公式戦3試合未勝利のミランにさらなる打撃…カルル、ペジェグリーノが負傷で長期離脱に

2023.10.31 12:10 Tue
Getty Images
多くの負傷者を抱えるミランだが、さらなる長期離脱者が出てしまったようだ。

現在セリエAで10試合を消化して、7勝1分け2敗の3位につけるミラン。スクデット奪還に向けて悪くない順位にいるものの、現在は公式戦3試合未勝利に陥るなど、勢いは低下している。
その原因の一つとなっているのが、負傷者の多さだ。GKマルコ・スポルティエッロ、DFマッティア・カルダーラ、MFルベン・ロフタス=チーク、MFイスマエル・ベナセル、FWサムエル・チュクウェゼが負傷離脱しており、先週末に行われたセリエA第10節のナポリ戦では、FWノア・オカフォーとFWルカ・ヨビッチも負傷明けの状態だった。

少しでも多くのケガ人復帰が待たれるミランだが、イタリア『カルチョメルカート』によると、ナポリ戦でさらに負傷者が増えたとのこと。この試合、わずか19分で負傷交代となったDFピエール・カルルは左大腿部に重傷を負い手術に踏み切る可能性があり、少なくとも年内復帰は絶望とされている。

また、そのカルルに代わって投入されながら87分にピッチを後にしたDFマルコ・ペジェグリーノについては、左足骨折によってこちらも長期離脱になる模様。ミランは1試合で2人のDFを失う事態となった。
ナポリ戦の前半だけで交代となったFWクリスチャン・プリシックこそ内転筋の痙攣のみで済んだミランだが、セリエAでもチャンピオンズリーグ(CL)でもここから重要な時期を迎える中で、ステファノ・ピオリ監督はさらに難しいやり繰りを迫られている。

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3試合連続ドローのユベントス、CL出場権確保に指揮官「絶対の自信を持ち続ける必要がある」

ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が引き分けを悔いた。クラブ公式サイトが伝えた。 ミッドウィークにはラツィオとのコッパ・イタリア準決勝2ndレグを戦い、2戦合計スコア3-2でファイナル進出を決めたユベントス。セリエAは直近2試合連続ドローで3位につける中、27日の第34節では2位ミランとの直接対決に臨んだ。 チャンピオンズリーグ(CL)出場を確実にするためにも、リーグ戦3試合ぶりの白星を手にしてミランとの勝ち点差を縮めたいユベントスだったが、再三チャンスを作りながらイタリア人GKマルコ・スポルティエッロの牙城を崩せず。90分を通してゴールが奪えないまま、試合終了のホイッスルを迎えた。 これでリーグ戦3試合連続ドローのアッレグリ監督は「勝てなかったのは残念だ」とコメント。一方、選手交代でギアを上げた後半の戦いぶりは評価している。 「後半はより自信を持っていたが、残念ながら少し力が足りなかった。ミランにはほとんど何もさせなかったし、試合の難しさはわかっていた。我々はゴールを奪えなかったし、失点もしなかった。ここ2試合は選手交代が我々を後押しし、良い刺激を与えてくれたからそこは期待している」 また、セリエAの4試合とアタランタとのコッパ・イタリア決勝を残すシーズン終盤戦にも言及。次は5位ローマとのビッグマッチと難しい戦いが続くが、自信を持ち続けることが大事だと主張している。 「我々はチームと共に生き、最後の追い込みをかけている。リーグでもコッパ・イタリアでもまだ達成すべき目標がある。勝利を願っているし、強さと運が必要なこともわかっている。重要なのは、自信を持ってこの数週間に臨むことだ。我々はここ数試合でベストを尽くすために何カ月も取り組んできた」 「これまでに獲得した勝ち点65では十分ではない。残り4試合で、できるだけ多くの勝利を収めなければならない。他のことは考えず、まずはローマとの直接対決から始めていく。非常に好調なチームが相手だ」 「チャンピオンズリーグ出場が確実となる勝ち点に到達するまで我々は努力しなければならない。サッカーにはこのような時期がある。重要なのは後悔しないことだ。ピッチを去る時、全力を出したという自覚があれば良い。選手たちについて非難することは何もない、彼らは絶対の自信を持ち続ける必要がある」 2024.04.28 16:14 Sun

ユーベ相手に粘って勝ち点1のミラン、指揮官は2位フィニッシュに繋がると前向き 「負けないことがプラス」

ミランのステファノ・ピオリ監督がドロー決着を振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えた。 ヨーロッパリーグ(EL)での敗退に続き、セリエA前節のミラノ・ダービーで敗れ、目の前で宿敵インテルのスクデット獲得を許すこととなったミラン。27日の第34節では2位の座を死守すべく、3位ユベントスとの上位対決に臨んだ。 フランス代表DFテオ・エルナンデス、イタリア代表DFダビデ・カラブリア、イングランド代表DFフィカヨ・トモリを出場停止で欠いた中、試合直前にはフランス代表GKマイク・メニャンが急遽欠場となるアクシデント。終始ホームチームにチャンスを許す展開となったが、スクランブル出場のイタリア人GKマルコ・スポルティエッロを中心に耐え抜き、ゴールレスドローに持ち込んだ。 試合後、ピオリ監督は難しい状況の中でゴールを許さなかったチームのパフォーマンスを称賛。ユベントスとの勝ち点差が縮まらなかったポジティブな面に言及した。 「我々はデリケートな時期を過ごしているから、犠牲を払うという気持ちと共にこのようなリアクションを見せることが重要だった」 「順位表の上で我々に近づきたかったチーム、我々を窮地に追い込むクオリティがあったチームが相手だ。選手たちはうまく試合の流れを読んだと思う」 「フィニッシュとラストパスの観点で言えばもっとうまくやれたと思うが、犠牲を払って重要なポイントを獲得できたし、選手たちには満足している。ファンのサポートがない独特な雰囲気だったが、我々は最後まで戦った。これは良い反応だと思う」 「前半は非常に良いパフォーマンスだったと思うが、後半はエネルギーが落ちてしまった。ユーベは多くのアタッカーを投入し、我々を圧倒したが、意地と気迫で守りきった。負けないことが自分たちにとってプラスな結果だとわかっていたからだ」 また、今シーズン限りでの退任が取り沙汰されるピオリ監督は自らの将来についてもコメント。惑わされず、シーズン終了までしっかり走り抜くことを意識しているようだ。 「私は長い間何も読んでいないが、私がやめるよう頼んでもメッセージを送ってくる友人がいる」 「全ての試合で良い結果を残せるよう集中している。チームが最後まで戦い抜けるよう、冷静さを保っている。我々は2位でフィニッシュしたいし、できるだけ多くのポイントを獲得したい」 2024.04.28 14:19 Sun

「外国籍選手を獲得しすぎ」 不振ミランにアリゴ・サッキ氏が苦言 「問題はピオリより“川の上流”」

アリゴ・サッキ氏がミランのスカッドに苦言を呈した。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 イタリアが生んだ伝説的指揮官・サッキ氏。1980〜90年代にかけ、2度にわたってミランを指揮し、チャンピオンズリーグ(CL)を2度制覇。何より「ゾーン・プレス」を普遍的な戦術に押し上げた先駆者として広く知られている。 2001年のパルマでの指揮を最後に監督業から退き、カルチョのご意見番として活躍するなか、現在は古巣ミランが直近の公式戦6試合で1勝2分け3敗と苦戦中。サッキ氏はイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じ、ミランは今夏の補強がまずかったと指摘する。 「ステファノ・ピオリ(監督)に全ての責任があるなどと思っている人はいるのだろうか? いや、そんな考えの人はいないと信じている。最も重大な間違いは“川の上流”にあるはずだ。問題はそこから発生している」 「何が言いたいか、それは外国籍選手を獲得しすぎているという点だ。イタリアの外から来た選手はセリエAという土俵、試合の流れ、その戦術を理解するのに時間を要すもの。何人かは混乱しているように見受けられる。結果、ミランは必ずしもまとまったチームではなくなっている」 今夏のミランはFWクリスチャン・プリシックとMFルベン・ロフタス=チークをイングランドから、MFタイアニ・ラインデルスをオランダから、MFユヌス・ムサとFWサムエル・チュクウェゼをスペインから…といった具合に即戦力補強のほぼ全員がイタリア以外から。コンスタントにプレーする新加入選手でセリエA経験があるのはFWルカ・ヨビッチとFWルカ・ロメロのみで、イタリア人の新加入は2番手GKマルコ・スポルティエッロのみとなっている。 さらにサッキ氏は「誰もが同じサッカー言語を操るわけではない…コミュニケーションは時に困難なものとなる。前体制が築いたチームは、ほとんど支出しなくてもスクデットに輝き、CLでもベスト4まで行ったではないか。(現体制は)革命を起こし、前体制との違いを鮮明にしたかったのだろうが…」と語った。 サッキ氏は80〜90年代のイタリアサッカー界に威厳をもたらした張本人の1人であり、当時は2023年現在ほど外国籍選手がイタリアに流入してこなかった時代。ピオリ監督率いる現ミランの不振を「外国籍選手を獲得しすぎ」という点に見出しつつも、その事実自体に心苦しい思いがあるのかもしれない。 2023.11.06 19:15 Mon

ケガ人大量発生中のミラン…ナポリとの大一番を前に間に合う選手は?

多くのケガ人を抱えるミランは数人の選手の復帰に期待しているようだ。 スクデット奪還を目標に、今夏にはFWクリスチャン・プリシックやFWノア・オカフォー、FWサムエル・チュクウェゼらを獲得したミラン。その甲斐もありセリエAでは9試合7勝2敗で2位につけているが、ここに来て大量のケガ人に悩まされている。 現在はオカフォー、チュクウェゼ、GKマルコ・スポルティエッロ、DFマッティア・カルダーラ、MFルベン・ロフタス=チーク、MFイスマエル・ベナセルが負傷離脱中。チャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン戦でウォーミングアップ中に負傷したFWルカ・ヨビッチも状態が懸念されており、今週末に控えたセリエA王者ナポリとのビッグマッチを前に野戦病院状態に陥っている。 そんな中、著名ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、オカフォーはナポリ戦に間に合う可能性があるとのこと。また、ロフタス=チークは状態が注視されており、クラブはスカッドに復帰する期待を持っている模様だ。ただ、それ以外の選手についてはナポリ戦の欠場が確実になっている。 ミランは先週末に行われたセリエA第9節のユベントス戦、CLのPSG戦で手痛い敗北を喫するなど勢いは低下中。再びチームを軌道に乗せるため、ステファノ・ピオリ監督は少しでも多くの負傷者が復帰することを望んでいる。 2023.10.27 13:55 Fri

ミランで初先発の3番手GKミランテ、不運絡んだ失点悔いる 「防ぐことができるシュートだったから残念」

ミランの元イタリア代表GKアントニオ・ミランテが久々に先発出場したユベントス戦を振り返った。イタリア『TUTTOmercatoWEB』が伝えた。 22日、セリエA第9節のホーム・ユベントス戦に臨んだミラン。この試合では、正GKマイク・メニャンが出場停止、2番手GKマルコ・スポルティエッロがケガにより欠場という状況だったため、3番手GKのミランテがローマ在籍時の2021年5月以来となる先発出場を果たした。 試合はドイツ代表DFマリック・チャウの一発退場により前半の内にミランが数的不利となる展開に。後半にはイタリア代表MFマヌエル・ロカテッリにミドルシュートを決められ、0-1の敗戦を喫している。 勝ち点こそ得られなかったものの、終盤にファインセーブを見せユベントスに追加点を許さなかったミランテは、試合後イタリア『スカイ・スポーツ』でコメント。この40歳のベテランは10人となってからも粘ったチームの奮闘ぶりを称えている。 「僕たちはうまく試合に臨むことができたし、試合をコントロールし、主導権も握ることができていたからとても悔しい。退場はその後の展開に影響を与えたが、10人になってもあれだけ戦っていたチームの姿勢を見て、あと10年はプレーしたいと思った」 「長い目で見ると、疲れも出て失点してしまったが、10人でプレーしていればそれは普通のことだ。チームに責めるべき点はないと思う」 ロカテッリに決められたゴールにも言及。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFラデ・クルニッチに当たってシュートコースが変わった不運を嘆きつつ、25日のチャンピオンズリーグ(CL)、パリ・サンジェルマン(PSG)戦に繋がるという前向きな見解も示した。 「ほんの数秒で決断を下すのは容易ではない。簡単なシュートだったが、残念ながらあの瞬間にラデに動くよう頼むのは難しかった。防ぐことができるシュートだったから残念だ」 「後ろから見ていてチームの調子が良いのがわかったし、重要なチャンスを作ることもできていたから残念だ。この経験は、タフになると予想される次の試合に希望を与えてくれる」 2023.10.23 13:14 Mon

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ラツィオがフェイエノールトからオランダ代表MFカルヴァン・ステングス(25)獲得へ1stオファーも…。 ステングスは上田綺世所属のフェイエノールトで攻撃を司る背番号「10」。今季リーグ・アンのニースから完全移籍で加入し、エールディビジ(オランダ1部)で29試合6得点14アシストという卓越した数字を残している。 残念ながらユーロ2024行きは逃したものの、今季チャンピオンズリーグ(CL)を戦ったことで欧州のスカウト陣から高い評価を得ている模様。そのCLで対戦したラツィオが獲得へ本腰を入れているそうだ。 ただ、ラツィオのお膝元、首都ローマに本社を置くイタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』によると、フェイエノールトへの最初の正式オファーは、門前払いされてしまったという。 どうやらラツィオが12日に提示した移籍金1200万ユーロ(約20億円)は、「安すぎる」とフェイエノールトに判断されただけでなく、まともに取り合ってもらえなかった模様。 フェイエノールトは2000万ユーロ(約33.9億円)を評価額の軸とし、百歩譲って1500万ユーロ(約25.4億円)から交渉。『カルチョメルカート』はラツィオに対し「要努力。ルイス・アルベルトの売却益(※)をまるごと転用すれば獲得できると思った考えは甘い」と苦言を呈す。 (※)L・アルベルトのアル・ドゥハイル移籍は移籍金1000万ユーロ+ボーナスだったと伝えられる。ステングスへのオファーとほぼ同額 ステングス本人はラツィオ移籍にもオープンで、来季もCLに出場するフェイエノールトだが、CLの有無は重要視せず。しかし、フェイエノールトはそれこそ、ルイス・アルベルトを売却したラツィオの足元を見た格好とされる。 順位表の上から下まで資金力が突き抜けたイングランド・プレミアリーグからも声がかかっているというステングス。ラツィオが獲得まで漕ぎ着ける可能性は高くないようだ。 2024.06.13 14:30 Thu

ガスペリーニ監督直々のご指名…アタランタがアルゼンチン代表CBバレルディに関心

アタランタがマルセイユのアルゼンチン代表DFレオナルド・バレルディ(25)に関心を寄せ始めたようだ。 バレルディは最新のアルゼンチン代表メンバーに名を連ねるセンターバック。19歳で加入したドルトムントには定着できず、20-21シーズンからマルセイユへ移り、今季はヨーロッパリーグ(EL)準決勝・アタランタ戦に出場した。 左右両足を遜色なく操るビルドアップ能力、対人能力、リーダーシップ等はいま欧州で高く評価されているようで、つい先日にはフランス国内で「バレルディにアトレティコ・マドリーから関心」との報道も。 イタリア『カルチョメルカート』によると、どうやらアタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、自らの目で確かめた上でバレルディを気に入った様子。具体的な情報はないが、大変大きな感銘を受けた様子と伝えられる。 イタリア系でパスポートも保有するバレルディの市場価値は推定2000万ユーロ(約33.9億円)、マルセイユとの契約は2026年6月までとなっている。 2024.06.13 13:55 Thu

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