「ここがゴールではない」U-20W杯に臨む福田師王、世界も注目する中でストライカーとしての覚醒に期待「多く得点を決めてチームを勝たせる」

2023.05.17 11:25 Wed
©超ワールドサッカー
U-20ワールドカップ(W杯)に臨むU-20日本代表のFW福田師王(ボルシアMG)が、大会への意気込みを語った。

20日に開幕を迎えるU-20W杯。インドネシアから急遽開催地がアルゼンチンへと変更し、多くの混乱を生み出すこととなった。
2021年の前回大会が新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により中止。4年ぶりの開催となった中、日本は2大会連続ベスト16敗退という状況。これを乗り越えていきたいところだ。

グループステージではセネガル、コロンビア、イスラエルと苦しいグループに入ったが、ここで結果を残せるかどうかが重要。この先のパリ・オリンピック(2024年)、北中米W杯(2026年)にも絡んでいって欲しい世代の初の世界大会となる。

15日にはU-20アルゼンチン代表とトレーニングマッチを行い、大会への準備を進めたU-20日本代表。最後の1人として追加招集を受けた福田は、アルゼンチン戦を受けて「久しぶりの代表でコミュニケーションなどは全然取れていなかったというのもあります」とコメント。「得点を決められなかったということは、全然ダメだったなと自分は思います」と、課題を口にした。
チームとしても「入り方が悪いというか、先制点を決められてしまうので、先制して、自分たちが良いリズムでプレーできればと思います」と、先手を奪って戦いを優位に進めて行きたいと語った。

3月まで神村学園高等部の高校生だった福田。1月にボルシアMGへと加入すると、練習試合でも衝撃の8ゴールデビューとストライカーらしさを見せつけていた。

U-19チームを主戦場にプレーしている福田だが、ドイツに行っての変化については「フィジカルの部分。筋トレの量も増やしましたし、体重も増えてきたので、まずはそこかなと」とコメント。「決定力の部分というのは高くなったと思います。色々なプレー。収める、背後に抜ける回数というのも意識しています」と、フィジカル面の成長もありながら、特長は変わっていないと語った。

チームには日本代表DF板倉滉が所属。多くの経験をしている先輩からのアドバイスについては「本当に頑張れということを毎回言われて、早く一緒にプレーしたいと毎回言われるので、モチベーションになっていて、やらなきゃという想いです」とコメント。様々な面で支えられているようだ。

U-20W杯に向けては「この数カ月間海外でやって成長したところをしっかり見せて、チームを勝たせることが目標です」と意気込み。「自分が多く得点を決めてチームを勝たせることです」と、ゴールでチームの力になって行きたいと意気込んだ。

活躍のために必要なことについては「味方とのコミュニケーションを大事にしていますし、動き出しを見てほしいので、そこは強く言っていきたいと思います」とコメント。自身にパスが集まるように働きかけるのは、ボルシアMGでもやってきたことであり、あとは味方に信頼してもらうだけだろう。

「意識したりしました」と今大会のメンバーに選ばれることを考えていたという福田。ただ「嬉しかったですし、ここがゴールではないので、選ばれたからには結果を残さないといけないと思っています」と、結果を残すという思いは強いようだ。

その中で、初戦のセネガル戦については「初戦というのは難しいと思うので、早い段階で先制点を決めて、良い形で勝利できるように頑張っていければと思います」とコメント。相手のイメージについては「身体能力が高いイメージです。ワンチャンスをモノにするというイメージです」とし、アフリカ勢に対しては「得意なんじゃないかなと思います。チームメイトにもアフリカの選手がいますが、足は早いと思いますが、戦術はそこまでだと思うので、動き出して差をつけてゴールを決めたいです」と、身体能力で上回る相手にも駆け引きで勝って行きたいとした。

冨樫剛一監督からは「最初にいつも結果を見ていた」と言われ、「ストライカーを考えたら師王が一番最初に頭に出てくる」とも言われた福田。これまで見せてきた圧巻のゴールを世界も注目する舞台で見せられるかに注目が集まる。

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福田師王が松葉杖姿? 今季7点目を決めた試合で負傷交代も大事に至らずか

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板倉、福田が出場のボルシアMG、ホッフェンハイムと壮絶な打ち合いも劇的被弾で連敗…【ブンデスリーガ】

ボルシアMGは20日、ブンデスリーガ第30節でホッフェンハイムと対戦し3-4で敗戦した。ボルシアMGのDF板倉滉は93分までプレー、FW福田師王は93分からプレーしている。 前節ドルトムントに惜敗した11位ボルシアMG(勝ち点31)が、9位ホッフェンハイム(勝ち点36)のホームに乗り込んだ一戦。ボルシアMGの板倉は引き続き[3-4-3]のボランチで先発、福田は7試合ぶりのベンチ入りを果たした。 立ち上がりから一進一退の展開が続く中、ボルシアMGは32分にピンチ。プロメルの右クロスをファーサイドのバイアーがダイビングヘッドで合わせたが、このシュートは右ポストに弾かれた。 直後の34分にプレアが最初の決定機を迎えたボルシアMGだったが、36分に失点する。後方からのビルドアップのボールをグリリッチュにカットされると、こぼれ球をボックス左手前で拾ったクラマリッチの折り返しをボックス中央で受けたヴェグホルストにシュートを決められた。 先制を許したボルシアMGだったが、すぐに反撃に出る。39分、中盤での激しいボールの奪い合いからネッツが前線にボールを送ると、最前線のプレアがDFの裏へワンタッチパス。これに反応したハックがそのままゴール前まで切り込むと、左足でゴールネットを揺らした。 ハーフタイムにかけては幾つかピンチのあったボルシアMGだったが、同点のまま前半を終えた。 迎えた後半、ボルシアMGは開始早々の50分にピンチ。ボックス左から侵入したバイアーの折り返しをニアに走り込んだヴェグホルストが合わせると、これは左ポストを直撃。さらにこぼれ球をクラマリッチが狙ったが、これはGKニコラスの好セーブで難を逃れた。 ピンチを凌いだボルシアMGだったが、劣勢の展開が続くと58分に勝ち越しを許す。左サイドから中央に切り込んだスコフの横パスを受けたプロメルがボックス右手前から右足一閃。このシュートがゴール左に突き刺さった。 勝ち越しを許したボルシアMGは、66分にも自陣でのボールロストからショートカウンターを許すと、ペナルティアーク手前まで切り込んだオザン・カバクに強烈なミドルシュートをゴール左に決められた。 2点を追う展開となったボルシアMGは、69分にクヴァンカラ、エングム、スカリーを投入する3枚替えを敢行。すると78分、左クロスの流れたボールをボックス右で拾ったスカリーのクロスをハックがヘディングで流し込んだ。 さらにボルシアMGは90分にも、右CKの二次攻撃からヴァイグルのパスをボックス右で受けたハックが、クロスを警戒したGKバウマンの意表を突いて直接ゴールを狙うと、右ポストを掠めたシュートがゴールに吸い込まれ、ハットトリックを達成した。 このまま試合終了かと思われたが、ボルシアMGは直後に失点を許す。ベッカーのパスをボックス左で受けたベブが縦への仕掛けからマイナスに折り返すと、中央でフリーのシュタハがゴール右にシュートを突き刺した。 ボルシアMGは93分に板倉を下げて福田を投入したが、試合はそのまま3-4で終了し、リーグ戦連敗となった。 2024.04.21 00:45 Sun

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鎌田大地はやはり退団の意志が固い? 3試合連続先発で序列に変化も延長OPは行使せずか…新天地にはドイツ2クラブも浮上

クラブ内での序列に変化が出始めている日本代表MF鎌田大地(27)だが、やはり今シーズン限りでラツィオを退団する見込みだという。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。 フランクフルトを退団し今シーズンからラツィオに加入した鎌田。セリエA初挑戦となった今シーズンは、開幕からスタメン起用され、第3節で初ゴールを記録するなど、順調なスタートを切ったかに思われた。 しかし、徐々に出番が減り、ベンチスタートが増えた中、マウリツィオ・サッリ監督の下ではチャンスに恵まれない状況に。1月には移籍の話もあったが残留するなどした中、そのサッリ監督が成績不振でチームを離れ、イゴール・トゥドール監督が就任した。 すると、トゥドール監督は鎌田を評価。リーグ戦では3試合連続で先発起用され、80分、90分、90分と多くの時間を与えられている。 加えて、10番を背負うMFルイス・アルベルトが退団の意志を示し、ライバルが1人減る展開に。それでも、鎌田は1年契約を全うしてラツィオを離れると見られている。 鎌田とラツィオの契約は1年だが、延長オプションも付帯しているとのこと。ただ、このオプションを発動する権利はクラブ側ではなく、鎌田側が持っているとのことで、現時点で行使する意思がないようだ。 なお、鎌田の新天地にはドイツの2クラブが浮上。昨シーズンまでプレーしたフランクフルト、そして予てから獲得に関心を持っており、日本代表DF板倉滉、U-23日本代表FW福田師王が所属するボルシアMGの名前が挙がっている。 2024.04.15 12:45 Mon

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「僕も納得」パリ五輪の派遣なしに久保建英が言及、イマノル監督は「クラブの判断」と自身の関与はないとしながらも「休みを与えられる。非常にありがたい」と安堵

29日、東京ヴェルディと対戦するレアル・ソシエダが前日トレーニングを行った。 26日にラ・リーガ最終節を行ったソシエダ。6位でフィニッシュし、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得。シーズン最後の試合として来日し、国立競技場で東京Vと対戦。イマノル・アルグアシル監督と日本代表MF久保建英がトレーニング前にメディアの取材に応じ、パリ・オリンピックについて語った。 久保はパリ・オリンピック世代の1人だが、オリンピックは招集に強制力が無い大会であり、国際サッカー連盟(FIFA)のルールとしてクラブは派遣義務はない。そして、ソシエダは久保を派遣しないことを決断した。 オリンピックに関しては、東京オリンピックに出場していた久保。今回のパリ・オリンピックに出られないことについて言及した。 「そもそもみんなで話して決まった結論なので、特に僕からは。僕がどうしても行きたかったとかそういう話しもないですし。クラブが大前提として、難しいよっていうので僕も納得してるって感じですね」 メダルを目指すU-23日本代表としては久保がいるかいないかでは大きな違いもあるが、1つ上の世代や日本代表に入ってからはこの世代で久保はプレーしていないのも事実。いないことももちろん想定されての活動を続けてきた。 また、イマノル監督は今回オリンピックに派遣しないことについては「私は何も言っていない。クラブの判断だ」とコメント。自身は決断には関与していないとした。 一方で、クラブが派遣しないことを決めたことにより、新シーズンに向けては良い影響もあると語った。 「クラブにとっても非常にありがたいことで良い影響がある。シーズンを通して激しい試合があり、疲労が溜まってしまうシーズンだったので、今回休みをもらえるということはクラブにも良い影響がある」 「彼の直向きさ、休むことを必要としないという心構えがあるので、疲労は懸念しなければいけない」 「今回オリンピックに出場しないことが決まっているというのは、クラブとしてはしっかりと休みを与えることになるため、良いプレシーズンを迎えられると思う」 今シーズンはコンディション面で苦しむ場面もあった久保だが、6月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選が終われば休暇に入ることができる。新シーズンさらに躍動するため、英気を養ってもらいたいものだ。 <span class="paragraph-title">【動画】来日した久保建英らソシエダの選手たち</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"><a href="https://t.co/RPJb7Fh4d4">pic.twitter.com/RPJb7Fh4d4</a></p>&mdash; Real Sociedad Fútbol (@RealSociedad) <a href="https://twitter.com/RealSociedad/status/1795146116675129808?ref_src=twsrc%5Etfw">May 27, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.28 19:25 Tue

日本代表メンバー発表も伊東純也と三笘薫の名前は……/六川亨の日本サッカー見聞録

6月6日のアウェー・ミャンマー戦と11日の広島でのシリア戦に臨む日本代表26人が昨日24日に発表された。すでに2次予選は突破が決まっているため、国内組を中心にチームを作るプランもあったかもしれないが、森保一監督は海外組も含めてほぼベストメンバーを招集した。何事にも万全を期す、森保監督らしい人選と言える。 GKの前川黛也、大迫敬介、谷晃生の3人は順当なところ。3人とも今シーズンのJ1リーグで実力を証明している。鈴木彩艶と小久保怜央ブライアンはしばらく五輪に専念という事情もある。これまでの出場数では大迫がリードしているが、前川と谷には高いレベルでのポジション争いを期待したい。 DF陣については、パリ五輪のOA枠候補として名前のあがっている板倉滉と町田浩樹、谷口彰悟だが、「現段階で森保監督にOA枠について伝える状況ではない。できればU-23の話は(メンバー発表の)30日にまた発表させていただきます」と山本昌邦NTDは話すにとどめた。 長友佑都に関しては、3月の北朝鮮戦に続いての招集だが、その理由は当時と変わらないだろう。森保監督は「まずはプレーヤーとして選んだ」と言うものの、彼のファイティングスピリットとムードメーカーとしての精神的支柱を期待しての招集だろう。 逆に右SBの主力選手と思われていた毎熊晟矢がメンバー外になった。その理由を森保監督は「コンディションを見ながら決めさせていただいている。代表は約束された絶対な場所ではない」と明かした。1月のアジアカップで精彩を欠いた菅原由勢の奮起を期待する部分もあるのではないだろうか。 攻撃陣では北朝鮮戦で復帰し決勝ゴールを決めた田中碧に続き、ラツィオで復活した鎌田大地の復帰も明るい材料と言える。3月に続いての代表となる小川航基も楽しみな存在だ。上田綺世とのポジション争いに期待したい。 一方で残念なのは、まだ負傷が癒えていない三笘薫と、スピードスター伊東純也の招集が見送られたことだ。負傷の三笘は仕方ないとして、伊東に関しても「結論から言うと3月と状況が変わらないし、彼のために招集しませんでした。彼がスタッド・ランスでプレーしているところは日頃から確認していて、確実に戦力になるのは評価している。ただ3月と同じで、代表として来る場合、彼にプレッシャーがかかることが起こりえる」と、サッカー以外で注目を集めてしまうことを懸念しての招集断念であると話した。 彼ら2人の代わりと期待されているのが相馬勇紀であり前田大然、中村敬斗だろうが、まだ絶対的な存在にはなれていない。ここらあたりが森保ジャパンの悩ましいところであり、アジアカップでベスト8止まりに終わった一因ではないだろうか。 最後に久保建英と鈴木唯人に関しては「長い時間をかけてU-23(パリ五輪)の招集をクラブとやりとりしてきました。その中で鈴木と久保はFIFAルールで招集できない。クラブができない」(山本NTD)ということから、招集に強制力のあるA代表の活動に専念するようになった。 リーグ戦とカップ戦に加え、久保はCLも戦っただけに、オフをしっかり取って休養することも必要だろう。6月の2試合は、いわば消化試合のようなもの。くれぐれもケガには細心の注意を払ってもらいたい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.05.25 18:00 Sat

J1首位・町田初の日本代表選手誕生! 2年3カ月ぶり招集のGK谷晃生「町田を代表してプレーしてきます」

FC町田ゼルビアから史上初となる日本代表選手が誕生した。 24日、日本サッカー協会(JFA)は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選のミャンマー代表戦、シリア代表戦に臨む日本代表メンバーを発表した。 9月から始まるアジア最終予選に向けた大事な2試合。すでに2次予選を突破している中、FC町田ゼルビアのGK谷晃生が2023年2月以来の復帰となった。 ガンバ大阪時代に招集を受けていた谷。東京オリンピック世代でもあり、日本の守護神候補でもあった中、2023年8月にベルギー2部のデンデルへ期限付き移籍。今年1月に町田へ期限付き移籍で加入することとなった。 町田では正守護神となり、ここまで明治安田J1リーグで14試合に出場。チームはリーグ最少タイの11失点で、初のJ1挑戦ながら首位に立っている。 チームの首位に大きく貢献している谷は、クラブを通じてコメントしている。 「昨年の3月以来のSAMURAI BLUE(日本代表)メンバーに選出していただき非常に嬉しく思うと共に、より危機感と責任感を持って取り組んでいきたいです」 「そして家族・チームメイトやスタッフ・チーム関係者含め沢山の方々へ改めて感謝をしたいと思います。FC町田ゼルビアからSAMURAI BLUE(日本代表)への選出が初めてということで、町田を代表してプレーしてきます」 2024.05.24 18:10 Fri

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U-20日本代表のGS敗退決定…ベスト16が出揃う《U-20W杯》

FIFA U-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン2023に参戦中だったU-20日本代表のグループステージ敗退が決定した。 28日、U-20W杯のグループステージ全日程が終了し、決勝トーナメントに進出する16チームが出揃った。 今大会、グループCに入った日本はセネガルとの初戦を1-0で勝利したが、以降のコロンビア戦、イスラエル戦をいずれも1-2の逆転負け。グループCの戦いを3位で終えていた。 今大会ではグループ上位2チームに加え、6グループの3位チームの上位4チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーションとなっており、日本は28日開催のグループEとグループFの結果次第で突破の可能性を残していた。 しかし、グループステージ全日程終了時点でグループ3位チームの中で5番手の戦績だった日本は、2001年大会以来となる無念の敗退が決定した。 なお、決勝トーナメント進出チームでは急遽ホスト国となったアルゼンチンを含む南米勢が最多5チーム、欧州勢は次点の4チーム、アジア勢はウズベキスタン、韓国の2チームとなった。 日本不在のU-20W杯決勝トーナメントは5月30日~6月11日の日程で行われる予定だ。グループステージ最終順位は以下の通り。 ■U-20W杯2023 GS最終順位■ ◆グループA 1.アルゼンチン 9pt 2.ウズベキスタン 4pt(+1) 3.ニュージーランド 4pt(-4) 4.グアテマラ 0pt ◆グループB 1.アメリカ 9pt 2.エクアドル 6pt 3.スロバキア 3pt 4.フィジー 0pt ◆グループC 1.コロンビア 7pt 2.イスラエル 4pt 3.日本 3pt 4.セネガル 2pt ◆グループD 1.ブラジル 6pt(+7) 2.イタリア 6pt(+2) 3.ナイジェリア 6pt(+1) 4.ドミニカ 0pt ◆グループE 1.イングランド 7pt 2.ウルグアイ 6pt 3.チュニジア 3pt 4.イラク 1pt ◆グループF 1.ガンビア 7pt 2.韓国 5pt 3.フランス 3pt 4.ホンジュラス 1pt ■グループ3位チーム戦績■ 1.ナイジェリア 6pt(+1) 2.ニュージーランド 4pt(-4) 3.スロバキア 3pt(+1) 4.チュニジア 3pt(+1) ――決勝T進出―― 5.フランス 3pt(0) 6.日本 3pt(-1) ※()内は得失点差 2023.05.29 07:59 Mon

10人イスラエルに痛恨逆転負けの日本はグループ3位フィニッシュ…決勝T進出の行方は他グループ結果次第に《U-20W杯》

U-20日本代表は27日、FIFA U-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン2023のグループステージ最終節でU-20イスラエル代表と対戦し、1-2で逆転負けを喫した。 2019年のポーランド大会以来4年ぶりに開催されたU-20W杯。世界一を目標に掲げる冨樫剛一監督率いる日本は、ここまで1勝1敗のグループ2位に位置。この最終節ではヨーロッパ予選準優勝でグループ3位のイスラエルと対戦した。 冨樫監督は1-2で逆転負けした3日前のコロンビア戦から先発3人を変更。熊田直紀、北野颯太、福井太智に代えて坂本一彩、松村晃助、安部大晴をいずれも今大会初めて先発起用した。 中2日での連戦に加え、長距離移動を感じさせないアグレッシブな入りを見せた日本は、初のスタメン起用に燃えるアタッカー陣がいきなりの躍動を見せる。 開始6分、松木玖生が相手陣内中央でDFに潰されながらも繋いだボールを引き取った松村がペナルティアーク付近から左足を一閃。無回転に近い強烈なシュートが枠を捉えるが、これはGKに弾かれる。さらに、このこぼれ球に詰めた松村がボックス内でシュートに持ち込むが、ややコースが甘くなってGKのセーブに遭う。 この直後の7分には松村とのパス交換から今度は安部がボックス中央から強烈なシュートを枠へ飛ばすが、これもイスラエル守護神のビッグセーブに阻まれる。 その後も松木が初戦のゴールを彷彿とさせるミドルシュートでゴールに迫るなど、ここまでの3試合では最も良いリズムでゲームを進めていく。だが、時間の経過と共に要所を締める相手の守備に苦戦し、なかなか決定機まで持ち込めなくなる。 それでも、焦れることなくゲームを支配し、相手に決定機を許すことなく冷静に時計を進めていくと、前半終了間際に待望の先制点が生まれる。 前半アディショナルタイム1分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーの高橋仁胡が左足でゴールへ向かうボールを入れると、手前でDFが触って浮き球の形でこぼれたボールをニアに走り込んだ松木が冷静にバックヘッドでゴール前に流す。これをゴール前に勢いを持って入ってきた坂本が頭で合わせた。 初先発3人の好パフォーマンスもあって3試合連続で1点リードの形で試合を折り返した日本。冨樫監督は後半も同じ11人をピッチへ送り出した。 後半も押し込む入りとなった日本だが、51分にはヒヤリとする場面も。DF田中隼人がつり出された背後でボールを受けたイブラヒムにボックス内フリーでシュートを打たれるが、これはGK木村凌也が冷静に正面で対応し事なきを得た。 ここから気を引き締め直した日本はボールを握られながらも、粘り強く相手の攻撃を撥ね返していく。また、回数は少ないものの、カウンターやセットプレーの局面で坂本らが惜しい場面に顔を出していく。 すると、68分には途中出場のビンヤミンが続けて2枚のイエローカードをもらって退場に。日本はリードに加えて数的優位を手にする。そういった中、75分には足を攣っていた坂本を下げて福田師王を最初の交代カードとして投入したが、この直後に思わぬ形から同点に追いつかれる。 76分、自陣ボックス手前右で与えたFKの場面でキッカーのトゥルゲマンが直接狙ったシュートが壁に当ると、このこぼれ球をマドモンがすかさずシュート。これをオフサイドラインぎりぎりの位置にいたナヴィに頭でコースを変えられてゴールネットを揺らされた。 追いつかれたものの、このままのスコアで終われば2位通過が可能な日本は、高橋、安部、佐野、松村と消耗が出てきた選手を終盤にかけてベンチに下げ、福井、松田隼風、北野、熊田とフレッシュな選手の投入で勝ち越しゴールを意識しながら試合をクローズにかかる。 しかし、数的優位を生かせずに押し込まれる状況が続くと、7分が加えられた後半アディショナルタイムに悪夢のような展開が待っていた。 92分、ボックス手前右からレムキンにドリブルで運ばれると、ゴール前のトゥルゲマンの足元へ出したパスをワンタッチで叩かれて、ゴール前に飛び出したセニオルに繋がれる。ここでGKとの一対一を冷静に決められて、まさかの逆転ゴールを許した。 その後、決死の猛攻を仕掛けてゴールを目指したものの、割り切って時計を進める相手に再びゴールをこじ開けることはできず、痛恨の2試合連続逆転負けとなった。 失点時点ではグループ最下位に沈んだ日本だが、同時刻開催のU-20コロンビア代表vsU-20セネガル代表がコロンビアの土壇場の同点ゴールで1-1のドローに終わったことで、グループ最終順位は3位に。 ただ、6チーム中上位4チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーションにおいて現状は5位となっており、決勝トーナメント進出の行方は28日に行われるグループEとグループFの最終節の結果に委ねられることとなった。 U-20日本代表 1-2 U-20イスラエル代表 【日本】 坂本一彩(前46) 【イスラエル】 ナヴィ(後31) セニオル(後47) ◆U-20日本代表メンバー GK 木村凌也(日本大学) DF 高井幸大(川崎フロンターレ) チェイス・アンリ(シュツットガルト) 田中隼人(柏レイソル) 高橋仁胡(バルセロナ) →81分 松田隼風(水戸ホーリーホック) MF 松村晃助(法政大学) →91分 北野颯太(セレッソ大阪) 佐野航大(ファジアーノ岡山) →91分 熊田直紀(FC東京) 松木玖生(FC東京) 山根陸(横浜F・マリノス) 安部大晴(V・ファーレン長崎) →81分 福井太智(バイエルン) FW 坂本一彩(ファジアーノ岡山) →75分 福田師王(ボルシアMG) 2023.05.28 08:31 Sun

コロンビアに逆転負けの日本が今大会初黒星…後半序盤の連続失点に松木玖生がPK失敗《U-20W杯》

U-20日本代表は24日、FIFA U-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン2023のグループステージ第2節でU-20コロンビア代表と対戦し、1-2で逆転負けした。 2019年のポーランド大会以来4年ぶりに開催されたU-20W杯。世界一を目標に掲げる冨樫剛一監督率いる日本は、21日に行われたアフリカ王者セネガルとの初戦を松木玖生のゴールで1-0と白星発進した。 同じく初戦勝利のコロンビアと対峙した中2日での一戦に向けて冨樫監督は、セネガル戦から先発1人を変更。永長鷹虎に代えて山根陸を起用し、初戦後半序盤の選手配置での[4-2-3-1]で臨んだ。 立ち上がりは、サイドバックの背後へのシンプルなボールと、細かい繋ぎで揺さぶりをかけるコロンビア相手に押し込まれる入りとなった日本。 それでも、割り切って後ろ重心の形で序盤の守勢を凌ぐと、時間の経過と共にカウンターを軸に押し返していく。16分には右サイドバックの高井幸大の攻撃参加から右を崩して高速クロスが入ったが、中央の松木の手前でDFのカバーに阻まれた。 その後は再びコロンビアに押し込まれて耐える時間帯が続く。27分にはアスプリージャに背後への抜け出しを許し、ボックス右から左足のシュートを打たれる。だが、これは絞ったDFチェイス・アンリが何とか身体に当てると、コースが変わったボールはクロスバーを叩いた。 チェイス・アンリの好守で辛くも失点を回避した日本は、直後の30分に熊田直紀と北野颯太の連携から右CKを獲得。ここでキッカーの福井太智がニアの味方とのパス交換でボックス内に侵入。マイナスのパスを出すと、中央で浮いていた山根の右足ダイレクトシュートがゴール前の密集を抜けて右隅に決まった。 2試合連続で先制に成功した日本は、前半終盤にかけてより前に出てきたコロンビアの攻勢をうまく受け止めながら冷静に試合をコントロール。2点目に繋がる決定機創出には至らずも、きっちり1点リードで試合を折り返した。 迎えた後半、冨樫監督は高橋仁胡を下げて松田隼風を同じ左サイドバックのポジションに投入。立ち上がりの48分には左CKの場面で再びデザインしたプレーで、先制点の山根がミドルレンジから強烈なシュートを枠に飛ばすが、これは相手GKのセーブに阻まれた。 後半の入りは悪くなかったものの、前半から懸念材料だったサイドの守備を修正できずにいた日本はそのサイドを突かれて苦境に立たされる。 まずは53分、コルテスの縦パスに反応したサラサルがDF高井の背後を取って左サイド深くからグラウンダーのクロスを供給。これをゴール前でフリーのアスプリージャに左足で流し込まれ、今大会初失点を喫する。 さらに、直後にも同じような形からピンチを招くと、59分にはボックス左に抜け出したプエルタの高速クロスのこぼれ球をゴール前に詰めた途中出場のアンヘルに蹴り込まれ、痛恨の逆転ゴールを奪われた。 相手の勢いを止めきれずに試合を引っくり返された日本は66分に2枚替えを敢行。存在感を欠いた熊田と北野を下げて坂本一彩、永長を投入。だが、この交代も即流れを変える一手とはならず。75分には相手にプレスを剥がされてオープンな形で崩されかけるが、マニョマの決定機はGK木村凌也のビッグセーブで凌いだ。 その後、福井太智を下げて今大会初出場の松村晃助を投入し、前がかる日本。すると、81分にはセットプレーの場面で松木が頭で競ったボールをJ・トーレスが手を使ってブロックすると、オンフィールド・レビューの結果、日本にPKが与えられる。ここでキッカーの松木が強烈な左足のシュートを中央上へ放ったが、これがクロスバーを叩いて痛恨の失敗となった。 この直後には山根を下げて福田師王を投入し、2トップの形に変更した日本は86分に松田のロングスローをニアの福田がフリックし、ゴール前の松木にビッグチャンスもこのヘディングシュートは再びクロスバーに嫌われた。 何とか追いつきたい日本は10分が加えられた後半アディショナルタイムに決死の猛攻を仕掛けていく。その中で松木の直接FKや松田のFKからチェイス・アンリらに決定機が訪れたが、専守防衛のコロンビアの守備を崩し切ることはできず。 この結果、コロンビアに逆転負けの日本は今大会初黒星となり、今節でのグループステージ突破を逃した。なお、連勝のコロンビアはグループCで決勝トーナメント進出一番乗りとなった。 また、同日行われたグループCのもう1試合、U-20セネガル代表vsU-20イスラエル代表は、1-1のドローに終わった。 互いに今大会初勝利を目指して試合に臨んだ中、拮抗した前半は互いに積極的にシュートを打ち合ったもののゴールレスで終了。 後半は完全にセネガルペースで進んだが、58分に見事な崩しを見せたイスラエルがDFババカル・エンディアイエのオウンゴールを誘発して先制に成功した。しかし、ここから攻勢を強めたセネガルは80分に左サイドからのクロスをデンバ・ディオプが打点の高いヘディングシュートで合わせ、同点に追いついた。以降もセネガルペースで試合は進んだものの、ドロー決着となった。 なお、日本は27日に行われるグループC第3節で3位のイスラエルと対戦する。 U-20セネガル代表 2-1 U-20日本代表 【日本】 山根陸(前30) 【コロンビア】 アスプリージャ(後8) アンヘル(後14) ◆U-20日本代表メンバー GK 木村凌也(日本大学) DF 高井幸大(川崎フロンターレ) チェイス・アンリ(シュツットガルト) 田中隼人(柏レイソル) 高橋仁胡(バルセロナ) →HT 松田隼風(水戸ホーリーホック) MF 佐野航大(ファジアーノ岡山) 福井太智(バイエルン) →75分 松村晃助(法政大学) 松木玖生(FC東京) 山根陸(横浜F・マリノス) →85分 福田師王(バイエルン) 北野颯太(セレッソ大阪) →66分 永長鷹虎(川崎フロンターレ) FW 熊田直紀(FC東京) →66分 坂本一彩(ファジアーノ岡山) 2023.05.25 08:08 Thu

ミランが南米産の若手2人に注目…プレミアで揉まれる20歳アルカラス&U-20W杯出場中の19歳ミラモン

ミランが若きアルゼンチン人選手2人に注目しているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 フランクフルトから日本代表MF鎌田大地(26)、チェルシーから元イングランド代表MFルベン・ロフタス=チーク(27)の獲得に接近しているとされるミラン。いずれもセントラルハーフを本職とする20代中盤の脂が乗った選手だが、同じポジションの補強候補には若い選手も名を連ねているという。 イタリア『トゥットスポルト』いわく、それはサウサンプトンのアルゼンチン人MFカルロス・アルカラス(20)とヒムナスティア・ラ・プラタのU-20アルゼンチン代表MFイグナシオ・ミラモン(19)だ。 アルカラスは母国のラシン・クラブから今年1月にサウサンプトンへ移籍したばかり。チームはチャンピオンシップ(イングランド2部)降格となったが、加入後すぐに定位置を掴み、プレミアリーグ17試合の出場で4得点1アシストを記録している。得意とするのは攻撃的MFだが、インサイドハーフと中盤の底にも対応可能で、サウサンプトンでは2トップの一角や3トップの中央としてもプレーする器用なファンタジスタだ。 ミラモンは自国開催のU-20ワールドカップ(W杯)に出場中の守備的MF。下部組織時代から過ごすヒムナスティアで今年1月にプロ契約を結んだばかりながら、2023シーズンは早くも公式戦16試合に出場している。中盤の底から長短のパスを散らすだけでなく、自らドリブルで駆け上がっていくことも好むいかにも南米選手らしいタレントだ。ミラモンにはマンチェスター・ユナイテッドも関心を寄せているとされる。 現段階でミランによる両者へのアプローチは確認されていないようだが、それぞれ20歳のアルカラスと19歳のミラモン、この名前を覚えておいて損はないかもしれない。 2023.05.22 16:06 Mon

「人生が変わるような大会に」U-20W杯での活躍から欧州へ羽ばたいた堂安律が後輩たちを激励! 6年前の懐かし写真が話題「若さ溢れている」「久保いくつ?」

フライブルクの日本代表MF堂安律が後輩へのエールを送った。 現在はブンデスリーガでプレーする堂安。今シーズンはブンデスリーガで32試合5ゴール4アシストを記録。公式戦では44試合で7ゴール5アシストを記録している。 チームは5位に位置し、最終節で来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場を目指す状況の中、堂安は後輩たちにエールを送った。 堂安は自身のツイッターを更新。「U-20ワールドカップに出場する皆さん、優勝目指して頑張ってください。人生が変わるような大会になる事を願ってます!!」と投稿した。 堂安は2017年5月に韓国で開催されたU-20ワールドカップ(W杯 )に出場。グループステージでは南アフリカ、イタリア相手にゴールを決め、3ゴールを記録した。 ここでの活躍がキッカケとなり、大会後の2017年7月にガンバ大阪からフローニンヘンへとレンタル移籍。2018年7月に完全移籍すると、PSV、アルミニア・ビーレフェルトでもプレーし、フライブルクに今シーズンから加入した。 世界も注目する大会で結果を残せば、ヨーロッパなど世界の舞台の扉が開けることはこれまでも多くあり、日本人のみならず、多くのスカウトが選手たちに注目している。 同じ大会には日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)も15歳ながら出場しており、堂安は久保と写った写真を投稿していた。 ファンは6年前の写真に反応。「可愛すぎる」、「若いな」、「久保いくつ?」、「ステキな写真」、「若さ溢れている」とコメント。また、後輩たちにエールを送った堂安には「こういう文化が素晴らしい」、「説得力あるわ」、「期待に応えてほしい」とアルゼンチンで戦うU-20日本代表にも期待が寄せられている。 堂安のエールが届いたのか、U-20日本代表はMF松木玖生(FC東京)のミドルシュートでセネガルを下し、初戦白星スタートを切っている。 <span class="paragraph-title">【写真】6年前、世界に見つかった堂安律と15歳の久保建英</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">U-20ワールドカップに出場する皆さん、<br>優勝目指して頑張ってください。<br>人生が変わるような大会になる事を願ってます!! <a href="https://t.co/kyeeblFJvl">pic.twitter.com/kyeeblFJvl</a></p>&mdash; Ritsu Doan/堂安 律 (@doan_ritsu) <a href="https://twitter.com/doan_ritsu/status/1660374312652619777?ref_src=twsrc%5Etfw">May 21, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.05.22 15:30 Mon

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