英2部サンダーランドが元ジェラード副官ビールを新監督に招へい! S・ランスのスティル監督は候補止まり

2023.12.19 05:30 Tue
QPR以来のチャンピオンシップ帰還のビール新監督
Getty Images
QPR以来のチャンピオンシップ帰還のビール新監督
サンダーランドは18日、マイケル・ビール氏(43)の新監督招へいを発表した。契約期間は2026年6月30日までの2年半となる。

今月4日にトニー・モウブレイ前監督を解任したチャンピオンシップ(イングランド2部)のサンダーランド。その後の暫定体制で9位から7位に順位を上げ、昇格プレーオフ圏内と3ポイント差に位置するなかでクラブは後任指揮官探しに奔走していた。
先日にはスタッド・ランスを率いるウィル・スティル監督を有力なターゲットとし、個人間では交渉を進めていたが、最終的に相手クラブの徹底抗戦の影響もあって交渉を断念。そういったなか、同じくトップターゲットに定めていた前レンジャーズ指揮官の招へいに成功した。

かつてサンパウロでロジェリオ・セニ監督、レンジャーズとアストン・ビラでスティーブン・ジェラード監督の副官を務めたビール氏は、2022年6月にQPRの監督に就任。監督初挑戦となったなかで確かな手腕を発揮した。

その後、昨年11月にはレンジャーズにステップアップを果たしたが、その新天地では今年10月に成績不振を理由に解任されていた。
ブラックキャッツの愛称で知られるタイン・アンド・ウィアの名門は、2016-17シーズンまでプレミアリーグを舞台に戦ってきたが、2シーズン連続の降格によって一時はフットボールリーグ1(イングランド3部)に転落。

その後、昨シーズンにチャンピオンシップに返り咲いたなか、FWジャック・クラークやレアル・マドリーのジュード・ベリンガムの実弟ジョーブ・ベリンガムら若手逸材を擁するチームは、ビール新監督の下で悲願のプレミアリーグ復帰を目指す。

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サンダーランド行き再燃のS・ランス指揮官は母国への帰還希望を明言

サンダーランド行きが再燃するスタッド・ランスのウィル・スティル監督が、改めて母国への帰還希望を明言した。 今シーズンに入ってトニー・モウブレイ氏、マイケル・ビール氏と2人の指揮官を解任したチャンピオンシップ(イングランド2部)のサンダーランド。 現在、新指揮官を探すクラブはビール氏の招へい前にコンタクトを取っていたスティル監督の招へいを検討しているようだ。 現状ではランスがシーズン途中の指揮官引き抜きに難色を示しており、決して安くない違約金の支払いを含め実現の可能性は低いものの、スティル監督自身は依然として生まれ故郷であるイングランド帰還を希望している。 最近のイギリス『The Athletic』のインタビューでは、今冬のサンダーランドとの接触を認めると共に将来的なイングランド帰還希望を明言している。 「実際には起こらなかったことが起きて、大騒ぎになった。興味はあった。それについて嘘をつくつもりはない」 「私はずっと海外にいて、異なる環境でずっと働いてきた。そして私はただ家に帰りたいんだ」 「野心的で、正しい方法で取り組み、物事に対してオープンで正直であり、どこかに到達するために真剣に努力することを望んでいるチャンピオンシップクラブがあるなら、私はそれをしたいと思っている」 「それにプレミアリーグは世界中の監督にとって究極の夢であることは明らかだ」 さらに、スティル監督はシーズン前半戦の戦績を考慮すれば、十分にヨーロッパの出場権獲得も可能と思われたなか、今冬の移籍市場での消極的な振る舞いに加え、主力MFアゾル・マツシワをスタッド・レンヌに売却したクラブへの不満を隠さない。 「それ(主力売却)はランスの経営の一面であり、今でも理解はしているが限界を感じている。もちろん、リスペクトは持っているが、私は野心的で、自分自身とチームで最後まで挑戦したかった。だが、我々にはそんなことをする機会はないという感じだ」 このタイミングでの退団の可能性は低そうだが、今夏のタイミングでのランス退団は既定路線かもしれない。 2024.02.21 22:37 Wed

復権期すレンジャーズの新指揮官にクレメント氏、モナコでは南野拓実と折り合わずもベルギー屈指の名将

レンジャーズは15日、新監督にフィリップ・クレメント氏(49)を迎えることを発表した。 契約期間は3年半。すでにグラスゴーに到着しており、労働許可証が発行され次第、指揮を執る。 レンジャーズは1日、2022年11月からチームを率いたマイケル・ビール監督(43)を解任。宿敵・セルティックを追走すべく、ベルギー屈指の名将に白羽の矢を立てた。 クレメント氏はヘンクとクラブ・ブルージュで3シーズン連続のジュピラー・プロ・リーグ制覇を達成。2022年1月にはモナコの新指揮官に就任すると、途中就任となった1年目は苦境のチームをリーグ・アン3位フィニッシュに導く手腕を発揮した。 2年目の2022-23シーズンは、リバプールから日本代表FW南野拓実を獲得するなどしたが、リーグ戦では不調に。ヨーロッパ・コンペティションへの出場権を落とし、リーグ戦ではシーズン終盤の失速もあって6位に。任期は残っていたものの、最終節後に解任され、現在はフリーとなっていた。 就任に際し、クレメント氏はクラブを通じて意気込みを語っている。 「レンジャーズ・フットボール・クラブの新監督に任命されたことを光栄に思い、この機会を与えてくれた取締役会に感謝したい」 「今後数日以内に選手たちと会い、来週土曜日のハイバーニアンとのホーム戦でサポーターの皆さんに会えることを楽しみにしている。我々は成功し、勝利するレンジャーズを作り上げるために一緒に努力していくつもりだ」 レンジャーズの監督候補には、現役時代にプレーした横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督も浮上し、就任の噂も上がっていたが、クレメント氏に決定した 2023.10.15 21:15 Sun

新監督探しのレンジャーズ、ランパードの就任なしか

レンジャーズ次期指揮官候補からフランク・ランパード氏(45)が外れたようだ。 マイケル・ビール前監督を解任し、後任が注目されるレンジャーズ。その候補に横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督(50)や、元モナコ監督のフィリップ・クレマン氏(49)が浮かぶなか、昨季後半戦のチェルシーを暫定的に指揮して以降、フリーのランパード氏もその1人と目される。 イギリス『BBC』によると、ランパード氏はレンジャーズ行きに興味を抱き、首脳陣との事前交渉を行ったとの報道もあったが、来週に始まるとされる会談プロセスに加わらない見通しだという。 セルティックに並ぶスコットランドの強豪に数えられるレンジャーズだが、今季はスコティッシュプレミアシップ開幕7試合で早くも3敗(4勝)。現在はスティーブン・デイビス氏が暫定的に指揮を振るう。 2023.10.07 15:50 Sat

横浜FMのマスカット監督が古巣の監督就任を検討か? 監督解任のレンジャーズが最有力候補に挙げる

横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督(50)が、古巣でもあるレンジャーズの監督就任を検討している可能性があるようだ。イギリス『デイリー・レコード』が伝えた。 レンジャーズは1日にマイケル・ビール監督(43)を解任。2022年11月からチームを率いたビール監督は、今季は4勝3敗とスッキリしない成績ながらも3位につけていたが、解任された。 チームは後任監督を探す中で目をつけたのが、現役時代に所属していたマスカット監督。Jリーグで結果を残していることも大きく、そのキャラクターに強い関心を示しているという。 『デイリー・レコード』によれば、ビール監督を解任する前からレンジャーズはマスカット監督に打診していたとのことだ。 マスカット監督は横浜FMとの契約延長の話を保留していたとされ、残留の可能性もあったが、今回ビール監督が解任されたことでレンジャーズ行きを考え始めているという。 横浜FMとの契約は今シーズン終了までとなっているが、クラブ側はその前に契約を延長したい考えがあるとのこと。そうなれば、仮に退任した場合でも違約金を得ることが可能となる。 J1連覇を目指すクラブにとっては、指揮官がシーズン終了前に去るとなることは避けたい状況。ヴィッセル神戸との首位攻防戦に敗れ、勝ち点差が「4」に開いてしまった中で浮上した監督退任の噂。YBCルヴァンカップでもベスト4に残っておりタイトル獲得の可能性が残っているが、今は戦いに集中したいところだろう。 仮にマスカット監督がレンジャーズ行きとなれば、セルティックの監督に就任したアンジェ・ポステコグルー監督(現トッテナム)と同じ流れに。レンジャーズとしてはライバルのセルティックの大成功を指を咥えてみているわけにもいかないというところだろうか。 2023.10.04 13:05 Wed

ランパード、レンジャーズ新監督に関心か? クラブとの話し合いに前向きな姿勢

レンジャーズの新監督候補に挙がるフランク・ランパード氏が、クラブとの話し合いに前向きな姿勢を示しているようだ。イギリス『テレグラフ』が報じている。 レンジャーズは1日、2022年11月からチームを率いたマイケル・ビール監督(43)を解任。今シーズンのスコティッシュ・プレミアシップではここまで4勝3敗の3位に位置するが、宿敵である首位のセルティックに7ポイント差をつけられている状況だった。 加えて、チャンピオンズリーグでも予選敗退を強いられており、クラブは直近のアバディーン戦での1-3の完敗を受け、指揮官更迭を決断。現在はスティーブン・デイビス氏が暫定指揮官としてチームを指揮している。 ビール監督の解任を受け、レンジャーズは後任人事に着手。先日には前チェルシー指揮官であるグレアム・ポッター氏の招へいに動いていたものの、同氏は関心を示さず。 現時点ではAZのパスカル・ヤンセン監督、モナコ前指揮官のフィリップ・クレメント氏、クラブOBで以前にも関心が伝えられた横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督らが候補にリストアップされている。 ただ、その候補の中でもクラブはランパード氏を有力な候補とみなしているようだ。 直近のエバートン、暫定指揮官を務めたチェルシーでは思うような結果を残せずにいた青年指揮官だが、ダービー・カウンティやチェルシーの第一次政権では確かな手腕を発揮している。 また、元イングランド代表MFは以前からレンジャーズに好意的な態度を示しており、2008年にマンチェスターで行われたゼニトとのUEFAカップ決勝をレンジャーズファンが陣取るスタンドで観戦、さらにアイブロックス・スタジアムで行われたフレンドリーマッチ後には「最高のフレンドリーマッチ」だったとスタジアムの雰囲気を称賛していた。 さらに、直近にイギリス『スカイ・スポーツ』の番組に出演した際には充電期間を終えて現場復帰に前向きな姿勢を示している。 ただ、前述の直近2クラブでの失敗によって、ややナーバスになっているランパード氏は、レンジャーズの新監督オファーを受け入れる前に、クラブのプロジェクトやスポーツディレクター不在の現状について、しっかりと話し合いたい考えだという。 一方、クラブサイドもその他の候補者との話し合いを希望している模様で、現時点で就任の可能性は五分五分といった状況のようだ。 2023.10.04 06:30 Wed

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シティ女子最多出場、イングランド女子代表DFステフ・ホートンが今季限りで現役引退「私の人生はフットボールを中心に回っている」

マンチェスター・シティは27日、元イングランド女子代表DFステファニー・ホートン(35)が今シーズン限りで現役を引退することを発表した。 サンダーランドでトップチームキャリアをスタートさせたホートンは、リーズ・ユナイテッド(リーズ・カーネギー時代含む)を経て、2010年にアーセナルへ加入。FA女子スーパーリーグ(FAWSL)2度の優勝を含む7つのタイトルを獲得し、シティへは2014年1月に加入した。 シティの選手として初めてクラブ通算100試合出場を達成しただけでなく、リーグ史上初の150試合出場と100勝も達成。在籍中にはFA女子スーパーリーグ(FAWSL)の年間最優秀イレブンに2度選出されるなど、シティでも8つの主要トロフィーを獲得。10年間でクラブ史上最多となる241試合に出場している。 イングランド女子代表としてもキャプテンを務めるなど121キャップを刻み、イギリス女子代表としても東京オリンピック2020を含む8試合に出場している。 シチズンズとライオネスのレジェンドは、決断に際し、クラブのインタビューで次のような言葉を残している。 「4、5歳のころからボールを蹴っていたので、この決断は簡単ではありませんでした」 「私という人間をご存知かと思いますが、私の人生はすべてフットボールを中心に回っています。特に、ここマンチェスターに来てからは、夫にも出会い、自分にできるすべてを捧げてきました」 「メンタル的には新たな挑戦を楽しみに思う部分と、今はちょっと疲れたなと思う部分があります。この数年は慌ただしかったですからね」 「家族や友人、代理人ともたくさんの話をして、(決断を下すのは)ちょうどいい時期なのかなと感じました」 「それを公に伝える必要がありましたし、今が適切な時期だと感じています。どのようなことでも、何か新しいことを学ぶ準備ができていますし、これまでの旅に感謝もしています」 「それから、私の体は大丈夫ですが、他にもやってみたいことや、家族ともっと時間を過ごしたいという思いもありますね」 2024.03.29 16:10 Fri

サンダーランド行き再燃のS・ランス指揮官は母国への帰還希望を明言

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三好康児が劇的な逆転ゴールで今季5点目! 隙を突いたチームの頭脳プレーで泥臭く押し込み地元紙も評価

バーミンガム・シティのMF三好康児が劇的なゴールを記録し勝利に貢献した。 17日、チャンピオンシップ(イングランド2部)第33節でバーミンガムはホームでサンダーランドと対戦した。 中位に低迷し、苦しいシーズンを迎えているバーミンガム。ここまで2試合以外は出場機会を得ている三好は、2試合連続での先発出場を果たした。 試合はサンダーランドが先制して迎えた中、60分には三好のシュートの跳ね返りをジョーダン・ジェームズが決めて追いつく展開に。すると80分、一瞬の隙を突いて三好がゴールを奪った。 左サイドで7ジュニーニョ・バクーナが倒されFKを得ると、相手の隙を突いて素早いリスタート。裏に抜けたジェイ・スタンフォードが収めて中央へ折り返すと、相手DFに当たったボールを三好が体ごと飛び込んで押し込み、逆転に成功した。 三好はこれでチャンピオンシップ4点目。昨年11月以来、約3カ月ぶりのゴールに。カップ戦を含めれば35試合で5ゴール4アシストとなっている。 なお、イギリス『Birmingham Live』は三好に対して7点(10点満点)をつけ評価している。 「三好は何度か素晴らしいポジションを取ったが、フィニッシュワークで失敗することが多かった」 「それでも、ブルーズの同点ゴールの場面ではスクランブルの中に入り、さらには勝ち越しのゴールを押し込んだ」 「忍耐は極めて重要な資質であり、三好はそれを十分に備えている」 <span class="paragraph-title">【動画】三好康児が大仕事!逆転ゴールを泥臭く押し込む!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="zlNiVljqnjE";var video_start = 89;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.02.18 12:05 Sun

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マッチングアプリで出会った女性への強姦と性的暴行の罪に問われていたサンダーランドのFWジャック・ダイアモンド(23)だが、無罪となったようだ。イギリス『BBC』が伝えた。 ニューカッスルの裁判所は、ダイアモンドと女性は、2019年に出会い、カジュアルな性的関係を持ったとのことだ。しかし、2022年5月7日に自宅でその女性と行った行為が問題となった。 女性の訴えによれば、ハグをしてもらうために家を訪れたものの、ダイアモンドが無理強いしたとのこと。ただ、ダイアモンドは絶対的に合意の上だったとしていた。 ダイアモンドはこの一件により、所属していたサンダーランドから活動停止処分を受けると、2023年3月に起訴された後は、リンカーン・シティでのレンタル移籍も打ち切られることとなってしまった。 どうやらこの女性はよりボーイフレンドらしい行動をダイアモンドに求めたが、それを拒否されたことで訴えたと見られている。ダイアモンドは「甘かったのかもしれない」と女性との関係を振り返り、もっと誠実に対応すべきだったと後悔を述べている。 なお、女性9人、男性3人からなる陪審は1時間もかからずに無罪判決を下したという。 2024.01.09 21:15 Tue

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元陸上選手のウサイン・ボルト氏がイングランドで参加したフットボールのチャリティーマッチで悲劇に見舞われてしまった。 かつて世界最速のスプリンターとして名を馳せ、引退後はフットボール好きが高じてプロ選手にも挑戦したボルト氏。9日にロンドンのスタンフォード・ブリッジで毎年恒例のチャリティーマッチ『サッカーエイド』に参加し、マウリシオ・ポチェッティーノ氏が監督を務めるワールドイレブンのキャプテンとして出場した。 だが、イングランドが3-2でリードする63分、右センターバックでプレーするボルト氏は対峙したジャーメイン・デフォー氏の仕掛けに対応しようとしたところ、右足が芝に引っかかったか、その足首を手で押さえてピッチに倒れ込む事態に。以降は動けず、66分にそのまま担架に乗せられ、ピッチの外に運ばれていった。 そんなボルト氏は試合後、自身のSNSに右足を固定しての松葉杖姿をアップ。さらに「アキレス腱を断裂してしまったが、俺らは戦士だ」と綴り、重傷を明らかにした。 ボルト氏は2017年に現役を引退し、今年8月に38歳。チームは3-6で敗れ、自身も大ケガを負ってしまったが、ワールドイレブンでチームメイトだったアレッサンドロ・デルピエロ氏のゴールをアシストするなどで試合を盛り上げていた。 <span class="paragraph-title">【動画】チャリティーマッチ出場のボルト氏に悲劇</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="rEJz00Jutps";var video_start = 329;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.06.10 19:15 Mon

「一部は僕で、一部はメディカルスタッフのせい」 ユーロ行きに滑り込みのショー、今季のケガを語る

イングランド代表DFルーク・ショーがマンチェスター・ユナイテッドでのケガを振り返った。 2014年夏のユナイテッド入りからケガに苦しみながらも左サイドバックの一番手をほしいがままとするショー。昨季もユナイテッドでの自己ベストに並ぶ公式戦47試合に出場したが、今季は筋肉系の故障を繰り返し、トータルでも15試合のプレーに終わった。 痛かったのは2月中旬に行われたプレミアリーグ第24節のアストン・ビラ戦でアクシデント交代したにもかかわらず、翌節のルートン・タウン戦も先発したこと。結果、ルートン戦では前半終了間際に交代し、その試合を最後に筋肉系の故障で全休を強いられた。 28歳DFはその長引いた離脱に自身だけでなく、周囲にも非があると感じているようだ。 「アストン・ビラ戦で違和感があってハーフタイムに交代したけど、それはみんなの責任だ。一部は僕で、一部はメディカルスタッフのね。彼らの誰もがそう認めると思う」 「検査では大したことじゃなかったけど、丸1週間にわたって練習しなかった。で、試合前日にトレーニングをしたんだ。監督にプレーを求められたら、絶対に断らない」 「でも、プレーすべきじゃなかった」 だが、来る夏のユーロ2024メンバーに何とか滑り込み、驚きの声も。「何人かに『ユナイテッドで間に合わず、イングランドで間に合うなんてどういうことだ』と聞かれたりもした」とし、周囲の反応に理解を示すが、全力を尽くした結果だと述べた。 また、「何があったのか公表した方がいい。どうして僕がここにいて、ユナイテッドでいなかったのか、多くの疑問があると思うから。そのことが頭から離れないし、そんなことをしていると思われたくない」とも語っている。 ガレス・サウスゲイト監督からはグループステージ第2戦からの出場見込みが語られるが、「初戦に出たい。そこに嘘なんてない。でも、チャンスは現実的に1回しかないし、あまり急ぎたくない。違和感があればそこで終わり。そんなの起きてほしくない」と話した。 2024.06.10 16:35 Mon

バイエルンが1年越しに獲得目指す、フルアムMFパリーニャに60億円のオファー

中盤の補強を目指すバイエルンが2年連続でフルアムのポルトガル代表MFジョアン・パリーニャ(28)の獲得にオファーを出したという。イギリス『デイリー・メール』が伝えた。 トーマス・トゥヘル監督が退任し、ヴァンサン・コンパニ監督が新たに就任したバイエルン。選手補強に動く中、1年越しにパリーニャの獲得に動いているという。 昨夏はメディカルチェックまで済ませていたパリーニャ。個人間合意に至っていた中、フルアムが後釜を見つけられないという理由から移籍を拒否していた。 7500万ポンド(約149億7000万円)の値札をつけていたフルアムに対し、バイエルンは6000万ポンド(約120億円)で獲得に近づいていたが、今夏は3000万ポンド(約60億円)のオファーからスタートしたという。 パリーニャは2022年7月にスポルティングCPからフルアムに加入。2022-23シーズンはプレミアリーグで35試合に出場し3ゴールを記録。FAカップでも5試合で1ゴールを記録ていた。 2023-24シーズンは、プレミアリーグで33試合に出場し4ゴールを記録。2シーズンで公式戦79試合に出場し8ゴールを記録していた。 バイエルンは結果として無冠に終わり、中盤の負傷者に悩まされただけに、パリーニャが獲得できていればという思いも少なからずあるところ。本人も移籍を希望しており、交渉を早くまとめたいところだ。 2024.06.10 11:25 Mon

トゥへル氏が休養へ…ユナイテッドと面談も

次はどのクラブを率いるのか注目されるトーマス・トゥヘル氏(50)だが、休養の意向を示すようだ。 今季限りでバイエルンの監督を辞したトゥヘル監督。シーズン途中の退任内定からまもなくして、エリク・テン・ハグ監督の解任話が浮かぶマンチェスター・ユナイテッドと紐付き、後任候補の1人に目される。 トゥヘル氏もプレミアリーグ復帰に前向きとされたが、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者によると、今夏はどのクラブの指揮も執らずに休みをとりたく、ユナイテッド行きの意向なしだという。 ここ数週間にわたり、ユナイテッドと面談の場を設けたというドイツ人指揮官だが、その話し合いも打ち切った模様だ。 また、イギリス『BBC』によれば、その会談はジム・ラトクリフ共同オーナーも同席してフランスで行われたそうだ。 テン・ハグ監督の進退を巡る結論はこれからとされ、ほかにもイングランド代表のガレス・サウスゲイト監督らを候補とするユナイテッドだが、トゥヘル氏を招へいする選択肢がなくなった。 2024.06.10 09:55 Mon

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