたものですが、とうとうその長年の夢が実現。この日は無料地上波のGolTVでアスレティックvsレガネス戦を流しながら、パソコンの画面でマドリーvsビジャレアル戦、ヘタフェvsアトレティコ戦をつけていたんですが、コリセウム・アルフォンソ・ペレスで序盤から、シメオネ監督のチームが攻めまくられていたとなれば、そちらに目が釘付けになってしまったのも仕方ない?
何せ、前節にはマストであるCL出場圏順位を確定させたアトレティコですからね。「Tuvimos pocas presión e intensidad en los primeros 20 minutos/トゥビモス・ポカス・プレシオン・エ・インテンシダッド・エン・ロス・プリメーロス・ベインテ・ミヌートス(最初の20分間、ウチはあまりプレスをかけず、プレーの激しさもなかった)」(シメオネ監督)という状態だった彼らが、EL出場権が懸かっているボルダラス監督のチームに気迫で押されてしまうのも当然だったんですが、まったく。相性が悪いとはよく言ったもので、マタが3度程、絶好のシュートを撃ちながら、フェリペのゴールライン上クリアがあったり、GKオブラクが中に入ってから掻き出しても直前のオフサイドで得点を認められないなど、アトレティコが無失点でハーフタイムを迎えているんですから、ビックリしたの何のって。

その一方で前半16分にはカンプ・ノウから、アルナイスのゴールでオサスナがバルサに0-1とリードしたという朗報を受け、勢いづいていたマドリーは25分、モドリッチのラストパスをベンゼマが決めて先制。相手のビジャレアルがこの試合より、EL出場確定に必要な勝ち点1を獲るのは最終節のエイバル戦の方が容易いと考えたか、カソルラを温存してきたのも有難かったようですが、そのままマドリー勝利、バルサ敗戦となれば、余裕で優勝決定ですからねえ。その日はアザールが3試合ぶりに復帰という嬉しいニュースもあったものの、特に他には見せ場がないまま、そちらの前半は終わってしまいましたっけ。

そして後半に入って8分、カラスコがエリア前でヘタフェDF陣に囲まれながら出したボールをマルコス・ジョレンテがクルリと体を回してシュート。それまでの劣勢が嘘のような先制点をアトレティコが挙げているのには呆気に取られるしかなかったんですが、いよいよ30分過ぎには3試合同時にイベントが発生したから、さあ大変!ええ、バルデベバスでセルヒオ・ラモスがチャクラにエリア内で倒されたプレーがペナルティとされ、当人がPKマークに立ったんですが、ボールを横に短く出して、後ろから来たベンゼマが撃つという、いやあ、多分、キャプテンはピチチ(リーガの得点王)レーストップのメッシがオサスナ戦後半にFKで同点ゴールを入れたことを知り、また差が3本に戻っていた後輩の力になりたかったんだと思いますけどね。

でもねえ、ベンゼマのシュートはゴールとなったものの、ラモスが蹴る前に当人がエリア内に入っていたことが発覚してやり直しに。今度はキッカーとしてベンゼマが蹴って、ちゃんと2点目を挙げたとなれば、初めからそうしていれば良かったのでは?そんな意味不明なことが起こっている横で交代出場したビトロがエリア内左奥に切り込んだ後、ゴール前に送ったボールをトマスが決めて、アトレティコも2点目をゲット。いえ、そのちょっと前にはparon(パロン/リーガの中断期間)直前のCL16強対決リバプール戦2ndレグから、チームの切り込み隊長と化していたジョレンテが交代を頼んでいて、ケガが心配されるなんてこともあったんですけどね。

どうやら当人曰く、「En las últimas jugadas se me han subido los gemelos/エン・ラス・ウルティマス・フガダス・セ・メ・アン・スビードー・ロス・ヘメロス(最後のプレーでふくらはぎがつったんだ)。FWがダッシュできないんじゃ、ピッチにいる意味がないからね」という理由だったため、全然、大丈夫だったんですが、え、そのアトレティコがリードを広げている間中、サン・マメスではレガネスがVAR(ビデオ審判)判定を待っていなかったかって?

その通りで、アスレティックは前半23分にエリアを飛び出してブライアン・ヒルの突撃を止めたGKウナイ・シモンが退場に。そこからずっと人数的優位で戦いながら、例の如く、ゴールが遠かった弟分なんですが、とうとう冬の市場でセビージャに移籍したエン・ネシリを補うべく、加入していたアサレとゲレロがやってくれたんですよ!前者のスルーパスを後者がvaselina(バセリーナ/ループシュート)でGKエレリンの頭を越えてネットに入れたんですが、オフサイドチェックが延々と続いているとなれば、待たされる方はたまったもんじゃありませんって。それがレガネスのVAR運の悪さ故か、認められないだろうという大方の予想を裏切って、スコアボードに上がってくれたのにはもう、サッカーの神様に感謝するばかりかと。

これで一番の課題をクリアしたレガネスはロスタイムにもアビラスのパスから、アサレが2点目を挙げ、0-2で勝利。その日は10人も負傷や出場停止者がいて、ピッチにいるトップチーム選手の人数が減りすぎないように気をつけないと、alineracion indebida/アリネラシオン・インデビダ(不適切なラインアップ)で訴えられる危険もあった彼らだったんですけどね。おまけに「ルベン・ペレスとブスティンサはケガ人なのにプレーしてくれた」(アギーレ監督)という極限状況だったんですが、ここ4試合、エスパニョール、エイバル、バレンシア、アスレティックとの対戦で勝ち点10を稼いだのはまさに僥倖。

おかげで同日、グラナダに負けたマジョルカが最短2部Uターンとなったのを横目に、17位のセルタがレバンテに負けたおかげもあって、勝ち点差1で最終節まで首の皮が繋がりましたからね。ただ、だからといって手放しで喜べないのは、セルタがすでに降格しているエスパニョールと対戦することもそうですが、レガネスがブタルケに日曜午後9時(日本時間翌午前4時)に迎えるのは今を時めく、今季のリーガチャンピオン。もちろん「Solo nos vale ganar y vamos a intentarlo/ソロ・ノス・バレ・ガナール・イ・バモス・ア・インテンタールロ(有効なのは勝利だけだから、やってみるつもりだ)」(アギーレ監督)という姿勢で行くしかないとはいえ…。

いや、先走ってはいけません。木曜の試合に話を戻すと、ベンゼマのPKゴールで2-0としたマドリーは後半38分、イボラのヘッドで1点を返されたものの、ロスタイムにはGKクルトワの連続paradon(パラドン/スーパーセーブ)などもあって、2-1の勝利で優勝が決まることに。その頃にはロベルト・トーレスの決勝点でオサスナがバルサに勝ったという報も届いていたんですけどね。ジダン監督も「Hemos sido los mejores porque somos los que más puntos hemos sumado. y ya está/エモス・シードー・ロス・メホーレス・ポルケ・ソモス・ロス・ケ・マス・プントス・エモス・スマードー、イ・ジャー・エスタ(どこより勝ち点を積んだのだから、ウチが最高のチームだった。それだけだ)」と話していた通り、「Cuando uno gana 10 partidos no hay nada que decir/クアンドー・ウノ・ガナ・ディエス・パルティードス・ノー・アイ・ナーダ・ケ・デシール(誰かが10試合全てに勝ったのなら、言うことは何もない)」(シメオネ監督)というのが、まさに今季の総括といったところでしょうか。

そんなアトレティコも直近17試合でヘタフェに31-0で圧勝しているという流れのまま、その日も0-2で勝ったんですが、実は彼らには最終節にやってもらいたいことが。いえ、罪滅ぼしという訳ではありませんが、2季連続EL出場を目指す弟分のため、日曜にワンダ・メトロポリターノに迎えるレアル・ソシエダには勝ってあげてほしいんですよ。ええ、その日はセビージャがバレンシアと0-0で分けたため、彼らの3位は揺らがなかったものの、まだ確定という訳ではないですしね。サウールは累積警告で一足先にリーガ終了となりますが、8月13日にはライプツィッヒとのCL準々決勝も控えているとなれば、とりわけケガの治ったジョアン・フェリックスなど、まだまだ気を抜いてはいけないかと。

まあ、実際、ヘタフェが「Somos de los peores tras el confinamiento/ソモス・デ・ロス・ペオーレス・トラス・エル・コンフィナミエントー(ウチは外出禁止令後、最悪だったチームの1つ)」(ボルダラス監督)というのは本当ですし、アトレティコ戦の後半ロスタイムにはニヨムがアリアスに後ろから強烈タックスをお見舞いして一発退場。せっかくビジャレアル戦でのtangana(タンガナ/小競り合い)で受けた出場停止処分が1試合で済みながら、再び出られなくなってしまうなど、自業自得の面もあるとはいえ、3月まではクラブ史上初のCL出場も夢ではないと言われていた彼らですからね。

最終節のレバンテ戦には処分3試合とされたエチェイタも引き続き出場停止と逆境ばかりのヘタフェですが、幸いまだEL出場圏内の7位をキープ。ただ、この位置は予選3ラウンドの突破が必要と、ELグループリーグに辿り着くまでの道のりが大変なため、マドリーに負けながらも他試合の結果で7位以上が決定したビジャレアルはともかく、勝ち点差1に迫ってきた8位バレンシア、9位グラナダの追撃を避けつつ、レアル・ソシエダを乗り越えて、6位に這い上がれるといいのですが、さて。

そして奇跡を期待したいのがレガネスで、いえ、ジダン監督など、「モチベーションを持たないといけない。クラブのDNAには全ての試合に勝つことが刷り込まれているし、además es de Liga. No es un amistoso/アデマス・エス・デ・リーガ。ノー・エス・ウン・アミストーソ(リーガ戦だからね。親善試合じゃない)」と言っていたんですけどね。どうやらビジャレアル戦でキンティージャに顔面膝打ちされながら、頑張って最後までプレーしたGKクルトワはサモラ(リーガで一番失点率が低いGKに与えられる賞)がほぼ確定したのもあり、アレオラに先発を譲るようですし、土曜に発表された招集リストからはハメス・ロドリゲスに加え、まだ本調子でないアザール、そしてとうとうベイルも落ちましたからね。

レガネスがマドリー勝った記憶など、2017-18シーズンのコパ・デル・レイ準々決勝2ndレグで逆転突破した時ぐらいしか、私にもないんですが、こればっかりはやってみないことには何とも。ちなみに金曜に一斉開催された2部の41節、マドリッド勢でプレーオフ圏内に入ったのはエルチェとの直接対決を制して6位に上がったフエンラブラダだけ。アルコルコンはマラガに負けて望みがなくなり、ラージョもラス・パルマスと引分け、勝ち点差3で8位とかなり厳しい状況になったため、月曜の最終節ではデポルティーボに勝って、フエンラブラダに2年連続昇格の夢を繋いでほしいところですが…いやあ、その試合、柴崎岳選手のいるデポルには2部残留が懸かっているのは辛いところです。

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ゴールが全てを解決する…/原ゆみこのマドリッド

「もしかしたら、とてもオメデタイ人たちだったのかも」そんな風に私が呆れていたのは木曜日、アリ・サミ・イェン・スポル・コンプレクシから引き揚げるアトレティコの選手たちが、CLリーグフェーズのトップ8に「Nos vamos a meter/ノス・バモス・ア・メテール(ウチは入れる)」と確信していたという、マルカ(スポーツ紙)の記事を見つけた時のことでした。いやあ、恐れていた通り、まだ緩解していなかったアウェイ弱者癖と、年明けから始まった1試合1得点限定病がイスタンブールでのガラタラサライ戦でも炸裂。私も近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)のTVの前でまたデジャブ気分に浸りながら、その情けない姿にイライラしていたんですけどね。 実際、今年になってからの4試合、1-0で勝てたのはリーガ前節のアラベス戦とコパ・デル・レイ16強対決デポルティボ(2部)戦だけで、レアル・ソシエダには追いつかれて1-1のドロー、スペイン・スーパーカップ準決勝ダービーではお隣りさんに1-2で敗戦と、大体がして、たった1点取っただけで勝てると思う方が大間違い。トルコ・スーパーリグ首位チームにも追いつかれた後、勝ち越し点が挙げられず、引分けで終わったため、7節前は8位だったのが、12位まで落ちてしまったから、さあ大変! だってえ、この7試合で勝ち点13を貯めたチームは8つもあって、その間の順位は得失点差で決まるんですが、1試合1得点は最近のこととしても、16得点しても13失点しているアトレティコはプラス3。同じ勝ち点ながら、6、7、8位でトップ8に入っているPSG、ニューキャッスルはプラス10、チェルシーもプラス9とその差は歴然なんですよお。もちろん来週の最終節でアトレティコが勝って、その上にいるトッテナム、リバプール、レアル・マドリーが負ければ、勝ち点数で上回ることはできますが、それぞれフランクフルト、カラバフ、ベンフィカに勝てないなんてことありうる? 勝ち点13組だって、勝つチームは幾つもあるでしょうし、いくらシメオネ監督のチームがメトロポリターノにボデ/グリムト(ノルウェー)を迎えるったって、ええ、彼ら、7節でマンチェスター・シティに3-1で勝つ波乱を起こしていましたしね。以前はよく、カラバフなり、クラブ・ブルージュなり、弱小リーグの聞きなれないチームと当たるたびに躓いてきた黒歴史がアトレティコにはある上、1試合1得点限定病の今、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)で勝てるなんて考えている選手がホントにいたら、むしろそっちの方が怖いかと。それでも救いがあるとしたら、万が一、ボデに負けても16強対決プレーオフ出場は揺るがないことでしょうか。 え、今週はマドリーもCL7節があったんだろうって?その通りで一足早く、火曜にモナコをベルナベウに迎えたんですが、いや本当に先週末のレバンテ戦はミソギだったんですね。この日はベリンガムやビニシウスのメンバー紹介アナウンス時にもpito(ピト/ブーイング)はなし。同時にCL恒例のモザイクも大幕も出なかったため、地味な感じでキックオフとなったんですが、まさか私が思い描いていたのと寸分違わぬ、ブーイングシャットダウン作戦が実現しているんですから、驚いたの何のって。 そう、まずは開始5分、それまでまだ懐疑的だったファンをうならせたのはエムバペで、マスタントゥオノ、バルベルデを経たボールから、先制点を奪っため、序盤からスタンドをゴール祝いで沸かせることに成功。その後もシュートを撃ち続けたマドリーは、いえ、時々、モナコにボールを取られ、アンス・ファティがゴール前でフィニッシュを失敗してくれるなんて幸運もあったんですけどね。ここで同点にされていたら、またブーイングが始まるんじゃないかという恐れもあったものの、26分にはビニシウスがエムバペにアシストして2点目が決まったため、2-0で心穏やかにハーフタイムに入れることに。 いやあ、さすがにあれだけブーイングを受けたせいか、ビニシウスも思い至るところがあったんでしょうかね。この日はチームに奉仕することに重きを置いたのか、後半6分には再び、マスタントゥオノにラストパス。この日は夏のマドリーの入団プレゼン時にしていた丸刈り金髪ヘアに戻していた18才に3点目のゴールをプレゼントしていたんですが、まさか10分にゴール前に送ったパスまで、モナコのケーレンが撃ち込んでいるとはこれ如何に。オウンゴールで4点目が入ったとなれば、まさにマドリーファンにブーイングのキッカケを与えず、逆に歓喜させるゴレアダシナリオが完成したと言っても過言ではない? でもねえ、まだこれで終わりじゃなかったんですよ。後で「En los últimos partidos no me sentí cómodo porque cada vez que hacía algo mal me abucheaban/エン・ロス・ウルティモス・パルティードス・ノー・メ・センティ・コモドー・ポルケ・カーダ・ベス・ケ・アシア・アルゴ・マル・メ・アブチェアバン(ここ最近の試合は何か間違うたびにブーイングされて居心地が悪かった)」と告白していたビニシウスにもこの試合、サッカーの神様はその改心を評価して、ゴールという形のご褒美を贈ってくれたから。そう、モナコが3人一斉交代をしたあとの18分、彼のエリア内からのシュートがすっぽりゴールに収まり、レバンテ戦の後、「ビニシウスにボールを送るよう、チームメートに頼む」と言ってくれたアルベロア監督と熱い抱擁を交わして祝うことに。 ただ、得失点差が大きく物言うリーグフェーズだけだったため、27分には油断から、セバージョスがGKクルトワからエリア内でもらったボールをテゼに奪われ、1点を返されてしまったのは唯一の汚点でしたが、これだけ点差があれば、もうブーイングの余地はまったくなし。ええ、35分にはバルベルデのスルーパスから、ベリンガムも決めて、6-1になりましたしね。まあモナコも枠内シュートは6本と、マドリーより1本多いくらいだったんですが、サッカーの正義はゴール。ここはレバンテ戦でのブーイング攻勢にマジメに反省して、高い決定力を見せたマドリーを褒めるしかありませんって。 この勝利により、順位を7位から3位に上げたマドリーは来週、水曜午後9時から、リスボンでモウリーニョ監督の率いるベンフィカと最終節で対戦。まだトップ8は確定していないものの、相手はプレーオフ圏外の29位ですし、引分けでも16強対決直接進出が叶うんじゃないかと言われていますが、さて。ええ、その前には土曜午後9時(日本時間翌午前5時)から、ラ・セラミカでのビジャレアル戦もありますからね。火曜のアヤックス戦でも1-2で負け、すでにCL敗退が決まっているマルセリーノ監督のチームですが、リーガでは3位と好調とあって、油断はできないかと。それでも水曜にはブラヒムがアフリカ・ネーションズカップ準優勝のモロッコ代表から帰還していますし、何はともあれ、エムバペが健康である限り、勝ち点1差に迫った首位バルサ追撃にも自信を持って挑めそうですよね。 そして翌水曜、意気揚々と月曜夕方には初めて見る真っ赤なスウェット上下を着て、イスタンブールに上陸していたアトレティコがガラタサライと対決。そう、立ち上がりはよくて、開始2分のフリアン・アルバレスのシュートはこのところのお約束通り、外れてしまった後、4分にルッジェーリのクロスをジュリアーノがヘッドで決め、あっという間に先制していましたからね。それを見て、とうとうアウェイ弱者を返上する日が来たのかと浮かれてしまった自分は何てバカだったんでしょう。 だってえ、20分にサライがゴール前に送ったパスをジョレンテがオウンゴールにして、同点になった後、まったくスコアが動かなかったんですよ。この日も12回(枠内5本)もシュートを撃ちながら、まるで1試合で1得点以上取るのは禁じられているかのように、セルロートもフリアンも外しまくり、後半にグリーズマンやバエナが入ってもまったく状況は変わらず。うーん、39分には近めの距離からのFKがあって、デポルティボ戦の再現が期待されたんですけどね。そうそう上手くはいかず、この日はグリーズマンもGKチャクルに止められてしまったとなれば、どうしようもありませんって。 それどころか、後半ロスタイムにはサラにフリーでシュートを撃たれ、GKオブラックのparadon(パラドン/スーパーセーブ)と罪滅ぼしに必死だったジョレンテの高速クリアがなければ、引分けでもプレーオフ出場圏内維持には十分だったガラタサライに土壇場で負けていたところでしたが、いやあ(https://x.gd/9i55i)。1月の市場で移籍した4人のうち、FWのラスパドリ(アタランタ)とカルロス・マルティン(ラージョ)はほとんどゴールを決めていなかったんですけどね。こんな状態が続くようでは、シメオネ監督は「La contundencia es para todos, no sólo para los delanteros/ラ・コントゥンデンシア・エス・パラ・トードス、ノー・ソロ・パラ・ロス・デランテーロス(決定力は皆に必要、FWだけではない)」と言っていたものの、やっぱり点の取れるアタッカーの緊急補強はマストになるかと思いますが、それがイ・ガンイン(PSG)でいいのかは微妙。 それより何より、フリアンに一刻も早くゴールを取り戻してもらうことが肝心ですが、この週末の日曜午後2時(日本時間午後10時)、メトロポリターノでのマジョルカ戦、そしてトップ8入りの奇跡が懸かったボデ戦で果たしてその願いは叶う?現在、トップチームの選手がたったの20人の少数精鋭というのも、2月にCL16強対決プレーオフに参加するなら、何としてでも増やしておかないといけませんよね。 そして水曜夜の試合ではバルサが零下10℃の極寒の中、スラビア・プラハに2-4で勝ち、アトレティコと同じ勝ち点13で9位に。アスレティックもアタランタに2-3の逆転勝ちをして、23位でプレーオフ入りの可能性を高めたなんてこともあったんですが、一応、マドリッドの弟分チームたちの週末の予定もお伝えしておくと。このリーガ21節では土曜にラージョがエスタディオ・バジェカスにオサスナを迎えて先陣を切るんですが、水曜にはカルロス・マルティンに続く、2人目のFW、イリアス・マコマシュがビジャレアルからのレンタルで加入。 何せ、せっかく今年は幸先よく2連勝で始まったものの、直近ではアラベスにコパ16強対決で敗退、更にリーガのセルタ戦にも3-0で負けて、コンフェレンスリーグがない間にリーガで1部残留に近づくという計画が頓挫しかけているイニゴ・ペレス監督のチームですからね。とにかくこの、順位は12位と1つ上でも、勝ち点数は同じオサスナとの一戦で勝っておかないと、次はベルナベウでの兄弟分ダービーというのが辛いところかと。 一方、とうとう水曜には4人目の補強、こちらもFWで24才のルイス・バスケスがアンデルレヒトからレンタルで到着したヘタフェは月曜試合でジローナ戦なんですが、今週は滅多にない悲劇に見舞われてしまってねえ。実は日曜にスペインではAVE(高速鉄道)がコルドバの近くで脱線、すれ違い中だった列車とぶつかって、45人もの死者が出る大惨事となったんですが、何とその乗客の中に18才の左SBダビンチの父親がいたんですよ。 いえ、現在、ダビンチは負傷中で試合には出ていないんですけどね。父のダビド・コルドバさんは日曜にコリセウムであったバレンシア戦を見た後、その列車に乗って帰宅したんですが、事故直後から行方不明とされ、火曜には死亡していたことが判明。選手たちの気持を考えると、とても試合どころではないでしょうが、こればっかりはねえ。ちなみに補強は相手のジローナの方も着々と進んでいて、水曜にはバルサからGKテア・シュテーゲンもレンタルで加入。向こうは11位、ヘタフェは16位ではあるものの、勝ち点差はたった3だけのため、ここは6試合ぶりの勝利を挙げ、ダビンチのお父さんへの手向けにできるといいのですが…。 2026.01.24 20:00 Sat

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