東京Vの千田海人が29歳でのJ1デビュー戦で確かな爪痕…「J1で出場して終わる選手になりたくない」とさらなる飛躍へ決意

2024.04.21 06:45 Sun
川崎F戦でJ1デビューを飾った千田海人
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川崎F戦でJ1デビューを飾った千田海人
東京ヴェルディのDF千田海人が、待望のJ1デビューを果たした川崎フロンターレ戦で確かな爪痕を残した。

2017年に神奈川大学から当時J3リーグのブラウブリッツ秋田に加入し、プロキャリアをスタートした千田。その秋田で2017年と2020年のJ3優勝に貢献し、2021年にJ2リーグ昇格を果たすと、昨シーズンに東京Vに完全移籍した。
その新天地での1年目はチームが16年ぶりのJ1昇格を果たした一方、秋田とは大きくスタイルが異なる守備戦術への適応、自身の明確な課題として挙げていたビルドアップでの貢献という部分で苦戦を強いられ、メインキャストを担うことはできず。

加入2年目の今シーズンも第2節の浦和レッズ戦でベンチ入りを果たして以降はベンチ外が続いていたが、16日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ2回戦の鹿児島ユナイテッドFCで今季の公式戦初出場を飾り、ゲームキャプテンとしてハーフタイムに交代するまで攻守に安定したパフォーマンスを披露。

この活躍と日々のトレーニングでのたゆまぬ研鑽によって、信頼を勝ち取った29歳は、前節のFC東京戦で負傷したDF谷口栄斗の代役として、20日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた明治安田J1リーグ第9節の川崎F戦で待望のJ1デビューを果たした。
この一戦ではFWエリソンとFW山田新の先発2トップに加え、FWバフェティンビ・ゴミス、FW小林悠といった多士済々の強力攻撃陣を相手に、持ち味である強靭なフィジカルを生かした対人戦で圧倒。

さらに、常にアラートな状態を維持しての安定したクロス対応、得意の空中戦では単なるクリアでなく、的確に味方に繋ぐなど、こと守備に関しては出色のパフォーマンスを披露し、マン・オブ・ザ・マッチ級の活躍でチームに今季のリーグ戦で初のクリーンシートをもたらした。

戦前に語っていた秋田時代の天皇杯での敗戦の借りを返すには至らなかったものの、0-0のドローに貢献した千田は、「ずっとこの時を待っていた」と語った、J1デビュー戦を振り返った。

「良い準備をしてきた自信はありましたし、それを今日はしっかりと公式戦で出せればと思っていました。まずは今日ゼロで抑えられたことは収穫だと思いますし、それこそ僕が出ている意味だと思うので、勝ちたかったですけど、ゼロで抑えられたことを収穫に、また来週の試合に向けて引き続き良い準備をしたいです」

その千田について城福浩監督は試合後の会見で「我々は成長がJ1で残留する、J1で驚きを示す唯一の方法だと思っているので、日頃のトレーニングというのは、相当激しい。質も量も日本一でありたいとずっと思っています。比較はできないけれども、これ以上やれないでしょというところまでやり続けている。その代表格が千田海人だったと思います。そこまでやっても試合で表現できるチャンスが巡ってこない選手の代表として、彼は今日ピッチに立ったし、あれだけやったのだからやれないはずがない、という思いがほとばしっていた」と、日ごろからの真摯な取り組み、与えられたチャンスをモノにした勝負強さを称えた。

ルヴァンカップの試合前の円陣でも「自分たちの価値を示す」とチームメイトを鼓舞していた千田は、「(谷口)栄斗のケガは残念ですけど、チームとして普段準備している選手がピッチに出てやれることを証明したら、普段出場機会がない選手もそれが血となって普段の練習が間違っていないんだと思えると思うので、それを今日しっかり証明したい。そういった選手の思いも背負って証明したいなと思っていました」と、歯を食いしばってチャンスを窺う控え選手の代表として、強い覚悟を持って試合に臨んだことを明かした。

一見すると、この試合でのパフォーマンスは“大健闘”という表現となるが、戦前から「守備で劣っているとは全く思っていない」と語っていた千田にとっては、「ずっとそこは自信を持ってやっていたので、自分ができるのはわかっていた」と自身のその見立てが正しかったことを証明する形となった。

ただ、「J3から始まって、J1を目指してやってきましたが、J1で出場して終わる選手になりたくない」とあくまで今回の試合が出発点と語る苦労人は、「今日の試合だけ良くても次の試合がダメだったら意味がない」、「まだまだ完璧ではないので、そこを完璧に持っていけるように日々のトレーニングで高めたい」と、さらなる活躍に向けて気を引き締めた。

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【J1注目プレビュー|第18節:広島vs東京V】混戦状態の中位対決、ミラーゲームを制するのは?

【明治安田J1リーグ第18節】 2024年6月15日(土) 18:30キックオフ サンフレッチェ広島(5位/26pt) vs 東京ヴェルディ(11位/24pt) [エディオンピースウイング広島] <span class="paragraph-subtitle">◆上昇気流に乗り続けられるか【サンフレッチェ広島】</span> 6月に入ってから既に4試合の公式戦を戦っている広島。全勝とチームは勢いに乗っている。 ミッドウィークの天皇杯では、中国リーグのFCバレイン下関を相手に11ゴールを奪う圧勝。控え選手がプレーした中で、格下相手にしっかりと勝利を収めた。 チームとしても良い流れができつつある中、FWマルコス・ジュニオールも復帰。攻撃陣は充実している部分もあるが、守備陣はDF荒木隼人が足首を痛め、欠場の可能性が高い。攻撃陣とは裏腹に、不安材料を抱えている。 とはいえチームとしての良い流れをしっかりと継続したいところ。日本代表戦では熱気を感じさせたEピースで、2人の代表選手も再びピッチに立つことは濃厚。かつての指揮官を前に立ちはだかりたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:大迫敬介 DF:塩谷司、中野就斗、佐々木翔 MF:新井直人、川村拓夢、松本泰志、東俊希 MF:大橋祐紀、加藤陸次樹 FW:ピエロス・ソティリウ 監督:ミヒャエル・スキッベ <span class="paragraph-subtitle">◆勝ち点差は「2」、勝って上回りたい 【東京ヴェルディ】</span> 2日に行われた北海道コンサドーレ札幌戦では、今季最多の5ゴールを奪い快勝。ミッドウィークのAC長野パルセイロ戦も5ゴールを奪った。 チームとして[3-4-2-1]のシステムが機能し始めており、FW木村勇大とFW染野唯月も好調を維持。団子状態の中位を抜け出すためにも、勝ち点差「2」の広島をしっかりと叩きたい。 今シーズンは既にルヴァンカップ3回戦で敗れており、今回はミラーゲームで挑むことに。かつての指揮官である城福浩監督は、古巣相手にリベンジを果たしたいところだろう。 守備陣では複数の負傷者が出ているが、しっかりと3バックを形成して押さえていきたいところ。攻守のバランスを見つつ、屈強な相手3バックを攻略していきたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:マテウス DF:林尚輝、千田海人、谷口栄斗 MF:翁長聖、齋藤功佑、見木友哉、稲見哲行 FW:染野唯月、木村勇大、山見大登 監督:城福浩 2024.06.15 12:55 Sat

【J1注目プレビュー|第17節:東京Vvs札幌】3バックを機能させたい東京V、監督続投で腹を括った札幌は何を見せる

【明治安田J1リーグ第17節】 2024年6月2日(日) 13:05キックオフ 東京ヴェルディ(12位/21pt) vs 北海道コンサドーレ札幌(19位/11pt) [味の素スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆3バックをどう機能させるか 【東京ヴェルディ】</span> 前節はアウェイでのヴィッセル神戸戦でオウンゴールながらも勝利を収めた東京V。FC町田ゼルビア相手に大敗を喫した中で、しっかりとバウンスバックを見せた。 ミッドウィークには久保建英擁するレアル・ソシエダと対戦した中、相手を受けてしまう前半から一変、後半は前からのプレスを激しくかけていくことに。相手の素晴らしいゴールの前に2失点はしたが、一定の手応えはあったはずだ。 そんな中で迎える札幌戦。3バックの相手に立ち向かうが、札幌はビルドアップ時に4バックに変わるため、しっかりと前からのプレスでハメていきたいところだ。 実戦ではまだまだ精度は高められていないシステムだが、しっかりと準備はしている。この戦い方を武器にできれば、チームとしても大きなポジティブな材料になるだろう。 ★予想スタメン[3-3-2-2] GK:マテウス DF:宮原和也、千田海人、林尚輝 MF:翁長聖、森田晃樹、稲見哲行 MF: 綱島悠斗、見木友哉 FW:染野唯月、木村勇大 監督:城福浩 <span class="paragraph-subtitle">◆腹を括って何を見せる【北海道コンサドーレ札幌】</span> 前節はホームに鹿島アントラーズを迎えて0-3の完敗。なかなか光明が見出せない札幌だったが、クラブはミハイロ・ペトロヴィッチ監督と共に戦い抜くことを表明した。 7年目を迎えた今シーズンは、かつてない苦しみを味わっている。それもそのはず、毎年のように主軸を担った選手が引き抜かれ、チームを支える選手たちには大きな変化がない状況。補強も最低限という状況では、育たなければ苦しむのは明らかだ。 マンツーマンディフェンスを武器に相手を押し込めていた昨季までに比べ、局面での強度の弱さ、デュエルの勝率の低さなど、個々のクオリティで勝てない状況がある。 メンタル面も非常に難しい状況だろう。ただ、そこで落としてしまっては、絶対に結果はついてこない。これまでの札幌のように、しっかりと強いメンタルを持って、アグレッシブさを取り戻せるか。ミシャ監督と続けていくと決めたならば、そのスタイルを見せてもらいたいものだ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:菅野孝憲 DF:髙尾瑠、岡村大八、中村桐耶 MF:近藤友喜、荒野拓馬、馬場晴也、 菅大輝 MF:駒井善成、スパチョーク FW:キム・ゴンヒ 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ 2024.06.02 10:40 Sun

「今日得た収穫は大きい」、東京Vにとって神戸戦勝利は勝ち点3以上の価値となるか…

東京ヴェルディにとってヴィッセル神戸戦の勝利は、単なる勝ち点3以上の価値を持つものになるかもしれない。 東京Vは26日、ノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田J1リーグ第16節で神戸と対戦し、後半の65分にMF翁長聖が誘発したオウンゴールを守り抜いて1-0の勝利を収めた。 前節、FC町田ゼルビアとの東京クラシックで0-5の惨敗を喫し、城福浩監督は「今日変われないと、たぶん今シーズンは変われない」と強い口調で、チームに対してここからの再起を促した。 その大敗を「ターニングポイント」にすべく臨んだ今回の一戦だったが、直近のルヴァンカップのサンフレッチェ広島戦(2-3●)で退場したDF林尚輝をサスペンションで、DF谷口栄斗、DF山田裕翔がいずれも負傷と、主力クラスのセンターバック3枚が不在に。そういった中、FW大迫勇也、FW武藤嘉紀らリーグ屈指の攻撃陣を擁する昨季J1王者とのアウェイゲームに臨んだ。 その苦しい台所事情において城福監督は開幕からメインシステムとして採用した[4-4-2]から[3-5-2]へのシステム変更を選択。ただ、ウォームアップ中は4バックでロングボールを撥ね返すトレーニングを行い、前半の入りの部分も一見すると、[4-4-2]に見える形で少し“煙幕”を張るような形となった。 普段はJリーグチーム同士のトレーニングマッチやトレーニングの公開に積極的で、手の内を明かすことを厭わないオープンマインドな指揮官だが、「基本的に自分たちはそういった駆け引きをすることはないですが、今回に関しては3バックというのが初めてなので、わざわざそれを見せる必要はないかなという考えでした」と、負傷者の状況を含めてルヴァンカップ後に急遽システム変更を決断した中、少しでも自分たちに有利に働くように普段と異なるアプローチを行ったことを認めた。 また、DF千田海人も試合後のミックスゾーンで「3バック、ばれてました(笑)」と、入りの部分はぼかしながら戦っていたことを仄めかした。 ただ、「ほとんど映像でしか3バックの準備ができなかった」と指揮官が明かしたように、相手の虚を突くことも期待した前半の序盤は攻守両面で急造ゆえの不具合が見受けられ、神戸にハーフコートゲームを許す展開に。 城福監督は「前半押し込まれることは想定していた」と織り込み済みの展開であったとしながらも、ディフェンスラインを統率した千田は「前半はマッチアップの部分でうまくいかないとか、急造で試合ではやっていないので、難しかったところはありました」、「マークのところが曖昧だった部分とか、セカンドが全然拾えていなかった」と、その想定以上に難しい戦いを強いられたと振り返る。 そうなると、直近の公式戦2試合同様に前半の失点も不可避かに思われたが、「前半さえ耐えれば、必ず後半我々の時間になる」と語る指揮官を含め、「前半はしっかりとゼロで終える」と意思統一が図られていたチームは、町田戦を教訓に、最後の局面ではしっかりと身体を張って失点を許さず。 さらに、流血と脳震とうによるMF松橋優安の治療、交代となった前後では[3-5-2]から[5-4-1]への布陣変更、守備時のミスマッチとビルドアップの改善のため、3バックの綱島悠斗、宮原和也のサイドの入れ替えといった修正策が見事に機能。前半終盤から盛り返すと、後半は神戸の攻撃をシュート2本に抑え込んだ。 前半の劣勢や攻撃面を含め、当然のことながら課題も多く出たが、百戦錬磨の指揮官は「ずっと4バックでやってきたチームが初めて3バックをやったわりには、よく機能したなと。全員が意識高くやってくれたなと思います。(翁長)聖のクロスを含めてみんなが魂のこもったプレーを、ひとつひとつやってくれて、最後は本当に危なげなくクローズできたと思います」と、昨年の段階から温めてきた上で、王者相手にぶっつけ本番で機能させた3バックでの勝利への手応えを口にした。 千田も「うまくコミュニケーションを取りながら、ミスマッチのところを徐々に合わせていけるようになって、今日はみんな集中して最後まで守り切れました。本当に今日の試合で得た収穫は勝ち点3以上に大きいかなと思います。負けたところからしっかり自分たちで学び、今日はこういうゲームをできたことが本当によかった」と、指揮官同様にシステム変更、課題の前半途中での修正も含めたプラス材料も多い勝利をポジティブに受け止めた。 最前線で攻守に奮闘したFW木村勇大も、「2連敗で終わるのか、アウェイですけど勝ち点3を取って、もう1回盛り返すのかというのは、チームとして問われる場面だった。この勝ち点3がこれからに繋がるという意味では勝ち点だけでなく、チームの自信にもなってくる」と、ターニングポイントでの勝利に大きな価値を見いだす。 さらに、「3バックになって立ち位置が変わるところでは自分に求められる守備の役割も変わってくるところもあるので、これからまたその戦術をチームとしても、ひとつのオプションになったと思うので、そこの精度は自分のところもそうですけど高めていきたい」と、新たなオプションの成熟へ前向きな姿勢も示している。 「今回の3バックで勝てたことというのは、前回の0-5の大敗を打ち消してくれるものではないので、しっかりと積み上げて、ここから先は我々の目指すものにもっと邁進していきたい」と、勝って兜の緒を締めた城福監督だが、限られたリソースの中で多くの選手が複数のポジションにチャレンジし、プレーの幅を広げる中、現行の[4-4-2]に加えて3バックを確固たるオプションにできれば、今後対戦相手の対策が進む2巡目の戦いに向けてチームとして大きな武器にできるはずだ。 2024.05.27 06:30 Mon

【J1注目プレビュー|第16節:神戸vs東京V】共に前節は悔しい敗戦、ルヴァンカップも敗退…公式戦連敗を止めるのは?

【明治安田J1リーグ第16節】 2024年5月26日(日) 14:00キックオフ ヴィッセル神戸(2位/29pt) vs 東京ヴェルディ(12位/18pt) [ノエビアスタジアム神戸] <span class="paragraph-subtitle">◆再び首位へ【ヴィッセル神戸】</span> 前節はアウェイで鹿島アントラーズに悔しい敗戦。結果、首位の座から陥落してしまった。 そしてショッキングな出来事はミッドウィークのルヴァンカップ。J3のカターレ富山相手にPK戦の末に敗戦。メンバーを大幅に入れ替えたこともあったが、チームとしての戦力均衡はまだまだ計れていないことが露呈した。 ただ、安定した守備は見せており、リーグ最少失点タイの11失点。リーグ連覇という目標に向けて戦いを続けるのみだ。 このところの取りこぼしの要因は、決定力の不足。チャンスクリエイトはできているだけに、ゴール前のクオリティを今一度取り戻したい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:前川黛也 DF:酒井高徳、山川哲史、マテウス・トゥーレル、初瀬亮 MF:山口蛍、扇原貴宏、宮代大聖 FW:武藤嘉紀、大迫勇也、佐々木大樹 監督:吉田孝行 <span class="paragraph-subtitle">◆失意の大敗 【東京ヴェルディ】</span> 前節はFC町田ゼルビアとの“東京クラシック”。昨シーズンまで共にJ2で戦った者同士の対戦だったが、相手にJ1で首位を争っている力を見せつけられ、今季ワーストの5-0敗戦となった。 12試合ぶりの黒星を喫した中、ミッドウィークにはYBCルヴァンカップでサンフレッチェ広島にも敗れ連敗。ただ、10人の先発を入れ替えた中で善戦したとはいえるが、新たな戦力が見つかることはなかった。 チームとしてはJ1王者相手に強度でどこまで戦えるのか。このところ露呈している局面での脆さが出れば、一気に押し込まれてしまう。 また、強力な攻撃陣を前に、ルヴァンカップで退場した林尚輝が出場停止という状況。チームとしての力が試される一戦になりそうだ。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:マテウス DF:宮原和也、千田海人、山田裕翔、翁長聖 MF:松橋優安、森田晃樹、 綱島悠斗、見木友哉 FW:染野唯月、木村勇大 監督:城福浩 出場停止:林尚輝 2024.05.26 11:40 Sun

町田戦大敗をポジション奪取のきっかけにできるか…広島戦臨む東京Vの山田剛&古川らが強い決意

FC町田ゼルビア戦での大敗から再起を誓う東京ヴェルディ。その敗戦から中2日で臨む公式戦に向け、虎視眈々とチャンスを窺う選手たちが意気込みを語った。 東京Vは19日、リーグ戦11試合無敗で臨んだ町田との東京クラシックで0-5の敗戦。同試合後、城福浩監督、主力選手が口々に「完敗」という言葉を語るなど、昨季J1昇格を争ったライバルとの明確な実力差を認めざるを得ず、16年ぶりのJ1の舞台において、まずまず順調な歩みを見せてきた緑の名門にとっては単なる1敗以上のショックが残る一戦となった。 その一方で、「チーム内競争というのが、J1を戦っていくなかで絶対に必要なものだと改めて感じた」と指揮官は語っており、ここまで出番が限られてきた控え選手にとって町田戦の敗戦はポジション奪取に向けた重要な契機となる。 そして、22日に味の素スタジアムで行われるJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦のサンフレッチェ広島戦に向けて城福監督は、「僕らが求めるものをやり続けている選手に、チャンスを与えるべき」と、先発11人を入れ替えて臨んだ前ラウンドの鹿児島ユナイテッドFC戦同様に、大幅なターンオーバーの可能性を明言した。 2人でリーグ戦10ゴールを挙げるFW染野唯月(4点)、FW木村勇大(6点)を挙げるレギュラー2トップが好調を維持する中、J1ではベンチ外が続き悔しい序盤戦となっているFW山田剛綺、FW古川真人は、この広島戦で“3人目”の主力FWとして台頭が求められるところだ。 関西学院大学から加入2年目の山田剛は、「やるしかない。それだけです」と、静かに闘志を燃やす。 「求められているのは、守備と結果のところなので貪欲にやるだけです。攻撃のところで、点を取るというところに関しては、やり続けているのでそこは出せればいいかなと思います。ペナルティエリアに入ったら、どこからでもワンタッチでシュートを打てる体勢作りもそうですし、トラップして、落ち着いて決め切るというところも含め、いろんなバリエーションで決める準備はしています」 一方、国士舘大学から加入1年目の古川は、「フォワードはひとつのチャンスをつかむどうかだと思いますし、その一発で自分の人生を変えられるようにやりたい」と、ストライカーとして目に見える結果を残したいと、ポジション奪取への強い思いを口にする。 「いつも準備はしているので、もし出番が来れば、その一発に懸けたいなという強い気持ちです。惜しくても決まらなかったら意味がないと思うので、1個のチャンスをつかみ取る力というのは前回のルヴァンが終わってからもずっとやってきています」 「(J1の強豪相手に)もしチャンスがあれば、そこで自分がどういうプレーができるかとか、いろいろな物差しにはなるだろうと思いますが、その基準がどうとかではなくトーナメントなので、試合に勝つことが全て。自分としてはその1個のチャンスを決め切りたい、そういう思いしかないです」 また、いわきFCからの新加入で、鹿児島戦で新天地デビューを飾ったMF永井颯太はチーム内で激戦区の左サイドハーフのポジション争いでアピールしたい選手の一人だ。 全体練習後の“エクストラ”と呼ばれる若手を中心とする個別、ユニット練習の中で森下仁志コーチから細かな指導を受けて成長を実感しつつ、DF千田海人やMF松橋優安といった徐々に序列を上げて立ち位置を掴んだチームメイトからの刺激をプラスに、この広島戦でチャンスを掴みたいと語る。 「自分はボールを受けてから何かするというタイプの選手だったと思いますが、やっぱり受ける前からもう勝負は始まっていて、いかにポジショニングだったり動きで、相手との駆け引きでどれだけ有利に立てるかというのはすごく指導していただいて、まだまだ全然できてないですけど、自分の中で新しい感覚を受けています」 「日々エクストラの厳しい練習をしているメンバーが試合に出るのを見ると、勇気をもらえるではないですけど、自分もやれるなとかいう気持ちもあると同時に、悔しさというのも感じます。同じ練習をしていたのに、先に進んでいるという感覚があるので、それはいい意味で刺激になっていると思うので、そこはプラスに捉えたいです」 「広島さんも強度が高いと思うので、その中でいかに自分の良さもそうですけど、チームとしてやるべきことをいかにできるかというのを示せればなと思います。(持ち味のドリブルで)1枚剥がすだけで局面というのは全然変わると思うので、その部分はチャレンジしていきたい」 「普段試合に出ていないぶん、町田戦がこういう結果になったので、すごくチャンスだというのはわかっているので、自分のサッカー人生を懸けてそのチャンスをつかみにいきたいです」 アカデミー出身であり、2016年からの加入でチーム最古参、今季から最年長となるDF平智広は、負傷の影響もあって前回の鹿児島戦で出番を得られずにいた中、この広島戦での今季初出場を目指す。 自身の現状に関しては「町田戦で負けたので、多少はまた競争力が高まるとは思っていますけど、自分の立ち位置としてはまだ低いのかなと思います」と、34歳のベテランらしく冷静に立ち位置を見極めている。 それでも、「流れが悪い時に修正ができていないことが、特に前半は多いので、ピッチの中で修正するきっかけ作りができればいい」、「自分のできることは限られていますけど、失点が多いので、チーム全体として失点を減らす部分、細かいところでの失点が続いているので、その中での試合中の声かけや未然に防ぐというのをもう少しできれば失点は減らせる」と、現状のセンターバック陣に欠けている部分でのチームへの貢献を意識する。 さらに、チームリーダーの一人として「町田戦の敗戦をきっかけに、またやり直そうというミーティングもしましたし、もうひとつ厳しさを持ってトレーニングをしていこうという部分で、今日もいいトレーニングができましたし、この敗戦があったからこそ、チームが良くなったと言えるようにチーム作りしていければなと思います」と、町田戦の敗戦をターニングポイントにチームとしての再起を誓った。 2024.05.21 20:55 Tue

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東京ヴェルディの城福浩監督が、完敗に終わった古巣対戦を振り返った。 東京Vは15日、エディオンピースウイング広島で行われた明治安田J1第18節のサンフレッチェ広島に1-4で敗戦した。 リーグ連勝で勢いにのる11位のチームは、勝ち点2差で5位の広島相手に今季初の3連勝での上位進出を目指した。しかし、前後半の立ち上がりに与えたセットプレーからFW加藤陸次樹、FWピエロス・ソティリウにゴールを奪われて苦しい展開を強いられると、62分にソティリウ、82分には古巣対戦のFWドウグラス・ヴィエイラに連続ゴールを許した。 その後、後半アディショナルタイムにFW木村勇大の公式戦3試合連続ゴールで一矢を報いたが、先月のルヴァンカップの敗戦(2-3●)に続く広島相手の黒星となった。 古巣対戦が期待されたDF宮原和也、キャプテンのMF森田晃樹ら主力数名を欠く厳しい台所事情に加え、ほぼ主力を起用した天皇杯から中2日のアウェイゲームというエクスキューズはあったが、試合後の会見で城福監督は、「今現在の実力通りの差かなと思います」と、真摯に1-4の敗戦を受け入れた。 「今現在の実力通りの差かなと思います。もちろん5点目が入ってもおかしくない状況というのはあったと認識していますし、我々が前にかかっていたなかで、相手のカウンターの精度が高いなというのも認識していますけど、今現在でベストなメンバーを組めた状態での差は受け入れざるを得ない」 「一番を上げるのが難しいぐらい多くの差を感じました。一対一の力の出しどころ、もちろん絶対的なパワーとスピードも多少の差はあると思いますけど、いつ相手に寄せるのか、いつボールハンティングをして、それをした瞬間に、もう攻撃のスイッチを入れるという判断の速さも含めて、ここは我々がまだまだだなと思いますし、じゃあ失わなければいいじゃないかというアプローチと、我々もそういうやり方でカウンターをできるチームにならなければいけない」 「フィジカル的なところと、バトルのなかでというか、スピードが上がったなかでの精度、スキルの精度というのは、多少我々も差があることを覚悟して入った」と戦前から広島の強度、クオリティを警戒していた中、「それをチームとしてどう防いでいきながら、多少オープンになったときに、我々が我々らしくプレーできるかというところが勝負どころだった」と、試合後に改めてゲームプランを語った指揮官。 ただ、「開始の最初のフリーキックでやられ、後半も最初のコーナーキックでやられてしまっては、自分たちが個の力の差を埋めるにはなかなか難しい状況になった」と、やはり前後半の入りで喫したセットプレーからの失点がチームにとって重い足かせとなったと悔やんだ。 それでも、J1最年少スカッドを率いる上で事あるごとにシーズンを通しての成長をテーマに掲げてきた百戦錬磨の指揮官は「何も諦めず、ひとつずつ解決して前に進んでいくだけ」、「この悔しさというか、J1のトップレベルとの差というのを、我々はしっかりと受け入れて、這い上がっていく。それが我々らしさだと思うので、しっかり次に向けて今日の反省を活かしたい」と、0-5で大敗したFC町田ゼルビア戦に続く、上位相手の厳しい敗戦からのバウンスバックを誓った。 2018年から2021年途中まで指揮した古巣と初めて広島の地での対戦を終えた城福監督。試合前の会見では「いい試合をして勝ち点を持ち帰ること」と共に、試合後に改めて古巣のファン・サポーターに挨拶をしたいと、自身にとって「特別」なクラブへの思いも語っていた。 そして、その言葉通り、試合後には敗戦の悔しさを噛み殺しながら、ゴール裏を中心に古巣のファン・サポーターに一礼し、温かな拍手を浴びていた。 その古巣対戦への思いについて改めて会見で問われた指揮官は、「この場で個人的なことを言うのはあまり相応しくない。しかも大敗した後なので…」と一度は発言を躊躇ったものの、試合後の自身の行動についてこう説明した。 「広島を離れる瞬間から、一緒に戦ってきた選手、スタッフ、フロントスタッフ、ファン・サポーターにとにかく感謝のアクションをしたい。その思いが新幹線を待つホームでずっと思っていました。もちろん今日は勝ってそれができれば一番よかったです。ただ、自分の中でそれは絶対にやらなければいけないことだと思っていました。それがひょっとしたら指導者としてここに立つということが、執念という言葉が正しいのかわかりませんけど、指導者として一歩自分が進まなければいけないと思いました。今日は彼らに感謝の意を込めた一礼しかできないです。それは、ずっと離れる瞬間からそれをやりたいと思っていました」 2024.06.16 00:34 Sun

「もらえるべきPKが…」ホームで快勝の広島、スキッベ監督がジャッジに苦言「これは問題」

サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が、東京ヴェルディ戦を振り返った。 15日、明治安田J1リーグ第18節で広島はホームのエディオンピースウイング広島に東京Vを迎えた。 インターナショナル・マッチウィークの関係で中断していたJリーグ。リーグ戦再開初戦となった試合で、広島は躍動する。 開始2分に加藤陸次樹がネットを揺らすと、後半にはピエロス・ソティリウが2ゴール。ドウグラス・ヴィエイラにもゴールが生まれ、4-1で勝利を収めた。 試合後、スキッベ監督は記者会見で勝利に満足感を示した。 「今日は90分以上素晴らしいパフォーマンスを見せた。前半からたくさんチャンスは作れたと思っているし、後半はさらに増えたと思う。全体的なパフォーマンスには非常に満足している」 一方で、ジャッジには苦言も。PKになってもおかしくないファウルが取られていないと語った。 「ここ数試合、自分たちがもらえるべきPKがもらえていないと感じている。シーズン序盤は割ともらえていたファウルだったりが、ここ8試合全くもらえていない。それがなぜかは分からない。これは問題だと思っている」 この試合ではピエロスが2ゴール、途中出場のドウグラス・ヴィエイラもゴールを決め、先制点は加藤とFW3人がゴールを決めた。 攻撃陣の好調ぶりについて「ピエロスとドグはフィットしてきたことが挙げられる。元々素晴らしい才能のあるストライカーで、彼らがフィットしてこういう結果が出たということだ」と、コンディションが整ってきたことが大きいとコメント。また「ムツキ(加藤陸次樹)は、良いチャンスまで作れていたが、点が取れていなかった部分があった。それも時間が経つにつれて解消できているし、調子を上げているのが点を取れるところまで来たということだ」と、結果につながりつつあるとした。 その他にも「マコ(満田誠)も調子を上げてきているし、2人のブラジル人(マルコス・ジュニオール、エゼキエウ)もまたフィットしてきていることから、これからも非常に魅力的な攻撃的サッカーができると思っている」と、戦力が整いつつあると語り、この先の戦いに期待を持てるとした。 4ゴールを奪い快勝したものの、前半は東京Vに支配される時間帯もあった。スキッベ監督は昇格組のチームについて評価。それだけの実力があるとした。 「東京Vにクオリティやポテンシャルがあったということだ。今回昇格してきた3チームともに良いパフォーマンスを見せており、町田に関しては優勝する可能性もあると思う」 「彼らは降格することはないだろうし、そういう良いチームだ。押し込まれることは想定していた」 <span class="paragraph-title">【動画】開始2分で決まった加藤陸次樹のゴラッソ!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#広島東京V</a> <a href="https://t.co/oDtnW1cLDC">pic.twitter.com/oDtnW1cLDC</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1801919937587347736?ref_src=twsrc%5Etfw">June 15, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.15 23:08 Sat

ピエロス2戦連続2発など前線躍動の広島が公式戦5連勝! 東京Vは3バック変更後初の敗戦に…【明治安田J1第18節】

明治安田J1第18節のサンフレッチェ広島vs東京ヴェルディが15日にエディオンピースウイング広島で行われ、ホームの広島が4-1で快勝した。 2週間前に行われた前節のジュビロ磐田戦に2-0で快勝し、リーグ2戦ぶりの白星を取り戻した5位の広島。さらに、ルヴァンカップでFC東京に連勝、直近の天皇杯では大幅なターンオーバーを敢行した中、FCバレイン下関に11-2の圧勝を収めて公式戦4連勝を達成した。さらなる連勝を狙う好調のチームは今回の一戦に向け、主力起用のFC東京戦から先発2人を変更。GKに大迫敬介が復帰し、負傷の荒木隼人に代えて日本代表帰りの川村拓夢をボランチで起用。塩谷司を3バックの右に置いた。 一方、北海道コンサドーレ札幌に5-3の勝利を収めて今季2度目のリーグ連勝を飾った11位の東京V。直近の天皇杯ではAC長野パルセイロに5-0の完勝を収めてこちらは公式戦3連勝。先月のルヴァンカップで2-3と敗れた広島相手にリベンジを狙った一戦では前節から先発3人を変更。負傷の宮原和也、綱島悠斗、森田晃樹に代えて林尚輝、谷口栄斗、山田剛綺を起用した。 城福浩監督の2021年以来の広島帰還にも注目が集まった一戦は開始早々に動く。2分、相手陣内中央左でFKを得た広島はキッカーの東俊希がゴール前に供給。DF谷口がヘディングでクリアしたボールをボックス右で収めた加藤陸次樹が右足で狙うと、相手の稲見哲行の背中にディフレクトしたボールがゴール左隅に突き刺さった。 やや不運な形からいきなりのビハインドを背負った東京Vも直後にセットプレーから決定機を創出。6分、相手陣内中央で得たFKの二次攻撃からボックス右で見木友哉が放った右足シュートをゴール前の谷口がワンタッチでコースを変えたが、これは枠を捉え切れず。 立ち上がり以降はミラーゲームの形でがっぷり四つの攻防が繰り広げられる。ボールの主導権を握ったアウェイチームは見木、齋藤功佑の2ボランチ、染野唯月を起点にズレを生み出し、良い形で前進していくが、細かいミスが目立って攻撃をスピードアップできず。決定機まであと一歩という状況が続く。 1点リードの広島はメリハリの利いた守備で相手の攻撃を撥ね返しつつ、チャンスとあらば素早い切り替えと、人数をかけた攻めでチャンスを創出。25分には右CKの場面で新井直人の右足アウトスウィングのクロスにドンピシャのヘッドで合わせたピエロス・ソティリウ、そのこぼれに詰めた川村のゴール至近距離からの左足シュートで2点目に迫るが、いずれもGKマテウスの驚異的なビッグセーブに阻まれた。 その後は木村勇大が圧倒的なフィジカルで相手守備陣を苦しめたものの、攻め切れない東京Vに対して、相手のミスを効果的にフィニッシュに繋げる広島。そして、左右からの精度の高いクロスにソティリウ、大橋とボックス内でマークを外したストライカーが良い形でシュートを放ったが、これを枠に飛ばすことはできなかった。 辛くも1点ビハインドで試合を折り返した東京Vはハーフタイムに2枚替え。いずれも精彩を欠いた稲見、山田剛綺を下げて松橋優安、山見大登を同じポジションに入れた。 一方、後半も同じメンバーで入った広島は前半同様にセットプレーからいきなりゴールをこじ開ける。47分、左CKの場面でキッカーの東俊希が左足アウトスウィングで滞空時間の長いボールを入れると、ゴール前でマークを外したソティリウがピッチに叩きつけるヘディングシュートを流し込んだ。 公式戦2戦連発の加藤に続くソティリウのリーグ2試合連続ゴールによってほしかった2点目を得たホームチームは、相手の動揺を感じ取ったか、全体の強度を上げて畳みかける。すると、鮮やかな崩しからトドメの3点目が生まれる。 62分、最後尾のGK大迫が前線の加藤へ狙いすました鋭いフィードを通すと、絶妙なファーストタッチで収めた加藤がボックス左まで運んでゴール前にフリーで走り込むソティリウにプレゼントパス。これを難なく流し込んだ。 痛恨の3失点目を喫したアウェイチームはこの直後に林尚輝を下げて食野壮磨を投入。より攻撃的な[4-4-2]へのシステム変更で、まずは反撃の狼煙を上げる1点を目指すが、流れを引き寄せるには至らず。 大量リードでも緩みを見せない広島だが、70分を過ぎて一気に交代カードを切っていく。殊勲の前線3枚を下げてドウグラス・ヴィエイラ、満田誠、エゼキエウらをピッチに送り込むと、この交代策が4点目をもたらした。82分、エゼキエウの前線の守備から仕掛けたショートカウンターでボックス左の東が上げた正確なクロスを、ゴール前に走り込んだドウグラス・ヴィエイラがヘディングで合わせ、古巣相手に今季リーグ戦初ゴールを決めた。 その後、後半アディショナルタイムに東京Vのセットプレー流れから木村のゴールで一矢報いられた広島だったが、今季2度目のリーグ連勝と共に公式戦5連勝を達成した。 一方、完封負けは回避したが、城福監督の広島帰還試合で完敗の東京Vは3バック変更後初の黒星となった。 サンフレッチェ広島 4-1 東京ヴェルディ 【広島】 加藤陸次樹(前2) ピエロス・ソティリウ(後2、後17) ドウグラス・ヴィエイラ(後37) 【東京V】 木村勇大(後45+5) 2024.06.15 20:33 Sat

【J1注目プレビュー|第18節:広島vs東京V】混戦状態の中位対決、ミラーゲームを制するのは?

【明治安田J1リーグ第18節】 2024年6月15日(土) 18:30キックオフ サンフレッチェ広島(5位/26pt) vs 東京ヴェルディ(11位/24pt) [エディオンピースウイング広島] <span class="paragraph-subtitle">◆上昇気流に乗り続けられるか【サンフレッチェ広島】</span> 6月に入ってから既に4試合の公式戦を戦っている広島。全勝とチームは勢いに乗っている。 ミッドウィークの天皇杯では、中国リーグのFCバレイン下関を相手に11ゴールを奪う圧勝。控え選手がプレーした中で、格下相手にしっかりと勝利を収めた。 チームとしても良い流れができつつある中、FWマルコス・ジュニオールも復帰。攻撃陣は充実している部分もあるが、守備陣はDF荒木隼人が足首を痛め、欠場の可能性が高い。攻撃陣とは裏腹に、不安材料を抱えている。 とはいえチームとしての良い流れをしっかりと継続したいところ。日本代表戦では熱気を感じさせたEピースで、2人の代表選手も再びピッチに立つことは濃厚。かつての指揮官を前に立ちはだかりたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:大迫敬介 DF:塩谷司、中野就斗、佐々木翔 MF:新井直人、川村拓夢、松本泰志、東俊希 MF:大橋祐紀、加藤陸次樹 FW:ピエロス・ソティリウ 監督:ミヒャエル・スキッベ <span class="paragraph-subtitle">◆勝ち点差は「2」、勝って上回りたい 【東京ヴェルディ】</span> 2日に行われた北海道コンサドーレ札幌戦では、今季最多の5ゴールを奪い快勝。ミッドウィークのAC長野パルセイロ戦も5ゴールを奪った。 チームとして[3-4-2-1]のシステムが機能し始めており、FW木村勇大とFW染野唯月も好調を維持。団子状態の中位を抜け出すためにも、勝ち点差「2」の広島をしっかりと叩きたい。 今シーズンは既にルヴァンカップ3回戦で敗れており、今回はミラーゲームで挑むことに。かつての指揮官である城福浩監督は、古巣相手にリベンジを果たしたいところだろう。 守備陣では複数の負傷者が出ているが、しっかりと3バックを形成して押さえていきたいところ。攻守のバランスを見つつ、屈強な相手3バックを攻略していきたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:マテウス DF:林尚輝、千田海人、谷口栄斗 MF:翁長聖、齋藤功佑、見木友哉、稲見哲行 FW:染野唯月、木村勇大、山見大登 監督:城福浩 2024.06.15 12:55 Sat

「ここで勝ち点3を取ることでもっと上の景色が見れる」…東京Vの見木友哉、前回対戦で2点決めた広島との再戦に臨む

東京ヴェルディのMF見木友哉が、前回対戦で2ゴールを奪いながらも敗れたサンフレッチェ広島との再戦に臨む。 ヴィッセル神戸、北海道コンサドーレ札幌相手に今シーズン2度目の連勝を達成し、11位に浮上した東京V。さらに、12日に行われた天皇杯2回戦ではAC長野パルセイロを相手に5-0の完勝を収め、公式戦3連勝とした。 そして、トップハーフ浮上も見えてきた上り調子の昇格チームは、15日にエディオンピースウイング広島で行われる明治安田J1第18節で5位の広島相手に今季初のリーグ3連勝を狙う。 5月22日に味の素スタジアムで行われたJリーグYBCルヴァンカップの前回対戦ではチームが2-3の敗戦を喫したものの、後半からの出場で2ゴールを挙げる活躍を見せた見木。 その広島に対しては前半からプレーした選手や、スタンドから見守った多くの選手がプレー強度の高さ、クオリティの高さを口にしていた。しかし、見木自身は前半の入りの強度の高さは認めながらも、個人としてそこまで悪いイメージはないようだ。 「スカウティングでは前半の立ち上がりだったりの強度は高いというふうに言われています。ただルヴァンの時に自分は後半から出たので、その時はそこまでプレッシャーを感じなかったです。もちろん前半のピッチにいた選手にしかわからないところもあるとは思いますし、その前半の立ち上がりが特に強度が高いというのはその通りだと思うので、そうなった時に外していくプレーも必要だと思いますし、1個外せば、相手も結構人に来るので、チャンスになると思います」 「もちろん、ロングボールでリスク回避だったり、相手陣地で進めるということも必要だと思います。ただ、そこで全部ロングボールというのはきついところもあると思うので、両方いい感じで使い分けられればいいのかなと思います」 [3-4-2-1]へのシステム変更を機に公式戦3戦無敗を継続する東京V。初戦の神戸戦を除き、札幌戦、長野戦はミラーゲームを制して5ゴールを挙げているが、個々のタレントの質、システムの練度という部分でも格上と言える相手との対戦は、チームにとって試金石の一戦となる。 見木は「ヴィッセル以外は相手が5枚のチームばかりでミラーになる中、そこをどうズラしていくかというのは大事になってくると思うので、そこはシャドーだったり、ウイングバックであったり、ボランチだったりが、うまくポジショニングを変えていくことだったり、流動性を出すことだったり、ちょっとズラしていくことが必要になってくる」と、この一戦のポイントに言及。 その上で「それを広島相手にどれだけできるかというのは、チームにとっても本当に大事で、勝てば広島より上に行けるという意味でも大事だと思うので、ここで勝ち点3を取ることでもっと上の景色が見れるのかなと思います」と、難敵を撃破しての上位浮上への思いを語った。 2024.06.14 20:15 Fri

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「多くの差を感じた」、古巣相手の完敗認める東京Vの城福浩監督…「その差を受け入れ、這い上がっていく」

東京ヴェルディの城福浩監督が、完敗に終わった古巣対戦を振り返った。 東京Vは15日、エディオンピースウイング広島で行われた明治安田J1第18節のサンフレッチェ広島に1-4で敗戦した。 リーグ連勝で勢いにのる11位のチームは、勝ち点2差で5位の広島相手に今季初の3連勝での上位進出を目指した。しかし、前後半の立ち上がりに与えたセットプレーからFW加藤陸次樹、FWピエロス・ソティリウにゴールを奪われて苦しい展開を強いられると、62分にソティリウ、82分には古巣対戦のFWドウグラス・ヴィエイラに連続ゴールを許した。 その後、後半アディショナルタイムにFW木村勇大の公式戦3試合連続ゴールで一矢を報いたが、先月のルヴァンカップの敗戦(2-3●)に続く広島相手の黒星となった。 古巣対戦が期待されたDF宮原和也、キャプテンのMF森田晃樹ら主力数名を欠く厳しい台所事情に加え、ほぼ主力を起用した天皇杯から中2日のアウェイゲームというエクスキューズはあったが、試合後の会見で城福監督は、「今現在の実力通りの差かなと思います」と、真摯に1-4の敗戦を受け入れた。 「今現在の実力通りの差かなと思います。もちろん5点目が入ってもおかしくない状況というのはあったと認識していますし、我々が前にかかっていたなかで、相手のカウンターの精度が高いなというのも認識していますけど、今現在でベストなメンバーを組めた状態での差は受け入れざるを得ない」 「一番を上げるのが難しいぐらい多くの差を感じました。一対一の力の出しどころ、もちろん絶対的なパワーとスピードも多少の差はあると思いますけど、いつ相手に寄せるのか、いつボールハンティングをして、それをした瞬間に、もう攻撃のスイッチを入れるという判断の速さも含めて、ここは我々がまだまだだなと思いますし、じゃあ失わなければいいじゃないかというアプローチと、我々もそういうやり方でカウンターをできるチームにならなければいけない」 「フィジカル的なところと、バトルのなかでというか、スピードが上がったなかでの精度、スキルの精度というのは、多少我々も差があることを覚悟して入った」と戦前から広島の強度、クオリティを警戒していた中、「それをチームとしてどう防いでいきながら、多少オープンになったときに、我々が我々らしくプレーできるかというところが勝負どころだった」と、試合後に改めてゲームプランを語った指揮官。 ただ、「開始の最初のフリーキックでやられ、後半も最初のコーナーキックでやられてしまっては、自分たちが個の力の差を埋めるにはなかなか難しい状況になった」と、やはり前後半の入りで喫したセットプレーからの失点がチームにとって重い足かせとなったと悔やんだ。 それでも、J1最年少スカッドを率いる上で事あるごとにシーズンを通しての成長をテーマに掲げてきた百戦錬磨の指揮官は「何も諦めず、ひとつずつ解決して前に進んでいくだけ」、「この悔しさというか、J1のトップレベルとの差というのを、我々はしっかりと受け入れて、這い上がっていく。それが我々らしさだと思うので、しっかり次に向けて今日の反省を活かしたい」と、0-5で大敗したFC町田ゼルビア戦に続く、上位相手の厳しい敗戦からのバウンスバックを誓った。 2018年から2021年途中まで指揮した古巣と初めて広島の地での対戦を終えた城福監督。試合前の会見では「いい試合をして勝ち点を持ち帰ること」と共に、試合後に改めて古巣のファン・サポーターに挨拶をしたいと、自身にとって「特別」なクラブへの思いも語っていた。 そして、その言葉通り、試合後には敗戦の悔しさを噛み殺しながら、ゴール裏を中心に古巣のファン・サポーターに一礼し、温かな拍手を浴びていた。 その古巣対戦への思いについて改めて会見で問われた指揮官は、「この場で個人的なことを言うのはあまり相応しくない。しかも大敗した後なので…」と一度は発言を躊躇ったものの、試合後の自身の行動についてこう説明した。 「広島を離れる瞬間から、一緒に戦ってきた選手、スタッフ、フロントスタッフ、ファン・サポーターにとにかく感謝のアクションをしたい。その思いが新幹線を待つホームでずっと思っていました。もちろん今日は勝ってそれができれば一番よかったです。ただ、自分の中でそれは絶対にやらなければいけないことだと思っていました。それがひょっとしたら指導者としてここに立つということが、執念という言葉が正しいのかわかりませんけど、指導者として一歩自分が進まなければいけないと思いました。今日は彼らに感謝の意を込めた一礼しかできないです。それは、ずっと離れる瞬間からそれをやりたいと思っていました」 2024.06.16 00:34 Sun

「マリノス戦にも出られるんじゃ?」広島ラストマッチとなった川村拓夢をスキッベ監督が評価「ヨーロッパでまだまだ伸びる」、「本当に驚くべき才能」

サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が、海外クラブへの移籍のためチームを離れる日本代表MF川村拓夢について言及した。 15日、明治安田J1リーグ第18節で広島はホームのエディオンピースウイング広島に東京Vを迎えた。 インターナショナル・マッチウィークの関係で中断していたJリーグ。リーグ戦再開初戦となった試合で、広島は躍動。開始2分に加藤陸次樹がネットを揺らすと、後半にはピエロス・ソティリウが2ゴール。ドウグラス・ヴィエイラにもゴールが生まれ、4-1で勝利を収めた。 試合後、スキッベ監督は記者会見で勝利に満足感を示しつつ、この試合が最後になった川村について言及した。 「この前の試合でガク(野津田岳人)が最後の試合になったが、今日はタクムが最後の試合になり、非常に素晴らしいパフォーマンスを見せ続けてくれていた」 「ヨーロッパに行くだけの選手がいるクオリティは見せられたと思うし、ここで学んだことを次のクラブで活かして、さらに強くなってもらいたい」 「本当に彼ら2人にはこれから先にキャリアがある中で、引き続き素晴らしい挑戦を続けていってもらいたい」 移籍がある中で、川村は先発フル出場。ホームのファン・サポーターの前で最後までピッチに立ってお別れとなった。 スキッベ監督は「前日練習で彼に直接聞いている。少し考えた後、彼は『勝ってお別れがしたい』ということを言っていた」とコメント。勝利のためにフル出場させたとしながら、「さっき聞いたら、フライトが20日だということで、もしかしたらマリノス戦に出られるんじゃないかと思っている」と語り、19日の横浜F・マリノス戦も出場できるのではないかと冗談混じりにコメントした。 また、ヨーロッパの数々のクラブで指揮したスキッベ監督が見ている川村については「ヨーロッパに行ってもまだまだ伸びると思っている」とコメント。「本当に驚くべき才能を持っている選手だ。彼の特徴としては弱点が少ないということもある」と、その能力に太鼓判を押した。 また「ほぼ確信していることがあり、彼はしばらくヨーロッパで素晴らしいキャリアを積んで、そのうちに塩谷のように戻ってきて、ここ広島でキャリアを続けていくと思っている」とコメント。アル・アインへ移籍しながらも、広島に復帰して現在もプレーを続けている塩谷司を例に出し、いずれ再び広島でプレーするだろうと予想した。 2024.06.15 23:20 Sat

「もらえるべきPKが…」ホームで快勝の広島、スキッベ監督がジャッジに苦言「これは問題」

サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が、東京ヴェルディ戦を振り返った。 15日、明治安田J1リーグ第18節で広島はホームのエディオンピースウイング広島に東京Vを迎えた。 インターナショナル・マッチウィークの関係で中断していたJリーグ。リーグ戦再開初戦となった試合で、広島は躍動する。 開始2分に加藤陸次樹がネットを揺らすと、後半にはピエロス・ソティリウが2ゴール。ドウグラス・ヴィエイラにもゴールが生まれ、4-1で勝利を収めた。 試合後、スキッベ監督は記者会見で勝利に満足感を示した。 「今日は90分以上素晴らしいパフォーマンスを見せた。前半からたくさんチャンスは作れたと思っているし、後半はさらに増えたと思う。全体的なパフォーマンスには非常に満足している」 一方で、ジャッジには苦言も。PKになってもおかしくないファウルが取られていないと語った。 「ここ数試合、自分たちがもらえるべきPKがもらえていないと感じている。シーズン序盤は割ともらえていたファウルだったりが、ここ8試合全くもらえていない。それがなぜかは分からない。これは問題だと思っている」 この試合ではピエロスが2ゴール、途中出場のドウグラス・ヴィエイラもゴールを決め、先制点は加藤とFW3人がゴールを決めた。 攻撃陣の好調ぶりについて「ピエロスとドグはフィットしてきたことが挙げられる。元々素晴らしい才能のあるストライカーで、彼らがフィットしてこういう結果が出たということだ」と、コンディションが整ってきたことが大きいとコメント。また「ムツキ(加藤陸次樹)は、良いチャンスまで作れていたが、点が取れていなかった部分があった。それも時間が経つにつれて解消できているし、調子を上げているのが点を取れるところまで来たということだ」と、結果につながりつつあるとした。 その他にも「マコ(満田誠)も調子を上げてきているし、2人のブラジル人(マルコス・ジュニオール、エゼキエウ)もまたフィットしてきていることから、これからも非常に魅力的な攻撃的サッカーができると思っている」と、戦力が整いつつあると語り、この先の戦いに期待を持てるとした。 4ゴールを奪い快勝したものの、前半は東京Vに支配される時間帯もあった。スキッベ監督は昇格組のチームについて評価。それだけの実力があるとした。 「東京Vにクオリティやポテンシャルがあったということだ。今回昇格してきた3チームともに良いパフォーマンスを見せており、町田に関しては優勝する可能性もあると思う」 「彼らは降格することはないだろうし、そういう良いチームだ。押し込まれることは想定していた」 <span class="paragraph-title">【動画】開始2分で決まった加藤陸次樹のゴラッソ!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#広島東京V</a> <a href="https://t.co/oDtnW1cLDC">pic.twitter.com/oDtnW1cLDC</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1801919937587347736?ref_src=twsrc%5Etfw">June 15, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.15 23:08 Sat

日本代表MF川村拓夢が海外移籍へ! 広島がチームの離脱を発表

サンフレッチェ広島h15日、日本代表MF川村拓夢(24)のチーム離脱を発表した。海外クラブへの移籍のためとのことだ。 川村は今夏海外クラブへの移籍が噂され、その手続きと準備のためにチームを離脱。15日に行われた明治安田J1リーグ第18節の東京ヴェルディ戦がラストマッチとなっていた。 なお、今後は現地でメディカルチェックを受け、正式契約が結ばれるとのことだ。 川村は広島県広島市出身で、幼少期から広島のサポーター。2012年に広島のジュニアユースに入団すると、ユースを経て2018年にトップチームへと昇格していた。 2019年から3シーズンにわたって愛媛FCへと期限付き移籍し、J2の舞台で試合経験を積むと、2022年に復帰。2023シーズンはレギュラーの座を掴むと、2023年6月に日本代表初招集を果たした。 2024年1月1日のタイ代表戦で日本代表デビュー。今月の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選では2試合に出場し、本拠地であるエディオンピースウイング広島でのシリア代表戦にも出場していた。 今シーズンはJ1で14試合に出場し2ゴールを記録していた。 2024.06.15 22:38 Sat

京都が序盤2得点で待望のホーム初白星! 札幌とのシックスポインター制す【明治安田J1第18節】

15日、明治安田J1リーグ第18節の京都サンガF.C.vs北海道コンサドーレ札幌がサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、ホームの京都が2-0で勝利した。 勝ち点「11」で並ぶ下位同士の一戦。19位のホーム京都はミッドウィークに行われた天皇杯2回戦の大宮アルディージャ戦で勝利を収めたなか、リーグ戦で8試合ぶりの勝利、さらにはホーム初白星を狙った。U-23日本代表帰りの川崎颯太が早速先発したほか、今節は麻田将吾がメンバー外となり、鈴木義宜がスタメンに入った。 対する最下位のアウェイ札幌は、前節の東京ヴェルディ戦で3-5と打ち負けたが、その後のYBCルヴァンカップ、天皇杯2回戦で2勝1分け。この流れを継続し、リーグ戦の連敗を「3」でストップしたいところ。東京V戦からは3人メンバーが変わり、小林祐希、田中宏武、西野奨太が先発した。 立ち上がりからチャンスを作ったのは札幌。3分、ロングボールから近藤友喜が右サイドを抜け出すと、シュートのこぼれ球に小林が反応。枠内に押し込むことはできなかった。 京都もゴールに迫るなか、川崎が相手との接触により一時ピッチを去るアクシデント。大事には至らず、すぐにピッチへと復帰した。 14分、京都は左からのクロスがファーまで流れると、豊川雄太にチャンス。相手をワンフェイクで外してのシュートを試みるが、かわしきれずブロックに阻まれた。 それでも18分にはゴールをこじ開ける。右サイドを連携で崩すと、福田心之助のグラウンダーのクロスに松田天馬。弾んだボールをハーフボレーで叩き込み、2試合連続得点を記録した。 畳み掛ける京都は2分後に追加点。ハイプレッシャーをかけた松田がボックス内でボールを奪うと、豊川が落ち着いて流し込んだ。 反撃を試みる札幌だったが、なかなかゴール前を攻略することができず。前半終盤には荒野拓馬がボックス内で倒されてVARチェックが行われたが、正当なタックルと判断され、PKは与えられなかった。 札幌は後半頭から今シーズン初先発の西野を下げ、長谷川竜也を投入。長谷川がシャドーの一角に入り、駒井善成と馬場晴也がそれぞれ1列下にスライドした。 勢いを持って後半に入った札幌は49分に近藤が左クロスに飛び込むも、GKク・ソンユンがファインセーブ。一方、札幌のGK菅野孝憲も負けじと豊川のシュートをストップする。 しかし、これで得たCKから京都が3度ネットを揺らす。鈴木が高い打点のヘディングで叩き込み、決定的な3点目かに思われたが、VARチェックの結果、オフェンシブファウルでゴールは取り消された。 追加点を奪えなかった京都は、豊川が負傷交代するアクシデントも。同じタイミングで札幌もカードを切り、田中克幸の投入で勝負をかける。 その後も京都は集中した守備でゴールを許さず。終盤には選手を変えながら5バックにシステム変更し、逃げ切りを図る。 7分の後半アディショナルタイムにもスコアは動かず、2-0のまま試合終了。京都が残留を左右するシックスポインターを制すると同時に、待望のホーム初白星を挙げた。 京都サンガF.C. 2-0 北海道コンサドーレ札幌 【京都】 松田天馬(前18) 豊川雄太(前20) <span class="paragraph-title">【動画】福田心之助のクロスに合わせた松田天馬の2戦連発弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>美しい崩し<br>\<br><br>平戸のワンタッチパスから綺麗に崩し<br>最後は松田天馬が2試合連続弾<br><br>ホームの京都が先制点を奪う<br><br>明治安田J1第18節<br>京都×札幌<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%9C%AD%E5%B9%8C?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#京都札幌</a> <a href="https://t.co/ldasZGIudO">pic.twitter.com/ldasZGIudO</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1801924640748544123?ref_src=twsrc%5Etfw">June 15, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.15 21:16 Sat

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